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博多ラーメンの基本を全国に伝える味わい♪ : 一竜 伊勢崎宮子店

一竜 伊勢崎宮子店

( 元祖中洲屋台ラーメン)

この口コミは、kazutansさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

3.7

¥1,000~¥1,9991人
  • 料理・味4.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク4.0
2021/06訪問1回目

3.7

  • 料理・味4.0
  • サービス4.0
  • 雰囲気3.5
  • CP3.5
  • 酒・ドリンク4.0
¥1,000~¥1,9991人

博多ラーメンの基本を全国に伝える味わい♪

「家系ラーメン」の括りには「壱系」と呼ばれる、いわゆる直系店とは一線を画す、スープの店内煮出しをしない CK〔セントラルキッチン(英 : central kitchen、集中調理施設)〕仕様の資本系グループがある。この「壱系」の中では『壱六家』が有名であるが、それとはまた別のフランチャイズチェーンに『壱角家』と言うものがある。その『壱角家』を運営するフランチャイザーが『株式会社ガーデン』なのだが、その『株式会社ガーデン』が、新たにフランチャイズ権を取得し、「博多豚骨ラーメン」の FC〔フランチャイズ(和製英語 : franchise chain)〕展開を図っているのがこちらとなる。


『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』
群馬県伊勢崎市宮子町3450-16
0270-27-5272
Official Website : https://gardengroup.co.jp/brand/ichiryu/


群馬県道2号前橋館林線の一部である「駒形バイパス」区間は、群馬県前橋市の「下大島町」交差点を起点とし、群馬県伊勢崎市の「連取町」交差点を終点とするが、その沿線上、伊勢崎市道「北部環状線」〔通称「北部環状けやき通り」〕の起点ともなっている、伊勢崎市宮子町の「オートレース場東」交差点から 600m 足らず西北西進した「オートレース西」交差点の左手奥(西方角)に『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』はある。なお、店舗駐車場を挟んだ南東隣には『CoCo 壱番屋 伊勢崎宮子店』がある。


かつてあった伊勢崎市内唯一の『そば処 吉野家 伊勢崎宮子店』が 2021.1.31(日)に閉店、その跡地に、内装は変えつつもほぼ居抜きで、2021.5.2(日)にオープンしたのがこちら『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』である。全日〔日曜営業〕11:00~24:00(LO 23:30)の通し営業と言うところが、ランチ難民をどーんと救ってくれるであろう、実に嬉しい限りの新店舗となっている。


福岡県福岡市博多区を北西方向へと流れる、那珂川と博多川に挟まれた中州に位置する一大歓楽街「中洲」。その「中洲の屋台」「中洲の屋台ラーメン」といえば全国的に有名であるが、1974年〔昭和49年〕に博多区中洲に福岡屋台で初の「屋台ラーメン」を出店したのが、こちら『一竜』であった。1955年〔昭和30年〕の『一竜』創業当初は、中央区天神に移転する前の『博多大丸』〔福岡市博多区上呉服町10-10〕前で営業していたが、 その後、那珂川を渡河する R202 が通る「春吉橋」の袂(たもと)〔屋台場所:福岡市博多区中洲1丁目(春吉橋付近)〕に移転、屋台ラーメン店として、歓楽街「中洲」の南西を流れる那珂川に沿って軒を連ねる屋台群の中でも、一際目立つ大行列店へと成長した。『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜』は、数多くのテレビ局・グルメ番組が取材に訪れる店として知られ、連日国内のみならず海外の観光客も数多く行列し、『一竜』の名は、日本一有名な「屋台ラーメン」として各方面から注目されるブランドとなり、中洲随一の繁盛店の名をほしいままにしたものであった。

その後、「中洲屋台は一世代でたたむ」というルールがあるのだそうで、『一竜』は 2007年〔平成19年〕に、屋台から川端商店街に本店を構える。

『元祖 中洲屋台ラーメン 一竜 川端商店街本店』〔福岡県福岡市博多区上川端町10-252〕

その翌年の 2008年〔平成20年〕に、『川端商店街本店』を運営していた『株式会社トライアングル』がフランチャイズ事業を開始する。そうして、その後、「横浜家系ラーメン」の CK〔Central Kitchen : 集中調理施設〕化を達成した「資本系」「家系ラーメン」の『壱角家』を運営する『株式会社ガーデン』〔東京都新宿区新宿2-8-8 アイ・アンド・イー 新宿ビル 4F〕が、『株式会社トライアングル』の全株式を取得し、完全子会社化する形で、『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜』のフランチャイズ権を 2016.7.11(月)付けで獲得、今現在は、フランチャーザーとして全国展開へと発展させているわけだ。

極秘のレジピと製法、緻密な温度管理によって、一切臭みのないコクのあるスープを作り上げ、豚骨が苦手な人にも食べ易い「博多豚骨ラーメン」として、常に最高の味を提供し続ける『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜』の味わいを、自社契約工場より食材を全国へ安定供給、本家本元の味を損なうことなく、手間をかけずに同じ味が再現出来る仕様を構築、レシピ通りに調理することで、高い再現性を実現して現在に至っている。


そんなフランチャイズチェーン店である『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜』、所詮が CK 仕様の FC 店に過ぎまいと侮り、私自身本日まで訪問を忌避していたきらいがあったのだが、豈に図らんや !! これが何とも旨いのである。基本に忠実と言えば良かろうか。誰もがイメージし、斯くあるべしと望む「博多豚骨ラーメン」のオーソドックスな味わいを、惜しみなく再現している感じなのだ。


さあ、そんなこんなのいつも能書きはこのくらいにしておこう。早速に、本題となる実食へと移っていきたい。

当日の現着時間は、通常勤務を終えて直ぐ、帰宅途中にさらっと訪問したのが 17:15 であった。店舗外観撮影をいつものごとく終えて、いざ、店内の食券販売機の前に立つ。通常メニューの「とんこつラーメン」にするか、はたまた店舗拘りの「赤ダレとんこつラーメン」でいくか、しばし悩んだのであるが、再訪なしの可能性も踏まえて、店舗オリジナルメニューを選択。その上で「チャーシューをより多く味わうべく「赤ダレチャーシュー麺」1,030円(税込)のボタンを押した上で、更に「替玉」120円(税込)のボタンを二度押してみた。因みに、「替玉」に関しては、現金対応も可能であるとのことだ。まあ、量に関する限り、「博多豚骨ラーメン」のは量が少ないことは織り込み済みなので、併せて「焼き飯」650円(税込)も購入。その上でカウンター席に着き、水を配膳してくれた店員と食券手交した。食券の受け渡しから配膳までは、5分とかからない。先客 1名、後客 2名 と端境時間であるにしても、その素早さは小気味好いものであった。


「赤ダレチャーシュー麺」1,030円(税込)


配膳された品を一目見て、「おお、これは !!」と心がときめいた。間違いない、本物の博多ラーメンのビジュアルである。豚骨スープの色味、乳化具合は良好。木耳の標準搭載量も多い。更に、青ネギの鮮度、この青み、『JA筑前あさくら』で生産された「青ネギ」=「九条細ネギ」の登録商標名「万能ねぎ (R)」〔登録商標第1740183号 1985年1月23日〕なのではあるまいかと思ったほどだ。まあ、流石にその「博多万能ねぎ」を空輸してまでの「フライト野菜」使用は難しいだろうから、何処かの産地の「九条細ネギ」なのだろうけれど、品は上々である。何でも、シャキシャキ食感を楽しめるよう 2種類 のネギを使用しているとのことであるが、残念ながら、その辺の差異は、この私の馬鹿舌では感得出来なかった。。。
麺の見た目も問題なし、その低加水率具合、麺の細さ、兎にも角にもばっちりだ。


さて、先ずは麺から一口。極細ストレート麺の食感は見た目の通り、確かに間違いなく博多麺の食感である。ぱつんとした感じと、バリ感が同居した、博多麺ならではの独特の麺と言えよう。麺の太さも博多麺の太さ。正しく納得の麺である。
初っ端は、麺の固さは指定しなかった。従って、麺の固さ「普通」での配膳となる。納得の味わいであったが、詳細は、「替玉」の項で詳説したいと思う。。。


スープは本格的な出来上がりだ。
これで CK〔Central Kitchen : 集中調理施設〕仕様なのか ?! 元々が CK バージョンだからと、さしたる期待感もなく戴いたものだから、思わず驚愕してしまった。コクが高く美味、しかし、久留米ラーメン程の濃厚さはない感じ、これぞ博多・長浜系の味わい。さっぱりと舌に載る奥深いコクである。豚骨のみならず、新鮮な鶏がらを丸ごと使用したと言う濃厚豚骨スープ。ううむ、何度も言うが、これで CK !! 最早、脱帽である。


豚バラロールの煮豚チャーシューはその厚さは薄めの品となっている。まあ博多ラーメンならではの仕様でもあるし、大きさから言えば、それでも大きい方と言えよう。この脂身の多い豚バラロールチャーシュー、味わいは甘味先行で、好みのものである。

『元祖 中洲屋台ラーメン 一竜』自慢の「赤ダレ」は、唐辛子をベースに数種類の材料を独自の配合で組み合わせた秘伝の品とのことだが、確かに、先行するふんわりとした甘みの後、唐辛子の辛さが後付けで感じられてくる。まあ、辛さ自体は左程に強烈なものでもないので、濃厚豚骨スープの好いアクセントとなっている感じだ。


「替玉」120円(税込)× 5


出だしの1杯目は、前述の如く指定なしの〔普通〕で配膳、その後、「替玉」1回目〔カタ〕、2回目〔バリカタ〕、3回目〔やわ〕、4回目〔普通〕、5回目〔針金〕の順で戴いた。

「替玉」の麺量自体は満足の量である。〔針金〕〔バリカタ〕〔カタ〕の麺固め系で、茹で上げ後重量(実測値)で 145g 近辺。〔普通〕〔やわ〕が、茹で上げ後重量(実測値)で 160g 後半であった。見た目も持ち重りも、けっこうあるなあと言う感じで、嬉しくなってくる。

〔針金〕は確かに半生、麺芯の存在感がなかなかのものだ。店内のポップには " 針金(粉落とし) ○ ほぼ生 " と記されている。
〔バリカタ〕は正に〔バリカタ〕で、麺芯をしっかりと残しつつ、麺表面は茹で上がっている感じの味わい。程良いぱつんとした感じが麺の食感から伝わってくる。〔カタ〕は、〔バリカタ〕のそれが、あるな麺芯と言うイメージに落ち着いてきて、麺芯の尖りが薄れてくる感じであった。
一方で、〔やわ〕も指定通りの〔やわ〕だ。こちらは存分なアルファ化が感じられ、小麦が茹で上がった甘味が口腔内に広がる。

『元祖 中洲屋台ラーメン 一竜』提供による全ての麺の固さを試してみて、確かに〔普通〕がお奨めかもしれない、麺表面にはバリ感があって、それでいて麺芯まで茹上がっている。麺のアルファ化を感じる食感と同時に、ぱつんとした博多麺らしい味わいも堪能出来る。そんな味わいであった。

なお、「替玉」の提供時間は、実質 1分 も掛からないイメージであった。正にあっと言う間に配膳される。この点は実に小気味好いスピーディーさで、愉快であった。


但し、「替玉」4つ でスープが底を尽く。今回、最後の「替玉」一杯は、意地の一杯のようなイメージで、ほとんどスープが残っていない中での喫食となった。この点はちょっと残念であったが、元々が丼直径 20cm、スープの配膳量自体が少なめなので、致し方ないところだったのかも知れない。


最後に一つご報告。
「ニンニク」は希望すると配膳してくれるようだ。何も知らない私は、完食後に、後客の店員への依頼の声にてその事実を知った。次回再訪時は、絶対にオーダーしようと思っている。v( ̄∇ ̄)


『元祖 中洲屋台ラーメン 一竜』では〔針金〕〔バリカタ〕〔カタ〕〔普通〕〔やわ〕の 5種類 が提供されているが、本場では以下の種類があるように聞いている。参考までにここに記しておこう。

――――――――――――――――
博多ラーメンの麺の固さ
――――――――――――――――
【湯気通し】本当に湯気を当てるだけの場合や、数秒間湯に潜らせるだけと言う、ほんとんど生の麺である。小麦粉が α化していないので消化しにくい麺だ。茹で上げ時間は0~3秒。
【粉落とし】茹で時間10秒弱で、茹で上がった柔らかい部分よりも、固い芯がほとんどを占める状態の、名前の通り、粉を落とす程度しか茹でない極超固麺だ。茹で上げ時間は3~7秒。
【ハリガネ】茹で時間10数秒で、芯が多く残る状態の、針金の様に固いとされる、正に「通」好みの超固麺だ。茹で上げ時間は7~15秒。
【バリカタ】通常の固めよりも茹で上げ時間を縮めた固麺だ。初めて固さにチャレンジするならこの辺が better。茹で上げ時間は15~20秒。
【固め】標準より少し固めで、少し芯の残る歯応えの良い状態の麺だ。一般的にはこの固さが程良く美味とされる。茹で上げ時間は20~45秒。
【普通】完全に茹で上がった、食べ易い状態の、標準の固さの麺だ。麺の味わい、旨味、コシが最もよく分かる固さである。茹で上げ時間は45~70秒。
【柔(やわ)】完全に茹で上がった状態から更に茹で、標準より少し柔らかくなった状態の麺だ。茹で上げ時間は70~100秒。
【バリ柔(やわ)】柔らかめの麺を更に茹で、コシがなくふにゃっとした状態まで茹でた麺だ。茹で上げ時間は100~150秒。
――――――――――――――――


「焼き飯」650円(税込)


『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜』Official Website に以下の一文がある。

「ごはん一粒一粒をうまみで包み込んだ、オリジナルのしっとり焼きめし。」

この表現は、この料理を表現するのに、正にぴったりのキャッチであろう。食感は間違いなくしっとり系で、個人的には確実に好みの味わいである。兎に角、その旨味が程よく、抜群の口当たりなのだ。一口食してみて「これはいい!」と叫んでしまいそうになった。(;^_^A

旨味を存分に愉しむ味わいになっていて、そのしっとりとした旨味に、口腔内が大喜びする。当然、化調が使用されているのであろうが、実際の食感としては化調感を左程には感じず、塩味も程良い感じである。恐らくは、甘みのあるラードを使用している点と、甘味と旨味のバランスが整った、焼きめし専用九州産醤油使用が、味の決め手となっているのだろう。


基本的な価格と量の対比でいくと、一般的な数値としては、「チャーハン」「並盛」570円(税込)で、総重量(実測値)340g、1グラム単価 1.65円、この辺りが平均的な値だと考えられる。今回の「焼き飯」650円(税込)の総重量(実測値)は 298g、 1グラム単価 2.18円 との数値が出た。これは一般的な「チャーハン」に於ける、平均的な 1グラム単価 1.5~1.7円 程度と比べて、かなりお高い価格設定と言うことになろう。
が、それでもなお、この味わいには強い魅力を感じる。再訪時、またオーダーしてしまうであろう確率はかなり高そうだ。


関西圏、九州圏では、「炒飯」と呼ばずに「焼き飯」と呼ぶ店舗が、かなり多いように思う。東日本では、大抵の店が「炒飯」とし、「焼き飯」の呼称を使用している店舗の方が少数派であろう。その辺の経緯について、雑駁ではあるが、少々調べてみたのでその結果をここに掲載しておきたい。お暇な折にでもお読み戴けると嬉しい。

――――――――――――――――
「焼き飯」か「炒飯」か
――――――――――――――――
「炒飯(チャーハン)」は中国生まれのご飯料理である。歴史的には「チャーハン」と「ピラフ」の起源とも言われている、インドの料理である、鶏肉や豚肉を煮込んだ煮汁で米を炊き、炊きあがった米と肉を炒めた料理「プラーカ〔pulāka〕」〔サンスクリット語で「一鍋の飯」を意味する言葉〕を元にして、中国で生まれた料理とされている。「プラーカ」に「炒(火で炒める)」が加わることで誕生したレシピが「炒飯」となるわけだ。「炒飯」はそのパラパラ感を生み出すべく、「炒」ゆえに調理に強力な火力とスピードが求められる。
因みに「先に溶き卵を炒め、後からご飯を入れる」という調理法で作られた料理が「炒飯」なのだとされている。

一方、「焼き飯」は、関西で生まれた料理なのだと言う。関西では古くから、粉もの系のお好み焼きやたこ焼きなどの鉄板料理が普及していた関係で、「鉄板の上でご飯を焼く」という調理法が必然的に誕生する。それが「焼き飯」として定着するわけだ。「炒飯」とは対照的に、「焼き飯」は鉄板でじっくり焼いて水分を飛ばし、パラパラとした食感を生み出している。
「炒飯」との大きな違いは「ご飯を先に炒めてから溶き卵を入れる」という点にあるとされる。

「やきめし」という言葉は、17世紀前半の『新撰狂歌集 上』に「もろ共にあはれと思へやきめしよ なみだの外にしるさいもなし」とある。狂歌としては、前大僧正行尊の「もろともにあはれと思へ山桜 花よりほかに知る人もなし」のパロディであるが、ここでの「やきめし」は「焼きおにぎり」のことを指しているのだそうだ。
明治以降、日本に中国から炒めたご飯料理の「炒飯」が伝わり、日本では「炒(い)り飯」「焼きめし」あるいは「チャーハン」と呼ぶようになったのであるが、東日本では「焼きめし」と呼ぶと、「焼いたおにぎり」との混同が生じることから、従来の「焼きめし」を「焼きおにぎり」と言い換え、同時に炒めご飯の方は「チャーハン」と呼んで区別するようになったのだそうだ。
これは、同音異義語が同じ文脈のなかで使用され、意味上の混乱が起こるような事態を避けるべく、単語を廃して別の単語で置換したり、発音を変えたりする、『同音衝突』と言う言語学的な事象である。私立と市立はどちらも「しりつ」でまぎらわしいので、区別するために「わたくしりつ」「いちりつ」という言い方が生じたのと同じ理屈である。
一方で、西日本では「焼きおにぎり」を「焼きめし」と呼んではいなかったので、炒めたご飯料理に「焼きめし」という呼び方がそのまま定着したのだと言う。

『NHK 放送文化研究所』の「ことばのゆれ全国調査」に拠れば、「焼き飯」と「炒飯」の呼び方の境界線は、福井県中央部 - 琵琶湖東岸 - 和歌山・三重県境 になるのだそうで、「琵琶湖東岸」がその境界線と覚えておくといいらいい。
――――――――――――――――


ううむ、旨い♪
まさかの CK〔central kitchen〕仕様の FC〔franchise chain〕店での大満足。これには私自身ビックリだった。ヽ(゚Д゚;)ノ!!

CK だからこそ出来る、博多ラーメンの基本を全国に伝える味わい♪
その基本は、中レベルではなかったと言うことであろう。この味わい、かなりハイレベルなものと言えると思う。

いやあ、なかなかに美味しうござった。


さて、今回の実測値は、

「赤ダレチャーシュー麺」1,030円(税込)
総重量(実測値)606g
うち麺・具材重量 356g
うちスープ重量(麺・具材等完食後)250g
チャーシュー1枚当たり重量(実測値)
1枚目 12g、2枚目 11g、3枚目 11g、4枚目 11g、5枚目 10g、10枚目〔合計重量 65g〕
器サイズ
直径 20cm、高さ 8.5cm、器重量 613g
「替玉」120円(税込)× 5
総重量(実測値)773g
1回目〔カタ〕143g、2回目〔バリカタ〕146g、3回目〔やわ〕167g、4回目〔普通〕169g、5回目〔針金〕148g
器サイズ
横幅 21cm、縦長 12cm、高さ〔高〕7.5cm〔低〕4.5cm
器重量 (1) 376g、(2) 371g、(3) 378g、(4) 376g、(5) 375g
「焼き飯」650円(税込)
総重量(実測値)298g
器サイズ
直径 18.5cm、高さ 5cm、器重量 529g

実食総重量 1,677g
うち固形物重量 1,427g
合計支払金額 2,280円(税込)
完食時間 : 計測せず

訪問日 : 2021.6.23(水)


いわゆる CK〔central kitchen〕仕様の FC〔franchise chain〕と聞くと、「安かろう不味かろう」系のイメージがあって、どこでも同じ平均的な味わいしか味わえないとの感想を抱いている向きも多いことだろう。確かに、多店舗展開を図りつつ、全国共通の味わいを提供していくためには、独自色は相当量削らざるを得ないから、没個性的な味わいと化してしまうのは致し方ないところだ。平均点付近の味わいに落ち着いていく流れも至極当然なのかも知れない。
それを、こちら『元祖 中洲屋台ラーメン 一竜』、確かに極上とまでは言えないものの、並以上の、例えるとしたら、全体平均点 55点 の中、75点 の得点をする味わいを提供してくれている感じであった。学校の成績評価〔5段階評定〕で例えるならば、5 にはわずかに届かない惜しい 4 !! そんなイメージの品である。2002年の「ゆとり教育」による「絶対評価」導入以前の「相対評価」では、5 … 7%、4 … 24%、3 … 38%、2 … 24%、1…7% がその目安となっていたのだが、要するに、『元祖 中洲屋台ラーメン 一竜』は、ラーメン業界全体の中で、上位 30% に相当するレベル、そう感じたと言うことなのである。

  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」1,030円(税込)

    「赤ダレチャーシュー麺」1,030円(税込)

  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」接写。自慢の「赤ダレ」は、唐辛子をベースに数種類の材料を独自の配合で組み合わせた秘伝の品とのことだが、確かに、先行するふんわりとした甘みの後、唐辛子の辛さが後付けで感じられてくる。辛さ自体は左程に強烈なものでもない。

    「赤ダレチャーシュー麺」接写。自慢の「赤ダレ」は、唐辛子をベースに数種類の材料を独自の配合で組み合わせた秘伝の品とのことだが、確かに、先行するふんわりとした甘みの後、唐辛子の辛さが後付けで感じられてくる。辛さ自体は左程に強烈なものでもない。

  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」麺リフト。極細ストレート麺の食感は見た目の通り、確かに間違いなく博多麺の食感である。ぱつんとした感じと、バリ感が同居した、博多麺ならではの独特の麺と言えよう。麺の太さも博多麺の太さ。正しく納得の麺である。

    「赤ダレチャーシュー麺」麺リフト。極細ストレート麺の食感は見た目の通り、確かに間違いなく博多麺の食感である。ぱつんとした感じと、バリ感が同居した、博多麺ならではの独特の麺と言えよう。麺の太さも博多麺の太さ。正しく納得の麺である。

  • 一竜 - 「替玉」接写。出だしの1杯目は、前述の如く指定なしの〔普通〕で配膳、その後、「替玉」1回目〔カタ〕、2回目〔バリカタ〕、3回目〔やわ〕、4回目〔普通〕、5回目〔針金〕の順で戴いた。

    「替玉」接写。出だしの1杯目は、前述の如く指定なしの〔普通〕で配膳、その後、「替玉」1回目〔カタ〕、2回目〔バリカタ〕、3回目〔やわ〕、4回目〔普通〕、5回目〔針金〕の順で戴いた。

  • 一竜 - 「焼き飯」650円(税込)

    「焼き飯」650円(税込)

  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」上から。配膳された品を一目見て、「おお、これは !!」と心がときめいた。間違いない、本物の博多ラーメンのビジュアルである。豚骨スープの色味、乳化具合は良好。木耳の標準搭載量も多い。

    「赤ダレチャーシュー麺」上から。配膳された品を一目見て、「おお、これは !!」と心がときめいた。間違いない、本物の博多ラーメンのビジュアルである。豚骨スープの色味、乳化具合は良好。木耳の標準搭載量も多い。

  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」チャーシューリフト。煮豚チャーシューはその厚さは薄めの品となっている。まあ博多ラーメンならではの仕様でもあるし、大きさから言えば、それでも大きい方と言えよう。味わいは甘味先行で、好みのものである。

    「赤ダレチャーシュー麺」チャーシューリフト。煮豚チャーシューはその厚さは薄めの品となっている。まあ博多ラーメンならではの仕様でもあるし、大きさから言えば、それでも大きい方と言えよう。味わいは甘味先行で、好みのものである。

  • 一竜 - 「替玉」120円(税込)

    「替玉」120円(税込)

  • 一竜 - 「替玉」上から。「替玉」の麺量自体は満足の量である。〔針金〕〔バリカタ〕〔カタ〕の麺固め系で、茹で上げ後重量(実測値)で 145g 近辺。〔普通〕〔やわ〕が、茹で上げ後重量(実測値)で 160g 後半であった。

    「替玉」上から。「替玉」の麺量自体は満足の量である。〔針金〕〔バリカタ〕〔カタ〕の麺固め系で、茹で上げ後重量(実測値)で 145g 近辺。〔普通〕〔やわ〕が、茹で上げ後重量(実測値)で 160g 後半であった。

  • 一竜 - 「焼き飯」上から。旨味を存分に愉しむ味わいになっていて、そのしっとりとした旨味に、口腔内が大喜びする。当然、化調が使用されているのであろうが、実際の食感としては化調感を左程には感じず、塩味も程良い感じである。

    「焼き飯」上から。旨味を存分に愉しむ味わいになっていて、そのしっとりとした旨味に、口腔内が大喜びする。当然、化調が使用されているのであろうが、実際の食感としては化調感を左程には感じず、塩味も程良い感じである。

  • 一竜 - 「焼き飯」接写。Official Website に「ごはん一粒一粒をうまみで包み込んだ、オリジナルのしっとり焼きめし」とあるが、この表現は、この料理を表現するのに、正にぴったりのキャッチであろう。

    「焼き飯」接写。Official Website に「ごはん一粒一粒をうまみで包み込んだ、オリジナルのしっとり焼きめし」とあるが、この表現は、この料理を表現するのに、正にぴったりのキャッチであろう。

  • 一竜 - 「焼き飯」半分量達成時断面。食感は間違いなくしっとり系で、個人的には確実に好みの味わいである。兎に角、その旨味が程よく、抜群の口当たりなのだ。一口食してみて「これはいい!」と叫んでしまいそうになった。

    「焼き飯」半分量達成時断面。食感は間違いなくしっとり系で、個人的には確実に好みの味わいである。兎に角、その旨味が程よく、抜群の口当たりなのだ。一口食してみて「これはいい!」と叫んでしまいそうになった。

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』食券販売機拡大

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』食券販売機拡大

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』食券販売機

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』食券販売機

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』メニュー表

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』メニュー表

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』券売機メニュー配列表

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』券売機メニュー配列表

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「店長オススメ味に +1」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「店長オススメ味に +1」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内ットメニューットメニュー」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内ットメニューットメニュー」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「麺の固さ表」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「麺の固さ表」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗外観「東から」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗外観「東から」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗外観「南東から」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗外観「南東から」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗入口

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗入口

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗入口のメニュー懸垂幕

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗入口のメニュー懸垂幕

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗内兼「テーブル席」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗内兼「テーブル席」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗内観「カウンター席東側」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗内観「カウンター席東側」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗内観「カウンター席西側」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店舗内観「カウンター席西側」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』テーブル付属の各種調味料類

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』テーブル付属の各種調味料類

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』テーブル付属調味料「辛子高菜」

    『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』テーブル付属調味料「辛子高菜」

  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「すためしの美味しい食べ方」

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  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「心までお腹いっぱいを目指して」

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  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ「こだわりのスープ」

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  • 一竜 - 『元祖博多中洲屋台ラーメン 一竜 伊勢崎宮子店』店内表示ポップ『一竜』中洲屋台時代の写真

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  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」1,030円(税込) 総重量(実測値)606g。うち麺・具材重量 356g、うちスープ重量(麺・具材等完食後)250g。

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  • 一竜 - 「赤ダレチャーシュー麺」チャーシュー1枚当たり重量(実測値) 1枚目 12g、2枚目 11g、3枚目 11g、4枚目 11g、5枚目 10g、10枚目〔合計重量 65g〕

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  • 一竜 - 「替玉」120円(税込)× 5 総重量(実測値)773g。1回目〔カタ〕143g、2回目〔バリカタ〕146g、3回目〔やわ〕167g、4回目〔普通〕169g、5回目〔針金〕148g。

    「替玉」120円(税込)× 5 総重量(実測値)773g。1回目〔カタ〕143g、2回目〔バリカタ〕146g、3回目〔やわ〕167g、4回目〔普通〕169g、5回目〔針金〕148g。

  • 一竜 - 「焼き飯」650円(税込) 総重量(実測値)298g。

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店名
一竜 伊勢崎宮子店( 元祖中洲屋台ラーメン)
ジャンル ラーメン
予約・
お問い合わせ

不明の為情報お待ちしております

予約可否
住所

群馬県伊勢崎市宮子町3450-16

交通手段

駒形駅から2,735m

営業時間
    • 11:00 - 23:30

      L.O. 料理23:00

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

予算(口コミ集計)
~¥999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード不可

電子マネー不可

席・設備

席数

27席

(カウンター席:11席 テーブル:16席])

個室

貸切

不可

禁煙・喫煙 全席禁煙
駐車場

特徴・関連情報

利用シーン

オープン日

2021年5月2日

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初投稿者

冴えない男2冴えない男2(170)

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