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※掲載価格・表記は掲載当時のものです。

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2013年6月4日(火)まで開催、「普段着のデンマーク家具」展レポート

2013/05/28

必見のベンチ&チェアをレポート

2013年6月4日(火)までの期間、東京都新宿区のリビングデザインセンターOZONEで「普段着のデンマーク家具」展が開催されています。

普段着のデンマーク家具展、開催

これまで日本でほとんど紹介されてこなかった5ブランドの製品を集めた今回の展示。北欧家具に詳しい方でも名前を聞いてピンと来る方は少ないかもしれません。しかし、会場に足を運べば必ず強く感じるものがあるはず。

今回は、会場で発見した”注目アイテム”をレポートします。

日本では無名でも…美しさと造りに驚く無垢のベンチ

まずレポートするのは、ダイニングセットとして展示されているOrebo Træindustri(オレボ)社のベンチです。


無垢材のダイニングテーブルもオレボ社製。オレボ社は100年以上アッシュ材を使った物作りを続ける”アッシュ材の達人”。デンマーク国内で切り出されたアッシュ材を用い、丸太の製材から加工まで一貫して自社で行うという、デンマークでも珍しいメーカーです。

「アッシュ材のシンプルなベンチ」ですが、「シンプル」の一言では収まらない軽やかな印象を受けます。

その理由は、その造り。


サイドから見ると、座面となる6辺の長材と、4本の脚、あとは長材を連結する部材だけで構成されているのが分かります。


脚は座面に直接固定。座面のカーブも連なる連結部材が作り出しています。

最小限の部材のみで作られていますが、しっかりと安定した座り心地で、強めに揺らしてもぐらつくことはありません。「なんだかすっきり見える」を実現しているのは、こうしたシンプル・ミニマムを追及した作りの工夫と技術の高さ。

改めてサイドから見ると、その美しさにほれぼれします。

100万脚生産された名作…日本限定モデルも

続いては、50年以上椅子一筋で作り続けている名門・Findahls Mobelfabrik(フィンダールス)社の「MOSBOL(モスブル)チェア」。こちらは、もしかしたらヴィンテージショップなどで目にしたことがある方もいるかもしれません。

1960年代から作り続けられ、これまでの累計で100万台以上が生産されているベストセラーです。その数字が示すとおり、誰からも愛されるだろう「これぞ椅子」といったフォルムで、ダイニングをはじめどんな場所でも使えそう。また、北欧家具だけでなく、幅広いテイストにマッチしそうです。

そして、軽い。女性でも楽々持ち運べる軽量さです。さすがベストセラー、普段使いの椅子としてすきがありません。

そんなモスブルチェアですが、実は、写真に写っているのは日本限定モデル。通常、すべてビーチで作られるところを背面だけウォールナットに変更されています。これは工場でたまたま発見されたウォールナットの背もたれ(埃をかぶって忘れ去られていたデッドストックだそう)を使い1960~70年代に作られていた仕様を復刻したものだそう。また、椅子の高さも標準より数センチ低くされています。

そしてこの特別仕様モデル、価格は3万円台。北欧の名作チェアと比較すると、かなりお手頃な価格です。100万台生産されたロングライフプロダクトの特別仕様モデルがお手頃価格…かなり心魅かれるものがありませんか?

今回レポートするのは以上2点ですが、会場にはさらに多くの「日本では無名だけど実力十分」な家具が展示されています。いわゆる名作家具は一通り通った方、質と価格のバランスが良い家具をお探しの方、人と同じではない家具を求めている方…そんな方にはきっと発見の多い展示となるはずです。

会期は2013年6月4日(火)まで。なお、会期の前半・後半で展示内容の入れ替えがあるそう。会期前半に訪れた方は、再訪もぜひご検討を。

普段着のデンマーク家具
会期:2013年5月9日(木)~6月4日(火)10:30~19:00 
会場:リビングデザインセンターOZONE 7F リビングデザインギャラリー
   東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
   ※水曜日(祝日を除く)休館
入場料:無料
主催:デニッシュインテリアス株式会社
共催:リビングデザインセンターOZONE(http://www.ozone.co.jp/)
   ノルディックフォルム(http://www.ozone.co.jp/showroom_shop/showroom/nordic/index.html)
お問い合わせ:リビングデザインセンターOZONE 03-5322-6500
詳細:http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1509.html
Photo:Kahori Kurihara

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