ビーガンだからと侮るなかれ『Yachego(ヤッチェゴ)』

スンドゥブチゲ1000円は、五味が口中を駆け巡る味わい深さ。ライスと副菜付き。
スンドゥブチゲ1000円は、五味が口中を駆け巡る味わい深さ。ライスと副菜付き。

「ビーガンのイベントに出てみない?」。知人のひと声がきっかけで、飲食業界に転身した永川銀珠さん。「おいしい」と喜ばれることが、今日につながると振り返る。植物性素材のみで作られる韓国料理店が少なく、ビーガンであることに目が行きがちだが、「誰が食べても満足できる韓国料理をふるまいたい」と話す。実際に食べて納得。動物性の食品不使用と言われないと気づかない!

季節の食材を使った週替わりのナムル300円(単品注文不可)。
季節の食材を使った週替わりのナムル300円(単品注文不可)。
お店は地下1階。
お店は地下1階。
店主の永川さん。
店主の永川さん。

『Yachego(ヤッチェゴ)』店舗詳細

住所:東京都世田谷区池尻2-30-12 B1/営業時間:11:30~14:30LO/定休日:金~月/アクセス:東急電鉄田園都市線池尻大橋駅から徒歩2分

週末の不定期営業ながらもファン多し『おるたなさん』

8時間以上かけて丁寧に仕込むスペシャルマトンカレーset1500円は、レンズ豆のカレー(ビーガン仕様)付き。ライタやアチャールもカレーに負けない自信作。
8時間以上かけて丁寧に仕込むスペシャルマトンカレーset1500円は、レンズ豆のカレー(ビーガン仕様)付き。ライタやアチャールもカレーに負けない自信作。

食べることも作ることも好きな伊勢海人さん。月に4回程度、週末を中心に間借りでオリジナルカレーを出す。あえてジャンル分けをするならインドカレーで、メニューは3種類。食材とスパイスの個性がそれぞれにきらめき合う複雑味でスプーンが進む、進む。「砂漠で渇いた喉を潤す水のような、シンプルにおいしいと思えるカレーを目指しています」という言葉通り、作り手のピュアさを感じる一皿だ。

夜営業のみの居酒屋を間借り。
夜営業のみの居酒屋を間借り。
伊勢さんの普段の勤務は中目黒にあるカレー店。
伊勢さんの普段の勤務は中目黒にあるカレー店。

『おるたなさん』店舗詳細

住所:東京都目黒区東山3-15-4 1F/営業時間:11:30~15:00LO/定休日:不定/アクセス:東急電鉄田園都市線池尻大橋駅から徒歩1分

アジア各国の味を昼食向きにアレンジ『mahomeshi』

鶏胸肉ともも肉を使ったカオマンガイ1100円。ライスはパラッとモチッとをかなえるプリンセスサリー米。鶏のうまみが生きたスープ付き。
鶏胸肉ともも肉を使ったカオマンガイ1100円。ライスはパラッとモチッとをかなえるプリンセスサリー米。鶏のうまみが生きたスープ付き。

タイ料理を中心にアジアごはんをふるまう羽鳥麻帆さんだが、元々は「そんなに好きじゃなくて」と衝撃の回答。しかし、タイ人の先生主宰の料理教室で出合った味に感銘を受け、今ではおいしさを広めるべく使命感に燃えている。レシピはオリジナルで、食べ疲れしない、毎日食べたいと思えるものを。午後からも快適に過ごせるように、と母のような愛情を持ってメニューを考えている。

料理を作る上で欠かせない現地の調味料。
料理を作る上で欠かせない現地の調味料。
目印はブラウンの看板。
目印はブラウンの看板。

『mahomeshi』店舗詳細

住所:東京都目黒区東山3-15-4 1F/営業時間:11:30~16:00LO/定休日:土・日/アクセス:東急電鉄田園都市線池尻大橋駅から徒歩1分

取材・文=新居鮎美 撮影=オカダタカオ
『散歩の達人』2025年1月号より