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食べログ イタリアン TOKYO 百名店 2023 選出店
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連続百名店小説スピンオフ『二〇二五年一月三日』【イタリアン百名店TOKYO 4/100】
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東大方程式すえちゃん
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東大方程式すえちゃんさんの他のお店の口コミ
店名 |
草片(cusavilla【旧店名】エルバ ダ ナカヒガシ)
|
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受賞・選出歴 |
2020年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
2018年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2018 Bronze 受賞店
2017年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2017 Bronze 受賞店
イタリアン 百名店 2023 選出店
食べログ イタリアン TOKYO 百名店 2023 選出店
イタリアン 百名店 2021 選出店
食べログ イタリアン TOKYO 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | イタリアン、オーガニック、イノベーティブ |
予約・ お問い合わせ |
050-5596-5559 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ日比谷線「広尾駅」徒歩8分 広尾駅から637m |
営業時間 |
|
予算 |
¥10,000~¥14,999 ¥8,000~¥9,999 |
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
¥8,000~¥9,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
領収書(適格簡易請求書) |
適格請求書(インボイス)対応の領収書発行が可能 登録番号:T3810181797047 ※最新の登録状況は国税庁インボイス制度適格請求書発行事業者公表サイトをご確認いただくか、店舗にお問い合わせください。 |
サービス料・ チャージ |
サービス料はいただいておりません。 |
席数 |
18席 (カウンター8~10席、個室テーブル2~6名) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可) |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキング有り |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり、無料Wi-Fiあり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる、ベジタリアンメニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可(バースデープレート)、ドリンク持込可、ソムリエがいる、テイクアウト、複数言語メニューあり(英語) |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2016年1月6日 |
電話番号 |
03-5467-0560 |
備考 |
・ドリンクペアリング 5,500円~税、サービス料込み) |
初投稿者 |
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*食べログ口コミにおいては核心部分のみの掲載となります。全文を読みたい方は以下にあるブログへのリンクをコピペし検索してお読みください。
https://todaihoteisiki-sue.com/連続百名店小説スピンオフ『二〇二五年一月三日/
目的の店は広尾駅から北へ徒歩およそ10分、西麻布エリアにある。
予約時刻の10分前に入店し、ソムリエに上着を預かってもらい席に着く。温かい甘酒で、寒さに晒された胃を温める。
「隠れ家みたいで素敵。オシャレ〜」
「ここは確か京都の和食屋さんの系列だ。イタリアンとは言いつつ京料理のテイストもありそう」
「お好きなお箸、1膳お取りください」
「うわあ綺麗!色鉛筆みたい!空色にしようかな」
「いいね。俺は青にする」
続いて、コースに付随の乾杯酒を出してもらう。アルコールの有無が選べ、タテルは当然にアルコールを選択した。
「グミはノンアルでいいのかな?」
「いや、ちょっと飲もうかな。せっかくタテルくんが予約してくれた店だし」
フェッラーリ社が日本に向けて製造する、シャルドネ100%のスパークリングワイン。果実味を確と感じ身が引き締まる。厨房のライトが灯るとグラスがプリズムとなり虹が現れるのもをかし。
「新年初ワイン、あけおめ!」
「ラベルの柄がお正月っぽくて良いね」
最初の料理は里芋。煮て片栗粉をまぶしフリットに。下には鹿の出汁を含めた白味噌を置き、関西の雑煮風に仕立ててある。この白味噌が里芋に絡み、滋味深い料理となっている。
ここからは野菜の前菜を8品連続で。まずはカリフラワーのムースに柚子ジャムを合わせ、上にカリフラワーライスを塗す。カリフラワーの味わいと食感をしみじみと楽しむ。
続いてヤーコン。見た目はさつまいもだが食感は大根。蜂蜜で優しい甘みを演出し、ガーリックらしきものが若干効いていて満足感を補う。タイムの緑みが素材の甘さを引き出すのも面白い。
「噂通り控えめな料理だな。俺とグミじゃなきゃ見逃しちゃうね」
「ハハハ。確かに私以外のメンバーだったら退屈しちゃいそう」
タテルはここからワインのペアリングをオーダー。まずは中央葡萄酒のグリド甲州。甘みもありつつ、日本ワインに欠けがちなミネラルの重さも発揮されている。
前菜の3品目は菊芋のコンフィを高温で揚げたもの。クリッとしたところ、とろっとしたところが混在して面白い食材である。唐辛子のさりげないアクセントも良い。
次は白菜。弱火でじっくり調理し、仕上げに唐墨をかけた一品。白菜そのものから甘みが溢れ出し、唐墨がそれを際立てる。
マルヴァジアで作られたオレンジワイン。レーズンのような重みがある。
「オレンジワインって何?」
「赤ワインは赤葡萄を皮ごと発酵させるじゃん。白ワインは白葡萄の果汁のみを発酵させる。白葡萄を皮ごと発酵させるとオレンジワインになるんだ」
「白葡萄を赤ワインみたいに発酵させた、ってことなんだ」
「そういうことだね」
ほうれん草ににんにく・松の実・レーズン、仕上げにバルサミコ。バルサミコのコクとレーズンの甘みが特徴的。
「今度TO-NAハウスで真似してみよう。こうやって調理すれば、ほうれん草嫌いも克服できそうだね」
「野菜嫌いの原因って調理方法のミスなんだよな。切り方ひとつでも大きく味が変わるからね。今度かっぱ橋で良い包丁買っておこう」
生姜とゴルゴンゾーラを入れ込んだ生地をたこ焼き機で焼いたイタリアンオムレツ。それを生ハムで巻く。たこ焼きを割ると生姜の香りがものすごく立ち、単体だと生姜の味が強すぎる。生ハムも単体だと塩気が強いが、2つを合わせて食べると良い塩梅になる、チームプレーの一皿である。
続いてのワインはフランスから、ブルゴーニュ地方モンテリーの「窪んだ湿地」で作られる瑞々しいシャルドネを使用。爽やかさと重厚さのバランスが良いワインである。
原木椎茸に豚肉のリエットを詰め天ぷらに。仕上げにはコンテチーズと赤い山椒をかける。椎茸の旨味と油が交わり、続いて山椒の味わいに切り替わる。ワインにより椎茸の旨味が立つ。
「東京で地産地消ってなると難しいよね、なんて言ってるそばからメニュー見たら、ここの野菜は東京のものなんだ」
前菜最後の品は縮緬キャベツ。シンプルな調理だが甘味旨味、焦げの苦味など、素材を多面的に味わえる一品となっている。
「おっ、サイフォンが出てきた」
「生ハム、チーズの皮、そして野菜の端材で出汁をとります。野菜は捨てずに使い切る、それが私たちのモットーです」
これを色とりどりの野菜にかけてミネストローネとする。スープの味は、京料理のような薄味。野菜そのものの味をじっくり味わう。
すると次のパスタに合わせる日本酒「仙禽」が一足早く登場。日本酒を口にしてからスープを飲むとあら吃驚、米の旨味がミネストローネの野菜達とこの上なく合うのである。
思わず半分以上グラスを空けてしまったが、嬉しいことに注ぎ足しをしていただけた。ペアリングは全体的に量を抑えてあるが、適宜注ぎ足しがあり、追加料金をとられた様子も無し。かなり有難い。
「野菜たっぷり〜、体の中が洗われていく〜」
「さすがヘルシーガール・グミ」
「なんかもうお肉とかいらない、パスタで終わりでも良いかもしれない」
「そんなこと言うなよ、と思ったけど俺もここで終わるのが綺麗な気がした」
「冗談ですよ。ちゃんと最後まで楽しもう」
「そりゃそうさ」
ここで生姜を練り込んだフォカッチャが焼き上がる。生姜と生地の相性の良さに再び驚く2人。
「あれ待って、この長いやつも食べれるのかな?」
「グリッシーニっていうスナックだと思うんだけど、食べるタイミングを指示されるのかと思って口にしてなかった」
「食べていいんじゃない?」
「食べようか」
こちらは茶を練り込んだグリッシーニ。茶の味かどうかは判別し難いが美味しいことに変わりは無い。オリーブオイルに浸しつつ、あっという間に完食した。
後半戦はイタリアンの要素が強くなってくる。その幕開けはブロッコリーのオレキエッテ。ブロッコリーの旨味が詰まったソースが堪らなく美味しい。味の強すぎないにんにくの存在も大きい。そしてアクセントの内藤とうがらし(新宿で栽培が始まった江戸東京野菜)のピリリンが背筋を引き締める。
大きな樽で熟成させたネッビオーロの赤ワイン。イタリアワインらしい官能的な味わいの後に樽感が来る。こちらは魚料理にも合うとのことで、やはり注ぎ足してもらいながら味わった。
羊肉ラグーとごぼうのパッパルデッレ。色白で艶やかな麺が、香りの良い羊肉を包み込む。前菜のヘルシー路線を引き継ぐとしたら、羊肉を使わず牛蒡の味だけで勝負しても美味しさは来ると思う。
肉を焼く炭がバチンと爆ぜる音を3回くらい聞きながら、次の料理を待つこと10分強。魚料理はメニュー表では鰆となっていたが、秋川産のヤマメに変更となっていた。綺麗な身をしていて臭みも無く、揚げてあるから問答無用に美味しい。先の赤ワインとも合うには合うが、少し臭みを拾ってしまう感じもある。
「秋川って東京?」
「あきる野市かな多分。東京サマーランドがあるところ」
フェラガモがオーナーをしていることで有名なイルボッロから、サンジョヴェーゼを使用したペトルーナ。タンニンの渋みがあるが意外と軽いワイン。どうやらこの店のオーナーが知り合いらしく、試験的なワインを譲ってもらったとのことである。料理と合わせると飲み応えが増す。
メインの猪肉。赤身と脂身が綺麗に分かれている。赤身は豚肉と較べるとドロっとしているが臭みは無い。脂は思った以上に質量を感じる蕩け方をする。合わせて食べるとバランスが取れるし、下に敷かれたさつまいものペーストを塗ると味わいがより深くなる。
「お腹いっぱいになりました?もし足りなかったら〆のパスタもお作りしますが」
「お腹いっぱいです〜」
「俺も八分目まできたから無しでお願いします」
「それではデザート用意しますね」
デザートにもワインを合わせてもらうことにした。イルボッロと同じトスカーナ州のデザートワイン。レーズンのような詰まった甘美さが魅力的な1杯である。
かぼちゃのフォンダンショコラ。かぼちゃという食べ物の味わいはあまりよくわかっていないが、程よく食感のアクセントも入っていてまったり戴ける。添えられた柚子のシャーベットは予想外の甘さゼロに驚く。
食後は15種類のハーブを使ったハーブティー、そしてやはり野菜の端材を入れ込んだメレンゲ菓子で安らぐ。
「今日使った箸です。是非お持ち帰りください」
「うぉ〜、これは嬉しいぞ」
「色んな色の箸ありましたよね。これはコンプリートしたくなります」
「2週間に1回メニューを変えているので、季節毎に来ていただけると楽しめるかと思います」
「俺もグミもめっちゃ気に入りました。デトックスしたくなったらまた来ます」
コース14500円にペアリング9500円で計24000円の明朗会計。新年早々素晴らしいディナーを2人は堪能した。