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あなたは真の闇というモノを体験した事が有りますか。
東京・広尾に「D-ハウス」という施設「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(暗闇の中の対話)」が有るのだそうです。--毎日新聞 発信箱より-- 視覚障害者によって先導され、小さな森を通り、橋を渡り、駅のプラットホームを通り、ブランコに乗る。先導者や参加者の声だけが便りの世界。そして自分との対話。 人は視覚を失うことと聴覚を失うことの、どちらの方が辛いことなのか?普段あまり考えた事はない。実際に真っ暗闇の中に放り出されると、どうしたら良いのか暫らく何も出来ず途方にくれるものです。 でも少し経ってその状況に慣れてくると、今度は聴覚に神経を集中させます。音の中にはありとあらゆる情報が含まれていて、けっこう周りの状況を判断できるものです。周りに何があるのか、人の声、風の音、足音、信号機の音、車の音、川の音、鳥の声、騒音。見えるはずのない建物の向こうの音や、遠くから聞こえる様々な多様な音の情報。聴覚から得る情報の方が視覚から得るものよりもはるかに多いものです。 目に見えるものが全てと思い込んでいる我々は、視覚を失っている人がどれだけ大変かと思っています。しかし、視覚に頼れない分だけ他の感覚が研ぎ澄まされて全身で状況を探ろうとします。見えない分、遠くて深い部分にまで意識が向かい見える人々よりも多くの情報を感受しているかもしれない。 そうは言っても視覚を失った状況を体験することは日常にはなく、比較して実感することは不可能です。せめて真っ暗な中で何も見えないという状況を体験してみる事が出来れば、そんなことを色々考えるきっかけになるのではないでしょうか。 そんな体験をさせてくれる施設が「D-ハウス」というもの。11月23日まで開催中とか。問合せは(03-3440-0539)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.11.18 23:50:27
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