フレンチのクオリティをビストロを超えるボリュームで提供するビストロワイン食堂 : レ ファーブル ボンジュール

この日はかみさんと江ノ島でディナー。

やって来たのがこちらのビストロ。

場所は、藤沢市片瀬海岸というエリアの江ノ電江ノ島駅から徒歩1分。

こだわりの食材で作る、フランス南西部をイメージしたビストロで、
2017年3月22日にオープンしたんです。

オーナーシェフは、

Restaurant RAMAGES （南青山）
Dominique Bouchet (Paris)
Le Relais Louis Treize (Paris)
Restaurant August (Paris)
Les Fables de la Fontaine (Paris)
Restaurant POTTOKA (Paris)
Restaurant Miyano (二子玉川)

という経歴の持ち主。それぞれのお店を存じ上げませんが、
普通に考えて美味しい確率が高いんだろうなとは素人目線でも思います(〃^▽^〃)

工事中の頃から注目をしていたビストロですが、どうせ利用するなら
かみさんとディナーでと考えていたら、こんなにも年数が経っていました（＾＾；

なかなか夜に江ノ島に行くというシチュエーションが無かったので、
このままではずっと利用できないと思い、こちらのお店に伺うためだけに夜の江ノ島へ。

人気店ですので予約無しの飛び込みはもちろん危険ですので、
予約をしての訪問ですが、アラカルトにするかコースにするか非常に悩みました。
本来であればこの手のお店はアラカルトで攻めるのが好きなのですが、
一皿のポーションが多いんです。かみさんは大食漢ではありませんので、
アラカルトで攻めると皿数が限られてくるなと。
悩んだ末にコースを予約することにしました。

ということで、

・6800円コース × 2人前
　前菜、季節のポタージュ、魚料理、肉料理、デザート、コーヒーor紅茶

を予約しての訪問となります。

開店時間となる18時よりも数分前に到着しましたので、外観写真を収めてから
しばらく店頭で待っていると男性スタッフさんが気付いてくれて店内に案内してくれました(〃^▽^〃)

ちなみに店頭はウッディなファサードで2名掛けテーブル2卓のテラス席があります。
こちらはワンちゃんとの利用も可能なんだそうですよ(〃^▽^〃)

それらを横目に店内に入ると左手前方に厨房に沿ったカウンター11席。
窓に沿った場所には4名掛けテーブルが2卓並んでいました。
そういえば予約時にカウンター指定をするのを忘れていましたので、
4名掛けテーブルに案内されたのですが、無理をいってカウンターにしてもらいました。
カウンター左奥から中央はおそらく常連さん用に空けているんだと思いますが、
我々はカウンター右手に案内されました。

ファサードはウッディですが内装もウッディでビストロらしいカジュアルな雰囲気。
オープンキッチンカウンターなのでライブ感溢れており、調理時の匂いもご馳走(〃^▽^〃)

BGMはジャズが流れていました。

厨房には、くだんのオーナーである男性シェフとスーシェフと思われる男性の方。
そしてハードルを感じさせない雰囲気のサービスの男性の3名での切り盛り。
シェフは思ったよりもお若く見えますね。

まずはドリンクメニューを眺めながらどのように攻めようかなと検討。
ビストロワイン食堂という側面もありますのでワインの種類が豊富。
ボトルもありますがグラスワインの種類が多いのは有り難いです(〃^▽^〃)

ということで、この日に頂いたものは以下になります。

・ラルス スプマンテ ブリュット　850円 × 2杯
　　私とかみさんのオーダーです。
　　イタリア・エミリアロマーニャのスパークリングワイン。
　　ぶどうは、トレッビアーノ。
　　しっかりとした辛口で、王道のスプマンテの味わい。
　　このお値段なのは良心的で呑兵衛には有難く(〃^▽^〃)

・前菜
　　群馬県産加藤ポークのパテメゾンです。
　　パテメゾンには、タスマニア産粒マスタードにピンクペッパーを添えて。
　　コースの前菜とは思えないほどの男前の厚切りですよ(〃^▽^〃)
　　切れ味するどいナイフでスッと切れて、滑らかな食感で豚の旨味に溢れています。
　　添えられるサラダも男前の量で、キャロットラペ、スティックセニョール、
　　紫大根、紫キャベツ、春菊、レタスミックスが盛りだくさん。
　　酸味のあるオリーブオイル＆ビネガーで。
　　この皿だけでも小食の女性は満足してしまいそうな勢い。

・自家製パン
　　外側は敢えて焦がしているんでしょうかね。とにかくその香ばしさが特長。
　　パン自体はフワモチの食感でソースなどを拭いやすいものです。
　　なのでこの自家製パンで常に皿を綺麗に拭って完食しました。
　　綺麗に拭われた皿を見たサービスの方からは毎回感謝されました(〃^▽^〃)
　　ということはそれだけソースなどを残す方も多いのかな？？？
　　美味しくなければ残しますが美味しければ綺麗に完食するでしょう。
　　それは洋食に限らず和食でも我々は実践しています。

・Jマイヤー リースリング　950円
　　私のオーダーです。
　　ドイツ・ファルツの白ワイン。
　　ぶどうは、リースリング。
　　柑橘系のニュアンスを感じますがリースリングらしいライトな印象。
　　かみさんは飲みやすいと言っていました。

・季節のポタージュ
　　新玉ねぎとジャガイモの温かいポタージュです。
　　トリュフのピューレ、ローストナッツ、生ハムなども忍ばせ、
　　ミルクの泡で仕上げたポタージュ。
　　新玉ねぎの甘みにジャガイモのデンプン質の食感。
　　トリュフは大好きな芳香を醸し出していて美味しいです(〃^▽^〃)
　　安いお店で出てくるトリュフって変にガス臭いものもありますので。

・ジャン マルク ラファージュ ラ コリーヌ フォッシル　1200円
　　私のオーダーです。
　　フランス・コートカランの白ワイン。
　　ぶどうは、シャルドネ。
　　シャルドネですが、それほどの重さはなくて、果実味由来の酸味が心地良く。
　　もちろんしっかりとした辛口で美味しいです(〃^▽^〃)
　　かみさんはこれも美味しいとの評。
　　ちなみにお店の方3名とも好きなワインらしいです(〃^▽^〃)

・ドメーヌ デ フレール ラフィット ロゼ　1000円 × 2杯
　　私とかみさんのオーダーです。
　　フランス・ガスコーニュのロゼワイン。
　　ぶどうは、マルベック、メルロー。
　　ロゼなのですがオレンジワインっぽい色味。
　　フレーバーはロゼらしいフローラルな芳香を感じるのですが、
　　飲んでみると酸味と柔らかなタンニンもあって美味しいです。
　　これはかみさんも絶賛していましたね(〃^▽^〃)
　　オレンジワイン同様に白や赤の性質も持っていますので、
　　いろんな料理に合わせやすそうです。

・魚料理
　　メジマグロのプランチャ ソースヴェルデです。
　　プランチャとはスペイン版鉄板焼きのようなもの。
　　皿の下に青菜のソースとなるソースヴェルデを敷き、色とりどりの野菜を乗せ、
　　さらにその上にこれまた男前の厚切りにしたメジマグロのプランチャを鎮座。
　　メジマグロはミキュイという半生状態に仕上げ、黒オリーブのタプナードを乗せています。
　　カリフラワーの上には自家製の蕗味噌を乗せて。この蕗味噌も旨いんだよなあ。
　　メジマグロは本鮪の幼魚ですが、しっとりとした脂が乗っていて。
　　ソースヴェルデの青々しいテイストと共に頂きましたが旨いわ。
　　つうか本当にポーション多いよね (T▽T)ノ_彡☆ばんばん！
　　あとはこちらの皿も野菜盛り盛りなのも嬉しい(〃^▽^〃)

・ドメーヌ フォンドゥース キュヴェ ジュリエット　1100円
　　私のオーダーです。
　　フランス・ラングドックの赤ワイン。
　　ぶどうは、シラー、カリニャン、グルナッシュ。
　　しっかりとした果実味に、シラーらしいスパイシーさ。
　　程良いタンニンと酸味のこれぞフルボディという味わい。
　　グラス赤ワインは3種類あったのですが、私好みのシラー絡みはこれだけで、
　　一番下に記載されていましたので迷うことなく即決ですわ(*￣∇￣*)b

・肉料理
　　牛カイノミのステーキ 赤ワインソースです。
　　皿に赤ワインソースを敷いて、これまたたっぷりの焼き野菜を従え、
　　男前な量の牛カイノミのステーキを鎮座。レアに焼き上げていて200g以上はありそう。
　　とてもコースの中の一皿とは思えんのですが (T▽T)ノ_彡☆ばんばん！
　　しかしながら赤身中心の肉質ですのでバクバク食べても胃にもたれないんです。
　　赤ワインソースはこの赤身を生かすべく軽めに仕上げていて。
　　同時に野菜もたっぷりと摂取できるのがこちらのお店のいいところ。
　　さすがにかみさんはこの量にギブアップで、半分以上は私がヘルプ(*￣∇￣*)b
　　なので私は300g以上を胃に収めた計算になります。

・デザート
　　苺のミルフィーユブランです。
　　フレッシュな苺、メレンゲ、カスタードアイスと積み重ねたデセール。
　　メレンゲがしっかりと甘いですね。カスタードアイスはコクがたっぷり。

・コーヒー
　　私のオーダーです。ブラックでお願いして。
　　苦味の効いたしっかりボディ。甘いデセールとの相性はいいです。

・紅茶
　　かみさんのオーダーです。
　　普通に美味しい紅茶だと思います。

これで〆て20550円。一人当たり10275円。タッチレスのPayPayでのお支払いです。

噂にたがわぬボリュームのあるポーション。
好きなものを頼めないデメリットはあるものの、アラカルトで頼むよりかコースは、
ポーションが控えめ？になっているかも知れませんので、色々と食べられるメリットがあるかも。
かみさんがギブアップしても私は食べられますので次回利用する機会があれば、
アラカルトに挑戦してみたいと思います(〃^▽^〃)

あとは野菜が豊富なのも嬉しい限りで。
特に野菜メインの皿が無くても同時に野菜も摂取できるので。

そしてフロア担当の方の接客も心地良くて良かったです。
呑兵衛の私のペースをすぐに把握してジャストなタイミングでワインを提案してくれたりと。

この日は公式インスタグラムを拝見すると空いているとの情報でしたが、
あれよあれよと飛び込みの常連さんや一見のお客さんも来店して、
結局はカウンター席を数席残すだけのほぼ満席状態になったんです。

今回利用してみて期待通りの内容であり、人気と実力を兼ね備えた良店ということを確信。
フレンチのクオリティをビストロを超えるボリュームで提供するビストロワイン食堂ですね。

ご馳走様です！（2024/3現在、3.62ポイント）