マサイ族の戦士が遭遇したテロリストによる強盗現場と銃声のトラウマ / マサイ通信：第453回

スパ！　ルカだ。マサイ族の戦士・ルカだ。今回は前回の続きな。オレが「死を意識した場面」で「銃声が聞こえた時」って挙げた理由を簡単に語ってみようと思う。

忘れもしない2013年。オレはその時、ナイロビにいた。ショッピングモール……というか、スーパーだな、ちょいとデカ目のスーパー「ナクマット（Nakumatt）」にいた。

そしたらいきなり、銃を持った2人の男が入ってきた。「これはヤバイぞ！」と思ったオレは、一目散に逃げ出した。スーパーの外へ逃げ出した。その直後、何発もの銃声が店内から聞こえてきたんだ。

結論から言うと、2人の男は、お金を盗んで逃げたという。そして、いまだに捕まってはいない。また、不幸中の幸いなことに、1人の死者も出なかった。もちろんオレも無事だった。でも……

本当に怖かった。

「殺される」って本気で思った。

それ以来、銃声が怖くなった。

ちなみに2013年といえば、ケニアのナイロビで67人もの死亡者が出た凄惨なテロ事件「ケニアショッピングモール襲撃事件」ってのがあった年。同事件はテロリスト（アル・シャバブ）による犯行だった。

オレが体験したスーパーの強盗事件が、単なる強盗だったのか、それともテロリストによる犯行だったのかは謎のまま。いずれにしても、この日以来、オレは銃声が怖くなった。トラウマってやつだ。ライオンよりも象よりも、オレは銃が怖いんだ。オレセリ！

Report：ルカ（マサイ族）
超訳：GO羽鳥
Photo：RocketNews24.

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