ミシュランなんか関係ない‼︎ 美味しいものは美味しいと実感できる香港飲茶、絶品チマキは必食すべし‼︎ : 添好運 日比谷店

TOHOシネマズシャンテの1階にある、すでに日本でも不動の地位を確立したと思われる香港でミシュラン一つ星を獲得した香港点心専門店です。一番安くミシュランの味を楽しめる店としても有名ですね。このご時世なので並んでいないかな?と思って覗いたら、なんと2組目に並べる状態で、これなら行くしかないと突撃しました。正確には2組目ではなく店内にも1組待っていたので3組目となりました。ちょうど入れ替わりで列が進んだあとだったらしく、20分程度の待ちで入店です。う一ん、待たずに入れると思った私が甘かったσ(^_^;)
店内は広々としたフロアですが、比較的通路を広くとってあってテーブルは小さめなので密集感があります。飲茶スタイルなのでしょうか? 並んでいるときにオーダーシートへ記入していたので、席につけばあとは運ばれてくるのを待つだけです。
いただいたのは 温レタス 480円(全て税別、別途お茶代として10%チャージ)、牛挽肉のチョンファン 680円、蓮の葉ちまき 780円、スペアリブの豆鼓蒸し 580円です。
温レタスは蒸しレタスに特製の醤油をかけただけのシンプルな一品、この醤油が決め手なのでしょう、レタスから出たスープと合わさると少し薄まってスープのようになります。
チョンファンは薄い米粉生地でアンを包み筒状に丸めた形がブタの腸に似ていることから「腸粉」と名付けられた、飲茶では一般的なものです。今回いただいたのはアンの具材がハーブや香辛料を使った牛挽肉となったものです。卓上でオイスターソースベースのタレをなみなみと注いでくれました。ツルンとした触感と香辛料の香りとコクのあるタレで、こんなに複雑なテイストのチョンファンは初めてでした!!
ちまきはとても大きなもので、ゴロンと蓮の葉にくるまれて出てきました。蓮の葉を開けると、蓮の香りと中の具材のタレの香りで味覚中枢を刺激されます!! 様々な醤で味付けされた野菜、 鶏肉や豚肉と蓮の香りが移ったもち米とのハーモニーは芸術ともいえる一品だと思います。
スペアリブは豆鼓の旨味をたっぷりと感じられる蒸し物で、 控えめながらちゃんと豆鼓の風味を残した蒸し物です。スペアリブといっても関節部分が多くて軟骨が多いのがちょっとも足りないかも? もちろん軟骨はプリプのコラーゲンの塊ものようなものなので、それはそれでおいしくいただきました。
待っている間にメニューを配って最初のオーダーを済ませることや、並びの列を定期的に確認にくるところなど、全体的なオペレーションはとてもよいと感じました。こんな時でも並んで入るくらいの集客力があるのは、ひとえに魅力的な料理とストレスを感じないオペレーションとリーズナブルな価格帯(高くても780円)の賜物だと思います。 願わくば、 早くコロナ事態が収拾となってまた2時間待ちとなり、「あー、今日も並んでいるよね!!」と並ぶかやめるか悩む日常が早く戻ってくることを願ってやみません。こんなことを願う私は天邪鬼ですね!!

相変わらずの長蛇の列を横目に、待たずに買えるテイクアウトを利用しました。と言ってもこちらにもコンスタントに2、3組は並んでいます。
テイクアウトできるのは ベイクドチャーシューパオ 600円@3個(税別)、専用の箱入りです。カウンターでオーダーすると保温器から箱に詰めて渡されます。結構芳ばしい香りがするので、電車の中ではやや気になるかもしれません。
食べ方は150〜160度のオーブントースターで5分間加熱します。並べ方によってはうっすらと焦げ目がつくこともありますが、全体的にほぼ色は変わりません。火傷に注意しながら割ると、中にはサイコロにカットされたチャーシューがゴロゴロ入った醤油味のアンがたっぷり入っていて、皮はパン生地のようなもので細かな気泡が入っています。カリッとした皮には甘みがあり、中のアンと合わさると甘辛味となってチャーシューの味も混ざって、ちょっとクセになりそう(^ ^) 小さいのですがボリュームを感じるのは、味の濃さとチャーシューの量と膨らんだパン生地のせいかもしれません。

こちらは1日300個の限定で一人3箱までの購入制限があります。常温品で、その日のうちに消費しなければなりませんが、冷凍保存もできるそうです。蒸した包子とは全く異なる口当たりと味ですが、これはスナックとしてもお酒のアテとしてもいけますね‼︎ 時間が遅いと無くなりますので、早い時間で利用することをお勧めします。