蘭州牛肉麺好吃了！ : 蘭州拉麺店 火焔山

本年の外食初めは池袋の火焔山にお邪魔。新年初登山で埼玉東京県境の棒ノ折山を攻略したばかり。パンとシャルトキュリーのみで5時間の旅程を踏破したばかり。池袋まで戻り着いたが、とにかく腹が減って堪らない。量が多くて手軽にありつけるものをと、蘭州牛肉麺をチョイスする。

時刻は1630過ぎ。三が日明けて直後の夕方なのに、結構な数のお客様。空いてるカウンター席に着き、慣れ親しんだQRコード読み込んで注文。牛肉麺に羊肉串一本ついて1300円（60円お得！）を発見し、即注文。セルフの水を飲みながら品物を待つ。
まずは牛肉麺が流石のスピードでサーブ。スープは相変わらずのあっさり上品系。日本人には薄いくらいの塩味だが、牛骨ダシが濃厚に効いていて、たっぷりのネギとシャンツァイの香りが染み出しててインパクト抜群のスープ。塩とシビカラ分控えめなので、卓上のラー油を3匙追加。
麺は細麺。白いストレート麺は自己主張のない淡白な麺で、シビカラのスープと絡んでとてもハオ。牛肉はスライス3枚。出汁をとり切った肉の加工品だろうか、硬くて筋張っているが、再度スープ吸った肉は麺の丁度良い口直し。
煮卵は、タレによく浸かった半熟卵。あっさり目のスープと大変よく合っている。

夢中で麺を啜っていると、セットの羊肉串がサーブ。真っ赤なミックススパイスでコーティングされた串焼き肉は、焼き立てでミチミチ音を立てて脂を落としている。一口齧ると、味付けは辛さの際立つ塩味。どういう魔法を使っているのか羊の臭みが全くない。熱いうちに柔らかいスパイシーな羊肉を堪能する。
再度麺に戻ってあとは心を無にしてひたすら麺を啜る。スープまで飲み干してごちそうさま！

年末は全く外食の機会がなく外の美味しいご飯に飢えていた頃合で大変良い晩餉を堪能。本年もどうぞよろしくお願いします

ガチ中華に興味があるという同僚♀の手解きのため、初心者向けの蘭州拉麺でも食わせてやるかとこちらのお店をチョイス。店名こそ蘭州拉麺とあるが、ムスリム向けのハラル中華の専門店で、麺以外にラム串だのナンだの羊のモツ煮込みの羊雑湯だのと、新疆料理のメニューが豊富。カウンターとテーブル席若干のみの割と狭い店で、到着時点で満員だったので外で待つ。
店員さんが、待っている間にメニュー見て、注文を先にするよう言うので、渡されたQRコードをスマホで読み取り、何を注文するか相談しながら待つ。
15分くらい待って、ようやく席が空いたので案内される。着席後すぐに注文していたドリンクの王老吉・茶π、そして羊の串焼き×2本、干し豆腐の和え物、羊肉とネギの和え物が届けられる。
王老吉（ワンラオジー）は涼茶という漢方薬ミックスに甘味を足した飲み物。砂糖入りプーアル茶とでも形容すべき味で、好みは分かれる。自分はこれが好きなのだが、同僚に試しに勧めてみたところ、一口目にしてギブアップしていた。同僚の茶π（チャーパイ）は向こうのフルーツティ。柚子風味を頼んだはずがピーチ味が来る。美味なので結果オーライ。
羊の串焼き280円／本は、１人１本の筈が入力をミスっていたとみえて１人２本ぶっとい羊肉が届けられる。ピリ辛で良く塩味とスパイスの香味が利いた羊肉は、羊特有の癖が全くない。しかも他の店の串焼きが焼鳥サイズだとしたら、こちらはバーベキューサイズと大変お得。量が量なので２本食べるのはかなりしんどいが。
干し豆腐の和え物780円也は、干豆腐とネギをラー油で合えた冷製料理。見た目は真っ赤だが辛さはそれほどでも。ネギや香菜と一緒に食べる冷えた干豆腐は、札幌名物拉麺サラダのようでとても美味。ただ、こちらも矢張り盛りが多く半分でギブアップしてしまう。（店のHPみたら「ボリュームが凄い３人前」と記載。メニューにも書いておいて欲しい）
羊肉とネギの和え物980円也は、ラムとネギの炒め物かと思ったら、こちらも冷製料理で完全に注文ミス。ラム肉の冷製は思った程臭みはなく、ネギとラー油と一緒に食べると美味いことは美味いのだが、干豆腐と同じラー油味なので、飽きは来るし量は多いしで半分でダウン。
最後に名物蘭州拉麺１杯980円也を細麺で注文。届いた拉麺を同僚とシェアしようとするが、どうやっても麺が器に移せない。色々試してようやく気が付いたが、麺は職人が両手で小麦粉の塊を何度もみょんみょん伸ばして作ったもの（参考：https://deep-china.tokyo/restaurant-info/12595/）で、日本のそばやうどんのように、板状に成形した粉を包丁で切って作る麺ではない。１本１本が異常に長く、簡単に小分けにできる代物ではない。結局麺にレンゲを押し当てて、１本１本無理やり切断してシェアすることにした。
こちらの蘭州拉麺は、麺とスープ、牛肉の薄切り、ネギや香菜にラー油若干のトッピングがかかってサーブされる。澄んだスープは肉系のダシがしっかり出ているが塩味は薄め。本場では、卓上のラー油をかけて客が好きなように味変する仕様のようなので、自分もラー油たっぷりかけて激辛仕様にして食べる。同僚にシェアしたとはいえ結構な量がまだどんぶりに残っており、ヒイヒイ言ってようやく平らげる。
たった４品だったがかなりの量を食べて、自分も同僚も脳に血が通わない。朦朧として勘定をしたところ合計4600円、１人頭2000ちょいと非常にリーズナブル。クオリティの高い料理を低価格で食べられるというのは、やはり人気店だけあるなと納得。ただ、店は狭くて騒々しく、腰を据えて落ち着いて食事しながら話ができるような店でないので、まずこちらのお店でさっさと胃袋を満たし、二次会で喫茶店なりバーなりに移動してゆっくり話をするという使い方が吉かと。