今日は1ヶ月に一度の検診。
やはり癒しの先生。そういう自覚も意識もないのだろうけれど、全身から発している周波がおだやかでやさしい。
「どうですか」
「はい、おかげさまで安定しています」
細かく言えばいろいろアップダウンもあったこの一月だったが、それを全部話さなくても大丈夫だと感じる。以前にはなかった不思議な安定感。
母の耳のこと、通院のことをはじめ家族がらみの突発的なことが多かった。それにアップアップもしながら対応できた。
ゆっくり私は光の方向に舵を切った。そんな気がする。
日常はなにも変わらない。誰かから「変わったね」と言われたわけでもない。
ただ自分でそう思うからそうなのだ。
公園の中を歩いていると朝陽が登る寸前の朝焼けを見る。
黄色と赤だった木々が葉を落とし、地面を覆う。
息を吸うと土と緑の匂いがする。
鳥が鳴く。
冷たい風が顔を撫でる。
全部、いい気持ち。