タコスもスリランカカレーもそしてアヴァンギャルドな壁画も : スペースワールド

「TVの情報番組でパパイヤ鈴木さんが召し上がったスリランカカレーが気になってしょうがない。誰か口コミ入れてくれないかな...」と呟くスパイスカレー好きのわが家のKさん。
そんな目でこっち見られても、スパイス系料理を最近控えている私は困っちゃうんだよね。
なんて言いながらも、久し振りに小倉駅前に用事で来てみると、昼食を予定していた定食屋より先に〈メルカート3番街〉の前で【スリランカカレー】の立看板が目に入ってしまうという運命、いや幸運。

実は、[メキシカンロックゴーゴーゴーゴー] さんは、本店と同じ通りの〈Mercatoメルカート3番街〉（魚町3-3-12-1F-7）というビルでスリランカカレー店を期間限定（11:00〜14:00）で出店中なんです。（予定では6/18までの平日）
この機にいただいてみようかと、遠くからチラリと覗くと、ご主人らしき紳士がじっとこちらを見ています。先客なしでなんだか入る勇気が奮い立たず、気づかなかったように通り過ぎ^^;
しかし、こうなるとスリランカカレーが気になってしょうがない。
ということで、気がつくと〈タコス〉〈タコライス〉の幟の立つ本店のビルのエレベーターに乗っていた、という次第。

お店は4階です。
きれいなお嬢さん方がお出迎え。（嬉しい）
カウンターもありますが、奥の2人席へ。
入口付近は明るい内装なのですが、奥の壁画はなんてアヴァンギャルドなアート？！（言い方が古いか）
色の対比と描かれたものの造形が斬新過ぎる。
笑っている物体もあれば、青ざめている少女の姿も。
天井にはカードみたいなものが渦を巻くように貼られているし、それらにミラーボールが怪しげに光を当てているし。
これがメキシカン？
これがロック？
楽しい(^^
食欲が増進するどうかは別として^^;

スリランカカレーについてお嬢さん（スタッフ）に尋ねたところ、こちら本店もメルカート店も基本のグレービー（カレー汁）は同じだそう。但し、
　*こちら本店は《基本の味のみ》
　*期間限定のメルカート店は《辛さ調節出来る》
とのこと。
恐らく、ご主人のいる店舗では調節が可能ということではないかと思います。
辛いものが好きな方は注文前に聞いて確かめると良いかもしれません。

○スリランカカレー〈サラダ付〉　935円（税込）

シャバシャバのグレービー（汁）にチキン、ジャガイモ揚げ、ひよこ豆のペースト、ライスは長粒米。これがワンプレート。
福岡のツナパハ系のスリランカカレーの提供に似ていますね。
それにミニサラダ別添え。

グレービーは、あぁ、スリランカだなぁ、という特有の風味。
出汁系スープに恐らくランペなどのリーフの香り、シナモン、ディル？その他（味分別は素人の私には出来ないけれど）のスパイスが香って、美味しい。
スリランカで良く使われるココナッツミルクは感じず、入っているとしても前には出ておらず、味濃くなくスッキリしています。

辛さは辛口（激辛ではない）ですが、さほど辛さ耐性のない私が何とかいただけたのは、よくあるカイエンペッパー増し増しの胃に来る辛さとは違うからかもしれません。

チキンもスパイスでマリネしてあるようで奥深い味わい。
ひよこ豆のペーストは青唐辛子が少し入っているかな？（自信はない）
ジャガイモはちょっとチープかなぁ。

ライスは長粒米（インディカ米）でとても細く、かなり硬めに炊いてあり、質も良かったように感じました。
シャバシャバ汁には硬めパラリライスはいいかもね。

という具合に、スパイスカレーというよりは、本格的なスリランカのグレービーという印象で、これは良い一品を見つけました。
ただ、スパイス後進国の北九州で、このスープのようなシャバシャバ汁とインディカ米の提供が、慣れない客にすぐに受け入れられるかと言うと、少し時間がかかるかなと思います。
それに、ジャガイモや特にダル系副菜がこのひよこ豆のペーストの量では味わい的にもコスパ的にもやや物足りない感じがします。
できれば、副菜にやや工夫をしていただいて、[メキシカンロックゴーゴーゴーゴー] でメキシコ料理とともにスリランカカレーを食べた方の口コミで、その美味しさが話題になってゆくと良いな、と期待します。

※現在の緊急事態宣言下では、時短営業をされているようです。詳しくはInstagramなどで確認を。
タコスやスリランカカレーを食べにゴーゴーゴーゴー！
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