CocoaPodsの開発者Orta Therox氏は2024年11月30日、「CocoaPods」のTrunkリポジトリをリードオンリーモードに移行する計画を発表しました。
2026年12月2日を目標に、CocoaPodsのTrunkリポジトリをリードオンリーモードに移行するというもので、移行により新しいバージョンや新しいPodの追加ができなくなりますが、既存のビルドには影響はありません。移行の詳細なスケジュールは以下の通りです。
- 2025年1月: Podspecを投稿した全ての開発者に、リードオンリーモードへの移行計画を通知するメールを送信。
- 2026年9月~10月: 再度、全ての開発者に移行計画を通知し、テスト期間の開始を告知。
- 2026年11月1日~7日: リードオンリーモードのテスト運用を実施。
- 2026年12月2日: Trunkリポジトリを正式にリードオンリーモードに移行。
CocoaPodsは現在、メンテナンスモードに移行していて、新機能の開発は停止し、セキュリティパッチや互換性の更新のみが継続されています。
iOS開発コミュニティでは、既に70%以上の開発者が依存関係管理にSwift Package Manager(SPM)を採用しており、SPMが主流となっています。このためCocoaPodsがリードオンリーモードになったとしても、iOS/macOS開発に大きな影響はないと考えられています。
ただし、Unity、React Native、Flutterなどの特定のフレームワークでは、依然としてCocoaPodsが重要な役割を果たしているため、これらのフレームワークを使用する開発者は、将来的な移行戦略を計画することが推奨されています。