鼻に抜ける香りから口溶け、素材1つ1つの風味まで桁違い♪心が満たされるハイクオリティなプティガトー : パティスリー グレゴリーコレ

約2年ぶりに春の神戸でパン屋さん＆パティスリー巡り。
北野エリアの人気店サ・マーシュさんや
ル・パン神戸北野本店さんで、名物のパンを買い込んで

次にお邪魔したのは、北野坂に移転した名店グレゴリーコレさん。
いつかお邪魔したいと憧れ続けて来た
神戸を代表する人気パティスリーです。

本場のフランス菓子をアレンジした、洗練されたプティガトーの数々は
その繊細な風味や食感の虜になります♪

お店があるのはハンター坂の角地のビル。
スタイリッシュな建物は、パッと見はパティスリーと気付きませんでしたが
大きなお店のロゴと、青い旗が目印に。
階段を上った先に重厚な扉があります。

1階はシックで高級感のある雰囲気。
2階のカフェは白が基調の明るい空間、ワンオーダー制でイートインできます。
（ドリンクなし、ケーキだけでも利用可）

美しい缶入りのクッキー詰め合わせや
フロランタンにフィナンシェ、サブレやマドレーヌなど焼菓子も種類豊富。

ショーケースには、宝石のように輝くエレガントなプティガトーが。
この美しさ、もはや芸術作品のよう！

春らしいイチゴを使ったプティガトーに、
真っ白な球体？さらに、スペシャリテのチョコケーキ「アプソリュ」など16種類が。

今回は平日にお邪魔しましたが、土日より点数が少なく売り切れも早いと聞き
念の為事前に取り置きをお願いしました。
（ちなみに、ケーキの取り置きは当日朝でもOKだそう）

今回は2点をカフェで、残り3点をテイクアウト。
（以下、テイクアウト用の税込価格）

カフェ利用の場合もまず1階でケーキを選び、2階のメニュー表からドリンクを注文。
2名用テーブルが4卓に4名用が3卓あり
平日ならカフェの席の予約もOKだそう。

まずは、カフェでいただいた2点から。

■桜SAKURA　719円
「春ならではの桜のムースに甘酸っぱい苺を合わせた桜餅をイメージしたガトー」

淡い桜色のムースに、うさぎの耳みたいな薄いプレートチョコが2枚。
さらに桜の葉の塩漬けも添えて。

メインのムースは、ほんのりと桜風味で優しい甘さと口溶け。
ふわシュワッととろける儚い食感。

ムースの中には甘酸っぱい苺のジュレが。
底は表面がザクッと香ばしい抹茶のダックワーズかな？
表面の桜風味のパウダーといい桜の葉の塩漬けといい、まさに桜餅みたいなムース！
和のエッセンスを感じるプティガトー♪

■モンブランピスターシュ　719円
「イタリア産ピスタチオをふんだんに
使ったモンブラン。グリオットのコンフィチュールが甘酸っぱいアクセント」

ピスタチオグリーンが美しい、新緑を思わせるキュートなモンブラン。
表面のクリームは濃いピスタチオ風味。
ピスタチオ特有のナッティな香りが力強く、コク深くなめらかにとろけます。

クリームの中もめっちゃ凝ってる～！
キルシュが効いたグリオットのコンフィチュールがゴロゴロ入っていたり
ミルキーなシャンティイークリーム、
卵のコクが濃厚な柔らかいブリュレ、
ふんわりシュクレ生地まで、精緻な層とピスタチオクリームの極上ハーモニー。

砕いたピスタチオナッツやパールチョコもトッピングされていて
カリカリした食感がいいアクセント。

さて神戸から慎重に持ち帰り、おうちでいただいたのは
スペシャリテを含む、こちらの3点。

■アプソリュ　719円
「ショコラ、キャラメル、クレームブリュレ、ヘーゼルナッツがとけあう
人気No,1ガトー」

お店を代表するスペシャリテのガトー。
表面は艶々と輝くグラッサージュに覆われ、何とも気品のあるビジュアル。

グラッサージュはトロトロでビター。
中のショコラムースもほろ苦いキャラメルが効いていて、甘すぎず奥行きある香り。

ムースの中には、優しい甘味のクレームブリュレ入り。
その下はザクザクしたフィアンティーヌ。
薄焼きクッキーの香ばしい食感に、プラリネのようなコクのある甘味が絶妙。

底のビスキュイもヘーゼルナッツが混ぜ込まれているようで
ナッティな旨味の風味豊かな生地。

縦にザクッと食べると妖艶なショコラの香りや口溶け
まろやかなブリュレの甘味とコク、
ナッツやフィアンティーヌの香ばしさ、食感が重なる計算されたハーモニー。

濃厚だけどクドくない黄金比のバランス。
このクオリティの高さは、まさにスペシャリテの風格を感じる仕上がり！

■アヴァンギャルド　719円
「グアナラのムースとビスキュイをバニラのバヴァロワーズに閉じ込めました」

美しい真っ白な球体に惚れぼれ～！
メインの白いバヴァロワーズは、バニラが甘やかに香る優雅な味わい。
表面はホワイトチョコ？で覆われ
バヴァロワはふわっプルッとなめらか。

中は香り良いグアナラのチョコムース。
こっくり重厚な苦味、軽い酸味も感じる本格的なショコラのムースと
とろけるバヴァロワの一体感がすごい～

底は、しっとりビスキュイショコラに
サクサク薄いクルスティアンやプラリネ？など、濃密な風味や食感がアクセントに。
バニラの甘さをショコラの苦味が引き締めハマる美味しさ。

■パリブレスト・フレーズ　702円
「ベリーのバタークリームに、苺のコンフィチュールと甘酸っぱい旬の苺を
飾った、春一杯のパリブレストです」

春らしい華やかな苺のパリブレスト。
フランス菓子の定番パリブレストも、苺やベリーを使うと一気にキュートに♪

サクッと軽い車輪型のシュー生地、
中にはふわっとミルキーなクリームと、
こっくり濃厚だけどベリーの酸味が効いた、ベリーのバタークリームが。
ジューシーで甘酸っぱい苺が好バランス～

苺風味の小さなキャンディ？の粒々や
ピスタチオナッツの食感も遊び心があって楽しいです。

底のシュー生地には、カスタードや
濃厚なピスタチオのガナッシュ？まで仕込まれていて、苺やベリーと相性抜群！

あぁ、どのプティガトーも最高やった！
様々なパーツの風味や食感、全体のバランスまでこだわり抜かれていて
食べ終わるのが悲しくなるクオリティ。

素材1つ1つがちゃんと引き立っていて
苦味や食感などのメリハリも効いていて、食べていて飽きない工夫があちこちに。

いや～、想像を超えてハイレベル！
1つ700円以上とさすがに高級なお値段ですが、食べている時の満足度が桁違い♪

鼻に抜ける香りから口溶けの良さ、
豊かな風味もビジュアルも、目も舌も喜んで心まで満たされるプティガトー。

同じく衝撃を受けた神戸のパティスリー
ラヴニューさんやモンプリュさんに並ぶ、トップクラスの美味しさを体験できました。

ごちそうさまでした！