久しぶりの再訪　次回は是非コーヒーをお代わりしなくては : かふぇ あたらくしあ

この日のランチは神保町へ。
日本そば屋の㐂道庵さんにお邪魔したのですが、事前に食べログマップでお店の位置を確認していたら、直ぐ目と鼻の先に昨年4月に訪問した かふぇ あたらくしあ さんがあることに気付きました。
元々、カフェ巡りで再訪したいと思っていたこともあり、この機会を逃すまじと1年4ヶ月ぶりに訪れることにしました。

㐂道庵さんを出ると直ぐ左に何とかふぇ あたらくしあさんの案内板が置かれていて、その矢印通りに直ぐ先を左に入ると、左手にあるのがお店のあるビルです。
12時前にエレベーターで地下に降りると、ヘッドホンを付けてこちらを向いてカウンターの向こうに座っているマスターの姿がガラス張りのドア越しに見えます。店内には客の姿はありません。
扉を開けて中に入ると、マスターがヘッドホンを外して立ち上がり、「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」と丁重に迎えてくれました。
店内にはアンティークな家具や年代物の蓄音機、沢山のレコードが並べられ、クラシック音楽が流れていて、前回と全く変わらぬ雰囲気です。

前回訪れたときに居られたマスターらしき方は初老の男性でしたが、この日居られた方はもっとお若いナイスミドルの男性でした。お店を引き継がれたのか、それともお二人で共同経営されているのかは分かりません。

今回は前回の席の左横、中央一番奥の2人掛けテーブルにカウンター方向を向いて着席。卓上のメニューの中から、「NEW!」の表示が付いているブラジル・バイーア サンジュダスタデウ 900円（税込）をチョイスしました。

この日のマスターが時間をかけて丁寧にハンドドリップしてくれた一杯。
深煎りらしい香ばしさを感じさせながら、苦味は全く無く、甘さすら感じさせる口当たり爽やかなコーヒー。今回も素晴らしいシングルオリジンコーヒーに出会えてラッキーでした。

前回の口コミに記したように、こちらのお店は2杯目のコーヒーが割安なのが魅力。
この日もランチの後だったため時間がなく、お代わりは叶いませんでしたが、「次回はお代わりしたい」とこの日のマスターに伝えると、「是非飲み比べなさってみて下さい」との有難いお言葉。
次は仕事帰りのカフェ巡りでお邪魔しないといけませんね！

この日のマスターに笑顔で見送られ、エレベーターで1階に上がると、ランチ前から降っていた雨が雷鳴と共にかなり強まっていました。この週は東京で連日のようにゲリラ雷雨が来襲。ニュースでは東京メトロ南北線市ヶ谷駅の改札口にまで大量の水が流れ込んでいる動画が放送されていました。
でも、この日はかふぇ あたらくしあさんで美味しいハンドドリップコーヒーをいただくことができたので、雷雨も全く気にならず、軽やかな足取りで仕事場に戻りました。

追記

↓ 2024年10月　お店からの返信を受けて

私の単なる記憶違いで、2回ともお会いしたのは同じマスターだったんですね！　それは失礼しました。

でも、間違いなくマスターは若返っておられますよ。

この日は、神保町の「石黒商店 スパイスとみそ」さんにてランチした後、その直ぐ裏手にあるきっさこさんで一息つく予定でしたが、12時過ぎにお店の前に着いてみると何故かシャッターが降りています。食べログ情報には記載の無い定休日なのでしょうか、それとも事情があって臨時休業しているのでしょうか？

やむなくこの近辺の未訪問カフェを食べログ検索。白山通り沿いのもう少し水道橋寄りにあるCAFE＆BAKERY MIYABI 神保町店に行ってみたのですが、ランチタイム真っ只中ということもあって満席。
次に、神保町交差点近くまで戻って少し左に入ったところに、アソビCafeというお店を見つけたのですが、これはボードゲームカフェ。ボードゲームに興ずるつもりは全く無いので、これもパス。
愈々もうこのまま帰るしか無いかと思ったところで、再度食べログ検索をかけたところ、相変わらず30人ほどが並んでいる神保町食肉センターさんの脇から裏手に入ったところにあるビルの地下1階に、「かふぇ あたらくしあ」さんがあるのを発見。
早速行ってみると、ビル入口前の路上にお店の立て看板が出ていて営業中と確認できたので、エレベーターで地下に降りました。

エレベーターの扉が開くと、直ぐ目の前がお店の入口。ガラス張りの扉の向こう側にカウンターが見え、マスターらしき初老の男性がこちらを向いて待っています。
12時20分頃店内に入ると、先客の姿は無く、「お好きな席にどうぞ」とのことでしたので、一番右奥の2人掛けテーブル席に出入口の方を向いて腰を下ろしました。
私の背中側には棚いっぱいにマスター所蔵のクラシック・レコードが並べられ、私から見て左前方の壁際にはこれもマスターの個人的コレクションという年代物の蓄音機2台（1912年ポーランド製シレナ蓄音機、1926年米国製クレデンザ蓄音機）が置かれています。そして、クレデンザ蓄音機に掛けられたレコードが如何にもアナログの懐かしい音色を奏でています。

卓上に立てて置いてあったメニューブックを見ると、お目当てのシングルオリジンコーヒーは5種類で、全て1杯900円（税込）。そのうち、エチオピア・シダモ グジ・シャキソとケニア キアマイナに【New!】の表示が付いています。暫し迷った末、エチオピアをいただくことにしました。
また、ドリップ方法は、メタルメッシュ・フィルターとセラミック・フィルターのいずれかを選択可。メニューブックの説明書きによると、メタルメッシュ・フィルターはコーヒーオイルがフィルターに吸着されることなく抽出され、コーヒーそのものの香りや味わいをよりダイレクトに楽しめるのが特徴。一方、セラミック・フィルターは適度にコーヒーオイルを抽出する一方、雑味や水のカルキ臭、不純物を濾過するとのこと。マスターによると、シングルオリジンコーヒーの場合はメタルメッシュがオススメとのことなので、メタルメッシュでお願いしました。

次に、メニューブックのスイーツのページには、洋風スイーツが3種と和風甘味が4種。その中から4種のベリー・レアチーズケーキ 600円（税込）をいただくことにしました。

店内は、マスターによる単独オペ。待つこと10分程でコーヒーとスイーツを運んで来て下さいました。

エチオピア・シダモ グジ・シャキソは、鼻を近付けるとフルーティーな香り。一口含むと口当たり軽く、仄かな酸味が後を引きます。コーヒーカップは取っ手が大きめの厚手の陶製カップで持ち易く、しかもサイズも大きめでコーヒーをたっぷり楽しむことができます。

4種のベリー・レアチーズケーキは、グラスの底に敷かれたクラッシュしたビスケットを土台に、クリームチーズと生クリームを混ぜたレアチーズ部分が盛られ、その上にストロベリー、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーの果実が山盛りにトッピングされています。
グラス自体は大きくありませんが、ベリーの量が多いのでベリー好きには堪りません。

このお店の有難いのは、ドリップコーヒーをお代わりするとどれでも500円引きにしてくれること。シングルオリジンコーヒーだと400円（税込）になります。折角ですので、この特典を活用してコロンビア エルナンデス深煎りをお代わりでいただくことにしました。
暫く待ってマスターが運んで来てくれたコロンビア エルナンデスは、深煎りらしい重厚な香り。しっかりしたボディですが、苦味は殆どなく口当たりも滑らかです。酸味のあるレアチーズケーキとのペアリングは、フルーティーなエチオピアよりこちらの方が向いていたかも知れませんね。

最後に、このお店で扱っているシングルオリジンコーヒーについてマスターにお尋ねしたところ、結構頻繁に入れ替えをされているようで、この日いただいた【New!】マークの付いたエチオピアも週内に別の品種に置き換わるとのこと。
お代わりが500円引きになることや、短期間でコーヒーの種類が入れ替わることは、様々な種類のシングルオリジンコーヒーを楽しみたい私には願ってもないこと。お店の栞によると、店名の「あたらくしあ」とはギリシャ語で「心が平静・不動の状態」という意味だそうですが、それに相応しい店内の雰囲気も気に入ったので、神保町ランチの際はまたお邪魔したいと思います。

最近、百名店をメインとした神保町界隈の禁煙カフェ巡りもそろそろ一巡かと思っていましたが、まだこんな穴場があったんですね。一寸嬉しくなりました。