「やっと会えたね」――対面インタヴュー実現! ボンジュール鈴木、待望の初フル・アルバムがハイレゾ配信
肌を撫でるようなウィスパー・ヴォイスとともに紡がれる耽美なサウンド。そして一度見たら忘れられないこの名前、"ボンジュール鈴木"。オープニング・テーマに抜擢されたアニメ『ユリ熊嵐』の特番にTV出演するなど注目を集めるも彼女の存在はまだまだベールに包まれていた…。
そんなあの娘が気になってたまらなくて、LINEインタヴューをお願いし、ついにはインストア・イベントにも潜入。そして今回発売されるファースト・フル・アルバム『さよなら。また来世で』の機会に、ついに対面インタヴューが実現! 彼女の世界観を形成した環境や音楽を探りながら本作に迫るインタヴューとともに少しだけ表情を伺うことができる貴重なショットも。もちろん配信は、彼女の息づかいまで捕らえ繊細に再現するハイレゾでお届けする。
特集『気になるあの娘、ボンジュール鈴木とLINEしてみた』も合わせてどうぞ
待望のファースト・アルバム、ハイレゾ配信スタート!
ボンジュール鈴木 / さよなら、また来世で。
【配信形態】
WAV / ALAC / FLAC(24bit/48kHz)
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【配信価格】(各税込)
単曲 300円 / アルバム 2000円
※アルバム購入は歌詞ブックレットが付属
【Track List】
01. はやく行かなくちゃ。 / 02. 甘い声でちくってして / 03. アゲハ蝶の破片とキミの声 / 04. 禁断のショコラ / 05. 私こぶたちっく / 06. キミと恋したいのです / 07. stand by for me / 08. allo allo / 09. 羊曜日に猫ごっこして / 10. 月の下でパーティー / 11. Je ne sais pas pourquoi / 12. PM9:55 / 13. あの森で待ってる(おやすみversion)
INTERVIEW : ボンジュール鈴木
ボンジュール鈴木が満を持して発売するファースト・アルバム『さよなら。また来世で』。その衝撃的なタイトルもさることながら、より濃厚に彼女の世界をつめこんだファンタジックな作品となっている。幻想的な曲とセクシーなウィスパー・ヴォイスを紡ぎだすボンジュール鈴木。先に行ったLINEインタヴューでは音楽への深い愛情やチャーミングな一面を垣間見ることができたが、まだまだ謎の多い存在だ。そこで今回は、なんと初の対面インタヴューを実施。OTOTOYだけに用意してくれたこの空間で、彼女の実態を探った。ボンジュール鈴木は、彼女の作品同様に、かなりぶっ飛んだ人だった。まるでおとぎ話のような彼女の日常に触れてから、もう一度アルバムを聴いてみると、また違った一面が見えるのではないだろうか。
インタヴュー&文 : 前田将博
日本のメロディの作り方ってすごく特殊な気がする
――ボンジュール鈴木さんが曲を作るようになったのはいつごろなんですか?
プロデューサーや作・編曲家になりたかったので、ボンジュール鈴木として活動する前から、いろいろな友だちに歌ってもらって自己満足な活動はしていました。高校2年くらいからですかね。それまではずっとクラシック・ピアノをやっていたので、自分で曲を作って録って楽しむみたいなことは、よくやっていました。でも、表に出ていない作品が多いですね。
――小さいころから楽器をいろいろやっていたそうですけど、打ち込みも昔からやっていたんですか?
本格的にやりはじめたのは2年前くらいです。Cubaseっていうソフトを使っていますね。
――では、ボンジュール鈴木として活動をはじめたのは最近。
去年の4月か5月です。ちょうど1年くらい。友だちは海外の子がほとんどで、日本語で歌える人がいないから自分で歌おうと思って。最初は知り合いのエレクトロ・ミュージシャンのWonder Worldさんの曲に歌をつけたくて、メールを出したら「使っていいよ」って言ってくれたので、それをふくめて2曲か3曲くらいネットにアップしました。知り合いの人にJ-POPがやりたいって言ったら、ニコニコ動画にあげたらいいよって言われたので。
――自分で歌うものとそれまで友だちに歌ってもらっていたものは、自分のなかでどう分けているんですか?
日本のメロディの作り方ってすごく特殊な気がするんです。私が好きなヨーロッパのエレクトロの音楽は2コードとか3コードとかで、そのなかでかっこいいメロディを作るっていう感じで。J-POPはAメロからすごくコードの展開があって、Bメロで落ちてCメロでさらに展開していく、みたいな。だから私も、海外の人と作る音楽はトラックから作ることが多いんですけど、自分で歌う場合はピアノやギターで作るようにしているんです。
――では曲調もかなり違う?
それまで友だちとやっていたのは、すごくクールでクラブ・ミュージック寄りのダークなものだったんです。歌ってもらっている子たちが「こういうものをやりたい」って送ってくるのが、すごく偏っているので。アフリカのクラブ・ミュージックとか、エレクトロのラッパーの人とか、かなり強烈なものが多いです。だから、自分名義で日本語でつくるものは、わかりやすいJ-POPというか、かわいいものを作りたいなと思って。それでいて女の子が聴いてふわふわしちゃうような、幻想的なものを作りたいなと。
――ポップなものを作ってみたい思いは以前からあった。
教会音楽が好きだったので、それにポップなものをあわせたいなっていう思いが昔からあったんです。シガー・ロスが大好きなんですけど、ヴォーカルのヨンシーがソロを出したときに、すごく前向きでポップなものになっていて感動したんですよ。幻想的な雰囲気も残しつつ、ポジティヴでキラキラしていて。シガー・ロスはすごく好きで、彼の声を聴いていると心が洗われる気がするんですよね。自分が思い描く、鳥とか魚とか湖とか森のイメージとかを、全部彼が持っている気がするんですよね。私、ヨンシーが人間じゃないと思っていたんです。2年前の5月に日本武道館でライヴを観たら人間だったんですけど(笑)。でも、ずっと鳥肌が立ってすごい感動して、こういう人になれたらなって思いました。
――鈴木さんは、日本人のアーティストは全然聴かないんですよね? でも作る曲はちゃんとJ-POPの枠にハマっていると思うんです。そのイメージはどこからきているのでしょうか。
えー、なんだろう… 久石譲さんとか? 私はヴァネッサ・パラディにも憧れていて歌い方を真似たりしているんですけど、彼女に曲を提供していたんです。それが日本のメロディなのに、ヴァネッサの美しいフランス語と綺麗にあわさって本当に天才的だなと思って。それで日本語でやりたいなって思ったんです。
――いわゆるJ-POPとはちょっと違うかもですが、そういうきっかけだったんですね。
あとはトトロとかポニョみたいなジブリの歌とかも、すごくポップじゃないですか。童謡とかも大好きだし、お箏も習っていたので、そこで日本的なメロディを学んだんだと思う。あと、アニメーションも友だちに勧められて観ていたので、そういう音楽とか。
かわいい動物の名前とか… 「鈴木にゃんこ」とかが良かったです
――なるほど。最初にボンジュール鈴木の名前で曲をネットにあげたときは、どういう反応がありました?
「これは男だ」って言われて泣きました…。「エフェクトをいじったらこうなる」って書かれていて。
――僕も最初はどっちなんだろうって思いました。女性ヴォーカルを立てて活動しているプロデューサーの名前がボンジュール鈴木なのかなとか。LINEでははぐらかされましたけど、どういう経緯でこの名前になったんですか?
ちょうどそのとき好きだった曲が、オ・ルヴォワール・シモーヌっていう3人組のバンドの「paris」(フレンドリー・ファイアーズのカヴァー)で。その子たちの名前が「さよならシモーヌさん」みたいな意味だから、私もふざけてそういう名前にしたいと思って、本名が鈴木だからボンジュール鈴木にしました。そのまま何曲か続けてアップしていたら、トラックを使わせていただいた先輩方やレーベルの人に変えちゃダメって言われてしまって。本当はもっとかわいい名前が良かったな…。フランスの友だちに、いまだに活動名言えてないですもん。アメリカ人の子に言ったら大爆笑されて…。
――どんな名前が良かったんですか?
かわいい動物の名前とか… 「鈴木にゃんこ」とかが良かったです。
――(笑)。今回は満を持してアルバムをリリースするわけですが、こちらはどんなイメージで作りましたか。
犬を抱っこしながらミルクの匂いがするような感じかな。あとフランスの移動遊園地とかに、すごく大きなピンク色の綿菓子があるんですけど、そういうイメージでした。甘くてふわふわしていて、ロリータを着た子供とかが食べているみたいな図が好きなんです。
――タイトルも衝撃的ですよね。初アルバムなのに『さよなら。また来世で』っていう。
題名をつけるときに、すっごい大好きな友だちのことを思い出して。その友だちのワンコちゃんを看取ったんですけど、本当にみんな心を喪失してしまったんです。みんな大好きだったから。なので、今度生まれ変わったら、また会えたらいいねって思ったんです。それで、ふわっとしたイメージだし、ちょうどいいと思ってタイトルにしました。
――鈴木さんは顔もまだあまり表に出していないせいか、存在自体もふわっとしてて幻想的なイメージがありますよね。
そういうイメージでいたいですね。ずっと趣味で聴いていたものも幻想的なものが多かったので、頭のなかがお花畑みたいになっているんです(笑)。オーロラが見えるような北欧の森のなかに、ひとりでいるんだっていう意識で曲を作っていたいんです。フランスの大学にいたときも、中世っぽいジブリの映画に出てきそうな感じの街に住んでいました。同級生の男の子の実家がお城だったり。小さいころに読んだ絵本やグリム童話で見た世界も、お城と森が出てくるものが多くて、そこからまだ抜けられていないんです。絵本とか童話みたいな世界があって、それを大人の世界や恋愛だったりに絡めて表現したいっていうのは、ボンジュール鈴木のテーマでもありますね。
――鈴木さんは普通の家に住んでいるんですか?
…少し変かもしれないですね(笑)。部屋の壁が真っ赤なんです。これまで住んでた家も花柄のピンクとか緑だったり。それこそ、幾原監督の世界観みたいな場所に住んでいることもありましたね。
――そういうイメージはありますね。広い部屋のなかに花がたくさん咲いていて、その中心にお姫様がいるようなベッドがあって、一日の大半をその上で過ごすみたいな。
天蓋はありましたね。
――すごい(笑)!
ばあやがつけてくれたんです。私がフランスで買ってきたんですけど、つけ方がわからなくて…。でも、上から降ってきて画鋲を踏んじゃったこともあるの。
――ばあやがいるんですね(笑)。現実離れしています。
それでフラれちゃったことがあるんです。私生活が見えない、なに考えているかわからないって…。なにも考えていないんですけど。
女の子なら誰でも「○○して」って願望がいっぱいあると思うんです。それをかわいく描きたいなっていうのが常にある
――鈴木さんの歌詞を読むと常にフラれているというか、追いかけているイメージがありますね。「甘い声でちくってして」とかを聴いていると、報われたくないと自分で思っているようにも思えてきますし。
かまって願望が強いのかもしれないです…。私が描きたい女の子って、すごいドMちゃんなんですよ。私自身もそうなんですけど。自分が伝えたいメッセージとかはなくて、その子が出てくる物語というか、絵本の1ページみたいな感覚で聴いていただきたいなと。
――主人公はいつも同じ人なんですか?
何人かいるんですけど… 似たり寄ったりですよね(笑)。「あの森で待ってる」に「私を承認して」っていうワードがあるんですけど、女の子なら誰でも自分だけを見てほしいとか、「○○して」って願望がいっぱいあると思うんです。それをかわいく描きたいなっていうのが常にあって、男性の方にもそれを感じてほしいですね。
――ドMを描きたいのはなぜなんですかね?
私が思うかわいい女の子って、器用にできる子よりもちょっと不器用だったりコミュ障だったりというか。フランス映画に出てきそうなアンニュイな女の子をイメージしていますね。
――そういう部分も含めて、鈴木さん自身が主人公なんだと思っていました。
どうなんでしょう… 私、あまり自分のことを客観的に考えたことがなかったです(笑)。
――「私こぶたちっく」の〈もっと罵って〉とか〈ぎゅっと苦しめて〉とかは、鈴木さんの願望ではない?
あれは犬を見ていて思いつきましたね。
――豚じゃないんですね(笑)。
犬って「自分だけ見て」って態度をするじゃないですか。追い払ってもくっついてくる。でも、ときどき拗ねちゃうみたいな。そういうところが、たまらなく愛しいなって思うんですよね。私、人よりも動物に対する愛情が深すぎて、熱くなっちゃうんです。
――「羊曜日に猫ごっこして」って曲もありますけど、猫ごっこも犬とやっているんですよね。
「お前は今日から猫だ」って犬に言って、ずっと私が「ニャー」って言うんです。いつか彼に覚えてもらえるように、私が猫のマネをして教育しているのを、猫ごっこと呼んでいます。
――犬はどんな反応を示すんですか?
「ニャー」とは言わないですけど、近い声を出している気がするんですよね。「うぉーん」みたいな(笑)。態度もちょっと猫っぽくなってきて、私が作業していると隙間とかに入ってきてスリスリするようになってきたりとか。順調に猫化しているなって。私、猫の方が好きなんです。
――なんで猫じゃなくて犬を飼っているんですか(笑)。
猫を飼っている時期もあったんですけど… ウサギやイグアナもありました。でも1番好きなのはナマケモノかな。
――(笑)。この曲は、まだCDを出す前にYouTubeにミュージック・ビデオをあげているんですよね。
家にいるのが好きで、ずっと切り絵をやっていたんです。物語を作って絵を描いて。森のなかで猫さんと羊さんが悪いウサギさんに引き裂かれちゃうんですけど、空飛ぶ魚が助けてくれるっていう心温まる動物ストーリーです。あれ、カッターでマメを作りながら、1年くらいかけて作ったんですよね…。
生身の私じゃなくて、映画を観ているような雰囲気を出せたらいいな
――アルバムを聴いていて全体的にすごく色っぽいなって思ったんですよね。歌詞もそうなんですけど、フランス語で歌っている「Je ne sais pas pourquoi」なんかも、声や後ろで鳴っている水の音がすごく妖艶だなと。
英語とかフランス語で歌っている曲は、ダイレクトに言葉が伝わらないようにと思ってやっている部分もあるので。歌詞は〈どうしてどうして私は知らない。どうしてどうしてあなたは知らない。小さな願いはあなたの心のなかで育つわ。小さな祈りはあなたの心のなかで育つわ〉みたいな内容なんですけど、あまり大きな意味はないんです。ラララでも良かったくらいで。
――「あの森で待ってる」は、アルバムに入っているヴァージョンは原曲とかなり変わっていますよね。
最初のヴァージョンはアニメの曲なので、みんながカラオケとかでも口ずさめるようにキーを普段より落としているんです。だけど、普段の自分のキーってもうちょっと高いんですよね。ほかの曲も日本語で歌うときはだいたい地声を混ぜて半ウィスパーで歌っているんですけど、英語やフランス語のときは上のキーで完全ウィスパーで歌っているんです。「Je ne sais pas pourquoi」もそうなんですけど。それで、このヴァージョンも半音あげたのでイメージが変わっているんだと思います。でも完全ウィスパーで歌うと、データとして読み込んだときにまったく波形が出てこないんですよ。
――歌として認識しないんですね。
そうなんです。なので、ちょっとピッチをあげたいなってときにも歌い直すしかないんです。だからウィスパーのときは音程が合うまで歌うしかないので、最初のコーラスの部分なんかもすごく時間がかかりました。
――リズムをすごく崩したり、アレンジもかなり変わっていますよね。もともとファンタジックだった曲が、さらに壮大な世界観になっています。
うれしいですね。これも、キラキラふわふわしたものにしたかったので。完全ウィスパーの声にあいそうなアレンジにしたら、ああなっちゃったんですけど(笑)。枠にとらわれたくないなと思ったんですよね。ポップスだと、だいたいベースが入っていて、2番と3番でリズムが変わっちゃいけないとか、ある程度方程式があると思うんです。だから特に聴きやすいとか考えずに、最初はベースを入れないで、2番でちょっと普通のリズムを入れて、サビが明けてから4つ打ちって感じにしました。原曲があるやつだし、今回は私のアルバムだからある程度崩してもいいかなと思って。
――6月には初ワンマンが控えていますけど、どんな内容になりそうですか。
バンド編成なんですけど、まだ細かい構成とかはこれからですね。生身の私じゃなくて、映画を観ているような雰囲気を出せたらいいなと思います。
――asiaは広いので装飾やセットも期待できそうですよね。それこそ、鈴木さんの部屋みたいなイメージで。
天蓋ですか(笑)? そういうのもやりたいですね。ライヴでも幻想的な世界を築きたいです。
――これからライヴはどんどんやっていくんですか?
はい。海外でもできたらなって思いますね。日本独自のメロディの感じを海外の人にもわかっていただけたらなと思うし、海外の友だちとかと一緒にライヴもできたらいいなって思います。
過去作もハイレゾ配信中!
「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」の幾原邦彦監督の衝撃の新作オリジナルTVアニメーション「ユリ熊嵐」のオープニング・テーマとなった「あの森で待ってる」。「ユリ熊嵐」とボンジュール鈴木の互いが持つ独特な世界観が見事に融合し、謎が謎を呼ぶストーリーの開幕にふさわしい印象的なナンバー! カップリングには百合城銀子(CV : 荒川美穂)、百合ヶ咲るる(CV : 生田善子)、椿輝紅羽(CV : 山根希美)の3キャラクターが歌う「森のくまさん」の英語ヴァージョンを収録!
2014年10月にリリースされたデビュー作『私こぶたちっく』。まだその存在がまったく世に出ていないながらも印象的なジャケットともに広く認知されるきっかけとなった作品。刺激的な言葉に満ちた「私こぶたちっく」から彼女のウィスパー・ヴォイスを存分に活かしフランス語で紡いだ「Je ne sais pas pourquoi」など全6曲を収録。
LIVE INFORMATION
「さよなら。また来世で」アルバム発売記念インストアライヴ
2015年5月23日(土)13:00〜@タワーレコード渋谷店 1Fイベントスペース
※入場フリー
※イベント特典 : 未発表音源収録CD-R
タワーレコード渋谷店、新宿店、秋葉原店、池袋店にて『さよなら。また来世で』をお買い上げのお客様に先着でイベント特典引換券を配布。
ボンジュール鈴木 ファースト・ワンマンライヴ
2015年6月7日(日)@渋谷club asia
開場 / 開演 18:00
前売 3,000円 / 当日 3,500円(ドリンク代別)
PROFILE
JAZZシンガーであった母のもと、幼少期から様々な音楽に触れ、自然と触れるようになったピアノを軸に作曲活動をスタート。今では自身でヴォーカル / ラップ / ポエトリー、打ち込み、ミックス、マスタリングまでを行う。
南フランスのカトリックの大学に留学中触れた、ヨーロッパのエレクトロニカ / ヒップホップ・シーンからの影響が色濃く出たサウンドには、北欧エレクトロニカ勢と共鳴する「透明感」と、トリップ・ホップの流れを汲んだ「深遠な響き」が見事なまでに共存。そこに「日本語」「フランス語」「英語」を織り交ぜ、特徴的なウィスパー・ヴォイスが絡み合うサウンドは現在の音楽シーンの中でも一際異彩を放っている。