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昼の点数:3.8
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~¥999 / 1人
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大災害が来る前に「笠岡ラーメン」を『中華そば いではら』さんで、思い出と一緒に頂きました。
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2024/11/22 更新
1、①ついに発令されましたね。気象庁より「南海トラフ地震情報」が。
②先ずは、家内の簡易対策と再点検の後に、持ち出し用防災グッズの一部交換と再点検を8月9日に済ませました。
③次に、大災害が来る前に取り敢えずは何を食べようかと思案しました。
当方は出身地が岡山県倉敷市なので郷土のご当地料理をと。
其れも高価な改まったモノでは無く、慣れ親しんだ料理をと。
「いの一番」は「ラーメン」しかない。
「倉敷ラーメン」と呼ばれるモノは無く「岡山ラーメン」は高い。しかし『鶏ガラスープベースの醤油ダレのラーメン』は外せ無い。
④と云うことで、老朽化したアナログ回路とは思えない速度で、翌8月10日に「(岡山県)笠岡ラーメン」を食べに行く事が私の中で即決されました。
2、①当方は、食い物の事になると目覚めは早く、フットワークも軽い。
②ところが、「今日は、○○スーパーマーケットの年に1度のスーパーセール日なの。」・「お盆の祭壇と提灯の設置がまだでしょう。」・「お盆の供物の買い出しがまだでしょう。」と妻から。
「でも、早く出立しないと渋滞が・・・」と当方。お盆の供物の買い出しだけは翌日に延期しました。
③山陽自動車道の笠岡ICで降りて県道34号線を南下するも渋滞の為に、軽快なフットワークを以てしても、『中華そば いではら』さんに到着したのは12時30分過ぎでした。
④店頭には約10人程が順番待ちをしていました。
「炎天下で待ちたくはないの。」との要望にお応えして、急遽「中華そば専門店 笠北」(岡山県井原市)に行き先を変更し、県道34号線を北上し13時前に到着しました。
⑤(ア)「平櫛田中美術館」とは市道を挟んだ北側のお店ですが、人の気配が在りません。
「今日は臨時休業か。」と訝しげに覗くと「麺完売」の案内がありました。
(イ)「中華そば専門店 笠北」は「中華そば 坂本」で修業されたご主人さんが2016年に開業された「笠岡ラーメン」のお店です。
(ウ)「並盛が¥700」・「大盛が¥900」です。
⑥再度、Uターンし県道34号線を南下、途中の山陽自動車道笠岡IC手前付近の左手に「とんぺい」(笠岡ラーメンのお店ではありません。)に出入りする人達を見て、13時30分頃に漸く『中華そば いではら』さんに到着しました。
⑦(ア)先程と同じく順番待ちのお客さん10人程を右手に確認をして、契約駐車場である『富士駐車場』へ入庫しました。
(イ)『何と。当方以外の4か所全の駐車スペースが空車です。』。
店頭で順番待ちをしていると、出店される人・後から列に並ぶ人の全てのお客さんが、契約駐車場では無い『別の有料駐車場』へ出入りしているではありませんか。
(ウ)お盆の時期と重なり一見客の方が多いとは思いましたが、本当に『中華そば いではら』さんも超有名店になっていることを改めて再認識しました。
3、『笠岡ラーメン』について。
①広く「笠岡ラーメン」との呼称が定着したのは2000年頃からだと思います。
②井笠地区(岡山県の笠岡・井原市)、特に笠岡市では古くから「養鶏業」が盛んでした。
③現在最古参の「中華そば 坂本」(1958年創業)の今のご主人は2代目ですが、初代は「中華そば」を開業する前は精肉店を営まれていました。
④スープは『かしわ の出汁』(親鳥のガラ)と『醬油ダレ』です。
⑤麺に乗せられている具材は。
(ア)「豚肉の叉焼」の替りに「かしわ叉焼」を使用するのが最大の特徴です。
「叉焼」の「叉」は「また」ですから本来は「豚肉」が正当です。然しながら「鶏チャーシュー」・「かしわチャーシュー」と当地では一般的に呼称されている為に、其の儘で表現します。
(イ)「青葱」。但し、切り方が「小口切り」では無く、大きめの「斜め切り」も特徴です。
(ウ)「メンマ」。是は普通の味付け(濃厚では無い)・大きさ・食感です。
(エ)「茹で玉子」・「煮玉子」は用いません。
⑥当店以外のお薦めの『笠岡ラーメン』のお店は以下の通りです。
「中華そば 坂本」・「中華そば専門店 笠北」(岡山県井原市)・「山ちゃん」。
そして、「麺屋 晴レ」(岡山県浅口市鴨方町)はタレが「醬油ダレ」と「塩ダレ」の2種類が愉しめます。
JR笠岡駅前に「味処 栄清丸」があります。然しながら、変わっていなければ1日数量限定の「裏メニュー」となっています。
4、『かしわ』と云う言葉について。
①「かしわ」とは「ニワトリ(鶏)」の「親鳥」(ブロイラー又は卵を産まなくなった鶏)のことです。
②(ア)東日本の方には馴染みが薄いと思います。主に西日本で用いられます。
例えば、ラーメンではありませんが福岡県の郷土料理である「かしわ めし」です。
(イ)第二次世界大戦前迄は全国で通用していました。
処が、米国から「ブロイラー」が輸入され始めると、「軍鶏」を好む関東では使われなく成りました。
③(ア)確か、鶏の色が「柏の落葉」の茶褐色に似ていた事が由来です。
(イ)そう「柏餅」の餅を包み込むのに用いられる「あの葉」です。
「緑色やん。」あれは「若葉」だからです。
(ウ)「ニワトリは白色やん。」あれは「米国由来の白色のブロイラー」だからです。
「日本在来種(和鶏)」の色は「茶褐色」でした。
④仏教が伝来以来、日本は農耕民族で西洋の様に狩猟しジビエ料理を一般的には食せず、また
特に江戸時代になると禁止令が発布され、公では食することが出来なくなりました。
⑤(ア)何時の時代も、人の食欲とは凄まじいモノです。
旨いものは何としても食べたいとの思いから、「鶏」を『かしわ』と庶民は「隠語」で呼び、一般市場で流通する様になりました。
(イ)同様に「馬肉」を「桜肉(さくら)」・「鹿肉」を「紅葉(もみじ)」・「猪肉」を「牡丹(ぼたん)」と「隠語」で呼びました。
(ウ)何故か全て「植物」ですね。
5、「笠岡地域のラーメン」の懐古について。
①今でも『中華そば いではら』さんの右手斜め前方に建物だけはありますが、料亭旅館「三洋旅館」が2019年夏頃迄ありました。
②旅館と云うよりも会席料理店として有名で、当方も「味処 栄清丸」さん共々に日本料理を堪能していました。
③其の「三洋旅館」の1階に『お多津』と云う会席料理店(エリア)が有り、其処では不定期に「ラーメン」が提供されていました。
④今でも個人的には、岡山県内№1・全国区であったと思っています。
⑤卓越した和食の調理技術を駆使して「鯛ラーメン」・「伊勢海老ラーメン」等もありました。
リーズナブルな価格で、メニューと提供日を確認する為に定期的にホームページを閲覧していました。
⑥定番の「笠岡ラーメン」を頂き至福の一時を堪能しました。
鶏ガラ以外に魚介風味が絶妙のバランスで寄り添い上品で奥深い出汁に、醬油ダレの絶妙の香りと塩味との調和が醸し出す究極の「中華そば風の高級会席料理」でした。
定番の鶏チャーシュー・メンマ・青葱の他に「糸唐辛子」が是また主役を上品に引き立てていました。
⑦閉店後暫くして、笠岡市神島で移転オープンしたとの噂を聞きつけて訪問しましたが、全くの別物でした。
現在は、其のお店も閉店となっています。
⑧ご主人は「笠原」さんです。
笠岡市東大戸の懐石料理「別館 茶寮 お多津」(事前予約が必須)とは、ご兄弟であったと記憶しています。
⑨「お多津」の初代料理長は、彼の稀代の美食家であった北大路魯山人の会員制高級料亭「星岡茶寮」の料理長を務めていたとも記憶しています。
6、冗長と成りましたが、以下が『中華そば いではら』さんについての評価と成ります。
①(ア)毎度のことですが、項目毎の評価点と其のエビデンスが無いか希薄な、非論理的・非科学的な評価と成ります。
(イ)写真撮影は、人物と厨房はNGで、娘さんに事前に許可を頂いています。
②(ア)創業は2004年で、それ以前の『しだはら』さんの店舗を譲受しました。
(イ)惜しまれつつ閉業した『しだはら』さんは、其の後に後継者が現れて、現在では逆方向で距離のある笠岡市番町で『しだはら』の暖簾を出しています。
(ウ)・当日も厨房側に座られていたご年配の男性の方が懐かし気に、「久しぶりに来ました。彼此30年以上に成りますかね。」とお店のお孫さんに話し掛けていました。
・「30年以上?。『しだはら』さんと勘違いしている様子。確かに外観は同じで、店の名前もよく似ている。」と思いながらも其れとはなく聞いていました。
・するとお孫さんは「『しだはら』さんじゃぁ~ないですか。」と岡山弁交じりで応えて、現在の「しだはら」の所在地を告げると。
・「JRを利用していたので、そんなに遠くでは決して無いです。此処此の場所でした」と、当時をまた振り返る様に、お店の方にそして何よりも当時の自分自身に語り掛けている様でした。
③(ア)「笠岡ラーメン」との呼び名は未だ無い、四半世紀以上も昔の些細な出来事かもしれません。
(イ)懐かし気に思い出話をされた男性は、どの様な思いを込めて問い、そしてその後の人生のどの様な思いを込めて答えていたのでしょうか。
(ウ)「高が一杯のラーメン」です。されど「その時にしか無い唯一無二の『一杯のラーメン』」です。
(エ)そんな『津々浦々まで庶民のラーメン』であり『笠岡ラーメン』であり続けて欲しいと改めて思いました。
④現在はご主人が調理し、娘さんが配膳・接客・会計、お孫さんが厨房内で助手等を担当しています。
⑤(ア)テーブル席は無く、厨房側に2席と壁面側に3人掛長椅子×3脚で、最大収容人数は11名です。
(イ)然しながら、2~4人程度のグループ客も来店する為に、グループ単位で入店制限があります。
(ウ)その為に、待ち時間は長くなります。
今年の様な殺人的な酷暑日の炎天下では、差乍ら荒行となります。
(エ)「日傘持参」か「店舗が日陰を造る最終時間帯の来訪」をお薦めします。
7、★【無料契約駐車場の場所】について。
①南隣の美容室と其のまた南隣の音楽教室に隣接する露店駐車場は『無料契約駐車場』ではありません。
②全く別の『有料駐車場』です。
③(ア)【無料契約駐車場】は店舗から約15~20m南の【富士駐車場】です。
(イ)入口の左側に小さな「いではら P」の縦看板と入り口の頭上に小さく「富士駐車場」の横看板がある、建物の1階部分を通り抜けた先の「①~⑤」の5台分が無料契約駐車場となります。
(ウ)間違っても、使用料金は安く店舗にもより近いので、使用しても構わないのですが空車ならば利用しない手は無いと思います。
8、「スープ」について。
①王道の「鶏清湯」に「醬油ダレ」です。
②「中華そば 坂本」・「中華そば専門店 笠北」(岡山県井原市)・「山ちゃん」とは違って、鶏出汁の風味を引き出し引き立たせる、醤油の絶妙なる塩梅と香りが食欲のインセンティブと成っています。
③麺とのバランスも絶妙かつ、スープのみを最後の1滴迄飲み干しても諄さ・塩辛さ・後口の悪さはありません。
9、「麺」について。
①スープの風味を邪魔せずに、「かん水」の風味と食感を愉しく賞味できる「中細ストレート麺」です。
②老若男女の差も無く大概の人は、「中華そば」の『大(大盛)』¥800を注文されています。
此のことからも「スープ」と「麺」と「両者のバランス」の仕上がりの良さと『価格の設定』の適正さが窺い知れます。
③因みに「中華そば」の『並(並盛)』は¥600で、適正で良心的な『価格設定』と成っています。
10、『価格設定』について。
①当方は常図ね、岡山県南は物価・地価水準・店舗の自所有率とラーメンの仕上がり具合とを比較して高額で下方硬直が顕著で主流になっていると苦言を呈しています。
②『当該地域』では、『並盛』は¥600・『大盛』は¥800が主流です。
「中華そば専門店 笠北」(岡山県井原市)さんの様に、稀に『並盛』は¥700・『大盛』は¥900のお店はあります。
③日本国民のソールフードである『中華そば(ラーメン)』はサラリーマンと庶民の味方であるべきです。
11、「その他」について。
①当店に限定的ではありませんが。
(ア)「鶏チャーシュー」と「青葱」との取り合わせの相性が良いですね。
(イ)加えて、切り方が「小口切り」では無く、大きめの「斜め切り」も心憎いですね。
(ウ)「鶏(肉)」と「醬油」との相性が抜群の筈の『茹で玉子』をトッピングし無いのも、潔くて惚れ惚れします。
(エ)「卵」如きの手助けは不要との、「スープの出来」に対する矜持の表明であると、解釈しています。
12、【総合評価】について。
①ラーメンのスープに濃厚な旨味とコクを求めて、其れのみで「是非」を判断される方には不向きかもしれません。
②然しながら、深い旨味とコクはあります。
③当方が是だけ絶賛したにも拘わらず、全国水準の「評価4.0点」超と出来なかった理由は只1つです。
④命のスープに『オリジナリティ』が無く、基本的・初歩的な調理方法から脱却し前進出来ていないからです。
⑤前述した、嘗ての「三洋旅館」の『お多津』の「笠岡ラーメン」には遠く及びません。
13、①妻も、「三洋旅館」の『お多津』を除外すれば、「笠岡ラーメン」では『中華そば いではら』さんが1番の好みです。
②メニューは『中華そば(並)』と『中華そば(大)』の2品のみ。
「鶏チャーシューの大盛」・「麺の大盛」・「替え玉」・「ご飯」・「ビール等の飲料」等は一切無し。
本当に本当に惚れ惚れします。
③最後になりました。
行ったり来たりし、且つ炎天下に30分以上に亘り並びました。
其の甲斐があり、今日も至福の一時を過ごす事が出来ました。
改めて、『中華そば いではら』さんに感謝を申し上げます。