[西一番街中央通り角]入口は小さいけど店内は結構大箱な居酒屋 : てしごとや

”日本入り難い居酒屋”というと、一番に秋田川反のさけ富が思い出されます。
粉雪が散らつく寒い寒い晩に、さけ富のぼんやりと明るい看板が見えるととてもホッとするんですが、小さい引戸をよっこいしょと潜らないと入れません。
そして、その引戸の一つ中に入ると火鉢が置いてあってほんわか暖かい。
寒かったでしょう先ずは温まって下さいねとの店のメッセージのようで、良い持て成しだと思います。
なかなか考えた演出だなぁと感心します。

ということで、池袋西口側の比較的物騒なイメージのあるエリアにある、”日本入り難い居酒屋”の第二弾です。
こちらも入口の潜り戸が小さいので、物理的に入り難いんですｗ
隣がラブホなのも如何にも池袋西口らしい。
駅からすぐなのに、ちょっとアムステルダムの飾り窓地区っぽいエリアですね。

先日、結構良い居酒屋（今日はお休み）を池袋で見つけたので、調子に乗って居酒屋探しして見つけました。
入口は潜り戸でとても入り難いんですけど、店内は古民家調の薄暗い空間でなかなか風情があります。
店は通されてわかったんですが2階建ての大箱で、団体も入れるような賑やかな店なんでした。
イメージとちょっと違ったｗ

で、その2階奥の大きな囲炉裏の周囲に設置されたカウンター席に案内されました。
掘り炬燵のような足場があるので、テーブル席よりも楽チンですｗ
ワイフは喉が乾いたとのことでグラスビール、私はハイボール濃いめで喉を潤します。
それにしてもパスポートを受け取りに来るのにずいぶんと時間がかかってしまいましたｗ
受け取るだけなら日曜日でも良かったんですね。

お通しは餡掛け豆腐です。
もちろん葛粉なんて使う筈もなくｗ片栗粉で強めに綴じてありますが、美味しいものできちんともてなそうという意識はここからは感じられません。
これが席料代わりでも600円とは恐れ入ります。

西条の石鎚槽搾りがあるので、気を取り直してお摘みを楽しみましょう。
葉山葵に煮つぶ貝、糠漬けに大山鶏唐揚げ、あ、秋刀魚の塩焼きと鶏捏もお願いします。
少し秋らしくなって来ましたから、日本酒と美味い酒肴が恋しい季節です。

最初に出て来たのは意外なことに鶏の唐揚げでしたｗ
葉山葵より唐揚げのほうが先に上がるなんて面白い店だ。
オーダーミスでもあったのかなｗ

でも唐揚げはアツアツで置いてあったとは感じません。
フードウォーマー使っているのかもしれないけど、特段問題なく美味しくいただけました。
大ぶりでにんにくと生姜が効いており、普通に美味しいです。
でもまあどこでも食べられる味だよね（じゃあ頼むなよｗ）。

続いて糠漬け・・・あらちっちゃｗ
小皿にちんまりと切りつけて出て来ました。
小さくきれいに盛り付けなくて良いからポーションしっかり出して下さいな。
これで500円はないわ、250円ならわかるけど。

葉山葵の醤油漬けもほんのちょっとｗ
小皿料理と言っても限界があるでしょうに。
一口で食べられちゃう量ではさすがに酒肴にもなりません。

煮つぶ貝はやっと2人前な感じです。
それでも小さめのつぶ貝が5つですから何となく寂しい。
料理ってハレの日でもなければ特に豪華である必要はないですけど、しょぼいと気持ちが寂しくなるよね。
手仕事で手間＝人件費をかけてるから、ポーションは控えめというならちゃんと出すからどっさり出して欲しいものです。
そういえば、結構ホールスタッフの数が多いねｗ

あっという間に食べちゃったのでｗ鶏せせりポン酢、鮫軟骨の梅肉和え、それと真鯛と九条葱の胡麻酢和えというワイフの好きなもの3点を追加。
追加をワイフに任せるとこういう構成になりますｗ
私は石鎚を2合いただいたので、岡崎の二兎にチェンジ。
それにしても秋刀魚の塩焼きと鶏捏はまだかな。

後から頼んだ鶏せせりポン酢が先に登場、捏はまだ囲炉裏で炙られていますｗ
きっと弱火でじっくり火入れしてくれているんでしょうね期待しましょう。
で、鶏せせりポン酢は、湯引きしたせせりに玉葱と青葱を振りかけてポン酢をかけたシンプルな居酒屋メニューです。
美味しいけど、これもポーションが・・・ｗ
すぐなくなっちゃうよ。

目の前の囲炉裏で焼かれていた捏がようやく我々のもとにやって来ました。
40分くらいかかったけど、味はどうでしょう。
杓文字の上に乗ってタレがたっぷり、卵黄を溶いていただきます。
うんまあ、月見だね飽きっぽい、あれ秋っぽいｗ

続いて鰻かと思ったらクネクネした秋刀魚が登場。
こういう姿を全くイメージしていなかったものですから、ちょっと引きましたｗ
だってさ、秋の刀（みたいに真っ直ぐな）魚と書いて秋刀魚だよ。
これじゃあ鈍（なまくら）刀だよｗ
でも秋の味覚なので、酢橘を絞って美味しくいただきました。
東南アジア系のスタッフに西はどっちか聞いたらわからないとのことなので、適当に西と思える方向に笑いかけましたｗ初物だからさ。

最後に義侠の縁を一合いただいて、鮫軟骨の梅肉和えに真鯛と九条葱の胡麻酢和えをいただきます。
そうか、ポーションが少ないから酸味の効いた料理にしてちびちび食べようっていう魂胆だねｗ
ワイフの作戦が最後に漸く判明しました。
策士だｗ

ということで、ポーションには全く満足できなかったので、コスパは2点、あとは特段なんてことない、どこにでもある居酒屋でした。
少々雰囲気が落ち着いていて良い感じでしたが、結婚式の二次会のイキってる若造どもが、奥の座敷で大騒ぎして一気呑みしていたので（いまどきｗ）雰囲気も残念ながら楽しめませんでした。
楽しいのは入口だけだったかなｗ

ということで再訪はないです。
ご馳走様でした。