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高齢者(シニア層)に「Wi-Fi」と「モバイル通信」の違いを分かりやすく伝えるコツ!

シニア層にとっても、すっかり「スマホ」は身近な機器になりました。高齢の方がスマホを使う場合、次の関門になるのは「ギガ」でしょう。スマホに慣れた高齢の方が、無制限プランではないにも関わらず「長時間の電話をする」「動画やラジオの視聴をする」などして高額な請求の対象になったり、通信制限の対象になるケースが出てくるでしょう。

すると親族の方にとっては、高齢の方のスマホ利用では「Wi-Fi」を使ってほしいでしょう。一方でスマホを使い始めたばかりの高齢の方にとっては、Wi-Fiとモバイル通信の違いはわかりづらいはずです。

そこで今回は、高齢者にもわかりやすく「Wi-Fi」と「モバイル通信」の違いを説明するために押さえておきたいポイントをご紹介します。

スマホが「60代9割」「70代8割」「80代前半6割」に普及

まず冒頭でも述べた通り、スマホはシニア層にも極めて広く浸透したデジタルデバイスとなりました。モバイル社会研究所の調査結果によると、全国のシニアのスマホ所有率は、60代で91%、70代で83%、80代前半で62%だそう。従来型のケータイ(ガラケー)の所有率を大きく上回り、シニア層にもスマホが普及したことがわかります。

スマホが「60代9割」「70代8割」「80代前半6割」に普及1

(「モバイル社会研究所」調べ)

従来、ガラケーでは電話やメール程度しか利用していなかった層でも、スマホをある種「パソコン代わり」として使う方も増えるでしょう。これによりモバイル通信を利用し、スマホを使っている高齢者の方は「通信制限」や「高額な携帯料金の支払い」に直面することもあると予想できます。

なお過去の統計では、たとえば従来型携帯電話の70代女性の利用料金の平均額は全体平均に対して低め。つまり、シニア層の携帯料金は「安い」のが一般的でした。シニア層の間でも携帯電話の使い方の変化とあわせて、料金についても段々高騰傾向が表れ始めるかもしれません。

高齢者に「Wi-Fi」と「モバイル通信」の違いを説明するには?

今後はシニア層の方の「携帯料金」が少しずつ高くなっていくことが予測されます。すると「Wi-Fi」「モバイル通信」を適切に使いわけなければ、高額な料金支払いや通信制限などトラブルが起きるケースも出てくるでしょう。

では「Wi-Fi」「モバイル通信」の違いや、切り替え方を高齢者の方に伝えるには、どうすればいいのでしょうか。高齢者の方に「Wi-Fi」と「モバイル通信」の違いを説明する際のポイントは以下の通りです。

・使用場所
・接続方法
・コスト

使用場所

Wi-Fiは、 主に自宅や公共のWi-Fiスポット(カフェや図書館)などの電波が届く限られた範囲内で使用します。一方、モバイル通信は 屋外でも使用可能ですが、電波が悪い場所では通話が途切れたり接続に時間がかかることもあります。

大まかに言えば「自宅で使うのがWi-Fi」「外で使うのがモバイル通信」と説明し、家でスマホを使う時にモバイル通信を使うのはもったいないと伝えるとわかりやすいでしょう。

接続方法

「家にあるルーターという機械を使って接続するのが、Wi-Fi」「携帯電話会社の設備を使って接続しているのが、モバイル通信」と説明するのも良いでしょう。

接続方法1

(画像は筆者作成)

Wi-Fiはルーターから発信される電波を使ってインターネットに接続します。一方、モバイル通信は鉄塔やビルの屋上などに設置された携帯電話会社の基地局から電波を受信して、屋外でもインターネットに接続できます。

「携帯電話会社の設備を使うのは無料ではないから、家でスマホを使う時には家にある機械で接続しましょう」と伝えるとわかりやすいかもしれません。

コスト

「固定の月額料金で使えるのが、家のWi-Fi」「従量課金なのが、外で使うモバイル通信」と説明するのも一案です。Wi-Fiは、毎月固定の月額料金で、月間のデータ容量の上限なしで利用できることが多いです。一方、モバイル通信はデータ容量の上限が設定されているか、使用量に応じて料金が変動する場合が多く、使いすぎると高額になる可能性があります。

シニア層による「データ無制限」プランの需要が増加する可能性も?

ここまで解説してきた通り、Wi-Fiとモバイル通信には明確な違いがあるものの、スマホを「使い始めたばかりの方」にとってはこれらの内容はややこしく感じるかもしれません。

もし高齢の方がWi-Fiとモバイル通信の違いに対してピンと来ていない場合、契約するプランをそもそも「無制限プラン」にするのも一案です。たとえば無制限プランの代表格には、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」が挙げられます。この場合、データ無制限プランの料金こそかかりますが、Wi-Fiを使おうが、モバイルデータ通信を使おうが「データ無制限」であることは変わりません。

また高齢の方の自宅にインターネット回線がない場合、モバイル通信をメインに使えるならば、固定回線では必要な工事が不要であることが大きなメリットのひとつ。光回線ほどの速度を求めておらず、一般的なネットサーフィンで利用する程度であれば十分でしょう。

シニア層による「データ無制限」プランの需要が増加する可能性も?1

(画像は筆者作成)

自宅に固定回線自体はあるものの「Wi-Fiとモバイル通信の違いを説明しても、この両方の切り替え方法を理解していないようで、モバイル通信での接続ばかりしてしまう」という場合は、無制限プランを契約したうえで固定回線を解約するのも一案です。

どうしてもその高齢の方の自宅にルーターが必要な場合、スマホのテザリングを代替として使うこともできるためです。固定回線の解約とモバイル通信への一本化は、月々の費用面でも節約になる可能性があります。

オトナライフ編集部
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