Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
【竹岡・勝浦・アリランだけじゃない。房総の唯一無二ラーメン15選】

【竹岡・勝浦・アリランだけじゃない。房総の唯一無二ラーメン15選】

房総三大ラーメンと呼ばれる竹岡式、勝浦タンタンメン、アリランラーメンはあまりにも有名ですが、首都圏のガラパゴス諸島、房総半島には各地に根付いた独特なラーメン文化がまだまだたくさんあります。 筆者が房総を深堀りしていて巡り合ったその独特なラーメンを厳選して紹介いたします。

記事作成日:2025/03/07

165view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる1655の口コミを参考にまとめました。

目次

目次を開く 目次を閉じる

01_内房名産の海藻類、”かじめ”を使ったラーメン

さすけ食堂

黄金あじのアジフライやなめろうで有名なお店ですが、同じく内房の名産である”かじめ”を使ったラーメンもかなりの特異性があります。

かじめを練り込んだ真っ黒な麺が透明度の高いスープに沈み、生カジメ、ワカメ、スライスオニオンのトッピング。
強烈な個性でありながら、ベースは鶏と昆布の美しいスープで旨味しっかり雑味はありません。

決してイロモノではなくて、ラーメンとしての完成度が高いです。
キレイなラーメンではありますが、おばちゃんのオススメに従って途中でおろしニンニクを入れると一気にジャンクになってこの味変もオススメです。

さすけ食堂

かじめラーメン(筆者撮影)

02_房総名物”さんが”ののった爽やかな青唐辛子の担々麺

伏姫さんが焼

房総で有名な漁師めしの、なめろうとさんが焼き。
ここはその両者と鯨を出すお店です。

房総には様々なタイプの担々麺が存在しますが、ここの”青唐さんが担々麺”も実にユニーク。

甘味のある美しい無色透明の清湯に、挽肉の代わりにのせた生の青唐さんが、チャーシューの代わりに小さなさんが焼き、そして辛味づけした菜花、という構成で、ゴマの要素はありません。

青唐さんがの辛味が鮮烈で爽やかな刺激がとても良く、さわやかに食べられるここだけの一杯です。

伏姫さんが焼

青唐さんが担々麺(筆者撮影)

03_長生村にある”ながいきタンタンメン”はまるでオニオングラタンスープ

湖月

創業して半世紀あまりの割烹料理屋さんで、お料理メニューが豊富なので、地元の常連さんが居酒屋として使っている光景をよく目にします。

ここで供されている”ながいきタンタンメン”が実にユニークな一杯。
長生名物と銘打ってはいますが、これに類するものを提供しているお店は、ここのほかにはインスパイア系が一軒あったのを確認しているくらいで勝浦式のような広がりはありません。

一杯を構成する要素としては、醤油ラーメン+ラー油+玉ねぎで、勝浦タンタンメンの流れを汲んでいることは明白ですが、この玉ねぎの量がハンパなく多いのが唯一無二。

飴色になって原型をとどめないほどに炒めた玉ねぎペーストがたっぷりとスープに沈み、トッピングでフレッシュなスライスドオニオン。
ラー油は仄かに辛味をプラスしている程度なので辛いものが苦手な人でも全然OK。
味の構成がオニオングラタンスープに近いため、チーズトッピングは相性バツグンです。

ヤワメに茹でた中細麺にはしっかりとこのタマネギスープが絡んできます。
幅広で厚みもあるメンマは甘辛い味が染み染みで、とても存在感が強い。
食べていてとても楽しく、カラダにとても良さそうで、まさしく長生きできそうな一杯です。

湖月

チーズタンタンメン(筆者撮影)

04_海に囲まれた房総半島ならではの蛤ラーメン

房州らーめん

房州らーめん

房総半島の最南端にあるこのお店の看板メニューは“房州はまぐりらーめん”
そのときの蛤の大きさによってトッピングされる個数は異なりますが、私が訪れたときにはかなり大振りなものが3個と、小さ目なものが1個のっていました。

お店側の説明書きに拠れば、アルカリイオン水を使い、鶏ガラ、伊勢海老、イソッピーと呼ばれる蟹、鯵の焼き干し、野菜、そして瀬戸内海の海塩を使っているとあります。
このスープだけでも房総ならではですね。

実際に口にしてみると鶏が大きく下支えをし、蛤のフレッシュな出汁がパーンと襲ってきます。
伊勢海老、蟹の甲殻類の出汁はそれほど強く感じませんが、かなり多層的で旨味がすごい。
意外にも香味油が強く効かせてあり、それゆえラーメンのスープとして物足りなさを感じさせない秀逸な仕上がりです。

決して海産物を贅沢にトッピングしただけのイロモノで終わっていません。

麺は北海道の製麺所のものを用いているとのことだが、中太の縮れで熟成が進んだもの。
プリプリ、モチモチとした食感で麺の存在感も確かであり、ラーメンとしての完成度も高いです。

肝心の活蛤は肉厚でプリップリ。
海苔も富津産の肉厚で香り高いものを使っており、細かいところまで手を抜いていないところがまた高評価ポイント。

これで税込み1200円ちょいというのはリーズナブルですね。

サイドメニューには”生ひじきサラダ”なるものがあるのでこちらも是非。
まずひじきを生で食べるなどなかなか体験出来ないと思います。
ひじきも生でいただくと海藻類なんだなということが良く分かかります。
ほんのり磯の香りがして、美味しいですよ。

房州らーめん

房州はまぐりラーメン(筆者撮影)

05_メニュー名がいちいちユニークな女性店主のお店で食べる鯖が強烈に効いたラーメン

お食事処順子

御宿と言えば海水浴スポットとしても有名ですが、海岸ぺりではなく山の上にあるラーメン店です。

女性店主さんのお店で、その店主さんのイラストなどが飾られたアットホームな空間ですが、その店内に張られたメニュー書きには、”百姓一揆”や”源氏物語”といった一風変わったメニュー名が並ぶところが独特の雰囲気を醸しています。

何を食べてもハズレ無しですが、初めての訪問ならば是非ともオススメしたいのが、このあたりの地名を冠した”実谷ラーメン”です。

ラーメンに魚介出汁を使うことはポピュラーで、煮干や鰹節などが多用されます。
勿論鯖節も使われますが、鯖はクセが強いのでこれを前面に出すラーメンはあまり多くありません。

こちらの”実谷ラーメン”は鯖が振り切ったラーメンです。

そのため好みは分かれるかも知れませんが、私にはこの鯖の振り切った一杯がドンピシャリとハマりました。

お食事処順子

実谷ラーメン(筆者撮影)

06_店主さん自らが山に分け入って採ってくる山菜をふんだんに使った山菜ラーメン

あさひ屋

養老渓谷駅の目の前に店を構えるお食事甘味処&土産屋です。

観光地のお食事処なのでメニューには“おしるこ”や“安倍川餅”などの甘味もあって小休憩にも重宝しますが、何と言ってもこのお店の名物は“山菜そば”と”山菜ラーメン”

店主さん自らが地元で採ってくる山菜やキノコがかなり盛りだくさんにのっていて、それぞれがとても大振りなので、存分に楽しめます。

漆黒のスープには油分が浮かず、鶏豚の味わいがしっかりしていてとても真面目なラーメンスープ。
ケミ感もなく、すっきりとしていて、尚且つ獣系の重厚感もあってベースのスープもとても美味しく仕上がっています。

ポクポクとした中太縮れ麺も昔ながらの生麺な味わいで、ラーメンとしてもしっかり楽しめる逸品です。

あさひ屋

山菜ラーメン(筆者撮影)

07_房総にありながらわざわざ北海道から取り寄せる大きなしじみを使ったラーメンが白眉の出来

ラーメンみのわ

1982年ころの創業の、地元民に人気のラーメン食堂。
ラーメンの文字を屋号に謳うも定食や丼モノも多く取り揃えています。

ご近所のおじちゃんおばちゃんが集まって昼から焼き魚をつつきつつお酒を楽しんでいて女将さんと談笑しているあたたかな空気感に癒されること請け合い。

女将さんは一見である私にもとてもフレンドリーに接してくださいます。

メニュー表にはないのですが、大きなPOPで“しじみラーメン”を激推ししています。

ここのしじみラーメンの蜆が凄いです。
北海道は天塩川の名産で、とにかくでかい。
もはや真っ黒な浅利、とでも言うべきサイズ感。

大きいだけあって出汁もよく出るらしく、スープはかなり強い蜆出汁。
ミネラル分豊富な塩での味付けも功を奏し、これまでの私の経験にはない強靭なしじみスープとなっています。

合わせる麺はプリもちな中太縮れ。
スープの持ち上げも良く、ラーメンとしての完成度の高さも申し分なし。

これだけ満足度の高いしじみ体験で900円は安いと思います。

ラーメンみのわ

しじみラーメン(筆者撮影)

08_ありそうでなかったタンメンとタンタンメンのフュージョン

だるまや

駐車場にクルマを滑り込ませるとたくさんのニワトリがお出迎えしてくれるという変わったお店の壁面には『シュウマイハウスだるま屋』と書いてあります。

ラーメンハウスという冠を付けた店は良くみかけますが、シュウマイハウスというのは初めて見ました。

ここの”タンタンメン”がまた唯一無二なものになってます。

勝浦タンタンメンの派生形という推察がつくのは、タンタンメンと言えど胡麻の要素がなく、辛味を辣油でつけているところから。

しかし、その辣油の量も極端に少なければ、ニラがたっぷりでキャベツ、ニンジン、もやし、長ネギの乗るビジュアルが初めて目にするものです。

まさしくタンメンと房総タンタンメンのフュージョン、と言ったところ。

レンゲの上には挽肉とネギなどを練ったものが乗っているのもユニーク。

辛さはそれほど強くはないものの、鮮烈に突き刺すような辛味。
『辛さが足りなければこれ足して』と一味唐辛子のビンも出してくれます。

合わせる麺は中太のストレート麺。
スープとよく合っています。

独特な肉味噌がスープにコクを添加しているし、ニラをはじめとした色々の野菜の味などが相まって、勝浦タンタンメンよりも食べる楽しみが厚いように感じられます。

そしてシュウマイもオーダー必須です。

非常に大きい。そしてそれが4つも。

まるで昔ながらの洋食屋さんでハンバーグやビフテキなどが盛り付けられているかのような華やかな付け合わせの乗った一皿は、シュウマイハウスと自ら名付けたことが納得の恭しさ。

この肉肉しさと溢れる旨味はレベチで、私のこれまでのシュウマイ経験の中ではトップと言えるほどの衝撃的旨さです。

タンタンメンも唯一無二ですが、このシュウマイも特筆モノ。

鴨川へお出かけの際には是非お立ち寄りを。

だるまや

タンタンメン(筆者撮影)

09_江戸時代に作られたラーメンの再現というロマン溢れる一杯

支那そばへいきち

支那そばへいきち

このお店が謳う支那ソバの蘊蓄が衝撃的です。

江戸時代末期に江戸で食されていた支那ソバを再現したものだと言うのです。

スープには魚露と呼ばれる中国の魚醤をはじめ、八角、桂皮、丁字、陳皮などの漢方薬がスープに使われているとお店のPOPにあります。
メインの素材は鶏だと思うが、この漢方由来なのかちょっとピリピリとした刺激と、独特の渋さのような味が特徴的。

しかしラーメンのスープとしてとても美味しくいただけるまとめ方なので漢方薬を使っていてもそれが邪魔に感じることはなありません。

これに合わせる麺はゆるくウェーブのついた細麺で、加水高めでやや熟成がかかっています。

ヤクミとしてのネギはかなり細く刻んであり良いお仕事をされているのが伝わります。

このお店のトピックスとしてユニークなのが”まのけ”というメニューの存在。
なんのことはなく、ワンタンメンのことなのですが、何故”まのけ”というネーミングなのか、店員さんに伺ってみました。

昔ワンタンを仕込むときに、ある従業員が仕込んだワンタンの餡が間抜けな味だったことから、『お前の作るワンタンはマヌケだなぁ』と店主に揶揄され、それが”まのけ”に変じてそのままメニュー名になったということでした。

やや厚めの皮のワンタンは存在感もあるので人気があるため割と早い時間で売り切れてしまうらしいです。

まのけの乗った江戸時代のラーメン。
一度は食べてみて欲しい一杯です。

支那そばへいきち

まのけ(筆者撮影)

10_”小糸スタミナラーメン”というここだけのスタミナラーメン

ラーメンもみやま

創業してまだ16年ほどだと言いますが、もっと永い歴史を刻んでいそうな店内外。

その店内に足を踏み入れれば、笑顔の可愛い小柄なおばちゃんが出迎えてくれます。
テーブルに使われている椅子がキャスター付きのオフィス家具のようなものなのだったのが珍しいですね。

麺メニューがとても豊富ですが、そのネーミングに一発で惹かれた”小糸スタミナラーメン”
を。

この「小糸」というのは旧町名で、1970年の新設合併により廃止された町名で、このあたりの住民は未だその町名を使っているようです。

サーブされたそれはかなりのボリューム感。
スープはなみなみに近いし、そこから小高い山のような盛り付けで、一瞬食べきれるだろうか?と不安になったほど。

ほんのり甘めなスープはピリッとした辛味と、ニンニクが効いててパンチがありますが、意外にもあっさりしていて飲みやすい。

麺は熟成の進んだ細縮れ麺でぷりぷりしてるけど優しい口当たりな茹で加減。

もやし、キャベツ、白菜、ニンジン、木耳がくったくたになるまで炒めたものがどっさりとのってボリューミー。
そして生卵やワカメも。

こういう方向性のラーメンで魚粉が盛られているのも珍しい。
途中で魚介風味がプラスされるという楽しい味変で、これがこのスタミナラーメンをより一層特徴的なものにしています。

これまた唯一無二なラーメンと言えるでしょう。

ラーメンもみやま

小糸スタミナラーメン(筆者撮影)

11_房総二大ラーメンが一杯で食べられる

大輪 鴨川店

大輪 鴨川店 - 竹岡式勝浦タンタンチャーシューメン

開店時間には駐車場満車になるうえ店内壁面にはかなりの数の有名人のサイン色紙があり、随分な人気店です。

こちらで竹岡式と勝浦タンタンメンの房総二大ラーメンが同時に一杯で食べられるメニューがあります。

“竹岡式勝浦タンタンチャーシューメン”です。

半分竹岡式で半分勝浦式というビジュアルで、まさしく一杯で二度美味しいラーメンになっています。

まず竹岡っぽい方のスープを飲むとコクの深い醤油味。
「梅乃家」みたいな醤油振り切ってます的な方向性とは違って味噌に近いまろみがあります。

続いて勝浦式のスープ。
こちらは多数派の勝浦式な味に仕上がってます。

麺は縮れた中細麺で、スープの持ち上げがよくトータル一杯でみても高い次元で融合されていることが分かります。。

チャーシューは「梅乃家」と同じような仕上がりの豚バラで、味付けは控え目。

竹岡式のシャキシャキな玉葱と、勝浦式のクタクタな玉葱とのマリアージュが善いですね。

お気軽に竹岡も勝浦も楽しみたいという方にオススメです。

大輪 鴨川店

竹岡式勝浦タンタンチャーシューメン(筆者撮影)

12_意外にも戦後まもなく生まれた船橋ソースラーメンという文化

大輦 御殿通店

大輦 御殿通店

1945年。
今はもうありませんが「花蝶」というお店で”ダイヤキ”という名前でソースラーメンが創作されました。

青森の”黒石つゆ焼きそば”や栃木は那須の”スープ入り焼きそば”など、船橋ソースラーメンに近いものはありますが、それぞれに作り方が異なります。

船橋のそれは、茹でた中華麺の上から、中華鍋で炒めた肉や野菜に元スープを足し、ソースで味を調えたものをかけるという作り方なので、町中華などで作られる種モノのラーメンと同じスタイルです。

一時期はこの「花蝶」から作り方を教わったソースラーメンを出すお店が船橋市内の東京湾近くに点在していましたが、現在では「大輦」一軒を残すのみとなりました。

2012年に千葉県内在住のフードライター山路力也氏が「船橋ソースラーメンプロジェクト」を立ち上げ、新進気鋭の複数のお店でそれぞれにソースを使ったラーメンを開発したことがあり、その名残で平成版船橋ソースラーメンを出すお店が数店舗残っています。

大輦 御殿通店

ソースラーメン(筆者撮影)

13_カレー味のスープに焼きそばが沈むという独特の麺文化

古保利

古保利 - 天ぷら定食

香取市小見川と言えば、古くに「Danchu」で日本最古のカレーラーメンが存在するという記事でラーメン界でも有名になりました。
(その実は新潟の三条カレーラーメンの方が歴史が古い)

その小見川で、”カレー焼きそば”なるメニューを出す店が数軒あるのですが、これが焼きそばというよりはほぼラーメンなビジュアルです。

このカレー焼きそばという麺文化は「さかえ食堂系」と「一心堂系」の2つの系統に分類されるほどの発展を遂げているのですが、今回紹介するのは「一心堂系」の「古保利」さんのもの。

カレー味で調味したスープに焼きそばがインされているスタイルで、こちらのお店ではS&Bのカレー缶も添えてくれます。
お好みでこのカレー粉を足すと、より一層スパイシーに。

因みに「さかえ食堂」さんのそれは、スープが少な目で紅生姜や青海苔がトッピングされているので、もっと一般的な焼きそばに近いビジュアルです。

カレーラーメンとも違う独特の文化。
こちらも一度は試してほしいですね。

古保利

カレー焼きそば(筆者撮影)

14_醤油、塩、味噌、ソース。そしてケチャップ!

中華料理 天津

創業して四十余年の町中華で、現在店に立つご夫婦は二代目。
今でもカブに岡持ちをセットしてご主人が出前をなさっています。

立地的にとても分かり辛い場所ですが、お店に入ってみればとても優しいおばちゃんにお出迎えしていただけます。

メニュー表にはズラリとたくさんのメニューが並ぶ町中華。
その表の中に”ケチャップラーメン”の文字があります。

ワクワクしながらサーブされるのを待ちましたが、見た目には赤いタンメンといったところ。

スープを一口飲んで笑ってしまいました。
いや、失礼な意味でなくて、本当にケチャップ味のラーメンが存在するんだなあという感嘆です。

四半世紀前に今はなき船橋の「花蝶」で初めてソースラーメンを食べたときに受けた衝撃とときめきによく似ています。

しかし多くのケチャップが持つ調味料的な味に支配されているという感じではなく、湯剥きしたトマトを溶け込ませたようなサラリとしたスープでイヤミがありません。
況してやイタリアンテイストでは全くなく、あくまでラーメンの範疇として成立させている一杯です。

このようなラーメンが先代の時代から提供されていたというのには軽くカルチャーショックを受けました。

トッピングされているのは、キャベツ、ニンジン、筍、小松菜、豚コマを炒めたものがこんもりと。

麺は熟成の進んだ中細のぷりぷりっとした麺で細麺の割には存在感が強いです。

予想以上にしっかりラーメンとして成り立っている一杯ですよ。

中華料理 天津

ケチャップラーメン(筆者撮影)

15_豚の飼育が盛んなエリアで堪能する”もつラーメン”

元祖もつ太郎

元祖もつ太郎

お隣旭市には養豚場が数多くあり、ブランド豚なども飼育されています。
ここ匝瑳市にも養豚場が少なからずあり、両市で広く豚もつが食されています。
特に旭市では殆どの飲食店で豚もつ料理を提供しているようなイメージというくらいに豚もつがポピュラーなエリアです。

匝瑳市の山間をクルマで走っていると突如現れる広い敷地の建物。
その建物に大きく「元祖もつ太郎」の文字の看板が現れます。

駐車場完備のその店舗は、ガレージのように天井が高い。
おばちゃん二人で切り盛りしていて、店内の雰囲気はなかなかに瀟洒です。

もつ煮、もつ焼き、を軸にした定食が一番の推しのようですが、”もつラーメン”もかなりの人気です。

鍋でもやしと一緒にあおる味噌味のスープが味噌感たっぷりでとても美味しい。
麺はサッポロラーメンライクな熟成したプリプリ中太縮れ。
まずベースの味噌ラーメンとしてとても高いレベルの仕上がりです。

クサミを絶妙な引っ掛かりを残して抜いて、柔らかくふわふわに仕上げたもつ煮込みがどっさりと乗ります。
ベースの味噌ラーメンとの親和性がこの上なく、もつ煮のあまりの旨さにビックリします。

七味とうがらしが劇的に合う一杯ですので、卓上に準備してある唐辛子もお使いください。

元祖もつ太郎

もつラーメン(筆者撮影)

※本記事は、2025/03/07に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ