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テーマ:テニス(3404)
カテゴリ:ポエム
昔の話だけど、ヒーローが18歳の頃 即効、車の免許を取りに自動車練習場に行き一発で合格、
合格記念にと親の車を借りて、ドライブに行く事にした この車、軽自動車で、ダイハツのフェローss360cc、 なんだか?バイクの音より煩いし、煙を吐く恐ろしい自動車
どうせなら記念になるようにと思い、沖縄の最北端の辺戸岬まで 行こうと思い走らせていると20分すぎた浦添当たりから、 雨がザーザー降って来て、2時間走って名護に着くころから、 10m先が見えないほどの豪雨になっていた
だけど、きっと着く頃は、晴れるんじゃないかな?って思い 名護から、辺土名に到着、空も晴れてきた それから2時間走り、よ~し、もうひといき、頑張ろう~って思い 宜名真から、かやうちバンタに向うと、 『今、かやうちバンタで、崖崩れがあったので、通れません』だって
もう、辺戸岬は、目の前に見えるのに後、5km どうにか、迂回して行けるかな~なんて思いユーターン そして、見つけました、宜名真から、太平洋側に抜ければ良いんだって
パイナップル畑の中を、ルンルン気分で走っていると、 夕焼けが、赤土に反射して、不思議な世界に誘われる気分
走り続けてると、山道に入っては、行き止まり、 マタマタ行き止まりで、オカシイな~と思いながらも 何故か、引き返す気分にもなれない、 道は、どんどん、細くなる、雑草が茂って車の底をこする
そして、ついに、水溜りへボチャ~ン 柔らかい赤土の中へ、音も無く沈んでいく、 ようやく、車体の高さまで水が、
これは、大変な所で、大変な事が 人も通らない山奥で、助ける人もいない 外は、赤土が、蛍光色のように輝き、不気味だ
とにかく、脱出しないと、って思い、 シートに敷いていた、籐のクッションや、タオルを タイヤの下に押し込んで、脱出を図るけど、 タイヤが悲鳴を上げる度に、土の中に埋まっていく
ヤバイ、ヤバイよ~ 外は暗くなり、水際を、ハブが泳ぐ これは、もう、外には出れない、
車の中で、夜を明かすのか? シートを倒して寝るが、怖さや不安で色んな思いが駆け巡る
すると静けさの中から、頭の中に響く声が 『エンヤ~トット、エンヤートット』んん、耳鳴りか? 所が、頭の中で、その声は、近づいてくる
なんだ~?なんだ~?なんだ~? リアウインドーから、覗いてみると
ウギャ~
なんと、白装束に、紫の鉢巻と、紫の足靴輪 足は真っ白の足袋を履いてるみたいで、手も顔も真っ白 その上に、目が真っ赤で、鼻は、小さな穴があいてて 口は、蛇のように裂けていて、薄い唇は、真っ赤 それが、3人ずつ、2列になり行進してくる
自分が悲鳴を上げた後、身体中が震えて シートに小さくなり、目を閉じ、隠れるようにしてた
『エンヤ~トット、エンヤートット』と、脳の中で響く声は 車の横から聞こえるようになったあと、静かになったかと思うと あって思ったら、車が空中の上に持ち上がったのか 6人で持ち上げたのか?解らないけど??そして、静かに下ろされた
そして『エンヤ~トット、エンヤートット』の声が、遠のいていく ほっとして、見たら、乾いた土の上に車が置かれてる
これは、とにかく此処から、脱出しなくちゃ~って思い 手も足も、震えながら2~3km運転してたら、 またまた泥濘にハマってしまった 慌て過ぎを後悔したけど、後の祭り
すると、又、頭の中で『エンヤ~トット、エンヤートット』と声が さっきと違って、今度は、冷静で居られた、 この未知の生き物は?悪い物じゃないって 声は近づき、顔もはっきり解る、 まるで、白蛇が人間になったような感じだ、 車の前に来ると、左右に別れ、6人で、泥の中から車を持ち上げる そして、乾いた地面に下ろすと、『エンヤ~トット、エンヤートット』 と、車から、離れて行く、その後ろ姿をみると 泥の中に入ったのに、足袋が汚れも無く白く輝いている
この出来事は、自分の世界の範囲を超えてるので ただ、ただ、助けてもらったのに感謝して、 落ち着いた心で、山を下りる事が出来た
そして、国道にでて、4時間かけて、家に帰った 部屋にこもり、今日の出来事を思い出した はたして、ホントの事なのか? もしかして、地元の青年団だったんじゃないか? 疲れてるけど、なかなか寝付かれなかったよ!
この昔話をカズに話したら、そこに行ってみたいって事になり 52年ぶりに1月4日に行った、
先ずは58号線を北上して名護へ、それから最北端の辺戸岬に行き 旧道を通ってカヤウチバンタに行き、宜名真へ着くころには雨が降った そこから太平洋側に抜けるのだが道は整備されアスファルトになっていた
だけど当時の雰囲気と変わる事が無いゾーンもあり ワクワクドキドキの連続だった、 カズも運転していて、いつもと違う感覚を感じている気がした
道は、雨で危険なので進入禁止とか、畑の敷地内で通れませんとか 国有林で通行禁止とかで、結局来た道を引き返す事に
もしここで泥沼につっこんだら、また助けに来てくれるかな? なんて思いました、
家に帰ってホッとし、カズと思い出を共有出来て嬉しく思いました なんだか、自分だけの思い出にするには勿体ないもんね((´∀`*))ヶラヶラ❤🌸
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最終更新日
2025年01月17日 16時42分08秒
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