【画像生成AI】Stable Diffusionを無料で簡単に使えるWEBブラウザを解説

Stable Diffusionは、人物の生成が得意で、特に顔の表情や髪の質感などのクオリティが高く、多くのプロンプト（prompt）が揃っています。

この記事では、Stable Diffusionを使用できるWebブラウザを3つ解説します。

どのWebブラウザも無料で利用できるため、気になった方は、ぜひ体験してみてください。

Stable Diffusionは、英国のStability AI社が開発した画像生成AIサービスです。

プロンプト（prompt）を入力するだけで、簡単にリアルな画像からアニメ風の画像まで作成できます。

Stable Diffusionはオープンソースなので使用料はかかりません。

Stable Diffusionには、Webブラウザ上で利用する方法と、パソコンにダウンロードしてローカル環境で利用する方法の2つがあります。

まず、初心者向けとなるWebブラウザ上での利用方法を解説していきます。

初心者向けなのが、Webブラウザ上での利用です。

Webブラウザには以下の特徴があります。

Stable DiffusionをWebブラウザ上で利用する場合、OSなどの利用環境による差がありません。

また、パソコンのスペックも関係ないため、誰でも簡単に始められるというメリットがあります。

一方で、Webブラウザ上では、サービスによって作成できる画像枚数などに制限がある点や、有料となる機能があることに注意が必要です。

次に、上級者向けローカル環境での特徴を説明します。

ローカル環境を利用するメリットは、無料で無制限に使用できること、多数の機能があること、高いカスタマイズ性があること、そして最新機能を試せることです。

しかし、デメリットも多く、高性能なPC（RAM16GB以上）とWindowsのNVIDIAグラボが推奨されること、また、ダウンロードするのに時間がかかることが挙げられます。

初心者の方がローカル環境を構築するのはかなりのハードルがあるため、おすすめしません。

Webブラウザとローカル環境でのメリット・デメリットをそれぞれ解説しましたが、やはり簡単に始められるWebブラウザがおすすめです。

また、後ほど解説するWebブラウザは、一日あたりの画像生成枚数に制限があるものの、無料で使えるものばかりです。

ログインしたら、テキストを入力するだけで、数秒から数分で画像を生成できます。

Stable Diffusionを初めて触る人も、環境構築で挫折してしまった経験のある人も、以下のサービスを利用して素敵なイラストを生成してみましょう。

ここからは、Stable Diffusionの無料Webブラウザ3選を解説します。

今回は、有名な無料Webブラウザである「Hugging face」の解説は省略します。

なぜなら、Hugging faceの画像クオリティが低いからです。 以下で解説する3つはクオリティが高くおすすめです。

clipdropは生成ももちろんですが、画像の加工がメインのサービスです。

こちらから、https://clipdrop.co/ 公式サイトにアクセスできます。

使い方は簡単です。

1.サインイン/サインアップをクリックします。

メールアドレスを入力するか、Google、Facebook、Apple IDを使ってサインインすることができます。

clipdropは、ユーザー名やパスワードの設定が不要です。

例えば、「Los Angeles」のファンタジーアートを生成してみましょう。

以上のような、クオリティが高い画像が生成されました。

clipdropの目玉機能には、画像内の不要な箇所を自然に取り除くCleanup機能と、画像の背景のみを取り除くRemove background機能があります。

初めにCleanupの解説です。

画像内の鉛筆を消したい場合は、Cleanupを使用します。

1.鉛筆をなぞります。

2.Cleanをクリックします。

このように一瞬で鉛筆だけを消すことができます。

続いて、Remove backgroundの解説です。

背景と被写体の差がわかりにくい画像は、成功しないこともありますが、精度が高いことがわかりました。このツールは、png形式の画像やロゴの作成にも役立ちます。

次にDreamstudioの解説です。

https://dreamstudio.ai/
公式サイトにアクセスしてください。

右上の「始めましょう」からログインできます。

Dreamstudioは、Stability AI社が出しているWebブラウザの生成AIです。

公式のサイトなので信頼性が高いですが、ローカル環境のWeb UIと違い、モデルのインポートや動画作成などはできません。

Dreamstudioでは、画像を生成する度に、右上にあるクレジットが減っていきます。

初回は25クレジットありますが、クレジットを使い果たしてしまった場合は、有料のクレジット購入により引き続きDreamStudioを利用できます。

DreamStudioのクレジットは、1,000クレジットで10ドルなので、日本円で約1,400円で購入可能です。

最後に、Leonardo.aiの解説です。

リンクから http://leonardo.ai/ にアクセスしてください。

アーリーアクセスリストに登録して、登録メールを待つ方法もありますが、以下のリンクからGoogleでログインすると即日利用できます。

 ＞＞Leonardo.ai 公式サイトにアクセスする

1.「Login to Leonardo.ai」をクリックします。

2.「Googleを続ける」でログインします。

左メニューの「AI Image Generation」から画像の生成ができます。

画像の赤枠部分にメインのプロンプト（prompt）を入力し、「Generate」をクリックします。

初期設定では、4枚の画像が生成されますが、左側の「Number of Images」で生成する画像の枚数を調整することも可能です。

Leonardo.aiでは、毎日150の無料トークンが与えられます。

トークンが不足している場合は、アップグレードすることで8,500トークンが与えられます。

Leonardo.aiの月額料金は12ドルで、日本円で約1,700円で購入可能です。

今回は、Stable Diffusion をWebブラウザから無料で簡単に使える方法を解説しました。

この記事で解説したWebブラウザは以下の通りです。

・clipdrop
・Dreamstudio
・leonardo.ai

どのWebブラウザでも高品質な画像を簡単に生成できます。

プロンプト（prompt）のコツや利用上の注意点などをしっかりと理解して、Stable Diffusionを有効活用しましょう。

TEXT：PreBell編集部
PHOTO：iStock