濃厚な釜揚げそば・割子そばが秀逸!!!、そば前の「手作り豆腐」も美味しい : 中国山地蕎麦工房 ふなつ

島根県で、蕎麦以外の、フツーのご飯を食べる旅。
最終日。
蕎麦以外といいながら蕎麦屋さんです。
というのも、１度食べたからといっても、そう簡単にお店の良さは判らないもの。
いいなと感じたお店には繰り返し、季節や時間、内容を変えて幾度も通うべし、が信条なもので。
連休初日、午前中なら、混雑回避、ぎりぎりセーフかも、なのでした。

数年前の夏、初めて訪れたそば屋さんです。
その時は、どんな蕎麦なのか知らなかったもので、割子蕎麦と評判の良い厚焼き玉子、そして大きなおにぎりを食べ、カエルのように満腹のお腹を抱えて出てきたものでした。

11時の開店。連休初日、土曜日。
混むことは判っているので、お店の先にある無料駐車場に10時前に到着。
しばらく新緑のお堀端を散策した後、お店が見える車の中で待機。
そうすると15分前頃から人影がちらほら。
さっそく列に加わって6番の位置。
少し早めの開店で、お店の真ん中、カウンターに着席できました。

さて、何を食べようか・・・。
ふなつさんではほとんどの蕎麦に、そばの揚げ餅やぜんざいまで付いてきます。
一見して観光客向けのセットメニュー、と思いがちですが、それは誤解。
本格的なお蕎麦屋さんです。

島根では２回以上行く場合は、割子と釜揚げそば、どちらも食べるようにしています。
釜揚げはシンプルなので、逆にそのお店のそばがどういうものなのか、判りやすいから。
そば湯の中にそのまま蕎麦が入っているので、当然ですね。

なので今回は、釜揚げそば、と割子を2枚にしました。
さらに店内に小さく掲げられていた　手作りの「豆腐工房しろうさぎの豆腐」いただきます。

この時点でお店は満席。
店内入り口に順番待ちのお客さんが数名。
そうして15分ほどで提供されました。

最初は　しろうさぎの「やわらかとうふ」です。
お酒のないそば前。
口当たりがとても柔らかな豆腐でした。
とは言え、絹ごしとも違う、木綿豆腐でもないし・・。
大豆の香りがしっかりと出ていて、舌の上でほろりと溶けるような。
初めて感じる食感でした。美味しい。

食べ終わる頃にそばが登場。
まずは釜揚げから。
ネギ・海苔・削り節、それと蕎麦の新芽かな?がのっています。

汁を飲むとどろりとした蕎麦の香り。
少しだけツユを入れてかき回して食べます。そばは普通より短めで、
全体にどろっとしていて、まさに蕎麦そのものの味です。
これは美味しい。
これほどのどろどろは初めてです。
すさまじいそばのトロミ。
さらに少しずつツユを加えながら濃い味に味変をしつつ食べ進みます。
そして完食。
濃厚なお蕎麦でした。癖になりそうでした。

次いで割子。
熱く濃厚なそばのあとなので、辛み大根の効いた冷たい割子。
口の中がさっぱりとのど越しも良くするすると入ります。
とはいえ、更級や二八のするするとは異なり、しっかり噛みしめると美味しさも格別。
一瞬で食べ終え、からっとした揚げ餅、甘いデザートのあとは、そば湯。

ほど良いとろみで、最後の〆はツユを入れてゆっくりと味わいました。

それにしても、これほどの濃厚な釜揚げ、旨過ぎました。
奥出雲の八川そば、山菜や山芋を入れたざいご蕎麦もとろみが強いのですが、
上には上があるものですね。

胃が感動です。
優しいマダムの接客も素敵!!!

ご馳走さまでした。

長い間気になっていた松江のお蕎麦屋さんふなつ。ひょんなことから休みが取れたもので、京都から日帰り温泉によりつつ車で遠出してきました。長いドライブで、途中ついつい居眠りをしたものだから11時の開店に間にあわず、諦めかけて着くと、運の良いことに11時半でも何とか潜り込むことが出来たのには出雲の神様に感謝の一言。

割り子のセットと名物の卵焼き、もちろんお握りも、フルコースでお願いしました。
柱には本日の蕎麦が産地と共に張り出されて説明書きもありました。

たぶん奥方だけで配膳をされている様子ですが、慌ただしくもなくてきばきと提供です。という間に当方にも提供されましたが、こうしてテーブルに並べてみると、たしかに空腹にしてきてはみたものの、本当に食えるのかお前、少々心もとなくなってしまった。

蕎麦だけを一口放り込む。十割だからつるつるではなく、といって堅すぎずモチモチ感がある。
香りや食感もちょうど口に合います。好きな食感。堅すぎず・・・。錦糸卵・椎茸・海老ののった一杯目に少し甘めの汁をかけて戴く。お腹が落ち着きます。
ここで寄り道をして卵焼き。こんな味だったんだ。
二杯目の卵入り割り子。するするっと入ります。箸休めに、そば湯の中に七味で香りを付けて飲めばお腹まったり。
卵焼き完食。勢いで最後のトロロを一気に流し込んみ、残っていた汁も全て戴いて完食。

がしかし、仁多米のお握り、他店と比べてかなり大きめ。２口目くらいできつくなってくる。
大根が助けてくれて何とか胃に収め、別腹の小豆と蕎麦のデザートで終了。

色々付いてくるし説明書きもあるので観光客の多い店なのかな、と見ていましたが、近所らしい家族連れやお一人様もそこそこいて地元に根付いたお店らしいと拝見でした。

次回は釜揚げと天ぷらかな。