こんにチーズは! チーズ大好き芸人のチーズボーイです!
いや、ふざけてません。実在します。実在するキャラ芸人です。
年齢は19歳(熟成と掛けている。実際は33歳)、誕生日は8月5日(発酵と掛けている。実際は5月20日生まれ)、血液型は不明(何も思い浮かばなかったので、実際はA型)といったふざけたチーズキャラプロフィールもありますが、しっかりとしたチーズの資格も持っています。
チーズプロフェッショナル、チーズ検定、チーズソムリエ……チーズに関する資格で取れるものはほぼ取得しました。さまざまな種類のチーズ、チーズ料理、チーズスナック……これまで500種類以上は食べたと思います。
皆様、チーズは好きですか?
こう聞くと、多くの人から「好き!」という返事をいただけます(もちろん中には苦手……という方もいらっしゃいます)。
ただ、「チーズは好きなんだけど、いったい何を買えばよいのかわからない……」という声を耳にすることもしばしば。普段はスライスチーズや6Pチーズ、たまにスーパーでモッツァレラチーズを買っています、というチーズライフを送っている方にこそ、もっともっとたくさんのチーズがあることを知ってほしい!
おすすめのチーズ紹介へどうぞ
この度、二つの意味で"チーズでご飯を食べている"(ややこしい)私、チーズボーイが、あなた好みのチーズに出会えるよう案内したいと思います!
「チーズは好きなんだけど、種類がたくさんありすぎてどれを選べば良いのかわからない!」という悩みを解決すべく、好みのチーズに出会えるかもしれないチャートを作ってみました。
さらにチャートの結果ごとに、近年盛り上がっている国産チーズからオススメ商品も紹介しています。とりあえずこれを買ってみて、気に入ったらさらに同じ種類のチーズを買ってみて……と試していけば、どんどん自分の好みがわかっていくと思いますよ! それでは、皆さんをチーズ沼に誘っていきたいと思います!
【チーズボーイが教えるチーズの選び方】
チーズの分類と特徴
一般的にひとことで「チーズ」と言われますが、チーズにはたくさんの種類があります。
モッツァレラチーズ、ブルーチーズ、6Pチーズ、粉チーズ……パッと思いつくものを挙げただけでもキリがありません。
ただこれらを分類していくと、チーズは8種類のタイプに分けられるのです。
それをチーズプロフェッショナルのチーズボーイと見ていきましょう!
チーズを分けていくと合計8種類に分けられる
まずチーズは大きく2つに分けられます。それがこの2つ。
- プロセスチーズ
- ナチュラルチーズ
プロセスチーズは加工されているチーズ。コンビニやスーパーで売られている多くのチーズがこちらです。スライスチーズや6Pチーズ、ベビーチーズなど。食べやすく、賞味期限も比較的長いのが特徴のチーズです。
かたやナチュラルチーズは、加工されていない、つまり生のチーズ。賞味期限は短いですが、そのぶん、味が多種多様で個性的なのが特徴。クセが強いチーズもあります。
さらにナチュラルチーズは7種類に分けられます。
- フレッシュタイプ
- 白カビタイプ
- 青カビタイプ
- ウォッシュタイプ
- シェーブルタイプ
- セミハードタイプ
- ハードタイプ
ナチュラルチーズ7種類に、先ほど紹介した加工品のプロセスチーズが加わり、合計8種類に分けることができるんですね。1枚の図にまとめるとこうなります。
それぞれのチーズの特徴
ここからはそれぞれを詳しく紹介します。
【フレッシュタイプ】
非常に柔らかく、他のタイプよりも水分が多いチーズです。味が優しく食べやすいのが特徴的。
代表的なチーズ:
クリームチーズやマスカルポーネチーズ、モッツァレラチーズなど
【青カビタイプ】
チーズの中に青カビが入っており、塩分が強くピリッとした味わいがあるチーズです。甘口の「ドルチェ」と辛口の「ピッカンテ」と分かれます。クセが強い印象がありますが、食べやすいブルーチーズもあります。
代表的なチーズ:
ゴルゴンゾーラチーズやロックフォールチーズなど
【ウォッシュタイプ】
チーズの表面を塩水や酒で洗いながら熟成させたチーズです。味も匂いも個性的でクセが強いチーズが多く、上級者向けといえます。味が強いので濃い目のワインに合います。
代表的なチーズ:
エポワスやモン・ドールなど
【シェーブルタイプ】
山羊の乳から作ったチーズです。独特な香りと味が楽しめます。黒い炭に覆われているなど見た目も特徴的なチーズが多いです。こちらもクセが強いので上級者向けのチーズといえます。
代表的なチーズ:
シャヴィニョルやサント・モール・ド・トゥレーヌなど
【セミハードタイプ】
やや硬いチーズです。日本でもなじみのあるチーズが多いです。味も食べやすいので人気のタイプといえます。
代表的なチーズ:
チェダーチーズやゴーダチーズなど
【ハードタイプ】
セミハードタイプよりも硬いチーズです。粉チーズの材料になるチーズもこちらに分類されます。他のチーズよりも熟成期間が長く、サイズも大きいです。
代表的なチーズ:
パルミジャーノレッジャーノ、エメンタールチーズ(チーズフォンデュの材料)など
自分好みのチーズの選び方
ここまでで分類についてはわかったと思いますが、食べたことがないとどんなチーズを選んだら良いかわからないですよね。
そこでチーズボーイが、味覚の好みの傾向×チーズの特徴から、オススメのチーズがわかる「チーズチャート」を作ってみました! 質問に答えていくと、チーズボーイがあなたにオススメしたいチーズがわかるようになっています。
Aになったあなた→残念ながらチーズが得意ではない😢あなたには「サラミ」をオススメします。サラミにも沼が広がっていますよ!
Bになったあなた→フレッシュチーズがオススメ!「フレッシュチーズ」を見てみる
Cになったあなた→白カビチーズがオススメ!「白カビチーズ」を見てみる
Dになったあなた→青カビチーズがオススメ!「青カビチーズ」を見てみる
Eになったあなた→ウォッシュチーズがオススメ!「ウォッシュチーズ」を見てみる
Fになったあなた→シェーブルチーズがオススメ!「シェーブルチーズ」を見てみる
Gになったあなた→セミハードチーズがオススメ!「セミハードチーズ」を見てみる
Hになったあなた→ハードチーズがオススメ!「ハードチーズ」を見てみる
Iになったあなた→プロセスチーズがオススメ!「プロセスチーズ」を見てみる
タイプ別におすすめしたい国産チーズ
チャートで好みのチーズがわかったと思います。ここからは、いよいよチーズボーイおすすめの国産チーズを紹介していきます!
チーズといえば、フランスやイタリアなどヨーロッパが本場……ではあるのですが、日本の工房がチーズの世界的な賞を獲得するなど、国産チーズが熱いのです。というわけで、数ある国産チーズの中でも私チーズボーイが本当においしいと思ったものを紹介していきたいと思います!
ナチュラルチーズ
〈フレッシュタイプ〉白糠酪恵舎「モッツァレッラチーズ」
白糠酪恵舎(しらぬからくけいしゃ)の「モッツァレッラチーズ」です。
ミルクの旨味がギュッと詰まったモッツァレラチーズ。そのままでもおいしいですが、カプレーゼにして食べるとさらにおいしいです。
白糠酪恵舎では、南イタリア周辺の伝統的な製法をベースになめらかなモッツァレラチーズを作っています。日本の工房はなめらかなチーズを作るのが得意なところが多いのですが、こちらの工房もまさしくそれです。
まるでミルクを食べているかのような旨味。是非堪能してみて下さい。
〈白カビタイプ〉フロマージュ・ド・みらさか「白カビチーズ」
フロマージュ・ド・みらさかの「白カビチーズ」です。
まず驚くのが柏の葉で包まれているところです。これによってチーズにも柏の香りが移るわけですね。
フロマージュ・ド・みらさかの自社農場での自然放牧スタイルにより育てられたブラウンスイス牛の生乳も使っているので、他のチーズより濃厚な味わい。熟成が進むとさらに濃厚になってくるので、1つで何度も楽しめます!
〈青カビタイプ〉アトリエ・ド・フロマージュ「ブルーチーズ」
アトリエ・ド・フロマージュの「ブルーチーズ」。
歴史あるアトリエ・ド・フロマージュの最高傑作。日本でもフランスでも賞を獲得しています。
青カビ独特の塩味と刺激を残しながらもまろやかで食べやすいです。キャラメルのような濃厚さもあり、非常に味わいが深いブルーチーズです。蜂蜜との相性も抜群!
〈ウォッシュタイプ〉那須高原今牧場「しののめ」
那須高原今牧場の「しののめ」というウォッシュチーズです。
熟成中1日置きに塩水で表皮を洗い、手間暇をかけて作ったチーズです。
表皮はシャリシャリ、内側は非常にもっちりとした食感でクリーミーかつミルキーな味わいがあります。ウォッシュタイプですが非常に食べやすいチーズ。ラクレットチーズのように、温めてジャガイモなどの野菜の上にのせる料理にも合います。
〈シェーブルタイプ〉十勝千年の森「十勝シェーブル」
十勝千年の森の「十勝シェーブル」です。
ほろほろの食感と程よい酸味が特徴のシェーブルチーズ。
この十勝シェーブルは山羊乳の風味もそこまで強くないので、シェーブル初心者でもおいしくいただけます。まわりの黒いものは炭です。
開封してしばらくたつと、コクが出てきてシェーブル本来の風味も楽しめるので熟成させるのもオススメです。
〈セミハードタイプ〉那須の森チーズ工房「森のチーズ」
那須の森チーズ工房の「森のチーズ」。
穏やかながら濃厚な旨味が詰まっていて万人ウケする食べやすいチーズです。深いコクもあり、チーズの後味も持続します。
森のチーズは、国内では希少な乳牛のブラウンスイスの生乳で作られます。温めてチーズフォンデュにしたり、サンドイッチにしてもおいしいです。
〈ハードタイプ〉清水牧場チーズ工房のバッカス
ハードタイプは清水牧場チーズ工房の「バッカス」を紹介します。
10カ月近く熟成されているので(写真は9カ月熟成のものです)、味わいが非常に濃厚です。ミルク感もしっかりあり、そのまま食べても、薄く切ってフライパンで焼いてもおいしいです。バッカスという名前からも想像がつくように、お酒に合います*1。
プロセスチーズ
〈プロセスチーズ〉明治「十勝スマートチーズ」
数あるプロセスチーズの中で、私チーズボーイが選んだのは「十勝スマートチーズ」。
他のプロセスチーズよりも味わいが濃厚で、チェダーチーズの旨味がギュッと詰まっています。ほろほろの食感もおもしろい。
食べやすいサイズで包装されていて、コンビニやスーパーでも手に入りやすいのがうれしいですね。
私、チーズボーイがなぜチーズにのめり込んでいったのか
ここまででチーズの魅力は少しでも伝わったでしょうか? 少しでも「おいしそう! 食べてみたい!」と思っていただけたなら嬉しいです。
最後に、どうして私がチーズの最難関資格、チーズプロフェッショナルを取得するまでチーズにのめり込んでいったのか、さらにチーズボーイという芸人として活動しているのかをお話させてください。
フランス旅行でチーズに出会う
実はチーズボーイ歴は2年半とまだ短い私ですが、芸人歴は13年目になります。はい、ベテランです。
最初はコンビを組んで漫才を頑張っていました。ただ鳴かず飛ばずで解散……その時にポッカリ空いた時間でフランスへ旅行しました。
若手芸人というと暇な時間がたくさんありそうと思われがちなのですが、実際はそんなこともないのです。急に入ってくるオーディションや仕事、それ以外は漫才の練習、ネタ作り……さらにはスタッフさんの誘い、先輩の手伝いにも時間を割かなければなりません。さらにさらに、生活していくためにアルバイトの時間も捻出……と、当時はずっと何かに追われていた気がします。それも売れていない自分が悪いのですが……。
そんな忙しい日々でしたが、コンビ解散によってようやく何もない時間ができました。それを生かしてのフランス旅行。なぜフランスを選んだのか? その時は直感だったと思うのですが、ここで私はチーズに出会ったのです。
当時の写真がなかったので、フランスで食べたもののイメージをイラストでお届けしています
フランスでは外食が高価。貧乏旅行の私は毎回豪勢に外食というわけにはいきませんでした。
そんな中、街にあるスーパーに入ると、数多くのワインと数多くのチーズが、外食とは比べられないくらい安く売られているのです!
最初は「ホテルでの寝酒用に」くらいの軽い気持ちで買ったワインとチーズ。食べたら衝撃が走りました。
日本で食べているチーズと全然違う……おいしい! 当時苦手だったブルーチーズもバクバク食べてしまいました。その日から毎日必ずスーパーでチーズを買って食べるという生活。至福でした。
帰国してもチーズ熱は冷めやらず、もっとチーズを食べたい! 知りたい!と「チーズ検定」という初級のチーズの資格を取得しました。
「フランス チーズ」を詳しく見る
「フランス ワイン」を詳しく見る
キャラ芸人「チーズボーイ」としての道へ
チーズとの出会いからしばらくして、新たなコンビで芸人として再スタートを切った私でしたが、当時から公私ともにお世話になっている先輩が2人います。
それがスピードワゴンの井戸田潤さんと磁石の佐々木優介さんという先輩です。お二人の共通点は、漫才師で、ツッコミ担当という点。漫才師のツッコミをしていた自分は先輩方に憧れを抱いていたのですが、この2人にはさらに共通点がありました。
ツッコミなのに食材のキャラクターを演じていたのです。意味がわからないですよね?
井戸田さんはハンバーグ師匠、佐々木さんはミートボールボーイです。さらに意味がわからなくなりましたか?笑
ハンバーグ師匠は有名ですよね。熱々の鉄板ジョークを言って「ハンバーグ!」の決め台詞を言うキャラクター。実はその弟分に「ミートボール!」の掛け声を持つミートボールボーイというキャラクターもいるのです。
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……私はチーズの原稿を書いていたはずなのに何を書いているのでしょうか?
とにかく普段かっこいい先輩が時折見せる食材のキャラクター、それに羨望の眼差しを向けている時に「お前も何かやったら?」の声。
私に何があるだろう? と考えた時に「チーズがあるじゃないか!!」と即座に頭に浮かび、こうしてチーズボーイが誕生しました。
チーズの仕事もしたい、そう思い、気付いたら中級の「チーズソムリエ資格」を取っていたのです。
その後結局またコンビを解散し、ついにピン芸人のチーズボーイとして歩み始めました。
もうコンビは組まない、私の相方はチーズなんだ! そう決意しチーズスクールに2年間通い、チーズの資格、最難関である「チーズプロフェッショナル」を取得しました。
もう私にはチーズしかないのです。
漫才で挫折しフランスで出会い、漫才の先輩の真似をしていくうちにハマりこんでいったチーズ。その素晴らしさが、この記事を読んでくださったあなたにも届いていれば幸いです!
さて、あなたのお好みのチーズは見つかりましたでしょうか?
この記事を読んだあなたが少しでもチーズに興味を持って、食べて下さることを祈っております。
そして少しだけ、ほんの少しだけその時にチーズボーイのことも思い出していただければ、これ幸いです。
それでは皆さま、マスカルポーネ! 間違えた、また遊ぼうね! バイバイ!!
著者:チーズボーイ
難関のチーズプロフェッショナルの資格を持つ唯一無二のチーズ芸人。今まで食べたチーズは500種類以上。聞いた人をとろけさせるチーズジョークも持っている。
Twitter:@kokiuda0520 Instagram:@cheeseboy8376
YouTube:チーズボーイチャンネル
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今回紹介した商品
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*1:バッカス:ローマ神話のお酒の神様の名前