【第三期BiS 連載vol.6】私はステージに立つ側の人間だ──トギーがイメージし続けた自分の姿はBiSにある!
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』。第5回にはいよいよ個別インタヴューの最後のひとり、トギーが登場! どこか飄々としながらも、彼女が語った言葉の端々には「アイドルになる」という強い意思が込められていた。逆境も、挫折も、すべてを糧にしてきたトギーの声をお届けします!
そして第三期BiSはいよいよ来月に初のワンマン・ライヴ〈THiS is BiS〉を開催する! これまで徐々に新曲を解禁し、メンバーが全国のCDショップを巡り、そしてライヴのチケットは本人たちによる電話での受付。まだ素顔は解禁されていないが、既に第三期BiSはメンバーが“直接”想いを届けてくれた。そんな直接届けられた気持ちが、これからいろんな場所で多くの人たちと共に爆発するのだと考えると、第三期BiSが見せる光景にいまから期待せずにはいられない!
INTERVIEW : トギー
第三期BiSはじめての個別インタヴューのトリを飾るのはトギー。メンバーに共通していることは、みんな一度WACKのオーディションに落ちているということ。そんななかでも何度失敗しても、まっすぐに目標から目をそらさなかったのがトギーだ。その姿は、こけても何度も立ち上がってきた歴代のBiSを彷彿とさせる。メンバーが発表されてからもう一ヶ月半になろうとしているが、まだ顔出しもできていない彼女たちだけど、個別インタヴューをして可能性の塊であることはわかった。さぁ、3度目の正直は、本当にあり得るのか!?
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
小・中学校時代、周りはヤンチャな人ばっかりでした。
──トギーは京都出身ということですが、東京に出てきてどう?
トギー : 苦手なことが家事なんです。上京してはじめての一人暮らしで、お皿洗いとか料理とかやり始めたので…。
──どんな気分なんですか…?
トギー : 最初は本当に何もわからなくて、やかんの水を注ぐふたの部分の用途を知らなくて。あれって閉めて沸かすんですよ。あの、やかんってわかりますか?
──わかります(笑)。
トギー : 電気じゃない方の。
──電気の方はポットですね…
トギー : そうです。ずっと開けたままお湯を沸かしていたんですけど、「閉めるんだよ」って教えてもらえました。
──トギーは、どんな小・中学生だったんですか?
トギー : 本当に周りがヤンチャな人ばっかりだったんですよ。めっちゃ怖かったです。
──高校生活はどうでしたか?
トギー : 高校のスクール・カーストの一番上がバスケ部とサッカー部の女の子なんですけど、その子たちに気に入られちゃって…。
──それはいいことなんじゃないですか?
トギー : でもその人たち以外の女の子から、「なんであいつが気に入られているかわからない」「とりあえず無視しようぜ」みたいになったんですよね。
──いきなりいじめられたんですか?
トギー : 怖かったです。
──まわりからはどんな扱いを受けていたんですか?
トギー : 何だろう。話はするけど裏で陰口を言われているみたいな。
──じゃあ高校生活は面白くなかった?
トギー : でも、陰口を言われていることに対してはあまり気にしていなくて。
──じゃあ、いじめられていたというほどでもなく?
トギー : そうですね。たまに言ってくるくらいです。
──どんなことを言ってくるの?
トギー : 当時、机の両隣がヤンキーで授業中もずっとしゃべっていたんですけど、その話の内容が、私を挟みながら「トギーのこと好き?」「いや嫌い」っていう会話で、「いや、ここにいるし」って思いながら聞いていました。
──なんかすごく心が痛い… その時トギーはどうしているの?
トギー : 聞こえないふりをしていました。
──そういうのは頻繁にあったの?
トギー : うーん。そこそこかも。
──辛い……。
トギー : 確かに「若干いじめられているんじゃね」って思ってはいたんですけど、他のクラスには普通に友達もいたので。
──部活はしていた?
トギー : 部活も入っていないです。
──じゃあ学校以外の時間は何をしていたの?
トギー : 帰宅部でした。高校2年生までは趣味がないことが悩みなくらいで…。多分暗かったんですよね。
急に自分がステージに立っているイメージが浮かんだんですよ。
──そんな生活がどこで変わったのですか?
トギー : アイドルにハマったんですよ。BiSHさんがテレビに出ていたのをたまたま見ていて「すげー」って思ったんですよね。歌を聴いてすごいと思ったの自体が人生ではじめての経験で。
──それがきっかけでアイドルになろうと?
トギー : そのときはまだすごいと思っただけで、そのあとにアイナ・ジ・エンドさんとココ・パーティン・ココさんがTwitterで仲良くしているのを見てGANGPARADE(以下、ギャンパレ)さんを好きになるんですよ。その時Twitterでココさんのことをつぶやいたらすぐ”いいね”が来て、「ライヴに行かなきゃ」と思ったんですよね。
──なるほど。
トギー : いままで地元の京都を抜け出して1人で大阪に行くことなんてなかったんですけど、その時にはじめて大阪まで遠出をしてライヴを見に行きました。
──おー!
トギー : なんかその時のライヴで、登場SEがなってメンバーがステージに出てきた瞬間、自分がそのステージ側に立っているイメージが浮かんできちゃったんですよ。本当に「あ、立つわ……。」って。
──アイドルになりたいと思ったんだ。
トギー : はい。なりたいと思って WACKのオーディションを受けたんですよ。やっぱり最初は書類で落ちて。でもさっきの話の通り、もう自分の中ではアイドルになるという道しかなかったので、地元を出て東京に住むということが自分の中では決まっていて。もちろんまだ親とかには言えなくて。
──そのあと親には打ち明けたの?
トギー : 親に「アイドルになりたい」っていう報告をしました。そしたら「一晩考えさせてくれ」って親にいわれて、親はその晩に私の将来を寝ずに考えてくれたみたいです。次の日、親に「やめたほうがいいんじゃないか」って言われたんですけど、すぐに受け入れられるとも思っていなかったので、その場は「いつか説得しよう」という気持ちで聞き流していました。
──まぁ親は心配ですよね。
トギー : そうなんですよね。
──やばいですよね。
トギー : でも、何度オーディションに落ちても、なぜか自分の中で「アイドルになっている自分」の漠然としたイメージが消えなかったんですよね。
その晩に夢を見たんですよ。大きな魚の夢。
──親は反対していたんでしょ。
トギー : すごくしていましたね。そりゃそうですよね。「とりあえず東京で何か起こしてきます」みたいに言ってたので、すごく心配をかけたんじゃないかなと思います。
──そこから、どうしてBiSのオーディションを受けたんですか?
トギー : 〈WACK EXHiBiTiON〉の日に第三期BiSのオーディションが発表されて、その時にはすぐ受けるって決めていましたね。そういえば、その晩に夢を見たんですよ。大きな魚の夢。「え、これ夢占いあるんじゃね」って思って検索したら「幸運が訪れます」って書いてあったんですよ。その時に「受かる」って確信したんですよね。
──どうやって合格になったの?
トギー : 面接の後、少し期間が空いて、知らない番号から電話がかかってきたんですよ。その電話を取ってみたら「京都警察の渡辺です」「(トギーの本名)が書かれたTENGAが落ちていたんですが、あなたのものですか?」って言われて「私のです」って答えました。
──(笑)。渡辺さんってわかったんだ?
トギー : しばらくTENGAの話をして。「WACKの渡辺です、合格です」って言われて。
──どんな気持ちだった?
トギー : はあ、よかったって。
──結局、親はアイドルになることを許してくれたの?
トギー : 一番最初に親に報告したんですけど、「受かると思ってたでー」ってなんだかんだ喜んでくれて。
──よかったですね。では最後に、この先の大きい目標を教えてください。
トギー : 大きい目標としては武道館があるんですけど、同じくらい思い入れのあるGANGPARADEを観た大阪野外音楽堂でもライヴをしたいなと思います。
編集 : 伊達恭平
編集補助 : 矢野圭将
: 東原春菜
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あと約2500フォロワーで素顔公開! 到達まであとすこし! (2019年7月25日)
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
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BiS 公式ホームページ : https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
第三期BiSの初ワンマン・ライヴ〈THiS is BiS〉は来月開催!
〈 THiS is BiS 〉
日時 : 2019年8月18日(日)
会場 : 中野heavysick ZERO
OPEN : 17:30 / START : 18:00
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