最新のAI翻訳イヤホン「Timekettle W4 Pro」は使えたか、初回接続とクーポン獲得方法などレビュー
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Timekettle社が8年の歳月をかけて翻訳精度を高めた最新のAI翻訳イヤホン「Timekettle W4 Pro」がクラウドファンディング”Makuake”にてキャンペーンを展開させている。
Makuakeで掲げられている目標額は30万円だが、すでに1500万円の出資を獲得している。同社がこれまで積み上げてきた信頼もあってか大成功のキャンペーンと言えそうだ。
キャンペーン冒頭のストーリー欄には次のような特徴が記されていた。
- これ1台あれば、母国語だけでも海外旅行・出張・国際会議など心配無用!
- 0.2秒で瞬間翻訳!イヤホンをシェアするだけで、言葉の壁を解消。
- 40ヵ国語、93のアクセントに対応。聞き取りづらい方言もOK!
過去に購入したユーザーの感想を調べるとオンライン翻訳の精度が高く、オフライン翻訳にも対応していることが高く評価されていた。
その利用者も海外へ移住したり、仕事で現地の母国語が必要であるといった活動的なユーザーが多い印象。一方、海外動画やオーディオブックを翻訳して楽しむといった声もあった。
実際にAI翻訳イヤホンの最新機種「Timekettle W4 Pro」は使えるのだろうか、同社よりオファーをいただいたので、初回のセットアップ手順と無料クーポンの獲得方法、使用した感想をレポートしていきたい。
先に感想を書かせてもらうと「オンライン翻訳」の精度と翻訳スピードは高く、海外ドラマやTEDなどの海外動画を十分に堪能できるレベルだった。
「Timekettle W4 Pro」の初回セットアップ〜実際の感想
セットアップをはじる前に「Timekettle W4 Pro」について簡単に確認しておきたい。
- 前世代モデルWT2 Edgeと比べて翻訳速度が約10秒向上したほか、新しいAIシステムが長い発言も文脈に合わせてリアルタイムで翻訳し、ほぼ同時通訳に近いスピードを実現。
- 複雑で長い学術討論も翻訳速度が遅れることなく、自然な会話が実現します。
「傍聴翻訳モード」はスマートフォンのマイクで聞き取りを行うため相手にイヤホンは不要。Timekettleアプリを開いておけば周囲の会話をリアルタイム翻訳するとしている。さらに「AIアシスタント」機能を利用することで収録した会話をテキストで保存可能。議事録作成を楽にすると続ける。
AI翻訳イヤホンということで一般的なワイヤレスイヤホンとは異なる点がいくつもある。その1つが完全分離を前提としたパッケージだろう。次の写真を見ていただくと少し大きめな充電ケースに見える。
この充電ケースは真っ二つに分けることが可能。異なる言語を持つ相手に手渡して利用できるようになっている。ちなみに個別充電ではなく、イヤホンR側にUSB-Cポートがあるのでそちらへ差し込みパッケージを閉じた状態で2つのイヤホンを充電する。
1つのイヤホンには3つのマイクが搭載。これによりノイズ低減と翻訳精度の大幅な向上に繋がったとのこと。相手にもイヤホンを渡すことでカフェや街の喧騒に遮られることなく会話を楽しめるという。
開封直後はイヤホン本体と充電ケース話にそれぞれ保護フィルムが貼られているので忘れずに剥がしておきたい。
なお、パッケージの中身は次のようになっていた。
そのまま中身を取り出していく。
クイックスタートといった紙類とUSB-A to Cケーブルが1本入っていた。
説明書は日本語対応。話し手の90%以上が日本という島にしかいないのに・・・日本語表記は有難い話だ。
動画翻訳でYouTubeを視聴した感想
次の写真はTimekettleアプリで「動画翻訳」を選んでからブラウザアプリを開いてYouTubeで海外動画を再生したところを撮影したのだが、ポップアップでリアルタイム翻訳の結果が表示されているのがわかる。
もちろんAI翻訳イヤホン「Timekettle W4 Pro」では日本語での翻訳結果が流れてくる。YouTubeの翻訳機能と比べると細かな言葉も的確に翻訳できている印象を受けた。
この状態のまま専用アプリに戻すと翻訳元と翻訳結果がテキストで表示されていた。この文字はコピー可能。
たとえば動画再生後に内容を確認したいといった時もテキスト内容から確認することができる。
こちらがイヤホンのホーム画面。上の写真最下部にあるメニュー「通話と動画翻訳」を選ぶことで先ほどの翻訳体験が行える。
この機能は「オンライン翻訳」となっていてモバイル通信あるいはWiFi環境が必要になる。オフライン翻訳とは異なり毎月300分までという制約があるので注意したい。毎月1日には300分が復活するが急ぎの際はアプリ内課金で翻訳時間を購入することもできる。ここは格安SIMの高速通信と同じような使い方となりそうだ。
「Timekettle W4 Pro」のセットアップ(初回接続)をしよう
そんな「Timekettle W4 Pro」をiPhoneで使うためにセットアップを行っていく。はじめに各アプリストアからTimekettleアプリをダウンロード、今回はiPhoneなのでApp Storeから入手(アプリページへ、AndroidはGoogle Playへ)した。
Timekettleアプリを起動するとアカウントを作成するか、GoogleやAppleといった既存アカウントを連携してログインするか求められる。今回はiAppleアカウントでログイン。するとニックネームの入力画面が表示された。
翻訳イヤホンの利用シーンについてのアンケートが表示されるので1つ以上を選択して先へ進むとTimekettle社のイヤホンが並んだ画面が表示される。
今回は「Timekettle W4 Pro」なので「W4 Pro」を選択。次の画面でBluetooth接続が求められた。
iPhoneの設定アプリを開いてBluetoothで接続するだけで特別な認証作業などはなかった。そのままTimekettleアプリに戻ると上図右にあるホーム画面が表示された。
イヤホン画像の隣には今月の残りオンライン翻訳時間が表示されている。
そのまま翻訳機能を選ぶと残り時間と翻訳したい言語の選択画面が表示された。あとはパソコン等で流れている外国語を再生することで自動的に翻訳が始まる。かなり古い機種でも高く評価されていたオンライン翻訳だけあって速度、精度ともに満足できるレベルに仕上がっていた。
なお、先に書いた「動画翻訳」はオンライン翻訳限定の機能となっている。
上図左にあるとおり「オフライン翻訳」にチェックを入れていると動画翻訳は利用できない。これをオフにすることでブラウザアプリの海外動画をリアルタイム翻訳できるようになる。
それではネット回線が不要で使いたい放題という魅惑の「オフライン翻訳」を見ていきたい。
回線不要な「オフライン翻訳」向けクーポンを入手しよう。
「オフライン翻訳」を利用するには言語パッケージを購入する必要がある。ここで「課金か・・・」と躊躇うかも知れないが初回は2言語文のクーポンが付与されるので、それを利用していきたい。
オフライン翻訳を選ぶと言語パッケージが必要ということで「今すぐダウンロード」するという画面を選ぶことになる。そのまま進むと1つの言語につき「5Fish」が必要とのこと。手持ちの残高を見ると0Fishとなっていて、アプリ側も親切に特典があると案内(下図左)してくれる。その案内を振り切って購入手続きをしてしまうと実際の支払い画面へ案内されるので注意。
今すぐ言語パッケージをダウンロードしたいところだが、グッと堪えてアカウントページへ戻りメニュー「クーポン」(下図中央)を選択。すると選択製品ごとに5Fishクーポンが配布されている画面へと遷移する。
上図右にあるクーポン一覧から対象製品で「W4 Pro」と書かれたクーポンを探し、そこでクーポンを入手した。
無事にクーポンを入手したら言語パッケージを買いに行こう。
再びオフライン翻訳画面から言語パッケージ一覧へ移動して必要な言語を5Fishで選択。すると先ほど獲得した残高から差し引かれて無料で購入できるという確認画面(上図左)が表示された。
今回は英語から日本語へのオフライン言語パッケージを購入した。
これで英語に限ってしまうが、オフライン翻訳の月間300分制限から解放されたことになる。
◇オフライン翻訳を使ってみよう。
先ほどの言語パッケージを入手したら「傍聴翻訳」を起動してパソコンから流れるYouTube動画を再生、その精度を確認していく。
「傍聴翻訳」でははじめに言語を選ぶ、今回は英語→日本語を選択した。すると英語と日本語のテキストエリアが表示され、iPhoneマイクで聞き取った英語を日本語に翻訳するようになった。
この時にプレイボタンを押すことで録音と停止を変えることが可能。
さて実際に使った感想だが先ほどのオンライン翻訳に比べると大幅に精度と速度が劣ることがわかった。Macbook Airのスピーカー品質が低いのか「傍聴翻訳」ではYouTube動画の翻訳が行われず、手こずってしまった。
最終的にアプリ側で翻訳テキストエリア(上図右)を表示させた状態で動画を再生、1つのフレーズごとに動画を止めることで翻訳することができた。もっと上手い使い方があるのかもしれないが私が試した限りではストップ&ゴー作戦が効率よく翻訳できた。利用前は回線不要なオフライン翻訳のほうが高速だと思っていたので意外な結果だった。
そうなると月間300分という制限があるもののオンライン翻訳の凄まじさを思い知る。ネット回線と時間制限が許す限り優先的に使いたい機能だ。
「Timekettle W4 Pro」のキャンペーン情報
最後にMakuakeで開催中の「Timekettle W4 Pro」のキャンペーンについて触れたい。
一般販売予定価格は63,999円となっていて、翻訳デバイスとしては割安に感じてしまうがクラウドファンディングならではの早割が実施されている。これを利用することで20%OFFの価格で入手できる。
クラウドファンディングは出資という形なので主催者から何も届かないという最悪のケースも考えられるが、そこは翻訳専門企業として実績のあるTimekettle社、信頼性は高い。
記事投稿時点(2024/12/12)の最安となる20%OFF早割へ出資すると「Timekettle W4 Pro」が2025年3月末までに届く予定となっている。
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