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【闇の大人たち】第56回:プリンタメーカーの天敵「インクサーバー」とは?

経済危機が声高に叫ばれる昨今、インクジェットプリンタの高額なインク代に悩み、散々悩んだ挙げ句、真っ赤な家計簿を手書きする奥様も少なくないはず。

詰替えインク、互換インクなど、メーカーの隙を突いた抜け道も用意されてはいるものの、スキャンにコピーに小型液晶まで付いた多機能プリンタを一万円そこそこで放出するメーカーにしてみれば、インクを買ってもらってなんぼの世界。

何としてでも純正インクを買わせたいメーカーは、交換時期を悟られないようインクカートリッジを真っ黒に塗ってみたり、互換カートリッジの製造元を訴えてみたり、小型チップを埋め込んだりと手段を選ばず自前のインク交換を妨げ、それらが国内でじわじわ効果を上げている反面、アジアでは九割型のインクジェットプリンタに「インクサーバー」なるものが装備され、人々はタダ同然のインクで何でもかんでもプリントしまくっているらしい。けしからんけど、正直うらやましい!

インクサーバーの仕組みは簡単。プリンタ横に取り付けたインクタンクとカートリッジをパイピングして互換インクを供給。減ったインクは透明タンクで一目瞭然。注入もラクラクだ。

但し、取り付けには熟練の技術力が必要とされ、失敗すれば空気が入ってヘッドが詰まる。当然、メーカー保証が適用されるはずもなく、新品買ったほうが安いくらいの法外な修理代を請求されてしまう……。

カンボジアの首都・プノンペンの片隅で、知る人ぞ知るプリンタ専門店を訪れた。同店のプリンタはインクサーバーがデフォルト装備だが、それでいて値段はプリンタ単体とさほど変わらず、連日、迷える子羊が多数殺到している。

取り付けにかかる時間は十数分。お隣のタイをはじめ、ベトナム、中国、台湾でも、町で見かけるインクジェットプリンタには概ね同様のタンクが装着されていた。

お先真っ暗な21世紀。遅かれ早かれ日本でも流行するのは間違いない。今まで殿様商売を続けてきたプリンタメーカーの皆さんにも、一刻も早く目を覚ましていただきたい今日このごろである。
(取材・文=クーロン黒沢

▼名人の店──として知る人ぞ知る某店

▼これがインクユニットだ! 中国製だ!

▼ピントが合わない勢いで取り付けるサービスマン

▼一台約10分で取り付け終了

▼ウィン、ウィンウィン! これでインクはタダ同然に……

▼もちろん保証はありません

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