MPG 274URF QD [27インチ] レビュー・評価

�@動作不安定。
DELLの27インチ４Kと併用していたが、MSIのモニターのみ反応しないときがある。

�A購入後40日で起動すらしなくなった。
電源ユニットがコイル鳴きのような異音がするようになった、←発生時より起動しなくなったため、おそらく原因

はじめてのMSI製品だったがとてもがっかり。

ASUSのProArt Display PA279CRVと2枚並べて使用しています。
それ以前は、同じく27インチですが、解像度はWQHDのモニタを２枚並べて使っていました。
少々古いモニタでしたので発熱が大きく、夏がきつかったので買い替えを…、となって、せっかくだから4Kにするか！という感じで検討しました。
ProArt Display PA279CRVが発色担当、こちらのMPG 274URF QDがゲーム担当とざっくり分けて使おうと考えて選定しました。

さて、MPG 274URF QDですが、基本性能に不満はありません。
発熱も控えめ。本体も薄く、コンパクトで軽量。
発色もよく、表示はとてもキレイです。加えて応答速度もリフレッシュレートも高く、映画を見たり、ゲームをしたりするときに効果を実感しています。

ただ、その他の点がいただけません。細かなところでユーザービリティが欠けています。特に気になったのは3点。

・ディスプレイの設定画面のUIが使いにくい
日本語に不備はないですが、何となく使いにくいです。感覚の問題かもしれません。

・KVM機能が使いにくい
2点、問題があります。
1点目
KVMを使うために、USBケーブルでPCとモニタをつなぐとストレージが検出されます。
モニタ内部にストレージがあるようで、MSIのドライバなどが保存されています。
これが、Windowsが起動するたび、あるいは、モニタがスリープから復帰するたびに再検出されます。フォルダが自動表示されるのが鬱陶しいです。
フォルダの自動表示をWindows側で止めたところ、今度はUSBメモリなどを挿しても自動再生がされなくなります。こちらも鬱陶しいです。
モニタのストレージを、モニタのほうの操作で無効化できればよいのですが、そういった設定は見つけられませんでした。

2点目
KVMの接続先は、現在のモニタ表示設定と連動しています。
USBケーブルとHDMIorDPでPC1と、USB Type-C でPC2と繋ぎ、これらを介してモニタにつないだキーボードやマウスを利用できます。
一見すると便利そうですが、致命的だったのが、スリープしたときに復帰できない点です。
モニタがスリープになると、表示されている画面がないので、キーボードとマウスの接続先もなくなります。
あ、画面消えた。と思ってマウスを動かしても復帰できないのです。
こうなると、マウスとキーボードが反応しないので、PCに他の形で刺激を与えないといけません。
PCそのものがスリープになっていれば電源ボタンで復帰できますが、モニタだけ消えているときは電源ボタンを押すとスリープになるかシャットダウンするのでもはや絶望的です。
モニタの電源をモニタの電源ボタンで入れて、表示先を適切に切り替えて、キーボードやマウスを操作する、という手順を取る必要があります。
大変面倒くさいです。

・USB Type-C の端子が怪しい
まず、Type-C経由で画面が表示できません。
ケーブル、PCともに何種類か試しましたが、結局表示できません。
もう1台並べて使っている、ASUSのProArt Display PA279CRVでは、用意したどのPCとケーブルの組み合わせでも表示できるので意味が分かりません。
あちらは4K60Hzが上限で、こちらは4K160Hzが上限なので、このあたりに理由があるかもしれません。
が、OSの設定でリフレッシュレートは60Hzにしてあるのにダメなので、やっぱり意味不明です。
なお、PCからモニタは認識できるらしく、デバイスマネージャーに一覧は載ります。
けどディスプレイの切り替えはできません。

また、USB PDの挙動も怪しいです。
モニタとして表示しようと試みているときは給電されませんが、電源を切ったノートPCなどを接続すると60Wちょっとで給電されます。

当方のケーブルやPCとの相性の問題もあるかもしれませんので、もう少し調べてみたいと思っています。
ただ、繰り返しますが、ASUSのProArt Display PA279CRVでは同じ問題は全く起こっていないので、何となく挙動が怪しい感じがします。

追記：
USB4 対応のケーブルを買ってきて使ったところ、正常に画面を映すことができました。
映像信号としては同じ仕様のはずのPA279CRVで問題ないUSB3.2 Gen2×2のケーブルだとこっちはダメだというところの理由がよくわかりませんが、USB4以上のType-Cケーブルを買っておけばとりあえず問題なさそうでした。


結論、ゲーミングユースとしてはコスパも良く良い感じがしますが、KVMとかType-C周りとかの新しめの便利機能はどうも完成度が低いです。
作りこみが甘いというか、そっち方向に力を入れていない製品なのか、と思います。
安くない機種の割に、何とも残念でした。


ゲームに好適、仕事もこれ1台で便利に使える！と思うと、あまり期待しないほうがよいと思います。
やっぱりMSIは良くも悪くも、ゲーミングに強いメーカーということなのでしょう。

年々、モニターは進化してますが、このモニターもすごく薄型で、置き場所をとらない。厚みがないので、机の奥行きを侵食せず、スペースの確保に貢献している。無駄のないデザインで、周りのふちもほそいのもよいかな。またそれほど重くないので、ちょっと移動させたりするのも楽です。
肝心のモニターの精度もわるくないです。ノングレアというのもポイントでした。入力端子もHDMI 1.4b×1、DisplayPort 1.2a×1、D-sub×1、ライン入力×1、と十分。