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P.R.ねるそんさんが投稿したTrattoria Tabule(神奈川/高島町)の口コミ詳細

『旅ランナーのラーメン道』時々うどん道

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Trattoria Tabule高島町、新高島、みなとみらい/イタリアン、中東料理、カフェ

1

  • 夜の点数:4.1

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

卒業の祝宴:Trattoria Tabuleで味わう父と娘の中東イタリアン体験記

 娘の卒業祝いに、僕たちはTrattoria Tabuleへと向かった。
中東イタリアンという未知の響きを持つ料理の数々に、二人で舌鼓を打とうという算段だ。
桜木町駅からタクシーに揺られること数分、店の扉を押し開けると、白を基調とした明るい空間が僕たちを迎えた。
満席の賑わいの中、予約席へと案内される。

 「パパ、なんかおしゃれすぎるやん?」
 娘が少し緊張した面持ちでメニューを覗き込む。
 「まあ、今日は特別な日やけんな」

 僕は赤ワイン「ネロダヴォラ」、娘は「ヴェルディッキオ」の白を選んだ。
最近、彼女はお酒を嗜むようになった。
大人の階段を上るその姿が眩しい。

 最初に運ばれてきたのは、ひよこ豆のディップ“フムス”とピタブレッド、それにシグネチャータブレ、本日のお魚(カンパチ)のカルパッチョだ。
僕はさっそくフムスをピタにつけて口に運んだ。
濃厚なひよこ豆の甘みが舌の上で広がり、オリーブオイルのコクが後から追いかけてくる。

 「これ、なんか宇宙っぽない?」

 「……宇宙いうこと?」

 「知らん味いうことやな」

 娘は笑いながらフムスを一口。
「あ、ほんまや。スパイスが効いとって、クセになるわ」

 次に、タブレを一口運ぶ。
パセリやミント、キヌアが混ざったその爽やかさは、まるで春風が吹き抜けるような味わいだ。

 「これは爆発やな」

 「え、何が爆発なん?」

 「味がどばーってくるんや」

 彼女はクスクスと笑う。「パパ、今日なんか詩人みたいやな?」

 カンパチのカルパッチョもまた驚きだった。
アボカドとハーブのソースが絡み合い、そこにほのかに香るカルダモンが新鮮な風を吹かせる。

 「これ、まるで冗談みたいな味やない?」

 「冗談なん?」

 「魚とカルダモン、合う思わんやろ?」

 娘はしばし考え込み、もう一口食べる。「……うん、でもアリかもしれん」

 次に出てきたのは、ローストカリフラワー。
外はカリッと、中はほくほく。
ピーナッツバターとカレースパイスのソースがしっかり絡みつき、コクとスパイスが絶妙なバランスを保っている。

 「カリフラワーって、こんなごちそうになるんやな」

 娘の目が輝いている。「家でも作ってみよか?」

 「作れるんか?」

 「やってみる価値あるかもしれん」

 シーフードカルダモンペペロンチーノがテーブルに届くと、スパイスの香りがふわりと漂った。
ムール貝、海老の旨みが絡み合い、カルダモンの刺激が舌を刺激する。

 「これ、冒険やな」

 「また詩人になっとるやん」

 娘はくすくす笑いながらワインを傾ける。

 メインディッシュは、チキンシュニッツェル。
黄金色に揚げられた鶏胸肉に、サワークリームのアリッサソースが添えられている。
サクサクの衣にナイフを入れると、中からジューシーな肉汁が溢れ出す。

 「うまい!」
 娘の歓喜の声が響いた。

 デザートはティラミス。
スプーンを入れるとふわりと軽やかに崩れ、コーヒーの香りが鼻をくすぐる。

 「パパ、これ、物語の終わりみたいやな」

 「やろ? 甘くて、心に残るわ」

 ワインも料理も、どれも美味しかった。
そして、それ以上に娘との時間が心地よかった。
彼女の卒業という節目に、この店を選んで正解だった。

 「また来よか」

 「うん、今度は就職祝いか?」

 僕たちは顔を見合わせて笑った。

 夜の風が、少しだけ春の香りを運んでいた。

  • レストランに着くと、席はほぼ満席で、白基調の明るい雰囲気の店内に案内された。

  • ハンサムな店員さんがメニューを持ってきてくれて、コースの内容を説明してくれた。

  • 僕は、赤ワイン「ネロダヴォラ」を注文した。

  • 娘は白ワイン「ヴォルディキオ」を頼んだ。 彼女は、最近お酒が飲めるようになった。

  • ひよこ豆やオリーブオイルやニンニクに調味料などをペースト状にしたディップは、中東の伝統的な料理だというが、僕には、まるで未知の物質のように感じられた。

  • それを、中東や地中海地域でよく食べられるパンの一種であるピタブレッドにつけて食べると、さらに美味しくなった。

  • ピタブレッドは、ふわふわで、ほんのり甘い香りがした。

  • 「シグネチャータブレ」は、看板メニューで、中東料理の一つだという。僕は、この「タブレ」を一口食べたとき、目を見開いた。

  • カンパチのカルパッチョは、新鮮なカンパチを薄切りにし、特製のソースで味付けした料理だ。 アボカドとハーブのソースは、カンパチの風味を引き立てるという。

  • カンパチは、とても新鮮で、甘みと旨みがあふれていた。 それに、アボカドとハーブのソースが絶妙にマッチしていた。

  • カリフラワーのローストは、豪快にカリフラワーをオープンで焼き上げ、軸までやわらかく仕上げた料理だ。 ソースは、ピーナッツバターにカレースパイスを利かせたもので、カリフラワーに絡めて提供される。

  • シーフードカルダモンペペロンチーノが運ばれてきた。 僕は、ペペロンチーノを食べた。 これは、まるで冒険の味だった。 カルダモンというスパイスを使って、海老やイカなどのシーフードとペペロンチーノのパスタを仕上げているというが、僕には、まるで未踏の地に足を踏み入れたような感覚だった。

  • そして、メインディッシュが運ばれてきた。 それは「チキンシュニッツェル 鶏胸肉のカツレツとサワークリームのアリッサ」だった。

  • デザートはティラミスだった。 ふわふわのスポンジに、コーヒーとマスカルポーネチーズのクリームがたっぷりとかかっていた。

  • 料理はどれも美味しくて、物語のようだった。 ワインも気に入った。 どの店員さんも親切で丁寧だった。 卒業祝いに、Trattoria Tabuleは最高の選択だったと思った。

2025/02/06 更新

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