2024年下半期(7月~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお届けします。健康習慣部門(前期)の第3位は――。
▼第1位 見た目年齢の差はあっという間に開く…和田秀樹「若く見える人、老け込む人」を分ける"たった1つ"の要素
▼第2位 10位寝言、6位歯ぎしり、3位常夜灯をつけた…40~60代1012人調査で判明「早死にした人の睡眠特徴ワースト10」
▼第3位 これをやると"前頭葉バカ"になる…医師・和田秀樹「脳の老化を遅らせる睡眠の最終結論」
▼第4位 男性は72.6歳、女性は75.3歳でやってくる…和田秀樹「ヨボヨボ老人と元気ハツラツ老人」を分ける決定的違い
▼第5位 「帰ったらまず休憩するか、それとも家事か」自律神経の専門家が推奨する"疲れにくい"行動習慣
※本稿は、和田秀樹『みんなボケるんだから恐れず軽やかに老いを味わい尽くす』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
テレビの前でうなずく毎日ではボケまっしぐら
テレビはつまらない常識的なことしか言いませんから、そればかり見ていると、前頭葉が働かずバカになります。コロナのときみたいに偏った情報を流すために不安が募り、そのストレスが前頭葉に悪影響を及ぼします。
白黒をつけたがるのもテレビの特徴で、世の中はグレーなことだらけなのに、「敵か、味方か」「正義か、悪か」といった観点しかない。こういう二分割思考は、もっとも前頭葉に楽をさせる思考パターンといわれています。
つまり、日がな一日、テレビの前に座って、「なるほど、なるほど」とうなずいていたら、ボケの道まっしぐらなわけです。
私がテレビを批判する理由の一つは、高齢者をバカにしているところがあるからです。
高齢者は時代劇しか見ないとか、高齢者は夜まで起きていないと思っているから、夜の11時以降は若者向けの番組しかやっていない。
いまは、YouTubeやNetflixなどの配信サービスを利用すれば、テレビでいろんな種類の娯楽、つまり映画とか昔の漫才とかを視聴できますから、テレビはそうやって使ったほうがいいでしょう。
テレビでも、ごくたまに良質のドラマやドキュメンタリーを放送していますから、見ないほうがいいとまでは言いません。
しかし少なくとも、流される情報を鵜呑みにせず、反射的に疑ってみるクセはつけたほうがいいと思います。