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ハイレベルな蕎麦屋酒を堪能
優れた仕事ぶりに、これからも定期的に通い続けたい佳店
9月も末になり、めっきり秋めいて清々しい青空が広がったこの日。
思い立って足を運んだのは、少し遠いが確かな仕事が約束されたこちらの蕎麦屋。
今回も武蔵野線の「新小平」から、一本道を15分ほど歩いて向かう。
ゆっくりしようと13時過ぎに到着すると、先客は3組と言う状況。
愛想の良い花番さんに迎え入れられ、座り慣れた正面カウンターの中央の席に通される。
まずは生ビール(ヱビス樽生)をもらう。
お通しには「椎茸昆布煮」が付いたが、甘さの無いさっぱりした味付けが好ましい。
メニューは相変わらず豊富で、良くここまでの細かな対応が出来ると感心する。
肴類の注文も全て可能で大いに悩むが、結局定番の「つまみ三点盛り」を頼む。
横長の角皿に盛られたのは「茸のおろし和え・板わさ・葉わさび醤油漬け」で、いずれもきちんとした仕事で、600円の値段からすると十分の内容。
もう一品は「かすみ鴨」をハーフサイズでもらう。
かすみ鴨とは鴨の品質については方々で評判を耳にする、筑波の「西崎ファーム」で養殖されるブランド鴨で、こちらでも鴨南蛮などに使われている。
この鴨が独特の製法でローストされ、やや厚めにスライスされた胸肉と腿肉が2切れずつ。
結構な歯応えだが、その分ジューシーで味が深い。
柚子胡椒を付けて口に運べば、なかなかの満足感。
水菜・オニオン・ミニトマトなどにドレッシングが掛かったサラダが添えられいるのも、気が利いている。
酒の品添えも豊富で、その中から地元と言ってもよい「屋守」を選択。
芳醇な味わいが好ましく、鴨肉の旨味と良く合った。
もう少し呑みたい気持ちを抑えて蕎麦を注文。
ご主人の蕎麦打ちへのこだわりと、技術の高さは折り紙付き。
今回もその技の粋が存分に楽しめる「佳蕎三昧」にして、その中の1つがかけ蕎麦となる'かけ付き'でお願いする。
先にもり用の2種類のつゆ(「普通の汁」と「江戸汁」と呼んでいる)が、それぞれ徳利で出された。
蕎麦猪口に注ぎ少しずつ口に含んで色と味わいを確認するが、前者は円やかでバランスの取れた仕上がり、後者はたしかに辛口だが決して尖ってはおらず、これらを舐めるだけで酒があと1合飲めるほど。
提供される蕎麦の産地・品種は壁に掲示されている。
蕎麦1つ目は「生粉打ち」で、この日は「埼玉 三芳秋そば」とのこと。
微粉が綺麗につながれており、色は白っぽいが香りは十分でソリッドな歯触りも良好。
2つ目は「粗碾き」で、こちらは「宮崎 高千穂在来種」。
粒々感があり噛みしめると甘味と香りが溢れ、多少のつなぎは入っているせいか舌触りは案外滑らか。
最後は「並そばのかけ」で品種は「栃木 北早生種」だが、冷たくも出来るとのことで「冷やかけ」でお願いする。
茹で上げが精妙のためくっきりとした食感が保たれており、細目のため喉越しの良さも楽しい。
つゆはただ淡麗なだけでなく醤油の色や風味も生きているが、加減は丁度良くそのままでグイグイ飲める。
2種の盛りは少なめだが冷やかけはフルサイズのようで、全体ではかなりのボリューム。
蕎麦湯は白濁やとろみがやや強いが、不自然さは感じられない。
徳利に残ったつゆも割って全てを飲み干したいが、冷やかけをつゆまでほとんど平らげた後では流石に無理だった。
期待通りの満足度の高い「蕎麦屋酒」を堪能。
蕎麦前の充実もさることながら、何と言っても蕎麦の出来栄えには毎回目を見張るものが有る。
ご主人の蕎麦打ちの才能は都心の名店に匹敵、いやそれを凌駕するレベルであることを再確認。
表の看板に目立つように掲げられた'蕎麦・美酒・健肴'の文字の通り、「蕎麦屋酒」を主眼とした姿勢は喜ばしい限り。
しかし場所柄車で訪れる客がほとんどで、こちらの素晴らしさを正当に評価されにくい状況はまことに残念。
私は多少便が悪くとも、電車を使って定期的に通い続けたい。
ちなみに帰りはいつものように多摩湖線の「青梅街道」から、西武線を乗り継いで帰宅。
やって来た電車が西武線沿線の人間には思い出深い、30年ほど前に消滅した赤とベージュに塗装された通称「赤電」の101系だったことに感激。
わざわざ足を運ぶ価値のある佳店だが、やはりこの場所ではもったいない
この辺りに点在する蕎麦屋の中で、最も再訪したいと思っていたのがこちら。
しかしなかなか行き難い場所のため、つい後回しになっていた。
意を決して出掛けたのは、小雨交じりの平日の昼過ぎ。
前回同様に西武線を何回も乗り継ぐより若干早めに着く、武蔵野線の「新小平」から10分ほどの道のりを向かうが、それでも1時間近くかかった。
1時頃に入店したため混んではいなかったが、この天候でもぽつぽつと客の出入りはある状況。
正面の一人客用のカウンター席を選ぶ。
まずは生ビール(ヱビス樽生)をもらう。
お通しには「椎茸と昆布の煮物」が付いた。
品書きを眺めると、相変わらず多種多様な対応ぶりに目を見張る。
壁には'本日の蕎麦'の産地や品種が掲示されており、こちらが唯の蕎麦屋でないことを表している。
基本の蕎麦は常に'生粉打ち・粗碾き・二八の並み蕎麦'の3種を打ち、それを同時に味わえる「味くらべ」や「佳蕎三昧」がおすすめ。
種物も定番の他、季節ものも多彩。
ランチサービスの「天富良セット」の天種には、天然海老や河豚や鱧まで並んでいる。
蕎麦にご飯物やおかずが組み合わされた、「健康御膳」なる安価なセットも出している。
さらに料理や肴類も驚くほど充実しており、昼でも注文可能とのこと。
もちろんそれに見合う酒の品揃えも豊富で、特に'特選日本酒'と銘打った日本酒のラインナップには、強い拘りが感じられる。
大いに迷うが、まず「つまみ三点盛り」をもらう。
内容は「葉わさび醤油漬け・板わさ・ポテトサラダ」で、特に玉葱のスライスの食感が効いたポテトサラダが気に入った。
もう一品は別書きになった「牡蠣料理」も気になったが、揚げ物から'本物'と強調された「芝海老の唐揚げ」を選択。
殻付きの6尾が整然と並んで登場したが、軽く塩が振られており、添えられた国産レモンを絞って口に運ぶ。
多少身は硬く感じられたが旨味は有り、殻までパリパリと食べられてなかなか良い。
酒に青森の「田酒」を一合追加。
これらで暫し、ゆるりとした時間を過ごす。
蕎麦には前述の「佳蕎三昧」を注文。
こちらではもり汁に、生粉打ちに合わせた辛口の「江戸汁」と、どっぷりと浸けても辛くない「普通の汁」の二種類の用意があり、佳蕎三昧には両方が添えられ、客が好みの味を楽しめる趣向である。
先にこの2種のつゆが徳利にたっぷりと出され、それぞれ少しずつ猪口に注ぎ味や色合いを確認する。
「江戸汁」は確かに濃いが、辛さ一辺倒では無い奥行きのある味わい。
「普通の汁」も地方の蕎麦屋などに比べれば、辛口の部類に属するバランスの取れた仕上がり。
蕎麦は客のペースに合わせて、一枚ずつ運ばれる。
1枚目は笊に盛られた北海道産「北早生の二八」で、新蕎麦ならではの香りが心地良い。
細打ちながらシャキッとした歯触りと、喉越しの良さを兼ね備えた優れた仕上がり。
2枚目は蒸篭に盛られた鹿児島の「鹿屋在来種の生粉打ち」。
細かめの挽きを細目に綺麗につないでおり、色は白っぽいがこちらも香りは十分で、噛みしめると甘さも感じられる。
3枚目は島根の「横田小そばの手碾きの粗挽き」が、皿盛りで出された。
こちらは手碾きならでは粒々感がはっきりと分かる、やや太めに打たれた黒っぽい野趣のあるタイプ。
香りとともに蕎麦そのもの旨みが強く、私はあまり好きな手法ではないが、敢えて最初の一口は卓上の岩塩を少量振りかけると、より甘味が際立った。
それぞれの盛りは、江戸前老舗の「せいろ」一枚分に相当する量。
蕎麦湯は昼の仕舞いに近いため、多少の白濁ととろみが感じられるが、外連味の無い自然体。
気持ち良く伸びて、つゆの美味さと相俟っていくらでも飲めそうだが、流石に2種を全てを飲み干すのは無理だった。
このレベルの蕎麦が3種味わえて、税込み1,500円は極めて良心的。
他の料理や酒の値付けも、総じて安め。
期待通りの、素晴らしいひと時を過ごせた。
便は悪くとも、わざわざ足を運ぶ価値は十分にある優良店であることを改めて確認。
帰り際に挨拶に出て来たご主人に思わず、'凄い蕎麦ですね'という言葉が口を突いて出た。
正直これだけの蕎麦を提供する店は、都心でも数軒ほどしか思い浮かばない。
店の立地は寂しいと言うほどでは無いが、電車の本数も少ない都内とは思えぬ単線が走り、最寄りの駅にはおもちゃのようなレトロな駅舎がポツンと残る長閑な土地柄。
一応「旧青梅街道」という幹線道路に面しているが、近所にはファミレスやそれに類似する、車で訪れる客向けの食事処ばかりが並んでいる。
しかしこちらは'手打ち蕎麦と酒'の文字を大きく看板に掲げるように、「蕎麦屋酒」をモットーとする店。
この場所で蕎麦や料理の出来、さらに酒の品揃えにも、それに違わぬレベルを維持しているのまことに立派である。
しかしこれらを十分に堪能できる客が限られる状況は、何とももったいない。
もっと便の良い所で存分に腕を振るって頂きたいと感じるのは、私だけでは無いはず。
尤もこちらが中央線辺りの駅近くに在ったならば、連日客が殺到して超人気店となってしまうのは必至であろうが…。
蕎麦は噂に違わぬ見事な出来栄え、蕎麦前も充実
ここの店もかねがね訪れたいと思っていた一軒。
この一帯には優秀な蕎麦屋が多く、その中で今まで訪れたことの有るのは、蕎麦懐石に卓越の技を見せる東村山の「土家」はじめ、久米川の「手繰りや 玄治」、小平の「吟」。
それらが我が家からは距離の割には案外時間が掛からずに辿り着けるに対し、こちらはやや便が悪い。
最寄りの駅は西武多摩湖線の「青梅街道」。
都内にもまだこんな鄙びた光景が存在するのかと驚くほどこじんまりとした駅舎で、駅名の通り「旧青梅街道」が単線のレールとクロスする踏切があり、結構交通量は多い。
しかし周囲は閑散と言う言葉が相応しい、随分と寂しい所。
初回は日曜日の昼時に足を運んでみたが、電車を何度も乗継いだ結果1時間以上もかかってしまった。
周辺の状況をよそに、この店だけは次々と客が殺到しててんてこ舞いの様相で、あまりゆっくりと出来なかった。
夜に訪れるのは到底無理だし、平日の昼の少し遅い時間帯なら比較的すいているとのことで、時間を見つけて再訪した。
交通手段も武蔵野線の「新小平」が比較的近いことが判ったので、こちらを利用したら1時間足らずで到着した。
時刻は1時少し前。
流石に混み合ってはいないが、ポツリポツリと食事客の出入りが見られる。
店内は右手が喫煙スペース、左手が禁煙スペースとなっており、それぞれにテーブル席とカウンター席が有る。
一応分煙になっているものの、全面禁煙に出来ない所にこの辺りで商売をする難しさが有るようだ。
前回は禁煙のカウンター席だったがやや薄暗かったため、今回は喫煙者も居ないようなので、正面に酒瓶が多く並べられた右手のカウンター席を選ぶ。
店はまだ若い主人夫妻と、アシスタントの若い衆が一人という体制のようだ。
まずは「生ビール」。
「中」で頼んだが普通のジョッキで出され、これで520円は安いと思う。
お通しは前回は「揚げ蕎麦チップス」だったが、今回は摺りごまが掛けられた「ほうれん草のお浸し」が付いた。
メニューは実に多彩。
蕎麦は産地や品種にこだわり、挽き方や配合を変えて常時3種類を打っている。
料理も蕎麦屋の定番ものから各種天ぷら、さらに刺身類から煮物・焼き物・珍味類など多岐にわたる。
品書きでは季節の種物が目を引き、「武蔵野うどん」のお膝元だけあってうどんにも力を入れていることが窺える。
ランチタイムにはお得なサービスメニューなども用意され(今回はカレーセット)、町場の蕎麦屋と大差のない部分もある。
肴は昼でも何でも出来るとのことで、大いに迷う。
前回頼んだ「つまみ三点盛り」(葉山葵醤油漬け・板わさ・もずく酢)もなかなか良かったが、今回はまず「鴨スモーク炙り」のハーフサイズ(400円)をもらう。
鴨は出来合いのものだが、皮目を炙るひと手間が加わっており、柚子胡椒が添えられている。
さらにやはり天ぷらは欠かせないだろうと、主人にお勧めの「天種」を聴くと全て自慢の品だというので、スタンダードな「天然車海老と野菜天」(1,000円)にする。
それほど待つことなく出されて皿には、中央に立派な海老が堂々と横たわり、野菜は茄子・南瓜・椎茸・春菊・隠元といったラインナップ。
蕎麦屋にしては比較的薄い衣で、揚げ上がりはややきつめだが食感は軽めで、海老の素材の良さも確認できなかなか美味い。
酒は「店長おすすめ 日本酒味くらべ」と言うのが目に付き、注文してみた。
銘柄は毎回変わり、冷蔵庫から客の好みも聴いて3種が選ばれる。
私は店主にお任せしたが、「鍋島 純米吟醸・松の司 ひやおろし・いづみ橋 秋とんぼ」が60㏄のガラスのぐい飲み3個で登場。
それぞれの違いが楽しめる趣向で、日本酒への造詣も深いことが窺える。
蕎麦は3種の蕎麦(二八の並みそば・生粉打ち・粗挽き)が楽しめる「佳蕎三昧」を頼む。
前回もこれを3種の盛りで注文したが、今回は「並みそば」だけは「かけ」にも出来るというので、このスタイルでお願いする。
先に別々の徳利に入った2種類(辛口・普通)の「つゆ」と蕎麦猪口、それに「薬味」が運ばれる。
まずは「生粉打ち」で'北海道の北早生'とのこと。
細かめの挽きで繋がりも良くシャープな歯触りで、もちろん香りは十分。
続いて「粗挽き」で、品種は'茨城の常陸秋蕎麦'。
星も見えるが太すぎず、ごつごつ感も無ければ、いがらっぽさも皆無の見事な仕上がりで、噛みしめると仄かな甘みも感じさせる。
最後に「二八のかけ」が登場。
同じ「二八」でも冷たい蕎麦用とは太さを変えており、熱いつゆの中でも食感が損なわれることも無い。
量もそれぞれが今どきの蕎麦屋の一人前分ほど有り、これで1,500円は安い。
さらに特筆したいのは、提供される蕎麦の温度。
茹で上げられた蕎麦は冷水で洗い、シャキッとした歯応えを出すのは当然の仕事だが、氷水で濯がれた直後では冷たすぎて香りは感じ難いもの。
こちらでは一旦冷水で締めた蕎麦を、常温の水に浸けた後に水切りして盛られており、そのために舌に感じる冷たさは無いが、その分手繰った蕎麦から立ち昇る香りがことのほか心地よい。
「つゆ」に関しても完璧と言って良い仕事。
2種の「辛口」「普通」ともに出汁の薫り高く、「かえし」との配合を違えているようだが、どちらもバランスは取れており甲乙付けがたい仕上がり。
「かけつゆ」も江戸前の仕事よりは薄目だが、コクを湛えた味わいは秀逸で余さず飲み干せる。
2本の徳利に残ったつゆも、自然体の濃さの「蕎麦湯」で割って全て飲んでしまいたいと思ったが、流石にそこまでは無理だった。
蕎麦の出来については、かなり満足度は高い。
蕎麦打ちに対する並々ならぬこだわりと熱意が伝わってくるが、決してマニアックな方向を取っていないことは好感。
メニューは豊富でその組み合わせもかなり複雑だが、仕事振りは丁寧で神経が行き届いている。
看板に「蕎麦と酒」とあるように、この辺鄙な場所で、江戸前伝統の蕎麦屋で味わう酒の美味さを伝えようとする心意気も嬉しい。
料理も多彩だが高いレベルの仕事で、それらで楽しむ「蕎麦前」の快適さを体験できる。
価格も全般的にリーズナブルで、人気の程は十分に納得できる。
これほどの腕前の主人が一体どこの店出身なのか、興味が有ったので帰り際に尋ねてみた。
何店かを回ったこと以外多くを語らなかったが、方々の蕎麦屋の良い所が思い浮かぶ。
もしこちらが都心にでも在ったならば、相当な人気店になることは間違いない。
便は多少悪くとも、何度も足を運びたい気持ちを起こさせる佳店である。
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店名 |
蕎麦 美酒 健肴 佳蕎庵
|
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受賞・選出歴 |
そば 百名店 2018 選出店
食べログ そば 百名店 2018 選出店 |
ジャンル | そば、居酒屋、天ぷら |
予約・ お問い合わせ |
042-347-0655 |
予約可否 |
予約可 予約、内容などお問い合わせは14:30以降にお願い致します。出来るだけ店主が電話対応したいので、混雑時、昼のオープン前は控えて頂けると対応しやすいです。 |
住所 | |
交通手段 |
西武多摩湖線 青梅街道駅徒歩3分 店の横に4台駐車スペース、隣にコインパーキング有ります。 青梅街道駅から244m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥2,000~¥2,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、nanaco、iD、QUICPay) |
席数 |
25席 (4人掛けテーブル4卓、カウンター9席) |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 22人 |
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
有 店舗左に4台分、隣にコインパーキング有り |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり、車椅子で入店可 |
ドリンク | 焼酎あり、日本酒にこだわる |
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料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる、健康・美容メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
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ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、ベビーカー入店可 |
ドレスコード | ございません。 |
ホームページ | |
オープン日 |
2010年2月 |
備考 |
4名テーブルしか普段の営業は用意しておりませんので、5名様はご遠慮願っています。 御子様も含め5名様以上の来店は、コースのみとさせて頂きます。 |
お店のPR |
国分寺駅から2駅5分◾️店主渾身の仕込み◾️普段使いから貸切まで幅広く受け付けております
日本各地の厳選した蕎麦の実を自家製粉し、日々3~4種 産地、品種、打ち方等風味の違う蕎麦を楽しんで頂けたらと思います。そばの実は勿論、打ち粉も国産100%です。蕎麦の汁三種全て完全無化調、遺伝子組み換え材料不使用、上白糖不使用。蕎麦は身体に優しい自然食物です。魚は豊洲直送、酒も色々ございます。御子様から御年輩の方まで召し上がれる物を少しずつですが御用意致しております。5名様以上はご予約のみです。 |
初投稿者 |
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11月の週末は地元のイベントごとやプライベートな会合でびっしり予定が入っていたが、久々に自由な時間が持てた12月最初の日曜日。
この時期ならではの好天に誘われて向かったのは、多摩地区を代表する蕎麦の名店。
再訪したいと思いつつ4年以上も間が空いてしまった。
西武線を乗り継いでいくには中々不便のため、今回も11時半の開店時刻を狙って武蔵野線の新小平から開放的な一本道を進むこと15分ほどで到着。
初客であり、いつものように正面のカウンター中ほどの席に座る。
まずはビール(ヱビス樽生)をもらう。
お通しには丁寧に煮含めた「椎茸煮」が付いたが、相変わらずの美味さ。
肴類の品揃えは手書きされた'本日のおすすめ'はじめ以前にも増して充実しており、刺身類や魚料理、地場野菜を使った品々など垂涎ものが並んでいる。
まずは「つまみ三点盛り」をもらう。
内容は「茸のおろし和え・板わさ・葉わさび漬け」が横長の皿に盛られている。
たっぷりの茸の上には辛味おろし、厚めに切られた蒲鉾も中々の上物。
もう一品は「あいなめの豆腐揚げ出し」を注文。
登場した大ぶりの鉢には奴にカットされて素揚げされた豆腐4個と、一口サイズの衣揚げされた鮎並が数個盛られ、上から軽くとろみが付けられた醤油味の餡がたっぷりと掛けられ、三つ葉が散らされている。
熱々の餡はそばつゆベースで、奥行きのある味わいが好ましい。
ホクホクの鮎並が美味しく、豆腐は外はカリッと中はフワッとの理想的な食感。
結構なボリュームだが豆腐を崩して餡に馴染ませると油分のコクが加わり、さらに七色を振り蓮華で掬って口に運べば'ぬき'を味わっているような感覚で、格好の肴となった。
酒はまずは「田酒」を1合。
柔らかな口当たりと、舌に広がるふくよかな旨味が実に良い。
揚げ出しの美味さから程なく空になり、追加で「栄光富士」をもらう。
品書きには詳しい銘柄は載っていなかったが、出されたのは「ゼブラ」で、わざわざ一升瓶を見せてくれた。
すっきりした飲み口で、心なしか爽快感のある味わいが良かった。
肴の追加は要らないほどだったが、栄養のバランスを考えて「ブロッコリーの胡麻クリーム」をもらう。
野菜は'小平産'と記されており、運ばれた皿には小房にカットして硬めに茹で上げられたブロッコリー半個分ほどが、練り胡麻と生クリームで作られたと思われる和え衣を纏っている。
地場野菜ならではの鮮度の良さが感じられ、中々の美味さ。
この量で550円は、昨今の野菜の値の高騰を考えればリーズナブルである。
蕎麦はこちらでは産地や品種に拘り3種類を打っており、常に新鮮な感覚で蕎麦に向き合えることが出来る。
それらを組み合わせたメニューが定番となっている。
今回は生粉打ちと粗挽きの2種を組み合わせた「味くらべ」を選択。
この日の生粉打ちは「埼玉 三芳秋そば」、粗挽きは「福井 大野在来種」とのことだが、芳しい香りと絶妙な歯触りにご主人の卓越な技が示されていた。
つゆの出来も相変わらず見事。
出汁とかえしのバランスの取れた優れた仕上がりで、徳利でたっぷりと出される点も良い。
蕎麦をそのまま手繰り込み後から少しつゆを口に含むようにすると双方の良さが端的に味わえ、もちろん先端のみを浸して啜れば爽快な喉越しも楽しめる。
蕎麦湯は口開けのため多少の手は加わっているが、嫌みな粘度の無い自然体に近いもの。
たっぷりと注ぎ、つゆの旨さを存分に楽しむ。
期待通りの満足度の高い蕎麦屋酒で、快適な時間が過ごせた。
蕎麦前の充実は目を見張るものがあるが、一品のボリュームが良いので多くを注文できないのがやや残念。
それにも増して蕎麦の美味さは白眉である。
支払いは6,500円ほどで、仕事内容と満足度に照らせばリーズナブルである。
アルバイトの若い女性の応対ぶりにも遺漏は無く、和める雰囲気も居心地の良さの要因。
帰り際には手が空いたご主人と言葉を交わすことが出来、毎回お世話になっている感謝の思いを告げて店を後にする。
看板通りに'蕎麦・酒・肴'の3つがハイレベルで揃う佳店である。
いつも感じることだが、こちらがもっと交通の便の良い場所に在ったら超人気店になることは必定。
車で訪れる客が多くその実力を十分に発揮できないもどかしさは有ろうが、これ以上混むと仕事のペースが狂うことも考えられ、このくらいが丁度良いのかも知れない。