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知られざるミクロの芸術! 顕微鏡で見た “藻” がアンティークのステンドグラスみたいで美しい

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皆さんは「藻(も)」と聞いて、一体どんなものを想像するだろう? 恐らく、ドブ川にもうもうと漂う緑色の毛みたいなものを想像する人が多いだろう。

あまりキレイなイメージのない藻類。だがその素顔は、実はめちゃくちゃ美しいのだ! たとえるならアンティークのステンドグラス。神々しささえ漂う藻の姿は動画「Diatomist」で確認できる。

・美しい藻のアート!

その映像には美しいステンドグラスのようなものが映し出されている。その1つ1つの模様の中にこれまた細かい模様が映し出される。実はこのひとつひとつの模様は人の手が作り出したものではない。これは「藻」の仲間「ケイソウ」、自然が作り出したものなのだ!

・海や川から藻を採取 → 顕微鏡で配置

マジかよ、信じられない! だが、動画を見ていると確かに一人の男性がゴミが漂う水辺から藻を採取している。それを顕微鏡で見てみると、とても美しい形をしているが、本当の驚きはここからだ!

男性は、顕微鏡を見ながら小さな器具を使い、その微小な生物を配置していくのだ。ケイソウの大きさは一般的に0.005~0.2mmだと言われている。ひとつの作品には無数のケイソウが必要だ。採取したケイソウの形を把握し、図案を思い描き、そして配置……何て気の遠くなる作業なんだ!!

・ヴィクトリア朝イギリスの技術

この藻によるミニチュアアートが生まれたのは19世紀のこと、19世紀後半に最盛期を迎える。ちょうど、ヴィクトリア朝イギリスに重なる時期だ。これは、大英帝国最盛期に生まれた科学と芸術が融合した歴史あるアートだったのだ。

・世界でたったひとりの「藻アート職人」

今回、この動画で藻アートを披露したのはクラウス·ケンプさん。地上で最後の「藻アート職人」だと言われている。技術は門外不出、継承者のいない技術は職人とともに失われてしまった。

クラウスさんの技術も、彼が引退すればこの世から消えてしまうのかもしれない。継承者の出現を待つしかないのだが、こんなに美しい世界を忘れてしまうのは何とも惜しいように思われる。

参照元:VimeoSmithsonian.com(英語)
執筆:沢井メグ


▼これが藻で出来ているなんて全く信じられない!
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