レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2015/08訪問 2015/08/28
訪問日: 2015年08月08日
宮原酒店 を出て、次に向かう店。
もちろん、角打ちの名店へ。
いやぁ、堀川沿いを進み、一軒の酒屋へ。
【高橋酒店】
大きく開かれたお店。
角打ちによくありげな「やってるのかなぁ?やってないのかなぁ?」とは完全に無縁。
自動的に吸い込まれそうなオーラをまとっています。
右奥には黙々と角打つ常連さん。
我々は開いているカウンターに陣取る。
冷蔵庫から各自飲み物を取り出し、各々で肴をオーダー。
氷結ZERO
ちくわ(130円)
白身フライ(130円)
中瓶 赤星(370円)
肴はカレンダーを切った様な紙に乗せて提供。
肴をつつきつつ、一杯。
女将は優しく話し好き。
ほぼ一見の我々を暖かく向かい入れて、楽しい時間を提供。
この地域の再開発の話や、路面電車の話など。
そして、高倉健さんの話など。
大正7年に創業した当時ものという床のレンガの上に立ち、酒を飲みながらそういう話を聞いていると、昭和に戻ったような気がします。
なんと居心地のいいことか。
とはいえ、次の電車もあることだし、角打ちの長っ尻は格好が悪いし。
後ろ髪引かれつつ、次に向かいましょうか。
ここも再開発の対象。
再開発が入る前に、是非とも再訪したいものです。
ごちそうさまでした。
2位
1回
2015/09訪問 2015/09/25
訪問日:2015年09月22日
鎌倉屋酒店 を出て、脇の道を上る。
途中にいい感じの銭湯をみつつ、その先へ。
【内藤酒店】
遠目にも角打ちと解る風体。
近づいてみると…おぉ、すごい建物。
カウンターもすごい。
そして天井もすごい。
奥にあるオーシャンの看板。
いやぁ、映画の一瞬を体験しているような感じ。
缶のチューハイやビールもの頼めるようだったけれど、せっかくだからと壁に書かれていたヤツをオーダー。
生ビール(350円)
中身はアサヒのスーパードライだと思われる。
ビール片手にすばらしい酒場の空間を楽しむ。
気温は高いけれど、心地よい風が吹いてさわやか。
常連さんの話によると、震災まではすばらしい瓦屋根もみられたんだけどね。とのこと。
うーん、その頃に来てれば更に感動していたんだろうなぁ。
ともかく、建物好きにはたまらない角打ち。
建物を感じていたく、結局、生ビールを3杯。完全に角打ちにおいてはイケてない客だね。
建物っていう誘惑に負けて禁を破ってしまう。まだまだ修行がたらんなぁ。俺。
ごちそうさまでした。
3位
1回
2015/08訪問 2015/08/29
訪問日: 2015年08月08日
若松駅からとぼとぼと徒歩で散策。
秋口で風でも吹いていれば快適なんだろうけれど、真夏の日陰もないこの場所の散策はほぼ地獄。
耐えきれなくなった頃、ようやく目的地に到着。
【若田和洋酒店】
外観にそれほど特徴的なものもなく、普通に歩っていたら見落としそうな感じ。
お店に入ると、右が酒販スペース、左側に一本のカウンター。
打ち場はカウンター。
酒販スペースの冷蔵庫から飲み物はセルフ。
それにカウンター内の乾き物コーナーからオーダーで肴。
果実入りチューハイレモン(160円)
ソーセージ(70円)
炎天下を歩いてきて暑さ大爆発。
でも、店内は角打ちスタンダード、冷房なんぞなく、セルフうちわ。
角打ちのこういうところ。魅力の一つではあるんですが、やっぱり現代文明の利器が恋しくなるのも事実。
まぁ、この店がエアコンバリバリの快適環境だったら、それはそれで魅力半減どころか...みたいなことを言っているんだろうな自分。
とはいえ、その状況でも冷えたチューハイ一杯。それで気分回復には充分。
余裕が出て店内を観察。
うーん、歴史的な資料が一杯。ポスターも初見のものが大量。
置かれている酒も、いつのものなのかどころか、知らない銘柄もの(多分、絶版品。)が置かれていたり。
このタイミングじゃなければ秘蔵酒扱いで買って帰りたいところ。
いい雰囲気です。きわめて古典の分類。
角打ちと言われてイメージするお店とばっちりマッチします。
くいっといっぱい引っかけて。
角打ちらしく早々に退散。
ごちそうさまでした。
4位
1回
2015/09訪問 2015/09/28
訪問日:2015年09月22日
愛知屋酒店 を出て、そのまま帰ろうかとも思ったけれど。
ここまで酔っているならもう一軒行ってもも一緒だな。
通りを少し西方面へ。
【浅見本店】
左が酒販、右が角打ち。
角打ちスペースを囲むように配されたカウンターがいい味出してます。
いやぁ、角打ち好きとしてもいい感じなんですが、ここは建物好きにはたまらない感じですね。
歴史を感じる柱、天井。この天井を見てるだけで日本酒が進んでしまう感じ。
キリンラガー 350ml缶(250円)
納豆(100円)
カウンターに陣取り、ラガーをプシュ。
納豆を肴にいい感じ。
それにしても、納豆。アイスクリーム用のへらで食うってのは初めての経験。でも、案外、これはこれでいいね。
いやぁ、本来ならぱっと呑んでぱっと帰るべきなのは解っているけれど、天井、柱、カウンター、何をみても建物好きにはたまらん感じ。
こりゃ至福。
今日はすでに甘粕屋酒店、鎌倉屋酒店、内藤酒店、田原屋酒店、山上酒店、愛知屋酒店と巡っての7軒目。さすがに今日はここで上がりにしましょう。
阪東橋。恐るべきコンテンツの集合体。
こりゃ、もっと掘り下げたらおもしろそう。
5位
1回
2015/08訪問 2015/09/07
訪問日:2015年08月17日
内田屋 西山福之助商店 をでて徒歩で10分ほど。
次の目的地へ。
【河米 伊藤酒店】
趣のある外観。
都内のこんな場所にまだ残っていたんですね。
ちょっとタイムスリップしたような気持ち。
すばらしい角打ち。
どうやら、右が酒販、左が角打ちのスタイルの様です。
そう言うことで、左側から入店。
おぉ、外観で想像したより、内部は大箱です。
テーブルが9、その他に長カウンターがあります。詰め込めば結構な人数が入れそうです。
ルールとしては、奥の冷蔵ケースから酒、肴を選び、レジで精算。テーブルで「かんぱーいっ」という流れのようです。
短冊メニューはレジで注文、支払うと、出来たてが運ばれてくるようです。
と言うことで、奥の冷蔵ケースで肴を選択。
ちくわ(370円)
で、レジで飲み物を注文。
生中(390円)
届いたビールでかんぱーいっ!
肴のちくわは、一人客を完全に無視したかのような量。
でもいいんですよ。これで。
こういうデーンとした感じこそが角打ちっぽくて良いじゃないですか。
常連さんは、入り口上にあるテレビでニュースを見ながら一杯。
良いですね、この雰囲気。このまま根っこが生えそう。
とはいえ、角打ちはすっと入って、ぱっと呑んで、颯爽と帰るってのが通。
一気に煽ってごちそうさま。
さて、次に向かいますか!
6位
1回
2015/09訪問 2015/09/27
訪問日:2015年09月22日
田原屋酒店 を出て、その間に数件あるとの噂があった角打ちを探してふらふらするも、祝日だからなのか、廃業なのか。酒屋のそれらしい姿はあれど開店しているお店に出会うことなく、てくてくと散歩。
この辺は実は壊滅なのかなぁ、と思いかけていたところに一軒。
【山上酒店】
店舗の右側が酒販、左側が角打ちスペースという構造。
角打ちスペースは壁向きカウンターと提供スペース向きカウンターの2本。
到着時点で16:45。この時間だというのに、2組の常連さんができあがって大盛り上がり。
隙間に滑り込ませてもらって、まずの注文。
清酒(210円)
品物を受け取りつつお支払い。キャッシュオン。
常連さんは「解らなくなるからここでまとめて!」と言いながら支払っていたので、まとめ払いもOKなのかもしれません。
清酒は松竹梅の普通酒の模様。
それを飲みつつ、周りを見渡すと、常連さんは全員煮ものを頼んでいる模様。
うまそうなのでと同じものとお願いして注文。
煮もの(100円)
値段を聞いてびっくり。結構盛りだくさん乗っているのに100円です。
おでんサイズを気持ち薄く切ったサイズの大根が3枚、それにまるまる一個のタマネギ、手羽元が1本。
これで100円とは恐るべきコストパフォーマンス。
充分に味がしみていて、タマネギはテロテロ。でも、ここまで煮込むと心地よい甘みだけが残るから不思議。
非常にうまい一品。
この肴なら日本酒も燗にしたらいいだろうなぁ。
ごちそうさまでした。
7位
1回
2015/12訪問 2015/12/07
訪問日:2015年12月01日
五反田の(有)かとう を出て、JRで品川へ。
自分の未訪リストには品川に2軒の角打ちがあるはず。こんな時間にこの辺にいることも珍しいので、一気に回ってしまおうという魂胆。
まずと 栄屋酒店 に向かうも...どうやら廃業。跡地には違う施設が入居中。
うーん、角打ちの情報って、こうなんだよなぁ。ひっそりとやめていくから廃業情報が手に入らず、こうなる。
まぁ、これも角打ち巡りを楽しむ醍醐味!と強がりつつ。
でも、うちひしがれながら、駅に戻る方向で...
【大平屋酒店】
こっちは元気に営業中。
右側が酒販スペース、左が打ち場なのかな?
その区切りは割と緩い感じで、両方に客が広がる具合。
外観も、いかにもな酒屋の形に、いかにもサラリーマンのオアシスと言った内装の打ち場。
右側から入り、ケースから適当に飲み物を調達。奥でお支払い。
その後、左側の打ち場へ。
タカラ 缶チューハイ レモン(225円)
店内は、基本、常連さんばかり。
そして、全面喫煙可能。ただ、さすがに床灰皿ルールではない模様。
隣の常連さんはパチンコやら競艇やらの話で盛り上がっています。
決してガラの良さそうな感じではないけれど、こういう場所にはそういう人、そういう話題の方がイメージ的に似合いますね。
さすがにそういう趣味はないので、なかなか会話に混ざるという感じではなかったけれど、雰囲気は良い感じですね。
さてさて、角打ちで長っ尻は格好が悪い。
さっと煽って、次に行きましょうか。
ごちそうさまでした。
8位
1回
2015/09訪問 2015/09/16
花生食堂 を出てお隣さん。
一軒の酒屋。
【山清酒店】
お店に入ると年齢層高めのお客さんでごった返しています。
カウンターに一人の女将。一人で取り仕切っています。
すっと、カウンターに滑り込ませてもらい、
瓶ビール(大) (370円)
グラスに手酌で乾杯。
こっちも周りの常連さんが会話に混ぜてくれて、一人客でも楽しく過ごせる感じ。
お年を召した常連さんは、もちろん、特有のねちっこさのある会話。
しかも、戦争の話やその手のことになると熱が入る。
今日は、三島由紀夫の割腹自殺話で盛り上がる。ちょうどその場にいたという方が熱く語る。
こういう話も聞いているとおもしろい。
若いときは、また老人の一人語りか!うるせーなーあぁ。と思ったりもしたけれど。
この年になると、人の年輪は興味深さを増させる効果があるんだと感じることもある。
お隣から肴を分けてもらい、話を聞く。
話を聞くと、ここの女将は90歳を超えているとのこと。
90を超えて店を一人仕切ってるんだ...すごいなぁ。自分が90になった頃には...なれない確率の方が高いけれど、少なくともこんなにしゃっきりはしていないだろうなぁ。
そんな話もしつつ。楽しいひととき。
そうこうしている内に閉店の19:00直前。
常連さんは誰に言われるでなく、帰って行く。
自然とはけて、定時に直前にはもぬけの殻。
いい店で長く続いているって、こういうお客の動きってのも大切なんだよなぁ。
常連になればなるほど、ルールを破りたくなる人も多い。
でも、いい常連は、なれてルールを知っているからこそ、模範となるように行動する。
自分もこういう客でありたいと感じるお店でした。
ごちそうさま。
9位
1回
2015/09訪問 2015/10/04
訪問日:2015年09月27日
総武線で新小岩。
新小岩からバスに乗り換え、綾瀬行き。
途中の忍橋で下車。
なぜにこんな場所で降りたかというと。
【せきや商店】
かなりの間、角打ち未訪リスト上位にいながらなかなか訪問できなかった店。
ようやくの訪問。
店舗前。
自分で言うのもナンだけれど、角打ち訪問軒数で言えば、そこそこ巡ったし。
ドヤの角も経験したし。あんまり怖いってのは無いと思っていたけれど。
久々に外観で入りにくい感じ。ちょっと躊躇しちゃう。
この感じ、久々です。
でも、ここまで来て帰るってのもないので、勇気を出して入店。
「飲めるって聞いてきたんですけど、いいですか?」
と入ると、店番の女将さんが奥の打ち場に案内してくれます。
とりあえず、店舗奥のテーブルに場所を確保。で、肴を探しに店内へ。
「肴になりそうなものは…」
「今日はみんなイベントに出てるから何もないのよ。ごめんね。」
タイミングが悪かったようで、肴になりそうなものは無いとのこと。まぁ、肴が無くとも酒は飲める。
氷結レモン(130円)
をケースから取り出して、お金を払おうとすると
「お金は最後でいいから」
との事。キャッシュオンではないみたいですね。なるほど。
じゃ、心置きなくプシュッとしてグビグビっとやってしまいましょう。
女将さんと話をしていると、立ち飲みは嫌いだから昔はやっていなかった。
今の大将の代になって、大将が自分も飲んで話すのが好きだからと、店内にテーブルを作って…ということらしい。
飲めるようになったのはここ数年とのこと。
この店の風体から、昔からだと思っていたのに意外な状況。
人は見かけによらないこともあるけれど、お店も見かけによらないこともあるんですねぇ。
とりあえず、一気に煽って、お支払いしてごちそうさま。
うーん、これ、数人で来てわいわいとやったら楽しい感じの箱だなぁ。
10位
1回
2015/12訪問 2015/12/04
訪問日:2015年12月01日
芝公園付近で今日、最後の仕事。
思ったより早い時間に終わったので、ふらふらと浜松町方面へ。
【名酒センター】
割と前から、訪問希望リストに名を連ねつつも、前情報から「まぁ、二番手、三番手のお店かな?」と、他を優先してきた結果、未だ未訪。
今日は近所だし、まぁ、寄ってみるかなと。
入店して、カウンターに陣取り、お店の人に「初めてなんですが」とルールを聞く。
ラベルのついた日本酒を自分の場所に持ってくる。キャッシュオンでついでもらう。3種頼むと100円引き。
値段はラベルに記載。
とのこと。
で、周りの酒瓶を物色し、今日の酒を選定。
そして、同様に肴も物色。
あさ開 南部流 生酛造り(200円/60ml)
雪小町 厳選辛口(200円/60ml)
奥の松 サクサク辛口(200円/60ml)
笹かまぼこ(300円)
お支払いしつつ、「雪村桜は見かけるけど、雪小町は珍しいですね」なんて話しかけると、「酒蔵のアンテナショップなんで」とのこと。
雪村桜は東京向けのブランド。雪小町は地元向けブランド。
都内で呑むとどうしても雪村桜ばかり見るようになる。
その中でのスタンダード銘柄。
なるほどねぇ。
でも、その割には奥の松は金紋じゃないんだなぁ。なんて思ったり。
ラインナップとしては...大手蔵ではないが、メジャーどころと言うのが中心で、それに珍し系が混じる感じ。って見た目。
でも、知る限りの蔵で判断するに、良い酒を醸すところばかりって感じ。
サクサク辛口は相変わらずの1杯目に必要なライトな感じ。
雪小町は冷えてるとありがたみが沸かない日常酒。
あさ開は予想通りの熱燗で良い感じ。
酒の具合からして、品質。間違いないみたい。
そんなで味見していると、カウンターにメニュー。
「うほっ!古酒!」
色々な古酒がかなりお手軽価格で呑める模様。
見ると1988年の奥の松も置いているようなので、久しぶりにとおもって注文。
残念ながら品切れ。1996ならある。とのこと。まぁ、それでと注文。
これはスタッフにオーダーするスタイルのようです。
奥の松 特別純米酒 1996年(550円)
奥の松の場合、熟成古酒と言っても、すっきりとしたシェリー様の仕上がりで上品なんだよね。
1996年もそんな感じ。初めての古酒ならこう言うのが良いんだと思う。
なんで今まで来なかったんだろう。
この酒のラインナップ。特に古酒のラインナップでこの値段帯。
古酒の場合はなぜかスペシャルなプレミア価格がつけられちゃっていて、居酒屋で飲むとばからしい場合が多い。
かといって、そんなに量を飲むものでもないので、一本買ってしまうとそればかりになりがち。
このくらいの値段で色々試せる。(で、気に入って、飲み続けOK判断の時は一本買う。)
これは良いと思う。
こりゃ、なにかに理由をつけて訪問するしかないなぁ。
ごちそうさまでした。
角打ちは酒飲みの至宝。