巷で「インドのすっぱムーチョ」と呼ばれているらしいお菓子をアジア食材店で入手した。これはスッパムーチョのインド版という意味ではなく “すっぱムーチョ”っぽいインドのお菓子” という意味。「和製マリリン・モンロー」みたいなノリですね。
酸っぱいお菓子好きの私はヨーロッパ周辺でメジャーな「ビネガーポテチ」が大好物なのだが、日本ではなかなか入手できなくて寂しい思いをしている。これが本当にインドのすっぱムーチョだったら超嬉しい! けど “インド” ってのがちょっと引っかかる気もする……?
・見たことあるような、ないような
インドのすっぱムーチョ(仮)の正式名称は『Aloo Lachha(アルーラチャ)』。この日の購入価格は368円。安いんだか高いんだか。
同店では「インドのベビースターラーメン」と呼ばれているらしい『Aloo Bhujia(アルーブジア)』(333円)も売られていた。「Aloo」は「じゃがいも」の意味だそう。
ちなみに当編集部内に限定すると比較的インド経験が豊富な私であるが、これらのお菓子をインドで見たことは「あるような、ないような」気がする。同じく比較的インド経験豊富な羽鳥編集長に意見を求めたところ「見たことあるような、ないような気もする」との答えであった……ご参考までに。
・これは「すっぱ」なのか?
それではインドのすっぱムーチョ(仮)を食べてゆく。
形状は完全にスティックタイプのすっぱムーチョないしカラムーチョ。匂いは……どちらでもない。異国の香辛料が混ざりあった、えもいわれぬエキゾチックないいにおい! いただきま〜す!
辛ァい!!!!!!
辛い……でもすっぱくもある。辛くてすっぱい。すっぱい。辛い。でも一方しか選べないのだとすれば、個人的には6:4で「辛い」に寄っている気がする。しかしながら、わざわざ「インドのすっぱムーチョ」と呼ばれているからには、これは「すっぱい」に属することになるのだろうなぁ……?
すっぱい・辛い論争は一旦置いとくとして、これ、とってもおいしい。“うまみ” 的成分がほぼ無く、ジャガイモとスパイスのシンプルにして複雑な味わいがクセになりそう。日本のすっぱムーチョ(ないしカラムーチョ)よりカリッと固めで、個人的に食感はこっちのほうが好みだ。
ちなみにカラムーチョより辛いぞ。さすがインド。
・だんだんワケ分かんなくなる
インドのベビースターラーメン(仮)も食べていく。
見た目はベビースターっぽいが、フワッと軽くてシットリしてる。いただきま〜す!
すっぱぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!
「インドのすっぱムーチョがさほどすっぱくない代わりにインドのベビースターラーメンがめちゃめちゃすっぱい」という、もう何が何だか分からなくなってきたインドスナック事情。ただ、このすっぱさはすっぱムーチョとは全く異なるタイプのヤツである。
このスッパさを例えると……なんだろう? ピクルスとかザワークラウトとか、そういう発酵食品系に近いものを感じなくもないが、日本にはないタイプのスッパさのため、具体的に例えることが難しい。
現場に居合わせた中澤記者にヘルプを求めたところ「卵くさい味がしてすごく苦手」と予想外の感想を返された。た、卵くさい……!? また「酸っぱさはそれほど感じず、むしろ辛い。カラムーチョみたい」とも語った中澤記者。
「『インドのすっぱムーチョがさほどすっぱくない代わりに、インドのベビースターラーメンがめちゃめちゃすっぱい』と感じる人もいるが、逆に『インドのベビースターラーメンがカラムーチョっぽい』と感じる人もいる」という、もはや収拾不可能なゾーンに到達してしまったインドスナック事情。ここから先はご自身の舌でお確かめください。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
▼ちなみに私がインドのお菓子で一番好きなのは「ムングダール」です