やはり、ココは一軍外野守備走塁コーチ#87御用達ねんやろか?! (￣m￣*）割烹屋さん・福岡 平尾 : 食と酒 なかむた

以前に薬院・一木庵とココを候補に挙げて迷っていたので、今回はそのフォローを兼ねて。
恵味うどんから近い。

古民家を改装して造られた店舗。
薬院/平尾エリアでも、京都らしい民家が残っていたとは驚きです。

店内は、入口から右手奥にオープンキッチンのL字型カウンター席とテーブル席が並ぶ。
大将とバイト女性の二人で切り盛り。
先客は居なかったものの、後客で男女3名の常連さん組、若いカップル1組が来店。

おまかせ\5,000のコースで予約。
手土産用として、自家製明太子(1腹/２本入): \1,500も頼んでおいた。

まずは、喉を潤すのに生ビールでスタート。
優雅なラインのタンブラーに、黄金比率の泡で、CMに出てきそうな注ぎ方。

・お通し
もずく、茄子、胡瓜、蛸、ジュレ状の酢に、白胡麻

・先付
薩摩芋のレモン煮、自家製そぼろ味噌と胡瓜、プチトマト、地鶏、白和え。
赤丸の皿に映えます。

・向付
烏賊、鯛、イサキ?!、イサキ?!の松皮炙り

刺身が来たので、いつものように地酒にスイッチ。
写真撮りしていなかったが、差し出された地酒メニューには、あまり種類が記載されていなかったものの、地元の蔵元のものから選んだのは、

・旭菊　大地　特別純米 / 旭菊酒造 (久留米市)
1900(明治33)年創業、「香りと味」のバランスを重視し、流行に一切左右されない酒造りをモットーとしている。
過去に以下の各店で、各酒を飲んでいた。
・大阪・南船場・多満喜で純米と本醸造のどちらか
・北新地・おひとで、「純米活性にごり　生酒」
・渡辺通・やまさんで、「綾花　特別純米　瓶囲い」
・西中洲・酒BAR KEIZO(閉店)で、「旭菊　純米大吟醸　生酒」

今回飲んだのは、販売店限定商品で、福岡県糸島地区で契約栽培した無農薬・山田錦を全量使用し60%精米、米の旨味ぎ「ズシッ! ドシッ!」とした自分好みの味で、コレなら温めた方が燗映えしますね。

・椀物
出汁が効いていて、自家製鶏つくねがとにかく旨い!!
ミンチのベースを左手で掴んで、人差し指と親指の間から押し出されたネタを右手の匙で掬い取って、鍋に投入。
「パッパッパッ!」と何個もリズミカルに造り出す様は、小籠包・「鼎泰豊 本店」か、豚まん・551蓬莱の職人さんみたい。

盃が空いたので、次にスイッチ。
『温めて旨いものを』とのお題で、大将に「ポン酒ルジュ」でお任せ。
『先に飲まれた流れでなら、コレで如何でしょうか?』とススめられたのは、所謂「隠し酒」。

・神亀純米 阿波山田錦 生酒(オレンジラベル) / 神亀酒造 (埼玉県蓮田市)
1848(嘉永元)年創業、1987(昭和62)年には、全国に先駆けて酒造する全てを純米酒へ切り替えた。

・大阪萱島・日本酒のめるとこのショップ、「地酒者」で定番の純米酒(2年熟成)
・京都・酒肴屋 じじばばで、神亀純米活性にごり酒
・東京・神田 新八 新丸ビル店で、3年熟成ひこ孫　純米、大古酒　昭和54年など4種
・銀座・佳肴みを木で、神亀 手造り純米酒 真穂人(まほと)

今回飲んだのは、「全量純米酒をめざす会」のファンド酒で、純米酒とひこ孫の間くらい、2.5年熟成のような味。
もちろん、ぬる燗で頼んだのだが、より空気に触れさせるために、大将が「お燗タージュ」されていた。
2つの徳利に何度も移し替えて温度を調整しているのは、以前にも広島・まるきゅう(閉店)でも見かけたことがある。
博多で、神亀のレア酒を出してくるとは、スゴ過ぎです♪

・焼物
和牛のローストビーフ。
パウダー醤油が掛かっている。
肉質は柔らかく、神亀のぬる燗との相性バツグン。

・揚物
アスパラを海老真丈で包み、あられの衣で揚げたもの。
真丈系の料理が出てくる度に思い出すのは、大阪駅前第三ビル・花狩人 かとうの蓮根饅頭。
普通は椀物にする真丈を、アスパラに巻くとはアイデア料理、揚げたてホクホクで旨い。

・食事
土鍋で炊き上げた福岡産「ひのひかり」、あおさの味噌汁、自家製明太子、香の物。

ココ最近食べた、土鍋ごはんで比較すると、下位から順に
↓・北新地 たくみの「釜炊きご飯」
↓・北新地・粋魚 むらばやしの「土鍋ごはん」
↓・ココ
　・樟葉・どうひらの「炊き立て釜飯」

ココのはしっとり系で、どうひらのとはまた違ったタイプ。
これはこれで辛子明太子との相性ピッタシ、お替りを頼んだくらい美味しい!!! v(≧∇≦)v

・八女茶
綺麗な透き通った黄緑色。

・水菓子
柑橘系のゼリー

・お茶
〆に熱いお茶が出てきた。

店内に掛けられていた暖簾は、神亀酒造謹製のもの。
「純米酒」の復興に尽力された先代社長は、昨年ご逝去されたが、以前ココにもやって来られたらしい。
暖簾左下の亀のデザインは、現社長になってからのものらしく、今までの神亀を知っている者からすると、可愛らし過ぎで「神亀らしくない」が、新しい客をターゲットにされているのかもしれない。

最初の第一印象は、堅物の職人気質のような大将でしたが、喋っている内に打ち解けて、カウンター割烹の醍醐味を堪能させていただきました。
お互い喋りすぎてか、予め頼んでおいたコースの献立メモをド忘れするほど (^_^;)
こうしたジャンルでは、渡辺通・やまさん、薬院・さか本と被ります。
福岡の和食店、キラリと光る名店が多いですね。

PS: ↓タイトル元ネタ。2005年9月7日　対中日戦
20:40頃: 9回表 / 本塁に生還時の誤審。ちなみにこの時、ライトからのレーザービームは福留でした。
1:41:54頃: 11回表 / 決勝本塁打!!! 虎戦士時代唯一のHRで、ある意味この一振りで将来のコーチ就任が決まったようなもの?!
https://www.youtube.com/watch?v=HdTGARgHJJY