ふたりの箱根旅行〜朝食編〜 : 月の宿 紗ら

2日目の朝。
すぐそばを川が流れており、せせらぎのおかげで、降っているのか止んでくれたのか、一見してわかりにくく。

朝ごはんは、早い時間をオススメされたから、普段通りに早起きし、ベランダ備え付けの露天風呂に悠々浸かり朝湯を堪能。

どうやら、止んでくれて回復傾向の様子。
芦ノ湖へ行けるかナ、これなら。

昨夜同様、2階に降り食堂「月路（つきじ）」へ。
数分まえに着くも、すでに三々五々、お客さんが集まってきて待ち構えてる。

オープンとともに入場。
夕食とちがい、朝食はすでにある程度用意されており、白米かお粥か、朝事三種どれが良いか？を訊かれ、選択したものが運ばれてくる程度。

あとは、御献立に沿って簡単な料理内容や食べ方の説明がある。
これも夕食同様、簡潔、親切、丁寧でありがたく、気持ちよく一日のスタートを切ることができる。

彼女とふたり、向かい合って座り、にっこり笑顔で手を合わせて、「いただきます」♪

「うわあ、美味しそう…」
「なにから手をつけよう」
「目移りしちゃうねえ」
「あ、あたしコレからいっちゃおう❤️」
「あ、おいしい❤️」
「お？これもイケるな！」
「おいしいねえ」
「ホント。朝ごはんも、とてもおいしい！」

うれしいうれしい、和の朝ごはん。
名産の寄木細工を模した蓋のお重には、「箱根寄木」と称して少しずつ10種類もおかずが入っており、正直、この中のものだけで充分ごはんを食べられてしまいそう。

小鉢に入った五目飛龍頭（ひりょうず）、大根、枝豆はとろみがあり、出汁がしっかりと効いた上品な味が印象的。

焼き魚は既に火が通ってはいるが、「火炎にて」とあるように、固形燃料で熱されたアルミホイル上で炙れば、温かく食べられる。
添えられた大根おろしは甘くみずみずしい。

蒸しせいろの内容もなかなかのもので、華焼売、帆立つみれ、南京（かぼちゃ）、さつまいも、筍、ブロッコリーと、温野菜とともにボリューム満点。
バルサミコとマヨネーズを合わせたバルネーズか、おろし野菜だれで食べる。
使われるお野菜は、夕食のすき焼き野菜と同じく、箱根西麓（せいろく）野菜だという。
ブランドなのかしら？
かなりしっかりとしたおかずになる。

朝事の三点は温泉玉子といか塩辛を選択。
塩辛の絶妙なお味はみごとで、塩辛好きな彼女は満面の笑みで、素晴らしい食べっぷりを見せて早々に「ごはんのおかわりください」。

料理長直筆の朝の挨拶が添えられる小田原むし。
これも他の料理同様、出汁が効いた優しい味わいで、海老、鶏、小田原蒲鉾、うどんを玉子で蒸し上げた、変わり種の茶碗蒸しのおもむき。

ごはんと、豊富（すぎる？）おかずに囲まれて、うどんまであるのだから、高齢のお客さんは持て余してしまうのではないか？

味噌汁の具はあおさ、巻麩、葱。
薄味がうれしいね！

彼女につづき、ボクも茶碗半分ほどおかわりを。
昼ごはんに備える意味もあり、ひかえめにしておく。

デザートの杏仁クリームプリンは、甘さ控えめのホッとするもの。
丁寧に淹れられたお茶もおいしくて、昨夜担当してくれた若手の仲居さんも通りがかりに笑顔で挨拶をしてくれて、あ、覚えてくれてる（あたりまえか？）と、うれしくなる。

こうして、朝からしっかりと食べお腹ぱんぱん！
大満足でいったん部屋に引き上げ、しばしゆったりと休憩。

素敵なホテルでの夢のような時間はあっという間で、一泊二日の旅ゆえ、昨日来たのに今日はもうここを後にしなくてはならず、たいへんに名残惜しく、後ろ髪引かれるおもいでチェックアウト。

交通費等全て込み込み。ふたりで59,440円。
早割で3,000円ずつ引かれて53,440円。
入湯税のみチェックアウト時に150円ずつ計300円払い、さあ、箱根湯本駅前から、バスで芦ノ湖へレッツゴー♪♪

少しずつ晴れ間が出てきて、蒸し暑くなってきた！

〜Data〜
【1145軒/1389ログ】
【2024/7/17 食べログ評価3.23】

今回の箱根旅行は、小田急トラベルによるもの。

往復のロマンスカー料金に、70分呑み放題。
部屋のベランダにある露天風呂と、空いているときは貸切温泉入り放題。
早割で、ひとり当たり3,000円引き。
チェックイン14:00、チェックアウト12:00と、かなりの特典がつき、実際のホテルの部屋も、応対も、料理も全てがとにかく素晴らしかった！

帰りは、昼前に起きた人身事故のせいでロマンスカーが運休し、各駅で小田原に出て、JRで帰ることになったけども、そんなことは大したことではない、大満足のふたり旅♪♪

さてさて。
チェックインを済ませ、15:00からの大浴場で早速ゆったりと湯に浸かり、涼しい部屋でのんびりと過ごしたのち、17:15開始の夕飯へ。

内容はもう、画像を見てもらうのが、手っ取り早いネ！
そちらにもキャプションを残したので、参考に❤️

食事時間は約1時間40分。
メインは黒毛和牛すき焼きか、しゃぶしゃぶから選べるのだけど、すき焼きを選んで正解！

料理は卓上に配布された御献立の順に、頃合いをみて運ばれてくる。
序盤は、
比較的あっさりとした内容で、腹八分ていどで夜泣きそばはマスト！
それまでにお腹空きそう？
という印象を受けたけども、立派にサシが入った黒毛和牛のすき焼きと、シメのうどんが、予想以上にしっかりとしたボリュームがあるものでネ⭐︎

つねづね、
「ごはん100杯くらい食べれる！」
「（酒）ガンガンイケる！」
と、ニコニコしてる彼女が、すき焼きが終盤に近づきつつあるところで、

「おなかいっぱいになってきた」
なんて上目遣い。
おいおいおい！マジか！？

「黒毛和牛さ、サシ入ってんじゃん？アレが予想外にキたかも」と。うん！それは言える。
ここまでサシのない、もうちょい赤身寄りの部位を出したほうが、この宿を選ぶ層には喜ばれるかも。

ボクは、彼女を尻目に、シメのうどんまで堪能！
ひとり鍋状態❤️
彼女に、「日経新聞読んでるよーなカオしてるゥ」なんて笑われながら。

煮え加減見ながらせっせと具材を入れては、ハフハフ「うんま！！」と、本気食いしてたから、知らず、鍋と格闘してる表情になってたのだね。

パシャリ！
撮られたボクのカオは、光や影の加減でヘンなカオに写っており、ふたりで爆笑！
これは後々までネタになったとさ。

料理はどれも丁寧かつ手が込んだ、品の良い味の素晴らしいもの。
仲居さんの応対も良くて、若手のひとだったけれど、なかでもすき焼きの用意を運んできたときのこと。
箱根西麓（せいろく）野菜、黒毛和牛等の説明まで滞りなかったのに、生卵を卓に置く際、いきなりトンでしまい、
「ええっと…なんだっけ？」
詰まってしまい、咄嗟に出た言葉に3人で大笑い。

「生卵ですね！大丈夫ですよ！！」
と彼女が笑って返すと、仲居さん、
「すみませんすみません」と笑って返し、こういう和やかな雰囲気、いいよねと、より楽しく美味しくなったことよ。

70分呑み放題コースだったけれど、呑んだのは3杯ずつ。
料理の内容、量ほんとうによく考えられており、呑み放題といえど、よほどの酒豪でもない限り、せいぜい3〜4杯に収まるように全体の構成、配分に工夫がなされているなという印象。

学生グループ等はおそらく滅多に来ないだろうし、大人むけの、たいそういいお宿。

22:30〜23:00までの夜泣きそばサービスも心憎いもので、こちらは厨房内ワンオペで、案内2名程度の構成。
黒いプラ製丼に半玉程度の醤油ラーメン。
具はかまぼこ、あおさ、ネギで、シンプルかつ品のいい味。量もちょうどいい。

長テーブルにバケツや丼置き場、ゴミ箱が用意されるセルフサービスで、ホテル側の負担を極力軽減しつつ、宿泊客へのサービス強化に努める姿勢には脱帽！

ふだんあまり積極的に麺を食べない彼女も機嫌よくチュルチュル♪
ま、最後ふた口くらい【替え玉】が、回ってきたけど、スープは最後まで名残惜しそうに味わっていたな。

いやいや、期待をはるかに上回る満足度！
あしたは雨、止んでほしいな。

さ、部屋に戻り、そろそろ寝るとしようか。

ごちそうさまでした！
心尽くしのサービスに、どうもありがとう。心からの感謝のことばを。

〜Data〜
【1145軒/1388ログ】
【2024/7/16 食べログ評価3.23】