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サワラがキャビアを凌駕した歴史的瞬間
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タケマシュラン
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タケマシュランさんの他のお店の口コミ
店名 |
L'ETERRE(レテール/L'ÉTERRE)
|
---|---|
ジャンル | フレンチ |
予約・ お問い合わせ |
03-6388-1312 |
予約可否 |
完全予約制 その日の最高の食材を取り揃えるために、アレルギー、苦手な物などありましたらご予約時にお申し付けください。 |
住所 | |
交通手段 |
都営大江戸線 牛込神楽坂駅 徒歩5分 牛込神楽坂駅から430m |
営業時間 |
|
予算 |
¥30,000~¥39,999 ¥20,000~¥29,999 |
予算(口コミ集計) |
¥40,000~¥49,999
¥30,000~¥39,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、iD、QUICPay) QRコード決済可 (PayPay、d払い、楽天ペイ、au PAY) |
サービス料・ チャージ |
※価格はすべて税込、サービス料10%別 |
席数 |
8席 |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 8人 |
個室 |
有 (6人可) 半個室あり 2名様~最大6名様まで |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、無料Wi-Fiあり |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可(バースデープレート)、ソムリエがいる |
お子様連れ |
大人と同じコースを召し上がれる方のみ |
公式アカウント | |
オープン日 |
2023年2月1日 |
備考 |
フランスパリ16区のL’ARCHESTEのオーナーシェフ伊藤良明が手掛けるカウンタースタイルのレストラン |
お店のPR |
素材の持ち味を最大限に引き上げた唯一無二のクラッシックベースのフランス料理
クラッシックなフレンチの技法を用いつつ、生産者との信頼関係から生まれる唯一無二の素晴らしい素材を活かした料理。新や炭、藁を要所に使い表現豊かな料理を提供。客席の横には2000本以上収容できるウォークインのワインセラーを備える。ワインリストはブルゴーニュワインを中心に豊富に取り揃える。 |
初投稿者 |
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2023年におけるフランス料理界隈のビッグニュースと言えば、パリの1ツ星「L’ARCHESTE(ラルケスト)」の伊藤良明シェフが東京に姉妹店「レテール(L'ÉTERRE)」を開いたことでしょう。場所は神楽坂で、牛込神楽坂駅または飯田橋駅から歩いて7-8分の立地です。
店内は完全オープンキッチンで、ややもすると割烹料理店のような印象を受けました。もちろんカウンター席が主力ですが個室もあるようです。
伊藤良明シェフはひらまつグループで腕を磨き、パリのHiramatsuで料理長を務めた後にパリで独立。現在は日本の姉妹店との間を行ったり来たりしているようです。常時当店の厨房を預かるのは田篭彬シェフで、フランスで経験を積み、「レストランひらまつ高台寺」の料理長も務めました。
初手は白トリュフ。フタをパカっと開けると官能的な香りが漂う心憎い演出です。栗味カボチャもコクのある甘味を展開しており白いダイヤモンドに負けない存在感。
続いてセップ茸。香りトリュフで味セップとでも言いたげな組み合わせであり、キノコの旨味が濃厚なひと品。濃いめのシャンパーニュに良く合います。
えぼ鯛のベニエがドカーンとやってきました。これはハンバーガーかと思うほどのサイズ感であり、ムッシャムッシャと食べている感に包まれています。ちなみに魚は「サスエ前田魚店」から取っているそうです。
お肉とキャビアが目立ちますが、実は裏っかわに藁焼きしたサワラが隠れています。このサワラが絶品で、スモーキーな香りと豊かな脂がベストマッチ。サワラがキャビアを凌駕した歴史的瞬間に立ち会うことができました。
牡蠣とホッキ貝に濃厚なクリームソースを流し込みます。私の知る限りでは世界最強のクリームシチューであり、貝の旨味と食感を存分に楽しむことができました。
パンは神楽坂の「パン・デ・フィロゾフ」から。この餅は餅屋的な割り切った姿勢は結構好き。パンだけでも美味しいのに、先のクリームをベットベトに付けて至福のひととき。
秋刀魚と毛ガニのコラボレーション。旨味のお化けともいうべき組み合わせでワインが進む進む。それでいてトマトの酸味を用いて味覚の全体を上手く整理していました。
メインはランド産の仔鳩。2人で1羽とたっぷり楽しめるのが嬉しい。丁寧に焼き上げられたお肉に濃厚サルミソース、赤ワイン。ああ、フランス料理ってやっぱり素晴らしい。
パンの量が少ないなと思っていたのですが、なるほどこういうことでしたか。魚介の風味たっぷりのお出汁をガンガンに吸ったリゾットで、仕上げにサクラエビをドッサリ。これはもう、文句なしに美味しいですね。日本人であれば誰もが大好きな味覚でしょう。
デザートも色々出て、紅玉をジットリと焼き上げたものに、ジャージーミルクの濃厚アイスクリーム。
極めつけは24ヶ月熟成のコンテを用いたチーズケーキ。旨味と塩気が強く感じられるハードボイルドなチーズケーキであり、赤ワインが良く似合います。
焼きたてのフィナンシェも絶品で、表面はガリっと思い切りよく焼かれており、内部はジュワっとバターの風味が弾けます。デザート全体を通して派手さはありませんが素材そのもののパワーを感じさせてくれ、圧倒的に旨い。意外と珍しいタイプの芸風に思えました。
お茶菓子にパリのお店でも大好評のトリュフショコラ。先に述べた芸風を象徴する締めくくりでごちそうさまでした。
美味しかった。その輝かしい経歴などのサイドストーリーなどの情報を抜きにして、料理として非常に美味しい。振り返るとそれぞれの料理が絵のように派手派手というわけではないのに凄く美味しい。当店はいずれ日本においても確実に星を獲得するはず。賭けてもいい。
■写真付きのブログはコチラ→ https://www.takemachelin.com/2023/12/leterre.html