新小金井新店：丁寧な作りのタイ料理が新小金井に : タイ料理&Bar アムアム

2023.08
　新小金井の駅近、ならは本店の隣、コックテイルハンバーガー創業地の跡にできたタイ料理アムアムへ。
　オーナーは小金井出身の方で、ヒガコ南のトーケンプラザ奥の わら家 に続く２軒目を出すという地元派。（物件が見つかれば３軒目も検討中という凄い人）
　昼セットはスープとサラダを付けて単品でガッツリ、夜はスープ等を外して酒のアテを多種並べする趣旨のメニュー構成に思えます。（夜はライスも抜くとカオマンガイ等の主力メニュー３種が500円という嬉しいラインナップ）

◆ガパオライスセット(昼)
　ＤＡＹ－１は昼、ド定番を頼んでみました。
　仕込んでおいた挽肉ベースの具材をフライパンで仕上げ焼きし、並行してサラダとスープとご飯を用意、別フライパンで焼いた目玉焼きをトッピングした一皿。
　予想以上に肉がたっぷりで、ベースの味付けは結構スパイシー。
　日本人好みのおかずの味付けですし、その奥から広がるスパイス感は十分。しかも量は多くないのですがバジルも使っているところが素晴らしいと思います。（流通の関係でスイートバジルですが、全体の味の組み立てが良くて素直に美味いと感じさせてくれます）
　付け合せのスープにはちゃんと出汁感がありますし、サラダも乾いてない野菜に美味いドレッシングを重ねていますし、かなり本気の一皿でした。

◆グリーンカレー(夜)
　ＤＡＹ－２は夜、グリーンカレーをチョイス。
　明るい色合いからはさっぱり系に見えたのですが、食べてみるとココナツミルクの香りたちの後にスパイス感が広がる骨太系の無水カレーでした。
　具は鶏肉・パプリカ・ズッキーニ・茄子・筍と思われ、歯ごたえも味もしっかりしていて、丁寧な作り。
　かなり美味いカレーだと思います。
　思わず呑みたくなってしまいましたが、当夜はシークレットドアが待っていたので軽くカレーだけでフィニッシュ。

◆カオマンガイ(昼)
　ＤＡＹ－３は昼、カオマンガイのランチプレート。
　カオマンガイは独自性を出すことが難しい料理なので３日めに廻してしまいましたが、実はつけダレにオリジナリティがあります。
　初めて見た色合いのタレはコクがあって結構スパイシー、ですが絶妙に鶏とマッチ。
　もちろん鶏肉自体も丁寧な仕込み、サラダは乾いてなくてドレッシングも美味く、流石だと改めて感じさせてくれました。
　唯一、テイクアウトした場合にも同じつけダレが付いてくると思いますが、辛さを考えると子供さんには油断禁物かも。
　その辺りは店に相談してもらえればと思います。

◆夜呑み色々
　ＤＡＹ－４は独りユルユル呑み、小皿系を並べてみました。
　１皿目はヤムウンセン(\500)、なんと春雨は注文ごとの茹でたてなので歯ごたえが抜群、そこに酸味あるタレと海老・野菜が乗り、アクセントのナッツが絶妙なアクセントになっていて只々美味い。
　２皿目はガパピー(\600)なる謎モノ、聞いてみるとガパオライスの具と生ピーマンを合わせたものということで速攻オーダー。ピーマンは注文を受けてから半割して種を抜き冷水に晒したもので歯ごたえ抜群で甘みすら感じる上モノ、そこにスパイシーでコクのある肉を乗せるとニヤける美味さになります。
　３皿目は鶏モツ燻製(\500)。燻製仕込しておいてものをフライパンで軽く火を入れて出してくれます。構成はレバー７割ハツ３割という感じで、これは酒の友。
　で、４皿目は裏メニューのお粥。裏メニューなので作り手と食べ手の両方に余裕がある時の超限定で、オーナーに一杯奢るとお返しに出してくれます。
　見た目は普通のお粥ですが、カオマンガイの仕込みの時に出る濃厚鶏出汁で米から２０分かけて炊き上げた粥は溜息しか出ない美味さ。
　さらに「ガパオ炒め乗せますか？ 粥に合います」という誘惑もしてくれる超サービス品。
　２０分間コンロを専有するのでオーダーが込み入ってる時は対応不可ですが、酒を追加オーダーしてゆっくり待ってるとチャンスがあるかも。（合言葉は「SEIYAさん、一杯呑みたい気分じゃない？ こっちはお粥食べたい気分・・・」）

　という感じの４回でした。
　ガパオもカレーも実はスパイスをしっかり効かせていて、ランチおかずとしても酒のアテとしても意外なほど満足感が出る料理を並べてくれると分かりました。
　夜は酒も料理も手頃な値段なので、実はリーゾナボーに呑み喰いできます。
　面白い店ができてくれました。
　機会がありましたら、ぜひ・・・