メンズのファッションって、見本も参考サイトも少なくて分からない……。
そんなあなたのために、メンズファッションの基本を一気に学べるページを作りました。
ファッションには練習が必要
楽器もスポーツも、何をするにも練習が必要。
それなのにメンズファッションのお洒落だけはすべてが生まれつきの「センス」でくくれるものなの??
もちろん間違い。
だって、ピアノを全然練習しない人がピアノが下手で「俺はセンスがないから」と言ってたらおかしいと感じるはず。勉強をまったくしていない人がテストで点数を取れなくて「センスがない」なんて言っていたらお母さんが怒るだけです。メンズファッションも実はそれと同じ。
お洒落な人は勉強し、練習することでファッションのセンスを磨いているのです。
◯まずは学ぶ
メンズファッションの基本というのは、本になっていることも多いもの。
メンズファッション雑誌を読むのも良いですが、図書館に行って単行本を借りれば、色使いや基本的な考え方を学ぶことができるのでおすすめ。
「古くさいファッションになりそう」
とまあ確かに図書館の本と言えば色褪せてから10年、聖子ちゃんヘアーのモデルが表紙といった感じの本も多いですが、基本は意外と変わらないもの。
それに理屈がわかれば流行の着こなしも簡単に出来るようになります。
◯練習する
予定の入っていない土曜日などにありったけの服を出してきて、姿鏡を置いてその前で組み合わせ続ける。これこそがメンズファッションのセンスを磨く第一の手段です。
休日の時間があるときにいろいろ試しておいて、「これとこれはいけるな」と思うものを作っておけば、忙しいときにもそれを思い出すことができます。
これとこれはオッケー。
これとこれは……??
出かける日の朝には時間がないので、結局いつもと同じ服を選んでしまうことになる。
それではファッションのレベルは上がっていきません。
あらかじめコーディネートを考えておき、積極的にいろいろな服装を作って出かけましょう。
着こなしで一番重要なのは全体のバランス
たくさんの柄物を組み合わせたり、チグハグな色を組み合わせているとセンスがないとされてしまいます。
メンズファッションの第一段階は全体を考えること。
全体が紺やブルー系だから、シャツもブルー系に揃える。などそういうことです。
あるいはそれ以上のレベルになっても、全体がネイビーブルー系だから明るい色のアクセントをネクタイで入れよう、などというふうに考えます。
女性のファッションに比べても、メンズのファッションは全体のバランスがより重要。
ですからまずは「このシャツはお洒落」「この服は地味」というように考えるのをやめ、「全体からして〜」という考え方をしましょう。
例えば……
一点派手な柄が入るから他を無地にしよう。
全体的に色が明るいからパンツを黒にしてバランスを取ろう。
全体が黒系だから、ベルトも茶ではなく黒にしよう。
などなど。
例えばこの組み合わせ。
柄が多すぎてセンスがない雰囲気になっています。
しかも柔らかくてカジュアルなネルシャツと、シルク100%のネクタイがマッチしていません。もちろん、上の写真のシャツもジャケットもネクタイも、ひとつひとつを見ればとてもお洒落なアイテムです。
でも組み合わせが悪くて引き立たない。
では代わりに、シャツを柄の無い白シャツに取り替えてみましょう。
一気にすっきりとして、どのアイテムもお洒落に見えるようになります。
よく中高生のファッションでは、英語の入ったようなTシャツにチェックシャツなんかを合わせてしまいます。
プリントTの柄が派手なのに、チェックシャツも主張してしまうので、全体的にがさがさとした着こなしになってしまうのです。
プリントTを使うにしても、他のアイテム例えばジャケットやバッグなどが全て無地なら意外とかっこよく決まるもの。
お気に入りのプリントTシャツを着るなら、他は引き立て役にする。
常にこのような「全体」を見る視線が、メンズファッションには最も重要なのです。