夜のコースでリゾットを頂いてみた。 : calme'n

帯広市近郊に位置する農村部の町で、貴重な存在となりつつあるフレンチ&イタリアンのお店だ。
内装には、スナックを改装した痕跡が窺える。
21時以降は、軽く飲みたい人向けにガレットや〆パフェなど単品メニューの選択がある。
突っ込んだ話をしたい時、喧騒の居酒屋では話しにくいので静かな当店は向いている。
ひさしぶりに訪れたので、メイン料理の付くCALME（凪）コースにした。
最初に出されたコーンスープがなめらかで、おいしい。
フレッシュなコーンのエキスをクリームに閉じ込めたようだった。
オシャレなグラスに少量だったので、お代わりをしたかった（笑）。
前菜は鴨肉のパテだったと思う。
細かくした肉を練ったものを、脂肪層で巻いてあった。
もっとハーブが効いていればよかったな。
ほんとうに好きな人は多少の匂いは気にならないというから、大半の方にとっては良い店だと思う。
脂身が苦手な自分は大半を残してしまい、申し訳なかった。
コースの炭水化物は2種類から選べる。
パスタとリゾットのうちから、注文したことのないリゾットを選んだ。
タコと赤ワインとは、意外な組み合わせだ。
赤ワインの深い色と相まって、見た目が華やかである。
細かく切ったタコから良い出汁がお米に染みて、なかなか味わい深い。
若さ溢れるアルデンテだったので、よく噛んでいただいた。
メインはラム肉のソテーである。
塩加減、肉の風味共に良い。
臭みのない羊は、旨みとコクに転じておいしい。
惜しまれる点は、筋膜が未処理であったことだ。
食べられない部分を除くと、可食部がかなり少なくなる。
コストを考えると大抵の店では実施できないのだろう。
これが世界標準、デファクトスタンダード…と自らに言い聞かせる。
肉のお味はよかったので、食べられる部分がもっと多かったらなあ。
デザートはバナナとヨーグルトのジェラートが供された。
カリカリに焦がしたナッツが香ばしく、食感に変化がある。
果物の甘さを生かしており、カロリーも低そうだ。
食後の口直しにちょうどよかった。
飲み物に自家製メニューがあるところは嬉しい。
自家製ジンジャエール、ほどほどの甘さとピリッとした香りとほのかな辛さで美味しかった。
同行者のレモネードも、生レモンの香りがよく美味しかったそうだ。
十勝の中心街ならともかく、近隣の町村でコース料理メインの店を経営する苦労がほの見えた気がした。
しかし、ふらっと洒落た洋食を食べにこられる当店がなくなったらさびしいなあ。
メイン料理はフィットしなかったが，当店の野菜料理やパスタは味が良いから好きだ。
がんばってほしいと思う。

創作フレンチ＆イタリアンなお店です。
通りすがりにフラリとお邪魔しました。夜に伺ったことはありますが、ランチは初めてです。

■1200円　パスタ+サラダ+ドリンク
　本日のパスタ2種類から1つ選択
　・長芋と何か（聞き漏らしました ^^;）のトマトソース
　・海老のアーリオオーリオ
■2500円　ピッツァ+サラダ+ドリンク
　・種類はマルゲリータのみ
■3300円？ ぐらい（うろ覚えです）
　・カルムコース、前菜ありのメイン付き
1200円と2500円の価格差が大きく、原因をあれこれ推測してしまいました (^_^;)
ピッツァの具がゴウジャスなのかな？　と予測するも、マルゲリータ一択でハズレ。…ええと、じゃあ生地から手作りなのね。パスタはきっと乾麺ね。
悩んだ末に、今回はコスパを重視してパスタセットに。
セットのサラダが大きなお皿で提供され、ビックリしました。色々お野菜に、温泉卵と生ハムまで入ってる！　これは嬉しいサプライズ。栄養バランスも取れて、良ランチの予感…！
道路に出してあった看板や店内メニューも文字のみだったので、内容の充実度がわかりませんでした。
写真があれば、価格帯の理由や分量の想像もついたのかな？
それとも、1200円のコスパランチをあまりに宣伝されても困るのかしらん？
ワインが充実しているところからして、夜メインのお店だと思います。
昼間開いているとは、私も知りませんでした。

こんなおいしいサラダ、めったに食べられないご馳走です 。もぉー、大当たりを引いちゃった気分 (*^◯^*)
新鮮な葉物に、オレンジを散らして。複雑な味わいの自家製ドレッシングは、混ぜるたび風味が違って感じられて面白い。
端切れとはいえ、生ハムがこんなに入ってていいのかしら？　生ハムの塩気を砕いた温泉卵でマイルドになだめると、また別のおいしさ！
サラダに大満足していたら、パスタがすぐに提供されました。乾麺だとは思いますが、かなりの細麺です。イタリア産の1.3mmとかかな？　
トルコやギリシア産の激安パスタにはない細さですね。コスパランチでも、安い材料を使っているわけではないのだなーと。ここでまだ好感度アップ。
提供時間を短縮できるためかもしれませんが、繊細な味です。茹で加減もちょうど良い。
刻んだ海老はプリッとして、加熱加減も良く歯触りが良いです。背腸の処理がものすごく丁寧で、ひとつひとつキレイに仕上げられていました。自分だったら、こうは行きません。背腸が途中で千切れちゃう〜(^_^;)
この海老の殻と頭から出汁を取っているのでしょうか。
オリーブオイルとニンニクの風味だけではない、良い旨味が全体に回っています。
品の良いニンニクの風味と出汁塩味が細麺によく絡み、とってもおいしい！
塩加減もピタリと決まっており、テーブルに塩が置いていなかったことにも気づきませんでした（笑）
自家製パンにも何か、小麦以外の香りと風味がある！　と同行者。鈍い私にはわかりません（笑）
お会計の奥様に聞いてみると、メゾンカイザーはじめ数種類の粉をブレンドしているとのこと。
それ以上はわかりませんでした。もしかしたら、パンに加える油脂分にオリーブオイルを使っているのかな？
コーヒーは深煎り豆のクリアな味、大きめのカップでたっぷりと提供されます。
以上1200円は、コスパが良すぎて何だか申し訳ない気分。
デザートでも頼む？　と友と顔を見合わせ、ランチメニューにないミニパフェを500円で提供して頂きました。
これがッ、また物凄く凝っていておいしかった！　量も内容もワタクシ的に最の高☆
まず、生クリームのホイップがない点。
量が少なめであること。
イイヨイイヨー、たくさんは食べられないけど食べたいのっ、我が欲望にジャストフィットおぉっ！（笑）
下から順に
・グラノーラ
・苺のチーズケーキ、自家製
・苺と桜のアイスクリーム、自家製
・自家製パンのラスク
・オレンジピールチョコレート、自家製
・ドライラズベリー
という構成です。なんと自家製の嵐！
苺のチーズケーキは、大変おいしかったです。
苺感は薄いものの、チーズがとても濃厚です。抑えた甘味はチーズのおいしさを十全に引き出すためでしょうか。ギリギリの危ういバランスに保たれ、好みのツボを突きまくり！
これ一品でもシェフについて行こうと思ったのに、なめらかなアイスクリームと一緒に頂くと絶品ナリ。
桜の風味はよくわからなかったものの、そんなことはいいんだ！　とにかく美味い！　状態に（笑）
身の詰まった自家製パンのラスクはビスコッティのような固さで、アイスクリームを付けて食べるとおいしい。
全体に散ったドライラズベリーが、一口食べるごとに酸味のアクセントを付けてくれます。香りも良く、両手をバタバタさせたくなるのを我慢して食しました（笑）　←お前はペンギンか
そして、オレンジピールチョコレートですよ！
オレンジスライスをセミドライにして、ビターチョコレートをくぐらせたもの。
なんという香りの良さ！　自家製ならではのフレッシュさ、香り高さで、もう素晴らしいとしか言いようのないクォリティでした。
友人はこれを、一瞬で完食。　←おいしいほど食うのが早いヒト
食い意地が張っている私は少しずつ齧って最後に食べ、ワイ至上これがいっちゃんウマいんや登録完了！　←外食経験値低いから、当てにならないかもデスw
いっや〜、完成度が高かったです！
ランチで一品でもおいしかったら儲けなのに、全っ部おいしいなんてもう奇跡！
貸切状態だったので、シェフが全力投球してくれたのかもしれません。
この味だったら、もっと流行って良いと思うなあ。
おいしいお店には、惜しみなくお金を落として応援したい☆
次は2500円のピッツァセットにしようと固く胸に誓い、お店を後にしたのでありました…【完】

夜にフラーっと行きました。
いつ開いているのかを把握していなかったので、通りすがりにシュババッと（笑）　機会を逃すとなかなか行けませんので。
オープン間もなかったので、1500円ぐらいのおつまみ&飲みセットと5000円のコースのみ。
お酒はほとんど飲めないため、勇気を出してコースにしました。
創作フレンチ&イタリアンなお店だと思いますが、この日のタンパク質は全部お魚だったのです！　和のテイストも入った創作系なのかな。
洋食ではお肉のメインが多いと思うので、これは珍しい。シェフはかなりのお魚好きなのでしょうか。大好きなので、大歓迎です。
かなり前の訪問で記憶が薄いので、説明はざっくりと。
一番インパクトがあったのは、鮎のコンフィでした。
鮎一尾を姿で、カリッと仕上げて供されます。
北海道では、まず鮎が珍しいです。札幌市には鮎を養殖して食べさせるレストランがあるようですが、十勝ではめったに見かけることがありません。
一時期のみ高知産の鮎がスーパーに並びますが、なかなか高価なのです。自分も一度しか食べた事がないお魚です。
頭から丸ごと頂けますと伺って、内臓ごと食べてみます。
苦味はありますが嫌な苦味ではなく、カラフルなソースと共においしく頂きました。
オイルで処理したのは、鮎を食べ慣れない十勝の人向けに苦味を和らげるためかな？
前菜は確か、カルパッチョだった気がします。←ほらー、ちゃんとメモしとかないから
ペーストにした野菜のムースやソースがカラフルで楽しく、創意工夫を凝らしているお店でした。
再訪しようと思っているうちに、1年近く経ってしまいました (^_^;)
新しいのと一緒にアップしておきます。