MIRU 2024-25
メンターシップ
プログラム

第27回 画像の認識理解シンポジウム(Meeting on Image Recognition and Understanding)では、PRMU/CVIM研究メンターシッププログラム及びcvpaper.challengeと連携して、トップカンファレンス採択を目指すMIRU投稿者の皆様を支援するプログラムを実施します。

本研究会に深く関連するコンピュータビジョン分野の研究が世界的に加速し、CVPRやICCV、ECCVといった国際会議における発表数、参加者数ともに急増しています。しかしながら、日本の研究機関からの論文採択数は全体のわずか数%にとどまっており、研究コミュニティとしての存在感の改善が急務となっております。

PRMU研究会は、2017年度より継続的に、研究会およびその果たす役割について改革を模索してきました。本プログラムにおいて、研究会が意欲のある研究者を組織横断的な体制によって支援し、トップカンファレンスに通用する研究スタイル・スキルを共有・継承していくことが、今後ハイインパクトな研究を日本から多く生み出すうえで重要なステップになると確信します。自然言語処理や機械学習コミュニティにおける試み(Aim4ACL, T-PRIMAL)を参考にしつつ、魅力あるプログラムづくりを進めていきます。

これまで、ICCV 2019へのメンターシッププログラムを皮切りに、CVPR/ICCV/ECCVの各回に対してメンターシッププログラムを提供してまいりました。毎年コンスタントに本会議にアクセプトされている他、ワークショップや別国際会議/論文誌での採択に至った論文も複数あります。

MIRUで発表した内容を更にブラッシュアップして、トップ国際会議を狙いたい!という皆様の積極的な応募をお待ちしております。

※ 本メンターシッププログラムによって支援された論文がトップ国際会議に採択された場合には、「情報・システムソサイエティ国際会議派遣制度」により、当該国際会議で発表するための旅費・参加登録費について最大30万円の補助を受けられる場合があります。合わせてご検討ください。

News

メンターシッププログラム参加者を引き続き募集しております。ぜひ応募をご検討ください!
24/09/02:投稿前査読の第1回〆切は10/15(火)になります。CVPRへ応募予定の方はぜひフォームより参加表明ください。
24/07/18:MIRU2024最終日のお昼に対面ミートアップを開催いたします!詳細はこちらをご覧ください。
24/07/18:今年度の募集を開始いたしました。

投稿受付中プログラム内容

トップカンファレンス採録・査読経験があり、かつ応募された研究トピックに知識のある研究者をメンターとしてプログラム参加者に割り当てます。
2024-25は (1) Top-tierアドバイス (2) 投稿前査読 の2つのプログラムを実施します。

(1) Top-tierアドバイス(MIRU会期後随時)

MIRUまたは研究会などで発表した進行中の研究テーマをCVPRなどのトップ国際会議水準に引き上げるためのアドバイスMTGの機会を設けます。各テーマについて1-2名のメンターを割り当て、1-3回程度のMTGおよびcvpaper.challenge内のSlackにおいて改善のためのアドバイスを実施します。また、Slackでは他のプログラム参加者やメンターとともに、よりよい研究のストーリーづくりやサーベイ方法、研究に役立つツール、良い論文執筆方法、arXivへの投稿研究プロジェクトの広報など、研究の基礎スキルを高めることができる議論に参加いただけます。メンターとの相談次第で、メンターを共著に入れての共同研究も可能です。

(2) 投稿前査読(偶数月、年6回)

CVPR・ICCV・ECCVなどのトップ国際会議投稿前(〆切1か月前頃)にCMTにて論文を投稿していただき、トップカンファレンス採録・査読経験者による投稿前査読提供します。投稿前のドラフト(実験結果が出ていなくても原稿がそろっていれば可)について1名または2名のメンターが原稿の改善のためのフィードバックを中心としたアドバイスを行います。また査読結果が出た際には、メンターの過去の経験等をもとにリバッタル執筆の支援を提供いたします。

今年度は下記の通り2か月毎、主要国際会議の1か月前を目安に投稿〆切を設定します。カッコ内に投稿想定の国際会議を示しています。


10日程度での査読結果の返却を予定しています。

応募方法

こちらのフォームより参加を表明ください。

【重要:ご応募の前に】

秘密保持および知財管理の関係上、応募にあたっては、現在研究プロジェクトに関わっている全ての方(指導教員や共同研究先など)に対して、上述の点について事前に了承を得ていることを確認してください。これらの了承が得られていないことが判明した場合、応募内容の不採択あるいは支援の中断をさせていただく場合がありますので、あらかじめご了承ください。

【知財化の可能性がある応募に関しての特例】

本プログラムは、オープンアイデア・オープンディスカッションに基づき、参加者・メンター研究者の交流による知識の共有・継承を目指しています。その一方で、応募内容の一部あるいは全部について知財化を検討しているため、その具体的な内容を知り得ることのできる参加者・メンター研究者を制限したい場合、特例として,i) メンター研究者割当に関して事前に共有・相談させていただく ii) Slackのプライベートチャネルを使ってメンタリング、レビューを実施させていただく、といった対応をさせていただきます。本特例を希望される方は、備考欄にその旨を記入してください。

審査/マッチング

お送り頂いた情報をもとに、メンターとのマッチングを行います。優れた内容の研究プロジェクトであるほどマッチングの成功率は上がりますが、専門分野のメンターが居ない/他のプロジェクトに割当済みである場合は、優れた内容であっても支援をご提供できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

マッチング結果についてはメールにてお知らせいたします。

国際会議支援制度

本メンターシッププログラムによって支援された論文がトップ国際会議に採択された場合には、「情報・システムソサイエティ国際会議派遣制度」により、当該国際会議で発表するための旅費・参加登録費について最大30万円の補助を受けられる場合があります。詳しくはメンターシッププログラム委員に問い合わせください。

よくある質問

Q1: 応募フォームの各項目は全て完璧に記入する必要がありますか?

A1: いいえ。研究プロジェクトによっては、「研究の肝となるアイデアは明快にあるものの、どのように評価して良いか分からない」「手法の新規性や有効性は評価できているものの、その手法が必要とされる説得力のある背景シナリオが思いつかない」といった状況もあるかと思います。そのような場合、応募フォーム中で「こういった点で詰まっている」という内容を具体的に記載していただければと思います。

Q2: 学生以外も応募可能ですか?

A2: はい。「投稿前の論文を守秘義務に関する誓約書にサインいただいたプログラム参加者・メンター研究者と共有する」「メンタリングの内容によってはメンター研究者が共著に加わる可能性がある」-- この2点についてあらかじめ応募者ご自身およびその共同研究者の間で合意が取れていれば、どなたでも応募可能です。

Q3: メンターと知的財産権を共有する必要がありますか?

A3: いいえ。本プログラムにおける「トップカンファレンス採択を目指す」「トップカンファレンスに通用する研究スタイル・スキルを共有・継承していく」といった目的に基づき、メンターはその所属によらず、プログラム参加者の円滑な研究遂行および論文執筆を知財化により妨げることはありません。ただし、応募者もメンターも知財化を進めたいという合意が形成されるのであれば、PRMUとして申請を止めるものではございません。

Q4: メンターを共著者に入れないと応募できませんか?

A4: いいえ。今年度のプログラムについては、原則メンターを共著者を加える必要はありません。ただし、メンターと相談の上、論文への本質的貢献がある場合にはメンターを共著に加えることをご検討ください。まずはご応募いただければと思います。

Q5:MIRUで発表した内容以外での応募は可能ですか?

A5: 応募フォームにてご相談ください。ただし、原則として同程度の研究会などで発表できる水準の研究を対象とし、1からのテーマ立案については行いませんのであらかじめご了承ください。

Q6: 例に示された国際会議以外への投稿を目指すことは可能ですか?

A6: メンターシッププログラムの目的上、Google Scholarのtop venueのうちサブカテゴリの上位20位以上に位置する上位国際会議への投稿を目指していただきます。ただし、再投稿等でそれ以外の国際会議・ジャーナルへの投稿を妨げるものではありません。ただし、投稿前査読については8P(ECCVフォーマットの場合14P)のフルペーパーの分量を基本とし、それより長い分量の原稿についてはご希望に沿えない場合がございます。

Q7:投稿前査読ではどの程度まで原稿が完成していればよいですか? 

A7: 実験結果や議論を除く本文が一旦書きあがった原稿が用意できることを目安としてください。一部の結果が出ていない場合は実験予定の結果の図表を作成の上、その部分を空欄のままにして提出してください。とはいえ全ての結果が揃っており、ライティングの改善に集中できることが理想です。

Q8: メンターとのやり取りはどのように行われますか?

A8: 筆頭著者(希望する場合は指導教員・共同研究者)をcvpaper.challengeのSlackに招待します。その中でテーマごとにチャンネルを作成しメンターとの議論を行います。

Q9: 投稿前査読はどのように行われますか?

A9: Slack内にて具体的な〆切およびCMT経由での投稿方法の案内を行いますのでその指示に従ってください。査読結果は原則Slackにて筆頭著者に返却いたします。

※その他、応募にあたって不明な点があれば下記までお問い合わせください。メンター研究者一同で議論のもと、お返事差し上げます。

問い合わせ先

MIRUメンターシッププログラム 委員長 片岡 裕雄  (hirokatsu.kataoka [at] aist.go.jp)

MIRUメンターシッププログラム 副委員長 八木 拓真  (takuma.yagi [at] aist.go.jp)

MIRUメンターシッププログラム 委員 山田 亮佑  (ryosuke.yamada [at] aist.go.jp)


主催: 電子情報通信学会 パターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会、情報処理学会 コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)研究会

連携: cvpaper.challenge