【一日一組限定♪】また素敵なお店と出会ってしまいました♪＠阪急桂 : プライベートレストラン R

木屋町の某懐石店の女将さんから桂に素敵なフレンチがありますよと
お聞きして以来、ずっとあたためてきたお店がこちら。

場所は阪急桂から徒歩15分といったところでしょうか。
はい、思いっきり、私mafuの生息地でございまして、まさかこんな近くに
こんな素敵なお店があったのかという思いでおります。

本題に行く前に、少しおっちゃんの戯言にお付き合い願いましょうか＾＾
京都に住んでいて、食べログなんかやってしまって、私なんかだと、もう
初投稿から10数年ですかね、それ自体すでにぶっ飛んでて完全に病気かも
しれませんけど(笑)、思うことがあるにはあります。

もちろん、美味しいものが食べたいから美味しいお店を見つけたいというのは
皆さんも同じだと思うのですが、究極的な想いということでいわせてもらうならば、
ずっとお付き合いしていきたいお店と巡り合うことが結局のところ狙いなのかなと。

食べログを始めた頃は20代、30代でそれなりのお店にも行けるようになり、
もうすぐ40代というところまできて、振りかえれば振り返るほど、お値段や味
だけではない付加価値が大好きなお店にはあるという風に思うのです。

さて本題。
オーナーシェフは三宅隆二氏。
辻調の先生でもあり、キューピー3分クッキングの講師なんかもしてはるそうです。
実際にお会いするとお若くて物腰柔らかなお方です。

店名であるPrivate Restaurant Rの「R」は、「Restaurant」「Ryuji」「Relax」
私のレストランでリラックスしてくださいとの意味が込められているそうです。

メニューはランチは6000円、7500円、1000円、ディナーは12000円、15000円、
20000円という構成で、サービス料税込です。

きっと本気のおもてなしを私どもにしてくださるのでは？と思ったのがまず、この価格設定。
お昼は数組とられるそうですが、夜は一組だけ。桂の住宅街で、この価格帯、おいそれと
お金を出せる人はそないいないはずです。安すぎない安心感。

くいしんぼー山中さんのような高級店も桂にはありますし、お金持ち向けのパン屋さん
かもしれないプラビタさんもありますが、あのあたりは桂の中でも高級住宅街が近く、
そのあたりの客層がターゲットともとれるので、こちらとはやはり違います。

それに、いくら腕がよくてもそれ相応の食材しか扱わないなら、
場所柄もっと安く設定しはるはずですし、サービス料だけ上乗せしてなんのサービス
もしないフレンチだらけなのに、こちらは本来サービス料をとるべきオペレーション
なのにそれをしていないという潔さが自信がおありなのだろうと。

ってなことで、奥さんにお店を予約してもらいました(笑)
奥さんのお誕生日と結婚記念日やったんですけど～（てへぺろん
お願いしていたのは、15000円のコース。

結論から申し上げますと、とてもシンプルで奇を衒わない素材を活かした
調理法が特徴的。味付けは場合によってはやや濃いめであるようにも感じますが、
ソース自体があっさり目なのでさほど気にはなりません。

□アミューズ

　食前茶を頂き、アミューズから。

　素材をシンプルに食べさせてくださるのかなと思ったアミューズ。

　ポワンさんのような狙い澄ましたようなインパクトのある何かがあるのではなく、

　ようこそポワンへではなく、ようこそ家へという印象でした。どちらがいいという

　ことではありません。

□新玉ねぎと鮮魚のタルタル　赤パプリカのソース

　こちらも派手さはないですが、シェフが出したいお料理が分かりやすくこちらに

　伝わるというんですかね、難解さをバイパスにしてこちらに何かを問いかける

　ようなお料理ではないです。シンプルにうまい。

□ホタテ貝のポワレ　パセリのソース

　ホタテの質の良さにまず驚いたのと、フレンチ最近食べてなかったんで、

　忘れてましたけど、抜群に火入れが素晴らしいです。鰆も鴨も。

□鴨のロースト、鴨のジューとホワイトバルサミコビネガーのソース

　鴨自体は圧巻の質というわけではないのです。この火入れと野菜の旨さ。

　こごみの香ばしさと空豆の香りが秀逸でした。

□数種類の野菜を使ったコンソメ、ホタルイカのポッシュ添え

　澄んだスープはシェフお勧めの野菜から出たもの。

　特別な野菜はありませんでした。キャベツやニンジン、ズッキーニ。

　コンソメパンチちゃいますよ(笑)

□本サワラのムニエル　イエローズッキーニのソース

　本サワラについて奥様にお聞きすると、サイズのお話らしいです。

　今の時期に淡路で揚がるでかい鰆だとして、あれってもちろん高いですが、

　いうても鰆、魚介のメインに持ってくるかというところに迷いがでそうですよね。

　ただただ、火入れの妙とだけお伝えしますね。激ウマです。

□リンゴビネガーのシャーベット

　さっぱりうまいです。

□和牛フィレ肉のポワレ、ビーツとフランボワーズビネガーのソース

　フォアグラと一緒に食べさせていただいたんですが、和牛の脂と

　フォアグラの脂肪が少しバッティングしてはったんかなと思いました。

　一緒に食べるとラム肉のような香りになるというフュージョン(笑)

□デセール

　言うことないです。これもシンプル。

□菓子・コーヒー紅茶

　ここで、ご夫妻からプレゼントが。部屋を暗くしていただいて、妻への

　ハッピーバースデーソング。コーヒー紅茶もお豆・茶葉から選びます。

10ヶ月の息子も一緒だったのですが、ぐずることもなく、家族三人でゆっくり
座って食事ができる時間を頂けました。お店からすれば、そういったコンセプト
なのでといわれるかもしれません。ですが、私どもからすれば、この3時間半が
どれだけ貴重で楽しかったのかということになります。

たくさんお金がある方は、たくさんお金を使って頂いて、あなただけは特別、
あなたがいうので席を用意しましたという扱いに満足するという楽しみ方も
素晴らしいと思いますし、私もそうなりたいと思います。

ただ、年を重ね、家族を持って初めて思うことは、それはそれです(笑)
何より、この日、奥さんと息子が終始楽しそうに（もちろん、美味しく
なかったら奥さんに怒られますので）家族で食事ができたこと、そのお手伝いを
してくださったお二人にただただ感謝です。

今後ともmafu家を宜しくお願いします。
皆さま向けには、美味しいフランス料理のフルコースを食べさせてもらうという
くらいの人をお連れしてみてください。とっても素敵なお店でした。