6回
2023/12 訪問
大好きな吉いさんの香箱♡
名古屋の和食でも相当な予約困難点和食の一店である新栄にある吉いさんに今年も香箱の時期にお邪魔しました。
限られた七席ほどの席数でワン回転、シンプルで凛とした静かな空間の中で澄んだ吉いさんの和食を堪能します。
ここでは気さくな話をしながら楽しくというより、吉いさんの御料理と向き合い味わうことに喜びを感じるお客様に愛されているお店であると思います。
私はオープン時から変わらずずっと吉いさんの御料理が大好きでお邪魔できている次第。
それでは今年も吉いさんを味わいましょう(人*´∀`)。*゚+
この日はスペシャルゲスト様御夫婦共に4人でお邪魔しました。
○豊盃 特別純米
芳醇でしっとりした旨味とすっきりした呑み口の辛口酒で食中酒にぴったり。
吉いさんに来ると豊盃でスタートがお決まり♪
☆鰤と辛味大根
去年もスタートに出た1品。
薄く切った鰤漬けに甘酸っぱいシャリ、辛味大根を載せたシンプルな鰤飯の1品。
脂ののったツケ加減抜群の鰤の旨味と甘酸っぱいシャリに辛味ある辛味大根がキレになり味わいでをしめてくれるシンプルな1品にスイッチが入ります。
☆菊菜とほっき貝
華やかであり爽やかさある菊菜としゃくしこっとしたホッキ貝を合わせた温かいお浸しの1品。
吉いさん決め手の鰹出汁のじんわり染みるお出汁が全てをまとめ上げてくれる乙な1品であり、塩味加減も抜群。
こういうスタイルのお浸しは大体冷物で戴くことが多いなかほんのり温かいところがより香りのパワーを放ちますね。
お出汁の香りに菊菜の香りが奏でる華やかさあるお浸しにも感じました。
☆コハダと蕪 生姜 造り醤油
大好きなコハダはしっとりもっちりときちんと旨味を閉じ込めた締め具合であり香りもあって非常に美味であるコハダ!!
付け合せのスライスしたほんのり塩でしめた甘い蕪も口内をさっぱりさせる役割となっていて別々に戴くのもよき、共に戴くとシャキっとした食感とソフトなコハダの食感が相まりどちらもインパクトある美味しさのコハダでした。
コハダ好きともあり和食でこんなにも美味しいコハダに出会えるのは大変印象に残りますね( ꈍᴗꈍ)
☆クエ 山葵 花穂紫蘇
しゃくもちっと適度な厚みのあるクエは噛めば噛むほどに淡白で美味な旨味が広がります。
先程の造り醤油と山葵と共に美味しく戴きました。
寝かせてあるかどうかは分かりませんが、とてもベストな状態であることは食感と香り、旨味が全てマッチングした味わいに感じたことですね。
☆香箱
吉いさんの時期のスペシャリテとも思っている究極の香箱!!
この時期香箱率が高い中、毎年他店でも香箱を戴く機会が増える訳ですが変わらないのは今も昔も吉いさんの香箱が私の中でダントツの美味しさ!感動の香箱だということ!!
時期的に本場金沢で戴く立派な香箱の1品も勿論満足ですが、吉いさんの香箱はそれ以上にぐっとくる確かな感動が押し寄せる香箱の1品に仕立ててあるのです。
食べたことがある方でも気付くかどうかわかりかねますが、解らなくても確かな他店との違いを感じるものがあるはずかと個人的に思っています。
毎年微妙に仕立てや見た目は変わりますが基本的に感動域に達する仕事は変っていないと感じます。
この香箱を毎年あやかれる幸せは本当に身に沁みる思いですね(*´ω`*)
ご一緒したスペシャルゲスト様も感動されていましたよ♪
一口一口食べるのが惜しく儚くじっくり味わい幸せを噛みしめる吉いさんの究極の香箱に痺れながら堪能しました(*´ω`*)
☆信長葱の春巻き このわた
ドシンプルに葱のみの春巻きと何とコノワタを組み合わせた春巻の1品。
コノワタが苦手な私であり組み合わせにも驚きですが戴いてみれはびっくり!
春巻きはぱりっとライトな皮に葱の甘みのジュが口内充満する春巻きのみでも非常に美味でありインパクト大ですが、コノワタと共に戴くと旨味苦みが甘い春巻きの味わいをしめる形で五味が整い口内で纏まる美味しさに新鮮さも感じました!
吉いさんの春巻きは過去何度か戴いていますが、毎度本当に感動レベルのシンプルにタネのポテンシャルを最大限に生かした仕立ての春巻きであることを改めて感じます。
今回は葱とコノワタの組み合わせにまいりました(人*´∀`)。*゚+
☆白子ポン酢
シンプルな白子炙りにキレあるポン酢!!
白子がやばいくらいトロトロ
皮目はほんのり炙る前にふるいで粉をあて表面を巧みな火入れで炙られています。
口に含むとナチュラルにとろっと、白子の良き香りと淡白な旨味が口内充満し脳が銀河系にぶっ飛びました。
なんでこんなに美味しいんだろうと何度この日も呟いたことか(*´ω`*)
白子好きともあり興奮もした私です。
☆お食事
○本しめじ赤だし
○香の物 明太子 八幡巻き なめたけ
○新米
新米がシンプルに無茶苦茶美味しい(*´ω`*)
見た目からツヤツヤな銀シャリに甘く芳醇な香りに癒やされます♡
お米の香りとふっくらさっぱりしたライトな食感が超私好み♪
どちらかというもちもちの食べごたえある米よりあっさり戴けるお米のほうが好みな私です。
香の物やお初の八幡巻きも塩梅抜群でお肉の旨味とごぼうとの一体感、アクセントの山椒もキレに♪
赤出汁は超絶染み渡る美味しさで味噌とお出汁の旨味とのバランスが絶妙でおかわりがほしいと激しく感じます。
今年は食事に赤出汁がつき嬉しい♪
吉いさんのお食事セットは正に日本人に産まれて良かったと再確認できるほっこりさせられる食後感に浸れますね。
和食ではどこでも必ず最後にご飯セットがありますが微妙に感じ方が違うのは間違いないということも改めて思いました。
☆パイナップルアイス
吉いさんでパイナップルアイスは通い続けてお初てす。
セミフレッド的なミルキーで濃厚なテイストにパイナップルの繊維感と味わいもあり冬に相応しい濃厚アイスでしめ。
2023年も無事香箱の時期に吉いさんにお邪魔できた幸せをお店をあとにした時、こみ上げてくる嬉しさの余韻に浸ることができました。
吉いさんの和食を戴くと、ドシンプルな1品でありながらも主役の食材のポテンシャルを生かしたベストで巧みな調理に毎回感動の連続が後を絶ちません!!
金沢の名店でも同様な感想を抱いていますが、名古屋という港もなく食材のパワー的には金沢には叶わないものがありますが、それでもしっかりと吉いさんにより引き出された良き食材のパワーを感じる御料理を1品1品堪能できる和食として名古屋では唯一無二なお店かと。
御料理にぐっとくる感動が押し寄せる1品に出会えたとき、私がいつも感じることは、隠れた目に見えない部分の確かで緻密な仕事があるからこそだと思いますし、大将の経験値により得た感性とセンスが発揮されているからだとも思います。
いつも寡黙な吉いさんですが御料理からは大将の真心や愛をひしひしと感じるシンプルで活きのある吉いさんの御料理が大好きです♡
また来年お邪魔することを楽しみに待ちたいです♡
ごちそうさまでした(*´ω`*)
2023/12/17 更新
2019/12 訪問
最高の蟹面❤️
今年も香箱が戴ける時期に吉いさんにお伺いすることができました(*´ω`*)
過去何度か吉いさんの蟹面、勿論他のお店でも何度か蟹面を戴くことはあった中、私の中で吉いさんの蟹面の右に出るものがないくらい一番美味しいって思っている気持ちは変わりません。
そして今回もやはりその感想は変わりませんでした❤️
私が蟹面に感動する理由は吉いさんの仕事‼️
何で他のお店でも同じ仕事をしないのだろうと思ってます。
超予約困難店なため気軽にお伺いはできませんが、その貴重な席にオープンされてからお伺いできることが嬉しく思います。
私が思うには名古屋では多分一番私が求めている和食の嗜好や志向に合うお店だとも今では感じています(*^^*)
吉いさんご夫婦はお二人ともとても物静かで穏やかな方々。
そんな中でちょっと緊張感を持ちながら食事と向き合うことができるお店でもあり食と向き合いたい私にとっても毎回十分に満喫できています。
また、お料理は一品一品全てゲストの目の前で調理するところから始まりますから本当の意味で出来立て、一番美味しい時にお料理がサーブされ戴くことができるのが最大の魅力ですね。
私が求める主体となる食材の旨みや香りを引き立たせる仕事でシンプルに仕上げる一品一品は食後感も実に心地よく本当に大好きなお店です(о´∀`о)
しっぽり黙って吉いさんワールドを味わうことができいつも幸せな気持ちでお店を後にできます❤
ごちそうさまでした❤️
2019/12/18 更新
名古屋の大好きな和食、吉いさんに2024年も蟹の時期に訪問♪
吉いさんにお伺いできる幸せを毎年噛み締めお邪魔させて戴いていると共にまた毎年楽しみでなりません♡
予約も相当ハードルは高く予約の取れる方は限られているのだとか。
それくらい狭き門をくぐることができる私は幸せですね♡
初めてお邪魔する方はその瞬間から吉いさんのお料理の虜になると感じます。
空間は基本静かで大将も基本寡黙、女将さんの接客も淡々としていてほんのり緊張感もあります。
この日も六名、3組のお客様で吉いさんを味わいました。
それでは吉いさんを堪能しましょう( ꈍᴗꈍ)
◯八海山 濁り新酒
ほんのり甘くとろっとして芳醇ですっきりしたミネラルがきってくれる新酒
◯長珍 純米大吟醸
旨味すっきり、きりっとしたミネラルがきってくれる大吟醸でクリア。
◯豊盃 純米大吟醸
芳醇ですっきりした甘みある酒
☆蓮根の春巻き 素揚げ蓮根煎餅
お!一発目から春巻きの一品がくるとは珍しいですがコースの流れで組み込まれた事なのでしょう♪
蓮根をすり身にしたものにカットしたものを合わせたシンプルな蓮根のみのタネを春巻きに。
お煎餅のようなぶ厚めの蓮根の素揚げの土っぽい香りと旨苦味と共に。
調味は恐らく僅かな塩のみと感じます。
サクっとした皮にねっとりシャキッと感を醸したタネの蓮根春巻きは蓮根の甘みをダイレクトに感じ食感のエッジも楽しめるシンプル・イズ・ベスト春巻きとして素晴らしい完成度!!
ばりっばりの蓮根煎餅はまた旨苦味あり香ばしい香りの余韻をも楽しめ蓮根のみで2度の味わいを堪能できる一品としてスタートから感動しました!
この蓮根煎餅にも手をかけた仕事が施されていましたよびっくりびっくりびっくり
☆ヤイトハタ 6キロ 1週間
ぶりぶちもちっとした弾力性があり噛み締めることに脂の旨甘みをダイレクトに感じるお造りがシンプルに美味しい!!
美味というより旨い!という表現が適切ですかね。
この旨味高さを感じるのは分厚さもあるのかと!
吉いさんの腕にかかるとお造り一つとってもワンランク上の味わいを堪能できます!
そして今回感じたのは長らく感じていた醤油の変化。
従来はお造りに対し醤油が強かった印象が旨味ある造り醤油に変化していました。
そのためヤイトハタにも大変合いたっぷりつけても存在感が消えませんでしたね。
☆鱈白子ポン酢
低温でしゃぶしゃぶした白子を塩水でしめポン酢で戴く白子。
何これ!!
ほんのり温かみを帯びた白子を口に入れ噛んだとたんに液体化し白子ジュースとなりスーッと喉を通るクリアな旨味が何とも言えない白子であり白子は飲み物です!と物語るポテンシャルの白子に脳が痺れ銀河系に羽ばたき中々帰ってこれなくなる味わいでした!!
低温でしゃぶしゃぶした白子を一旦塩水でしめることにより良い塩味を白子の表面に馴染ませることにより、ポン酢と戴いたときのナチュラル感がより増す仕事を感じる一品だとも感じましたね!!
今まで吉いさんでは白子焼きを何度か味わいましたが白子ポン酢は初めての体験であり人生一の白子ポン酢に出会った感覚に陥り感動!!
☆海老真丈椀 芽株 柚子
昆布の旨味に良き鰹の香りが鼻から抜ける吸い地にホロシャクっとした口溶けの海老真丈の旨甘みと香りが半端なく存在感が強い!!
吸い地に真丈の旨味が溶けるとよりふくよかな味わいとなり旨味が増しますね。
小蕪や柚子の華やかな香りの余韻も心地よくとにかく主役である椀種の真丈が引き立つ吸い地との一体感を堪能できる椀物でした。
☆ムツの蕪蒸し 新カラスミ 山葵
黒ムツの蕪蒸しを癒しの銀餡がまとめ上げてくれます。
新カラスミのアクセントも♪
黒ムツの口溶けに蕪蒸しのナチュラルな甘みが口内で一体化し、追って決め手の出汁の旨味ある銀餡とねっちりした新カラスミの塩気とミネラル感がエッジを立たせた蕪蒸しとしてしみじみ美味しい♪
山葵のアクセントも良くとにかく銀餡と蕪の甘みに癒されながらカラスミの旨じょっぱい余韻がまた後をひく一品としてほっこりしまくりました!
☆香箱
大好き過ぎる吉いさんの香箱!
毎年微妙に仕事が変わりますが基本ベースはそのままで。
今年はアクセントに甘みを加えた土佐酢ジュレがかかっていました。
蟹身の上にたっぷり内子、外子、身を合わせたねっとりきめ細かな口溶けよいタネで覆った吉いさんでしか味わえない仕立ての最強香箱の一品!!
今年はタネはほんのりうっすら味醂で調味したと思われる馴染んだ甘みがのっておりナチュラルな甘みそのままの蟹身、キレとなる甘酸っぱい土佐酢ジュレがエッジを立たせた香箱として口内で纏まる香箱ワールドの美味しいさに浸れます(*´ω`*)
聞けば部位ごとには別々に蒸していないとのこと!
吉いさんにしか解らない絶妙な温度帯で蒸し上げた香箱に仕事が施された傑作品でもあると毎年戴き微妙な変化にも気づきながら戴いてます!!
吉いさんでしか味わえない香箱の醍醐味は食べた人にしか解らない!知ることのできない未知の味わいであることも物語る一品でもあります。
今年も痺れました(*´ω`*)
フィニッシュには少し残しておき、日本酒を甲羅に注ぎ溶いて戴くのが2度の味わいの余韻にも浸れますね。
☆お食事
◯新米
◯玉子、なめ茸、明太子、胡瓜、白菜
◯味噌汁
ふっくらふんわりとした食感に甘く香ばしい香りが食欲を引き立たせる新米=銀シャリに御飯のお供が沢山♪
個人的にとろとろ玉子にチョイ醤油のお供が最高でした!
そして浅葱のみを散らした赤出汁は出汁感強くほんのり酸を感じるお味噌控えめな塩梅がド好みでありつくづく吉いさんのお出汁に癒される味噌汁でしたね(*´ω`*)
今回は出汁物が3品もコースに含まれ出汁好きには堪らなかったです。
☆黒蜜寒
何年かぶりの吉いさんの黒蜜寒♪
大ぶりカットが2つ♡♡♡にクリーム。
瞬殺で飲んじゃいました(笑)
緩くトゥルトゥルな食感が堪らないしめの甘味です。
2024年も蟹の時期にお邪魔できた吉いさん。
個人的にはいつお邪魔しても勿論その時期の食材のポテンシャルを生かした吉いさんのお料理を堪能できるので満足ですが、どうしても吉いさんの他店では味わうことのできない仕事が施された香箱が蟹星人として戴きたくこの時期でお邪魔させて戴いている次第です(*´ω`*)
今年は去年とはまた変わった流れのコースも堪能でき出汁物が多かったこともダブルでより満足感に浸れましたね♡
春巻きをトップバッターにされたのは食べ終え感じたこととして、コースの流れから椀物や銀餡などの出汁物が続いたからでこの間に油物を挟むのは強いからかなぁと感じた次第です。
コースの流れは非常に大事ですからね。
直球勝負の吉いさんのお料理は誰が戴いても身体が喜び安堵感にも浸れ良質な素材の持ち味をダイレクトに感じるからこそ感動に繋がると感じます。
来年もまた吉いさんでしか味わえない世界観を堪能しにお邪魔できたらと思います(*´ω`*)
ごちそうさまでした(人*´∀`)。*゚+