嬉野温泉の丘の上に立つ瀟洒な洋館◆The Hamilton Ureshino : ハミルトン 宇礼志野

佐賀県嬉野市嬉野町岩屋川内 288-1、ハミルトン宇礼志野。
武雄温泉と並び佐賀県を代表する、日本三大美肌の湯・嬉野温泉。
その温泉地の小高い丘の上に立つ、1994年新築開業の嬉野温泉初リゾートホテル。
18世紀から19世紀にかけて世紀の美女と謳われた、英国のレディーハミルトンの名に由来した洋館。
客室は大正浪漫と英国の邸宅の趣を融合させた内装、ツインが主体。
家族連れやグループに向く和室も備える。館内禁煙。屋外に喫煙スペースあり。
室数38(洋室25、和室10、スイート3)。駐車場30台宿泊者無料。バレーサービスあり。
嬉野インターもしくは嬉野温泉バスセンターまで送迎あり。入湯税大人150円。
公式サイト最安値。一泊シングル21000円(2食付)～
チェックイン15:00。チェックアウト11:00。
ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎 2019 特別版 4ブラックパビリオンにて掲載あり。
(HP) http://www.hamilton-ureshino.jp/

2022年(令和4年)今年の秋。九州新幹線西九州ルートが開業予定。同じく「嬉野温泉駅」開業予定。
嬉野市を通る鉄道路線としては91年ぶりの復活。嬉野市初のJR鉄道駅。
新幹線の列車名は「かもめ」。現在も「かもめ」は、JR九州の特急列車として親しまれています。
新幹線の名前に昇格するのですね。
九州新幹線西九州ルート開業後の嬉野温泉も「新幹線かもめ」も楽しみです。

その嬉野温泉に一泊して来ました。
過去、開業から数年目に宿泊し、印象深かったハミルトン宇礼志野。
ホテルの機能性に旅館の寛ぎを持つ空間で、イタリアンと天然温泉を愉しみました。
高級ホテルの部類に入り、憧れを持って利用したのを思い出します。
経営は当時から何度か変っているようです。
今回、ハイシーズンのスイートを予約。二食付宿泊代が一名63800円、入浴税150円。

建設中の新幹線駅の横を通り、ホテルに到着。
丘の上のホテル。バレーサービスがあるので、ここで車を渡します。
荷物を出すのにトランクを開けるとハッチバックが下りてきて、家族が頭で支える(挟まってる？)。
過去利用でも同じシーンがあったなぁと懐古。
角度が急な立地です。階段のアプローチを通り館内へ。
風除室があり、感染症対策もここで。ワンクッション置いてフロントロビー。
書棚と暖炉の炎のある落ち着いた空間。売店もこの空間にあります。
ロビーの空いた席でチェックイン。
ウェルカムスプマンテが供されます。
佐賀支え愛 宿泊キャンペーン利用ホテルです。
隣県利用者も利用可とのことでホテルから事前に配慮いただいてました。
利用には、本人確認書類とワクチン接種証明書を提示。
説明を受けて部屋の鍵を受け取り。

ここで事件が！楽しみにしていた客室の温泉…
供給設備に大きな不具合が生じ当面の間休止、客室は水道水の供給。(ﾟДﾟ;) ｶﾞ－ﾝ!!!!
大幅な改修工事が必要なため、再開時期については未定とのこと。
私と同じ目的の方、利用に際しては確認ください。

客室はハミルトンスイートの洋室、58.5㎡。
ルームサービスなし。冷蔵庫内に入っている飲物はフリードリンク。
リビングテーブル上に、コーヒーのドリップパックとオリジナルのお菓子カリメットの袋。
調度は当時と同じと思われ、レトロな雰囲気。
客室に荷物を置き、気を取り直して貸切露天へ行くことに。
温泉は備え付けタオルはないので、部屋から持っていく。
バスローブが引出に入っていました。バスアメニティには、C.O.Bigelowも。

貸切露天「緑庵」。
貸切料金(45分)。宿泊者2200円(税込)、一般2750円(税込)、別途入浴料が必要。
建物の横から出て、細い道を抜けると小さな小屋がぽつんと。
庭造りを愛でる、掛け流しの露天風呂で贅沢な湯浴み。
温泉は無色透明、微弱塩味無臭。pH値7.66。
島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉と並んで、日本三大美肌の湯と言われます。
嬉野温泉のとろみを感じるお湯は、ナトリウムを多く含む重曹泉。

大浴場には向かいませんでしたが、男女入れ替え制の庭園露天風呂へは行ってみました。
緑に囲まれた小径を抜けていくアプローチ。
庭園内のピラミッド型の屋根が印象的な石造りの露天風呂。
和と洋を調和させたピラミッド型の屋根。
温泉の効能は、神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、打ち身、冷え性、疲労回復、健康増進、美肌効果など。
湯はとても良いです。来た甲斐があったと感じる瞬間。
ハミルトン宇礼志野宿泊者は、 グループホテル「 ホテル華翠苑 」の温泉を無料でご利用可。
(ホテル華翠苑までは徒歩約5分)

夕食は、地産地消のイタリア料理を、ホテルダイニングのトレ コローネにて。
前後で、希少なウイスキーが揃う、館内のバーハミルトンへ。
飲食店はそれぞれ別レビューしました。
朝食も、トレ コローネにて。
正月三が日は、朝食時に屠蘇サービスがありました。
そして、朝からお正月仕様。スープ、前菜があり、メインプレートへ。
セッティングされていのはヨーグルトに伊万里の梨ジャム。
フルーツ。マフィン。シリアル。バター。グラスに水。
ドリンクバーから、好きな飲み物を。
地元の紅茶や、イタリアン料理店らしくスプマンテなども。
家族は、朝からスプマンテ。私はオレンジジュース(ハンドルキーパー)。
ドリンクバー以外は、席に料理が供されます。
最初にスープ。祝餅入り。前菜はスプマンテと合いそう。
メインプレートは、伊勢海老の半身。
中央に温泉玉子、和風だしにインして。抹茶パン、塩パン。
ドリンクバーからコーヒーをいただいて、ゆったりとした朝食時間。
天井高があり開放的、庭園の緑が楽しめる、朝のトレ コローネ。
チェックアウト時、干支小皿を一人一枚配られていました。

ホテル建物は、経年によるメンテナンス時期が到来している印象。
客室の温泉の供給設備の修理と外壁の塗装メンテをしていただいたら、過去と同じハミルトンです。
九州新幹線西九州ルートの開業で今秋から盛り上がる嬉野温泉ですから、それまでにぜひにと思いました(^^