プールサイドの青を彷彿させるスリーブ、魅力的なタイトルに心踊る。
リッキー・ネルソンの名作がついに堂々復刻!
全てはこのアルバムの表題から始まった。誰もを夢中にさせた「A LONG VACATION」という語感の響きとイメージ。80年代を代表する大滝詠一の名盤「A LONG VACATION」のタイトルは、本盤への遥かなるノスタルジーに違いない。
リックらしい軽快なタイトル曲M-1とM-7でレコードの両面はゴキゲンに幕開け。あの夏の眩い太陽と砂浜を思い出させてくれる楽しげなメロディは健在だ。M-5.8でスタンダード・ナンバーでみせる抜群の歌唱力と安定感。山下達郎がカバーしたM-10(M-19も)、全英9位(1958年)を記録したM-11、アルバムでは終曲だったM-12と続く流れは最高のなごみを演出。肩の力の抜けたジェントリーな歌声はまさに面目躍如といった趣。
ボーナス・トラックは同時代に生まれた素晴らしい作品群から選曲。「これぞリック・ネルソン!」というM-13、若き日のケニー・ランキンが書いたM-15、上品で優美なM-16など幅広く収録。有終の美を飾るのは数々の名演で知られるM-20、心地よい余韻が胸を締めつける。