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テニスコーチ カタルが語るブログ

テニスコーチが日々の出来事から思ったことを色々語るブログです

ついに来た! 2024 全豪オープンジュニア優勝の 坂本 怜( さかもと れい )選手が【 四日市・チャレンジャー 】優勝!!

 

カタルです。

 

皆さん!

ついに来ました!!

 

今年、日本人初の全豪ジュニアシングルスの優勝者となった 坂本 怜( さかもと れい )選手( 18歳 )が、11月24日から行われていた【 四日市 ・ チャレンジャー 】でプロ初優勝を飾りました!

 

 坂本 怜( さかもと れい )選手のデータ(2024/12/2)

 

・元ジュニア世界ランキンク 1位

・全豪オープンジュニア S 優勝 D ベスト4( 2024 ) 全仏オープンジュニア S ベスト8 D 準優勝( 2024 ) 全豪オープンジュニア S ベスト4 D 優勝( 2024 ) 

 

・優勝時の世界ランキング 682位

・現世界ランク 412位(2024/12/2)

 

・「 IMG 」と2024年9月20日に所属契約、YONEX契約選手

・2024年9月20日にプロ転向

・出身 愛知県名古屋市北区

・生年月日 2006年6月24日(18歳)

・身長 195㎝

・体重80㎏

・右利き

・出身校 誉高等学校

・ジュニア時代の所属スクール チェリーテニスクラブ 15歳からアメリカのIMGアカデミーにテニス留学

・現在の拠点 IMGアカデミー( アメリカ )

 

 

 

 

 

❏ 苦しみのプロ活動…

プロ転向した後の 坂本 選手は、ひいき目に観ても上手く行っていたとは言いがたい戦績でした…

 

デビュー戦となった【 木下ジャパンオープン 】では予選 1R で当時88位の ルカ・ナルディ 選手( イタリア )にストーレートで敗れ、その後出場した ITF や チャレンジャー でも、予選からも含めて3大会連続で 1R 負けをしてしまうと言う苦しい結果が続いていました…

 

4大会目となった【 神戸・チャレンジャー 】で久々に予選を勝ち上がりますが、本戦 1R で176位の ユーリ・ロディオノフ 選手( オーストリア )にストレートで敗れてしまいます…

この時はまだ、厳しいプロの壁に苦しんでいる状況だったのだと思います…

 

そんな中、次の週に迎えた【 横浜慶応・チャレンジャー 】…

そこで、今回の優勝にも繋がったのではないかと思える運命的な出来事が起こっていました!

 

大会のドローは、 1R で神戸で圧倒された ロディオノフ 選手とまた当たると言う一見絶望的なものでしたが、 ロディオノフ 選手が前の週の神戸で決勝まで勝ち上がり、前日に決勝戦を戦った後と言う状況だったこともあってか、今度は逆にストレートで 坂本 選手が勝利すると言う結果になったのでした!

過程はどうあれ、そこでしっかりチャンスを勝ち取れたと言う事が、苦しんでいた坂本 選手にとって大きな自信に繋がったことでしょう!

 

そのままの勢いで準々決勝まで勝ち上がった 坂本 選手は、199位で 2021年の全日本選手権チャンピオンでもある 清水 悠太( しみず ゆうた )選手にファイナル タイブレークまでもつれ込む接戦を演じ…

3-6 7-6( 4 ) 6( 3 )-7 と最終的には敗れたものの、このレベルと互角に戦えたと言う事実が、プレーをより向上させる切っ掛けになったのだと思うのです!

( ちなみに 清水 選手はこのまま決勝まで勝ち上がりましたが、惜しくも準優勝と言う結果でした。 )

 

さて…

そんな横浜の次の週の開催されたのが【 四日市・チャレンジャー 】…

ここまでの戦績を見た上で、大会前に 坂本 選手がここまで勝ち上がれると考えていた人は恐らくほとんどいなかったのではないかと思います…

 

 

❏ 【 四日市・チャレンジャー 】優勝への道のり!

今大会は自国開催と言う事も有り、多くの日本人選手が勝ち上がっていて、坂本 選手の2R 以降の相手は、3試合連続で日本人選手となりました!

 

◎ 2R

2R の相手の 中川 直樹( なかがわ なおき )選手( 384位 )は、12歳の頃から IMG に留学していて、元世界ジュニアランキングは9位、2014年の全米オープンジュニアダブルスでは優勝している先輩です!

更に 2020年 全日本選手権で優勝を経験している実力者でしたが、1st をタイブレーク 11-9 と言う激戦の末ものにすると、2st は1ブレイクも与えずに取り切り…

7-6( 9 ) 6-3 でストレート勝ち!

 

◎ 準々決勝

準々決勝の相手は 内田 海智( うちだ かいち )選手( 366位 )!

元ジュニア世界ランク3位で、ウインブルドンジュニア、USオープンジュニア共にベスト4で、元世界ランク147位の強敵です!

強力なサーブとストロークの打ち合いとなった試合は、序盤でブレイクに成功した 坂本 選手がそのまま1ブレイク差で1stをで取り切ります!

2stはお互い一歩も譲らないキープ合戦となり、最後のタイブレークを制した 坂本 選手が…

6-4 7-6( 3 ) でストレート勝ち!

全体を通して1ブレイクしかされていないと言う熱戦でした!

 

◎ 準決勝

そして、日本人対決で特に注目だったのが準決勝の 望月 慎太郎( もちづき しんたろう )選手( 248位 )との一戦です!

望月 選手は12歳から IMG に留学し、16歳でウインブルドンジュニア優勝とジュニア世界ランク1位となってプロになった、元世界ランク129位の先輩選手です!

この対戦では観客もかなり入っていたみたいで、注目度の高さが伝わってきます!

そんなグランドスラムジュニアチャンピオン同士の1stは、 坂本 選手の積極的な攻撃が 望月 選手のプレーを圧倒し、その勢いで2ブレイクをものにした 坂本 選手が先取します!

しかし 2st に入ると…

序盤、そこまで鋭く深かったラリーのペースが少し落ち、集中力を欠いたようなミスが出た坂本選手に対し、そのチャンスを逃さず積極的に攻撃した 望月 選手がいきなりブレイクに成功し、後半ブレイクバックを許すも、最後に再度ブレイクに成功した 望月 選手が 2st 目を取り返します!

そして勝負のファイナル st !

お互いのプレーが上がる中、先にブレイクに成功した 坂本 選手がその1ブレイク差を守りきり…

6-2 4-6 6-4 で接戦をものにしました!

 

◎ 決勝

決勝戦の相手はのドイツの クリストフ・ネグリトゥ 選手( 409位 )!

相手選手は予選から勝ち上がってきたベテラン選手で強力なサーブと、鋭いスピン系のボールを中心に相手を崩すプレーをします!

1stは、そんな ネグリトゥ 選手のスピン系のボールにタイミングが合わずにミスする場面が多く、2ブレイクされてしまった 坂本 選手がセットを失います…

しかし2stに入ると、ファーストサーブの確率とコースが向上し、苦戦していたスピンボールを狙い過ぎずに打ち込んだり、スピン系で深く打ち返す場面が増えたことで、 ネグリトゥ 選手のスピンが序盤より鋭さを失い、その結果 坂本 選手が前に入って打ち込んだり、ネットプレーでポイントを取りきる場面が増えて行きます!

その攻撃的なプレーで先にブレイクに成功した 坂本 選手がそのままリードを守り、2st目を取り返します!

ファイナル st に入ってもその勢いは止まらず、終始攻め続けた 坂本 選手が終盤にブレイクに成功し…

1-6 6-3 6-4 で見事な逆転優勝を飾りました!

 

 

❏ プロ転向から約2ヶ月での進化!

プロ転向してからの坂本選手の進化は目を見張るものが有ります!

元々210㎞以上のスピードが出ていたサーブはコースや配球が良くなり、今大会もかなり高いキープ率でした!

ストロークは元々攻撃的なショットも有りましたが、全体的に打点を落とすことが多かったのですが、下がらずに高い打点から打ち込めるようになっていて、高身長から打ち込まれるショットは強力な武器になっていました!

特に元々得意だった回り込みフォアハンドがより強力になり、前に入った時の攻撃力はかなりのものだと思います!

更に、これまで安定したラリーが中心だったバックハンドが、強力なストレートの打ち込みやカウンターが打てるようになっていて、プレーの幅がかなり広がっていました!

そして、何より進化されたたと感じるのがフットワーク!

ジュニア時代の動きは決して良いとは言えないものでしたが、今大会ではそこがかなり強化されていて、球際からの返球率もかなり高くなっていました!

 

この進化をたった2ヶ月で成し遂げたと言うのは本当にビックリです!

 

 

❏ まとめ

プロ転向した直後の 坂本 選手のプレーは、全豪オープンジュニアを優勝したとはいえあくまで一世代のジュニアのレベル…

まだまだチャレンジャーで勝ち上がれるだけの実力は無かったのだと思います…

 

しかしそのプレーが2ヶ月で進化し、チャレンジャーを優勝できる実力まで成長したと言うのは凄いことです!

恐らくサポートしているコーチ陣と本人とのビジョンがマッチしたからこそだと思います!

このチームが、今後どのような成長を見せてくれるのかホントに楽しみです!

 

……

ついに日本テニス界にも高身長でスケールの大きいプレーが出来る選手がうまれてきました!

ただ、この 坂本 選手の存在をただ特別なものとするのではなく、後に続くジュニア選手達の道を切り開いて行くものになって欲しい!

そんな切り開かれた道にどんどんと進んで行く日本人選手を観てみたい!

そんな思いで今日もジュニア育成に力を入れるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

家で一人練習したい人にお勧めの『 テニス練習器具』11 選 + オンコート球出しマシン 4 選 !!

 

カタルです。

 

今回は、「家で密かに練習したい!」って言うテニス愛好家や、「 家でも自主練してライバルに差を付けたいたい! 」って言うお子さんなんかにこれは良いのでは?と思ったテニス器具と、オンコートでも1人で練習できる優秀な球出しマシンも紹介したいと思います!

 

 

 

 

❏ 跳ね返りを使って練習!

テニス練習器具① 《 テニス リバウンドネット 》

ちょっと値段は高いですが、うまく設置すれば家の中でも出来るかもしれない器具です。

かなりハードヒットしてもしっかり吸収されますし、返って来るボールも優しい球出しみたいなボールが来るので、ゆっくり基礎練習するには最高じゃないかなと思います。

角度を変えると返って来るボールが変わるので、ボレーの練習も可能ですよ!

 

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現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥49,999( Amazon )

 

 

テニス練習器具② 《 テニス練習機 リバウンドネット2 》

これは、壁当ての要領で練習が行える練習器具です。

バンドの調整でボールの跳ね返り方を変えれるので、これも家の中の設置も可能かもしれません!

角度の調整も可能で、ボレーの練習も行えます!

組み立てが簡単で収納バックも付いているので収納や持ち運びに便利です。

 

現時点で、どのサイトでも購入可能です⇩

 

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¥36,850( 楽天・Yahoo!・Amazon )

 

 

テニス練習器具③ 《 ポータブル テニス リバウンドネット 》

これも壁当ての要領で練習が行える練習器具です。

角度の調整が出来、ストロークとボレーの練習が可能です!

スペースによっては室内の使用も可能だと思います。

 

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テニス練習器具④ 《 テニストレーナー・ リバウンドネット 》

これも壁当ての要領で練習が行える練習器具です。

角度が3段階調整可能で、ストローク、ボレー、スマッシュ、サーブの練習が出来ます。

折り畳みが出来るので保管や持ち運びに便利です。

ネットの張りを調整できますが当たる場所によって跳ね返り方に違いが有るようです。

 

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¥23,730( 楽天 )

 

 

テニス練習器具⑤ 《 クイックプレイ スポットリバウンダー 》

これは、基本サッカー用なので今まで紹介したものよりも反発が弱いですが、程よく跳ね返って来るので、軽い球出しを打つような地味な反復練習などに使うと良いと思います。

注意点としては、地面に設置している部分のネットが擦れて破れてしまうようなので、少し対処が必要かもしれません。

 

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¥8,715~13,954( 楽天 )

( サイズによって値段が違います )

 

 

❏ 打感を感じながらの素振りで練習! 

テニス練習器具⑥ 《 テニス練習機ピコチーノ 》

これは、本格的に家の中で練習出来る器具です!

素振り時に、ボールを捉える打点や打感をイメージするにはとても良いと思います。

しっかり打っても倒れないように重りが付いているのと、打っても跳ね返ってくる機能で、何度も反復練習が可能です!( ただ、重りは付属の5キロだけでは動いてしまうのでプラスした方がよさそうです… )

 

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¥21,780( 楽天・Yahoo! )

 

 

テニス練習器具⑦ 《 TopspinPro ( トップスピンプロ )  》

これも、本格的に家の中で練習出来る器具です!

素振り時に、ボールに回転を掛ける感覚も身に付けることが出来るのが魅力で、スピンを掛けれるスイングの基本を覚えるにはとても良いと思います。

ただ、力いっぱい降ると言う観点では壊れてしまうこともあるみたいなので、その辺も考慮しての使用が必要そうです!

 

現時点で、どのサイトでも購入可能です⇩

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥21,200( 楽天・Yahoo! )

 

 

テニス練習器具⑧ 《  トレーニング テニス・スウィングパートナー 》

これも、本格的に家の中で練習出来る器具です!

実際にボールを打つ感触で練習できるので素振りだけでは物足りないと言う人にお勧め!

高さが変えられるので大人も子供も利用できそうです!

ただ力強くスイングするには重りが軽いみたいなので、更にプラスする必要が有りそうです!

 

現時点で、Amazon以外のサイトで購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥7,920( 楽天・Yahoo! )

 

 

テニス練習器具⑨ 《 スイングトレーニング用テニストレーナーシステムポータブルテニスリバウンダー 》

これまた、本格的に家の中で練習出来る器具です!

打ったら跳ね返ってくるボールを何度も打ち返すことで、タイミングや打点を安定させるためのバランスや、対応力がついていきそうです!

しかし…これは普通に面白そうですねぇ~

日々のストレス発散にもなるかもですね!(笑)

ただ、強く打ちすぎると倒れてしまうようなので、本格的なヒットをしたい人には向かないかもしれません…

 

現時点で、どのサイトでも購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥2,717( Amazon )

 

 

❏ 球出しマシンで練習! 

テニス練習器具⑩ 《 カルフレックス ソフト・硬式テニス兼用マシン CT-014+ネットセット  》

これは、球出し機とネットのセット購入で自主練が出来る練習器具です。

球出し機単品でも、コートでの自主練で使ったりと、活用法は様々だと思います。

自動首振り機能と、球出しの距離が3段階、高さが4段階、次の球が出るまでの時間が3段階調整できます。

そこまで遠い距離までは球出しできないので、手出しのボールを打ってる感じですね!

ネットと同時に使えば球切れなく連続で使用できるので、いい反復練習になると思います。

とにかく値段が安いので気軽に購入できそうなのも魅力だと思います。

…難点は… ネットの組み立てが簡単ではないので、置き場に困るところみたいですね。

 

現時点で、どのサイトでも購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

単品¥6499 セット¥9,900( Amazon )

 

 

テニス練習器具⑪ 《 マイオートテニス2 》

これは、値段がかなり高いので購入される方は限られてくるとは思いますが、その分かなり優秀な球出しシステムが組み込まれています!

球出しのスピード、飛んでくるボールの距離(2m~7m)、高さ(0.5m~4m)が変えることが出来るので、ストロークだけでも浅いボールや深いボール、高い打点からの打ちこみなど、あらゆるボールの練習が可能です!

ボレーやスマッシュの練習も多彩にできるのも魅力ですね!

製作者のこだわりとして、実際のネットの高さにラインが引いてあり、その上にターゲットが設定されています。

そのターゲットを狙うことで本来のコート感覚や、コントロールする感覚も身に付けることが出来ます。

ただ、首振り機能や、ランダムで距離を変えるような機能はついていないので、あくまで反復練習を目的として利用できると良いと思います。

 

現時点で、どのサイトでも購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥198,000( Yahoo!・Amazon )

 

 

❏ 球出しマシンで練習! ( オンコート )

テニス練習器具⑫ 《 トスマシン・ツイスト

これは、上の⑩で紹介した CT-014 と同じトスマシンですが、オンコートでの自主練習に良いのではないかと思います!

球出しの間隔が5秒で、連続で出せる容量が28球と多めなので、反復練習としてリズムよく打つたり、複数人で交代しながらの練習にも良いと思います!

飛び出し距離は 4m~6mと5段階の調整が出来ますが、高さを変えることが出来ないのが少し残念…

設置の仕方によってさまざまな練習が出来そうなので、工夫次第でかなり役に立つ商品だと思います!

 

現時点で、Amazon 以外のサイトで購入可能です⇩

 
現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥42,900( 楽天・Yahoo! )

 

 

テニス練習器具⑬ 《 プレーヤー・ボールマシン 》

これは、今回紹介する中で最高額の商品ですが、その分ハイレベルな球出しシステムが組み込まれています!

球出しの間隔は 2~10 秒と幅広く設定でき、連続で出せる容量も150球と大量です!

ボールスピードも 16km/h~136km/h(初速計算)と幅広く調整できるのに加え、球種もスライス・フラット・スピンと変えることが出来、細かくスピン量を調整することも出来ます!

更に弾道の調整も細かく出来るので、スマッシュやボレーだけではなく、回転量の調整も加えれば、高い弾道でスピンが掛かったループボールだったり、ネット際に落ちるドロップショットのような球出しも可能です!

そしてこのマシンの目玉が、6種類の動きが出来る首振り機能です!

まずは左右の球出しが3種類

1.ランダム( コート1面の左右あらゆる場所にランダムに球出しされます )

2.2ライン機能 NARROW( コート半面で左右に球出しされます )

3.2ライン機能 WIDE( コート1面で左右に球出しされます  )

それに加え、前後左右がランダムに球出しされるプレイヤーモードでは、初級、中級、上級と3つのレベルがあり、その設定レベルによってスピードや難易度が変わるようになっているようです!

この機能を組み合わせれば、初級者から上級者までな目的やレベルに合わせた練習が出来そうですね!

 

現時点で、Amazon 以外のサイトで購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥495,000( 楽天・Yahoo! )

 

 

テニス練習器具⑭ 《 スピンショット プレーヤー 》

このマシンも同じく高額な商品ですが、オリジナルの球出しドリルが作れるプログラムシステムが組み込まれている優れものです!

更に、スマホやappleウォッチなどにアプリをダウンロードすることで、細かい操作やプログラムの設定を遠隔から行うことも出来ます!

マシンの性能としては、球出しの間隔は 2~10 秒、球種をスライス・フラット・スピンと調整することができ、ボールスピードも 30km/h~120km/hまで設定できます!

弾道は1~50段階まで調整でき、左右も20段階設定可能です( ランダムも可 )!

そしてプログラムシステムでは、1球1球に細かくこの設定を組み込むことができ、6球で1セットの球出しメニューを12種類保存できます!

連続で出せる容量は120球なので、自分の練習したいことを存分に行うことが出来ると思います!

 

現時点で、どのサイトでも購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥391,687( Amazon )

日本語の説明書が必要な方は、少し値段は高くなりますが、楽天 か Yahoo! からの購入がお勧めです。

 

 

テニス練習器具⑮ 《 ポータブルテニスボールサーブマシン 

最後に紹介するのが、上の2つより少し安めでありながら両方の機能を併せ持ったようなハイレベルな商品です!

これが有ればオンコートでの練習内容が一変すること間違いなしです!

球出しの間隔は 1.8~8秒で、連続で出せる容量は100球有ります!

ボールスピードも 20km/h~120km/hと幅広く調整できるのに加え、球種もスライス・フラット・スピンと細かくスピン量を調整することが出来ます!

更に弾道も 5~45度と細かく調整でき、深さも最大30mの中で細かく調整できます!

そして注目なのが多種多彩な球出しメニューが組み込まれたトレーニングモード!

固定ポイントボール、水平スイングボール、垂直スイングボール、ディープボールとシャローボール、ツーラインボール、クロスボール、ランダムボール、ハイドロップボール、トップスピン、バックスピン、バレーボール、スマッシュ、プログラム、ムーンボール、可変速度ボールなど…

しかもこれらを専用のコントローラーとスマホアプリで設定できると言う優れものです!

重量も15㎏と軽量で大きさもコンパクト、キャスターもついてるのが助かりますね!

 

現時点で、Amazon のみで購入可能です⇩

 

現時点の最安値( 2024/12/1 )

¥194,032( Amazon )

 

 

❏ まとめ

今回の記事は、子供にクリスマスプレゼントは何が良いか聞いたら…

 

「テニスコートが欲しい!」

 

と言われたお母さんの

 

「いやいや、コートは無理!!」

 

と言う会話から…

 

ならこんなのはどうでしょう?と書いてみました!

 

どれも子供にプレゼントするには高い気もしますが、自分も使うつもりだったり、子供の頑張りを応援する先行投資と考えれば… ねぇ…

って思える商品も有るかもしれません。

 

もし参考になれば幸いです。

 

 

「 これはちょっと掘り出し物じゃない! 」って商品の数々に、書いててかなりワクワクしたカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

「全日本ジュニアを優勝したい!」…巣立つ教え子の軌跡とこれから…

 

カタルです。

 

何ヶ月か前に、現在大学生で来年から日本リーグ出場チームに就職が決まった元教え子の記事を書いたのですが…


前の記事はこちら⇩tenniscoachkataru.com

今回は、その元教え子のジュニア時代の軌跡をエピソードとして書いた昔の記事を復刻しようと思います!


前回書いた記事【 先を見据えることの重要性!… 】にもつながる部分も有るので、良かったらご覧ください!


前回の記事はこちら⇩tenniscoachkataru.com



 

 

❏ 嬉しい報告

 

「 〇〇大学に合格しました。 」

 

年末に、教え子から嬉しい報告がありました。

1部リーグの大学に推薦で合格した教え子は、去年はコロナ禍で開催されなかった関東ジュニアで上位シードになる予定だった選手です…

 

運動センスと言う観点でその子を語ると… 

「 不器用でセンスが無い! 」と言う表現になるでしょう…

 

もしテニスをやっていなければ、スポーツが苦手な子だったかもしれません…

 

それでも努力を惜しまず取り組んできたその子は、地道に実力をつけ、自分より上にいた選手たちを追い抜きながらここまでやってきました…

 

今回は、そんな教え子がどのように育ってきたのか?を軽く紹介して行きたいと思います!

 

 

❏ 教え子の軌跡…

◎ 始まりは両親の熱意から…

教え子の両親はテニス愛好者で、幼稚園児のその子を熱心に教えていました。

 

昼の市営コートで両親のどちらかが球出してるのをよく目にしましたが、お父さんは仕事の昼休みに1回帰ってきて教えていたらしく、帰れないときはお母さんが教えていたと言う事でした。

 

この両親の行動力と熱意…

これが教え子が上達して行く上での基盤になって行ったことは間違いないと思います!

 

 

◎ 徐々に芽生える自分の意思…

その子がジュニア選手クラスに入ってからは黙々と練習をしていました。

 

ただ…

センスが有ると言われるタイプでは無く…

教わったことがすぐには出来ないことが多い子でしたが、地道な努力で徐々に成長して行きました。

 

U12の時の戦績は、何とかギリギリ関東ジュニアに出場し、1回戦で敗退…

U14の時には、関東ジュニア2回戦まで勝ち上がりましたが、3回戦では大敗し、全日本ジュニアには手が届きませんでした…

 

決して順風満帆とは言えない選手活動の中でしたが、教え子の意識とやる気はどんどん上がって行き、取り組み方や考え方は一般的な子供とは全然違ったものになって行きました。

 

当時の教え子の生活はこんな感じ…

 

・ 朝、学校に行く前にランニング!(今もやってるかは分かりませんが…)

 

・ 学校から帰ったらすぐにテニスコートに向かい、レッスンが始まるまで自主練習!

 

・レッスン後、30分の自主練!

 

・ 土日は朝早くから自主練習を初め、夜のレッスンまでテニスコートで過ごす!

 

・ 寝る前にはしっかりストレッチをする!

など…

 

 

今まで強制的にやらされていたことなども、自分から進んで取り組むようになり、自分の意思や考えをコーチに言うことも増え、顔つきも変わって行きました。

 

 

◎ 努力が自信に代わる時…

そんな教え子の取り組みと意識を象徴する、印象的なエピソードを紹介します。

 

その子がU16の下の年代の時…

勝ったら関東ジュニア出場…負けたら出られない…という一戦が有りました。

 

勝てば、初めて下の年代で関東ジュニアに出れると言うことも有り、気合は十分…

1セットマッチ ノーアド の一発勝負!

 

いざ!!

 

…しかし、試合が始まってみると相手のプレーが非常に良く…

逆に教え子のプレーは中々上がって来ません…

 

終始押される展開のまま…

スコアは 1-5 となり相手のマッチゲームとなってしまいます…

 

「 こりゃ厳しいなぁ… 」

 

圧倒的に苦しい状況に周りも僕もあきらめムードになっていた時、教え子のプレーに変化が起こります!

 

『 自分の方が絶対練習してる! 負けるわけない! 』

 

マッチゲームを握られてからの教え子のプレーは、序盤こそ必死に食らいつく泥臭いものでしたが、徐々にプレーの質が上がり、大事な場面できっちり打ち切る強気なプレーへと変わって行ったのでした!

 

…結果は…

7-5での勝利!!

 

「 自分の方が絶対練習してる!負けるわけない! って言い聞かせてプレーしてたら勝ってました! 」

 

試合が終わった後の教え子の顔は、晴れ晴れとして、自信に満ち溢れていました!

この経験が、その子がこれまでやってきたことに対する確かな自信ともなり、その後の練習に対しての貪欲さと、向上心にも繋がって行ったのでは無いかと思っています!

 

 

◎ ついてきた結果が、さらなる成長へ…

その子が、更に上達する大きなきっかけとなったのは、全中(全国中学生大会)への出場でした!

 

初の全国ということで緊張もしていましたが、しっかり勝ち上がり、上位シードを破ると言う成果も出すことが出来ました!

 

その後の中牟田杯(関東上位の選手で行われるU15の関東大会)でもしっかりと勝ち上がり2度目の全国を経験した教え子は、その後もどんどん成長し、その上達スピードには目を見張るものが有りました!

 

 

◎ 初めて感じる大きなプレッシャー…

翌年、自分の年代となったU16の関東ジュニアで、自身初となるシード選手となった教え子には、全日本ジュニアへの出場が期待されていました…

 

そんな中行われた1回戦でしたが…

序盤からプレーが固く、全く足が動いていない…

ボールに入れていないまま打つショットはコートを外し、ミスを連発…

必死にもがきながらのプレーも及ばず…

ストレート負けでの1回戦敗退となりました…

 

「 こんなに緊張したのは初めてで… 全く思うようにプレーが出来ませんでした… すいません… 」

 

試合後に泣きながら謝る教え子と話しながら…

これほど責任を感じ、後悔したことは今まで無かったかもしれません…

 

プレーが上手くいかなかった理由は他にもあったかもしれません…

高校入学後、団体戦の練習などに時間を取られ、自分の練習があまり出来てなかったこと…

それによって、新たな取り組みで挑戦していたプレーが、未完成のままになってしまってたことなど…( これ自体も僕らの責任ですが… )

 

それより何より…

終わった後の「 すみません… 」が物語るように…

親からも…

コーチからも…

周囲からも…

勝って当たり前と思われているプレシャーに、教え子がさらされていることに気づいて上げれてなかったこと…

その状態のままコートに送り込んでしまったこと…

様々な後悔で、その夜は寝れなかったのを覚えています…

 

 

◎ 折れない心…

そんな挫折と言ってもいい敗戦の次の日には…

コートの上で練習する教え子の姿が有りました!

 

悔しく無かったわけがない…

1日で忘れる事なんて出来るわけがない…

それでもコートに立った教え子は…

 

翌年…

U18の 全日本ジュニアのコートに立っていました!

 

 

◎ 開けた世界と新たな課題…

高校2年生にして、自分の高校のシングル1となった教え子は…

 

その年のインターハイ予選を勝ち上がり、全国インターハイのシングルスに出場していました…

 

そして…

今までずっと果たせずにいた全日本ジュニア出場と言う悲願を…

U18の下の年代で、単複両方で果たすことが出来ていたのです!

 

大会の結果は、シード選手に惜しくも敗退となりましたが、自分のテニスが通用する!と言う自信と共に…

更に上を目指すために必要な課題も見つけることが出来たと言える大会になりました!

 

 

❏ 「 全日本ジュニア優勝を目指して! 」

インターハイ、全日本ジュニアと経験を積んだ教え子は、県内では1位の選手となっていました!

 

そんな教え子が掲げた目標は、「 全日本ジュニア優勝! 」でした!

 

 

◎ 目標のための新たな挑戦と苦しみ…

全日本ジュニア優勝のために、新たなプレーへの挑戦やフィジカルのアップにも取り組んでいた教え子でしたが…

新たに身に付けようとしていたプレーが、自分の今までのプレーと上手くかみ合わず、今まで勝っていたライバルたちに負けるなどの苦戦を強いられていました…

 

元々不器用なその子のプレーには、迷いと不安がにじみ出ていましたが…

あくまで目標は「 全日本ジュニア優勝! 」

今はそのための通過点なんだと言い聞かせ、ひたすらトライし続けていました…

 

そんな葛藤と苦しみの中、地道に取り組み続けた教え子のプレーは…

その年の県ジュニアを迎えるころには、確かな進化を遂げつつありました!

 

 

◎ 果たせぬ思い…

関東ジュニア出場を決めていた教え子にもたらされたのは、新型コロナの影響で関東ジュニアと全日本ジュニアが中止になったと言う発表でした…

 

このころ…

世界中に新型コロナが広がり、日本でも緊急事態宣言が発令された厳しい時期でした…

仕方がない状況とは言え…

この1年、目標としていた大会が無くなった教え子のショックは計り知れないものがありました…

 

 

◎ ブレない意思!新たな目標を胸に…

衝撃の発表が有った翌日…

集中した表情で練習している、教え子の姿がコートには有りました!

 

「 ショックでしたけど… 仕方ないです… もっと強くなって大学で活躍できるように頑張ります! 」

 

これがその日、教え子が僕に言った言葉でした!

 

つらく無かった訳がない…

目の前の目標を失い、気持ちが切れてもおかしくない状況の中…

1日で気持ちを切り替える努力をし、新たな目標を立てて練習に来た教え子のことを…

僕は誇りに思いました!

 

 

◎ 更なる成長を遂げて…

 

「 〇〇大学に合格しました。 」

 

進学を決めた教え子は今、更なる成長を遂げてきています!

 

大学入試前、コロナ禍で開催された一般の Jop 大会 に出場し、現役40位台の選手を破るなどの経験も積んだ教え子のプレーには、更に先に進むための準備が出来ていました!

 

入試前は少し落ちていた練習量も、合格が決まってからは元に戻り…

 

去年の同じ時期と比べて、全くの別人とも言えるレベルへと進化しています!

 

 

◎ ジュニアと大学生の違い…

大学生になるにあたって、僕がジュニア選手達に、常日頃から言い聞かせていたことが有ります…

 

「 大学で伸びるかどうかは自分次第! 環境が大きく変わる分、自分の目標と意志を強く持つこと! 」

 

そして大学に入った後の注意点はこちら⇩

大学に入った時の注意点

 

・大学に入れば、ジュニア時代の功績など意味がなく、ある意味ここからが本当の実力が試される戦いになると言うこと!

 

・ジュニア時代無名だった選手が、急激に伸びて強くなったりと、この時期の取り組み方で大きく状況が変わって来ると言うこと!

 

・自主練することが増えて行くので、強い意識と主体性が必要だということ!

 

・環境が変わり、スクールに行くなどの縛りが無くなることで、遊んだり、練習をさぼったりして潰れて行く選手が少なくないこと!

 

・中には、ジュニアのころの惰性でやる気なくプレーをしていて、それでもある程度勝てる事で調子に乗ってしまっている選手もいるけど、それに惑わされてはいけないと言うこと!

 

・先輩から誘われる悪い遊びに、気を付けなくてはいけないと言うこと!

 

など…

 

 

ジュニアと言う枠組みから離れた大学生には、数々の誘惑が押し寄せて来ます。

 

この時、ジュニア時代をどう過ごしてきたのか?がかなり重要な部分を占めるのでは無いかと僕は思っています。

 

ジュニア時代、無理やりきつい練習をやらされていたり、言われるがまま練習していた選手などは、自分からは全く行動できなくなることが多いのに対し…

自分の目標や意思をしっかり持っている選手は、誰かに言われるでもなく行動するなど、積極的な活動が出来ることが多いと思います!

 

そして、大学に入った後の一番のメリットは練習量です!

やろうと思えば、ジュニア時代よりはるかに多い練習が可能になります!

ある意味、大学に入った後の上達は、自分次第とも言えるのです!

 

そんな、どちらにでも転ぶ可能性のある大学部活と言う環境の中で、自分の意志を貫き、最後までやり切った者だけが身に付けられる強さと言うものが存在すると言う事なのです!

 

 

◎ 応援するものとして…

これから大学1部リーグと言う厳しい環境に置かれたとき、教え子がどのように成長して行くのかは未知数です…

 

ずっと教えてた身としては、教え子の不器用さや運動能力の低さは少し心配にはなります…

 

今までは、それを踏まえてのトレーニングなどを行い、徐々にフィジカル面なども上げてきましたが…

これからは、勝手が違う環境となることでどうなるのか…

 

おっと!少し過保護になってしまいました…(笑)

 

きっとこれまでと同様に、教え子は出来ないことも諦めず、地道に一歩一歩前進していくことでしょう!

 

そして、しっかりと力を付けた教え子がインカレ優勝できるほどの選手に成長し、プロになって世界に羽ばたいていく!

 

…そんな理想のストーリーを夢見ながら…

今度は応援するものの1人として、静かに見守って行きたいと思っているのです! 

 

 

❏ まとめ

今回は、日本リーグチームへの就職を決めた元教え子が、ジュニア時代どんな軌跡を歩んできたのかを見てもらおうと思い、その子が大学入学前に書いた記事を復刻してみました!

 

今は部活も引退し、スクールでジュニアとも一緒に練習してくれているので、後輩選手達の良い刺激になってくれています!

 

日本リーグチームに入れば、選ばれたハイレベルな選手の中でもまれることになると思いますが、それと同時に仕事と練習の両立と言う難しい環境にも置かれることになります!

 

ただ、その熱意と向上心には…

そんな中でも更にレベルを上げ、日本リーグや全日本で活躍する姿を見せてくれるだろうと言う期待感が生まれます!

 

スクールから巣立っても尚、上を目指す気持ちを高め続ける元教え子の成長に、胸が熱くなる思いのカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

先を見据えることの重要性! 全日本ジュニア U18 出場選手を例に考える、ジュニア育成の注意点!

 

カタルです。

 

ジュニアの成長には、最終的にどうなるのか予想の付かない部分が多くあります!

 

僕もこれまで何人ものジュニア選手と携わってきましたが、幼少期に感じるセンスと言うものが、必ずしも最終的な能力を保証するものではないとつくづく感じています!

 

そこで今回は、そんなジュニアの成長過程をざっとイメージしやすくするために、今年の 全日本ジュニア U18 に出場していた選手達を例にしたデータを作ってみました!

 

 

 

 

❏ 2024年度、全日本ジュニア U18 出場選手の過去の軌跡

このデータは、今年から2年ずつさかのぼり、今回の 全日本ジュニア U18 出場選手がU16、U14、U12 と下の年代の時の 全日本ジュニア ではどのような戦績を出していたのかを現したものです!

 

中には途中で海外に拠点を移した選手や、早生まれですでにジュニアを卒業した選手、下の年代からエージアップして勝ち上がった選手などもいるので、あくまで今年の 全日本ジュニア U18 出場者と言う視点からのデータです!

 

ここでデータを見る前に一つ問題です!

U18 で 全日本ジュニア に出場していた選手が U12 に何人いると思いますか?

少し予想してみて下さい!

ちなみに当時の 全日本ジュニア U12 は16シードまでの選手の1Rが[ Bay ]となるドローだったので出場選手は48人です!

 

ではまず男子選手のデータからどうぞ!

 

2024年 U18全日本ジュニア出場者のデータ( 男子 )

 

※ 年代別での[ ー ]表記は、選手がその年代の全日本ジュニアには出場していないことを表しています。

※ U14は残念ながらコロナ過で中止となり詳しいデータはありません。

出場選手の代表地域の表記は U18 出場時のものなので、過去の代表地域と異なることが有ります。

( このデータは全日本ジュニア過去の結果を参考にしています。 )

 

男子選手の答えは10人でした!

 

当たりましたか?

 

プラスで言うと、男子選手では ウィンブルドンジュニア ベスト4 に入り、先日行われた 全日本選手権 でベスト16に入った 本田 尚也( ほんだ なおや )選手が海外に拠点を移しているので、合わせて考えれば11人と言ったところでしょうか!

ちなみに 本田 選手の U12 の全日本ジュニアの戦績はベスト8でした。

 

本田 尚也( ほんだ なおや )選手について書いた記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

更に言うと、2年前のU16に出場していた選手の数は29人で、半分以上がU18で初出場の選手でした!( 35人の中の3人の選手はU12からの返り咲きです。 )

 

 

それでは女子選手の方も男子選手の結果を参考に同じく予想してみて下さい!

ではデータをどうぞ!

 

2024年 U18全日本ジュニア出場者のデータ( 女子 )

 

※ 年代別での[ ー ]表記は、選手がその年代の全日本ジュニアには出場していないことを表しています。

※ U14は残念ながらコロナ過で中止となり詳しいデータはありません。

出場選手の代表地域の表記は U18 出場時のものなので、過去の代表地域と異なることが有ります。

( このデータは全日本ジュニア過去の結果を参考にしています。 )

 

何と、女子選手も全く同じ10人でした!

 

ちなみに女子は、 斎藤 咲良( さいとう さら )選手、 クロスリー 真優( くろすりー まゆ )選手、 小池 愛菜( こいけ えな )選手、 木下 晴結( きのした はゆ )選手の4人は、プロ転向したり海外に拠点を移したりと 全日本ジュニア には出場していないので、そこも合わせれば14人と言ったところでしょうか!

 

ちなみにこの4選手が 全日本ジュニア U12 でどうだったかと言うと、 斎藤 選手がベスト8、クロスリー 選手が準優勝、小池 選手がベスト8、木下 選手が2Rと言った感じでした!

 

4選手の1人 、斎藤 咲良( さいとう さら )選手について書いた記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

更に、U16で 全日本ジュニア に出場していたのは27人で、やはり半分以上の選手がU18で全日本ジュニア初出場の選手でした!( 同じく3人の選手は返り咲きです。 )

 

 

❏ 各年代で見る、勝ってる選手の特徴

さて、この結果を見て皆さんはどのように感じましたか?

 

データを見る限り、元々全国上位にいた選手がそのまま上位にいる場合も有りますが、多くの選手が入れ替わっていて、U12の頃のメンバーとU18のメンバーが全然違っていると言う現象が起こっています!

 

これは、U12 ⇨ U14 ⇨ U16 ⇨ U18 と年齢が上がるにつれ、体格の変化や平均的なスキルの向上により全体のプレーの質が変わって行く事で起こります!

 

ここで、各年代で勝ち上がっている選手の特徴を上げて行きたいと思います。

 

※ ここから説明する各世代の特徴は、あくまで僕の見解です。

 

U12で勝っている選手の特徴と補足

 

※ ここで上げている特徴は各単独のもので、重複はしても全てを兼ね備えていないといけないと言う意味ではありません。

 

U12の特徴

・幼少期から試合に出始めていて、経験が豊富。

・U12にしては高い技術やゲーム性を持っている。

・動きが良く、粘り強くてミスが少ない。

・体格が良く、パワフルなショットが打てる。

・特化したプレーを持っていて、それをやり続けるメンタルがある。

etc.…

 

補足

U12では、全体的に体格も技術も未熟な子が多く、勝ち上がっている子とのレベル差も大きいため、大差で試合が終わることが多くあります!

すでに身長が大きい子などの優位性も高く、ラリーしてるだけで相手が返せなくなると言う光景をよく目にします。

その中でも全日本ジュニアに出場するような選手達には基本的に安定感と高い技術も持ち合わせていることが多く、中には見てる方が驚くようなテクニックやショットを見せる子なんかもいたりして、年々ハイレベルになっていると感じます!

 

 

U14で勝っている選手の特徴と補足

 

※ ここで上げている特徴は各単独のもので、重複はしても全てを兼ね備えていないといけないと言う意味ではありません。。

 

U14の特徴

・U12で勝ち上がる経験をしている。

・ストロークの質やコントロールがU12の頃よりレベルアップしている。

・U14にしては高い技術やゲーム性を持っている。

・動きが良く、粘り強くてミスが少ない。

・体格が良くパワフルなショットが打てる。

・しっかりと自分から攻めるプレーが出来る。

etc.…

 

補足

U14とU12は特徴が似通っていますが、U12のころより全体のレベルが底上げされたイメージで、上位互換とも言える状態だと思います。

中にはU12の頃は勝ててなかった子が頭角を現し始めることもあり、特に女子は大きくメンバーが入れ替わっていることもあります。

逆に男子はU12の頃の力関係に大きな変化が起こりづらく、ある程度の順位の入れ替わりは有りつつ全国上位選手のメンツはそこまで変わらない傾向にあります。

このU14の時期は、成長時期の関係で体格の差が大きくなりショットの質も変わって来るので、下の年代の子が上の年代の子に勝つのが一番難しい時期でもあります!

 


U16で勝っている選手の特徴と補足

※ ここで上げている特徴は各単独のもので、重複はしても全てを兼ね備えていないといけないと言う意味ではありません。

U16の特徴
・ラリーするボール自体が力強くパワーがある。
・体感がしっかりしていて、ボディーバランスが良い。
・攻撃的なショットにも安定感があり、ポイントを取り切ることが出来る。
・サーブのキープ率が高い。
・全体的に高い技術を持っていて、プレー中に織り交ぜることが出来る。
etc.…

 補足
U16になると成長期による体格の変化やテクニックの向上などによってプレーの内容が大きく変わり、全体的にパワフルなプレーが主体になって行きます。
それに共ない、U12、U14と結果を出していた選手達の中でも、技術の高さや粘り強さで優位に立っていた選手が勝てなくなったり、元から体格が良くパワーで勝っていた選手の優位性が消え、周りの選手との実力差が埋まって苦戦するようになるのもこの年代です!
逆に、ここまで無名だった選手が身長が伸びてパワーのあるショットを打てるようになったり、プレーの幅が広がったことで頭角を現し、一気にトップへと昇って行く事もあります。
このU16までにどのようなプレーを身に付けているかがジュニア時代の一つの目安になっていて、今後伸びるか伸びないかの分岐点にもなり得る年代と言えます!
 
 

U18で勝っている選手の特徴と補足

※ ここで上げている特徴は各単独のもので、重複はしても全てを兼ね備えていないといけないと言う意味ではありません。

U18の特徴
・ベースとなるボールの質が高く、オフェンスもディフェンスも安定している。
・強いフィジカルを持っていて、最後までプレーの質が落ちない。
・最後まで追えるフットワークが有り、鋭いカウンターが打てる。
・パワフルなショットで攻撃することが出来る。
・相手を崩す展開力や攻撃の形を持っている。
・ネットプレーでもポイントを取れるスキルが有る。
・サーブが強力でキープ率が高い。
etc.…

 補足
U18になると高校入学でスクールを離れる選手が多く、プレー内容の変化は少なくなる印象ですが、トレーニングなどでフィジカルが強化され、動けてミスが少ない選手が多くなります。
その分どの選手も同じようなプレーを身に着けていることが多く、レベルの差がより無くなって行く傾向にも有ります。
特に男子は、各選手のサーブが強力になり、簡単にはブレイク出来ない状況になって来るので、一度ブレイクされたら負ける可能性が有ると言うストレスの中でのキープや、ワンチャンスを生み出すための駆け引きと、それをものにする集中力なども重要な要素になって行きます。
U18では、U16までは攻撃的なショットで優位になっていた選手が粘られて負ける場面などもよく見られ、フィジカルの強化でハイレベルになった守備力の優位性も上がって行きます。
最終的に攻守ともにハイレベルなプレーが出来る選手が勝ち残れるようになるのがこの年代だと言えます!
 
 


❏ 年代が上がるにつれて勝てなくなって行く理由

ここまで各世代の特徴を説明して来ましたが、これを見比べて行けば、U12で勝っていた選手がU18で勝てなくなって行くいくつかの理由がなんとなく分かって来るのではないでしょうか?

その要素をいくつか挙げると…
 
要素1
 U12のカテゴリーで勝つことだけを考えたプレーを身に付け、その後もプレーを大きく変えられなかった場合…
年代が上がり体格もテクニックも上達した選手には通用しなくなって行きます。

要素2
その年代の中では特化していたプレーを武器にし、その後そのプレー以外の上達が乏しい場合…
年代が上がると、その特化していたプレー自体が周りも出来ることになり、更には対応されることも増えて行くので、自分自身の優位性を失ったことで勝てなくなって行きます。

要素3
ベースとなるラリーの質や対応力を身に付けられていない場合…
年齢が上がるにつれ、各選手の球の伸びや重さ、回転量など、普通にラリーしているボール自体の質が変わって行きます。
そのボールに対応したり、自らも打てるようになっていない選手は、ラリーしてるだけで追い込まれたりミスをする状況になってしまい、勝つのが難しくなって行きます。

要素4
サーブ力とリターン能力を向上させれていない場合…
何よりも大きな差となって行くのがサーブです!
U12やU14では、ほとんどのポイントがラリーで決まり、キープとブレイクがまちまちになりやすいのに比べ、U16、U18ではサービスキープが当たり前になって行き、キープ率が低い選手が勝ち上がるのは非常に厳しくなります!
そして、そんなサーブを崩すためのリターン能力の高さが、勝敗を分ける一つの要素になって行くのです!
この2つをレベルアップ出来ていない選手が上の年代で勝つことは、ほとんど不可能と言えると思います。
 

 

僕が考える年代が上がるにつれて勝てなくなって行く理由は大まかにこんな感じです。( 細かく言えばまだありますが… )


そんな要素も伴って…
年代が上がると「 12歳の頃はあの子強かったよね… 」と言われている選手がとても多いと言うのが現実として有ます…

この事に輪をかけてしまっていると感じるのが、U12で結果を出させようと焦り、熱を入れすぎた取り組みをしてしまう親御さんの存在です!
 
この早く結果を出させようとする考え方や行動が、要素1の状態を作り出してしまい…
結果、を身に付けれずに年齢が上がってしまうと言う苦しい状況を生み出してしまうのです!
 

❏ 先を見据えた考えと、努力する意識の強さが道を分ける

ここまでの説明で勘違いしないで欲しいのが、U12で結果を出してはいけないと言う意味ではありません!

言い方は悪いですが…
所詮はまだ12歳レベルでの結果だと言う事と…
ここから先の成長が大切だと言う事を、選手も周りの大人も理解しているかどうかだと思うのです!

これは…
たまたま昔知り合った、当時は大学生だった選手に聞いた話しなのですが…
その選手が16歳の頃、12歳の 錦織 圭( にしこり けい )選手と試合をしたことが有ったらしいのです。
 
その選手は正直かなりビビっていたらしく…
4つも下の選手に負けたくないと言う思いとプレシャーでヤバかったと言っていました…
しかし試合が始まってみると、想像していたほどのプレーでは無いと感じ…
6-1 6-1( うろ覚えなので正確なスコアでは無いかもしれません… )と言うスコアで勝つことが出来たと言うことでした。

その当時、U12の全国大会3つで優勝し、世代でダントツの実力が有った 錦織 選手ですら、上のカテゴリーの選手と戦えばそれぐらいの力の差が有ったと言う事です!

つまり…
ジュニア時代で重要なのは、早く結果を出す事では無く、最終的に高いレベルでプレーできる実力を付けれたかどうかで、その為の先を見据えた1つ1つの取り組みと考え方が、更なる道を開く切っ掛けにもなって行くと思うのです!
 

❏ まとめ

僕が長年ジュニアを教えて来て感じているのが、子供達の最終的な上達レベルを、幼少期に測ることなんか出来ないと言う事です!

 

これは…

仮に、言われたことがすぐ出来る器用な子と、言われたことが中々出来るようにならない不器用な子がいたとしても、最終的に不器用な子の方が強くなると言うことをよく目にして来たから言えることです!

 

もしその中に判断する要素が有るとすれば、その子が競技に対する熱意と努力し続けられる意志の強さを持っているかどうかじゃないかと思います!

ただそれも、年齢が上がってから身に付いて来る事も有り、やはり推し量ることは出来ないと感じるのです!

 

……

2024年9月6日に全日本ジュニアの全日程が終了しました!

 

出場していた教え子達の中には今大会で中々の結果を出してくれた子もいました。

ただ、ここまで説明してきたように本当に重要なのはその後の取り組み方です!

 

もちろん教え子が良い結果を出すことはとても嬉しいことなのですが、大きく褒めたり祝ったりはしないように心がけました…

 

これは、教えている僕らコーチが目の前の結果に一喜一憂しすぎてしまったとすれば、その結果を出した選手を調子づかせてしまったり、成長を止めてしまう考え方に誘導してしまうかもしれないからです!

 

常に先を見据えた考え方を忘れずに、教え子の可能性を潰さないようにと気を引き締めるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

「 ものが違う! 」 東レ で優勝した 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手 を生で観て感じたその強さ!!

 

カタルです。

 

2024/10/27( 日 )に全日程を終了した WTA500 東レ・パンパシフィックオープン!

 

今大会は残念ながら多くの出場予定選手が欠場してしまい、レベルが全体的に落ちてしまった印象でしたが、その分多くの日本人選手が予選から本戦に勝ち上がっていたので、その選手達のプレーが世界ランク上位の選手達相手にとどこまで通用するのか?にも注目しつつ、そんな選手達を直接観戦するために有明コロシアムに足を運びました!

 

と…

ここまでの内容だと、そんな日本人選手達について詳しく書いて行きそうな雰囲気を醸し出していると思いますが…

今回はちょっと違います(笑)

 

一応、今大会で日本人最高成績だった 石井 さやか( いしい さやか ) 選手についての記事を前に書いたので、そっちが気になる人は下からどうぞ⇩

 

 石井 さやか( いしい さやか ) 選手についての記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

 

 

 

❏ 世界ランク7位 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手

僕は、去年の 東レ も観戦していて、イガ・シフィオンテク 選手や ジェシカ・ペグラ 選手などのプレーも観ているのですが、その時でもそこまで感じていなかった衝撃を今回の出場選手の中の1人に感じました!

 

それが今大会の第1シードにして、そのまま優勝を勝ち取った!

中国の 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手 です!

 

鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手のデータ(2024/10/28)

 

・自己最高世界ランキング 7位

・現世界ランク 7位(2024/10/28)

 

・全豪オープン準優勝( 2024 ) パリオリンピック金メダリスト( 2024 )

 

・「 Wilson」契約選手

・2021年にプロ転向( 当時18歳 )

・生年月日 2002年10月8日 22歳

・身長 178cm

・右利き

・出身 中華人民共和国 湖北省十堰市

 

 

※ 漢字だと読めない人が多いため、ここからは 鄭 選手の表記を ジェン 選手とします。

 

ジェン 選手のプレーについては、全豪オープンの決勝で アリナ・サバレンカ 選手と対戦していたのを観ていましたが、その時は サバレンカ 選手の圧倒的なプレーが目立っていたため、正直言うとどのようなプレーだったかあまり記憶に残っておらず、観戦当日の時点では、あまり観戦のメインとは考えていませんでした…

 

そんな ジェン 選手の 2R の対戦相手が 内島 萌夏( うちじま もゆか )選手と言う事で…

 

前に 内島 選手を紹介した記事はこちら⇩

tenniscoachkataru.com

 

どちらかと言うと、内島 選手が上位シードの選手とどのような戦いをするのか?の方に興味があったっというのが正直なところでした…

 

 

❏ 「 ものが違う! 」 そう感じさせる躍動感あるプレー!

そんな 内島 選手中心で観始めた試合でしたが…

実際プレーが始まって感じた ジェン 選手の印象は…

 

「 ここまで観てきた選手とはものが違う!! 」

 

というものでした!

 

まず衝撃だったのがフットワーク!

178㎝と言う高身長とは思えない素早いステップワーク!

何よりボールに入りに行くスピードが段違いに早い!

こんなボールの入り方が出来る女子選手を始めて見たかもしれません!

 

その中でも前にしっかり入れた時のショットがかなり強力で、一撃で相手を追い込める攻撃力が有ります!

更に、左右に振られた時のカウンターにも相手からポイントを奪える鋭さが有り、何よりコースがエグイ!

 

プレーは基本フラット系のショットを主体にどんどん攻撃して行くスタイルですが、状況に応じて上手くスピン系を織り交ぜる柔軟さも持っていて、高い対応力を感じさせます!

その上、ネットプレーでもポイントを取り切れるテクニックも持っていて、積極的にネットに詰めて行くプレーを見せていました!

 

そして恐らく、どんどんペースを上げて行くプレーにも挑戦している感じで、タイミングが合って来ると手が付けられない躍動感あるプレーが展開されていました!

 

唯一サーブがたまに精度が落ちる瞬間帯が有り、そのままブレイクされることも有りましたが、基本的には180㎞前後のファーストサーブをコンスタントに打ち分けるので、確率が高い時のキープ率ははかなり高いものでした!

 

 

❏ スコア以上に感じる力の差…

今回観戦した 内島 選手との試合では、1st が 7-5 と競ったスコアとなり、 内島 選手がよく食らいついたとも言えますが、実際は ジェン 選手がリターンから積極的にペースを上げて打ち込みに行ったボールのミスが多かたのがキープ出来ていた要因とも言える内容で、ジェン選手がペースを上げる練習していたようにも感じました…

2st に入ってタイミングが合い始めてからは 内島 選手のファーストすらコースに叩き込まれる苦しい展開になって行き、後半は何をしても通用せずに手も足も出ないと言う圧倒された状態となり、 0-6 と言うスコアでの決着となりました…

 

ここからは少し日本人目線で話しをして行きますが…

1st の時点では、 内島 選手がラリーで強気に取り切る場面が有り、先にブレイクにも成功しリードした状態になったので、「 あそこをキープ出来ていれば、1st は取れた可能性もあった! 」と言いたい…

…言いたいのですが…

その後、連続でブレイクされての 5-7 …

2st は一度もキープできずに 0-6 …

序盤のスコアとしては競っていたものの、本格的に集中力が上がってきた時の力の差は歴然だったと思います…

特に 2st の後半は、 内島 選手が何をしたら良いのか分からないと感じながらプレーしていたようにも見えました…

これはかなりショックだったんじゃないかと思います…

 

実際、その後行われた WTA250 江西省( こうせいしょう )オープン では、第3シードとして出場しながら1R で負けてしまっていたので、やはり引きずっているのでは?と心配になりました…

ただダブルスでは決勝まで勝ち上がり見事にツアー初優勝を成し遂げていたので、しっかり切り替えることが出来たんじゃないかと期待しています!

 

上との差も感じつつ、今後更にレベルアップした姿を 内島 選手には見せて欲しいですね!

 

 

❏ まとめ

今回、プレーを生で観て衝撃を受けた 鄭 欽文( ジェン チンウェン )選手について書いて行きました!

 

今現在22歳と言う年齢も考えると、今後過去最強のアジア女子選手になる可能性すら有るとプレーから感じました!

 

まあ…

そもそも 全豪オープン準優勝にしてパリオリンピックの金メダリストを注目していなかったと言うのが、僕の認識が甘かったと言えそうですが…( 苦笑 )

 

しかし、最近中国の選手がほんと強い!

男女共にどんどん新しい強い選手が出てきますよね!

 

それに比べてみ日本人は…

なんて悲観するのではなく、同じアジア人として逆に可能性を感じて行きたい所です!

 

日本人にだってまだまだプレーのスケールを上げて行ける可能性が有るはずです!

より研究し、より高いパフォーマンスを発揮できるような選手に教え子を育てて行きたい!

そんな思いに気持ちを高ぶらせるカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

 

今年の全日本を制した19歳の 石井 さやか( いしい さやか )選手が、WTA 500 東レ・パンパシフィック でベスト8!!

カタルです。

 

「 19歳の 石井 さやか( いしい さやか )選手が、WTA 500 東レ・パンパシフィックで ベスト8!!」

 

いやー!

今週もワクワクする情報が舞い込んできましたねぇ~!

 

先週は18歳の 斎藤 咲良( さいとう さら )選手と20歳の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手が WTA 250 ジャパン女子オープンでベスト8とベスト4まで勝ち上がったことで大いに盛り上がっていましたが…

 

斎藤 咲良( さいとう さら )選手の過去の記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

伊藤 あおい( いとう あおい )選手の過去の記事はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

今週は更にグレードが上の WTA 500 東レ・パンパシフィック で19歳の 石井 さやか( いしい さやか )選手がベスト8までしっかり勝ち上がったと言うではないですか!

 

石井 さやか( いしい さやか )選手のデータ(2024/10/26)

 

・元ジュニア世界ランキング 8位

・全豪オープンジュニア ベスト4 ウィンブルドンジュニア ベスト8

 

・2024年全日本選手権 優勝

 

・現世界ランク262位(2024/10/26)

 

・2023年3月20日に「株式会社ユニバレオー」と所属契約、2023年3月28日に「株式会社ディー・エヌ・エー」とスポンサー契約、「 ダンロップ 」契約選手

・2023年3月20日にプロ転向

・出身 東京都渋谷区

・生年月日 2005年8月31日(19歳)

・身長 175㎝

・右利き

・出身校 角川ドワンゴ学園S高等学校

・ジュニア時代の所属スクール 自由が丘インターナショナルTCO ⇨ Team REC ⇨ TEAM YONEZAWA ⇨ 16歳からIMGテニスアカデミー( アメリカ )に留学

・現活動拠点 IMGテニスアカデミー

 

 

残念ながら腹筋のケガで準々決勝は棄権してしまいましたが、予選決勝で元33位で現53位の クララ・タウソン 選手( デンマーク )を破り本戦入りしたと言うのが特に凄いことだと思いました!

 

この タウソン 選手は超エリートジュニアで、13歳でデンマーク選手権( 日本で言う全日本選手権 )を優勝すると言う快挙を打ち立て、15歳で大阪市長杯 スーパージュニアを優勝しています!

ちなみにこの時のプレーを観たことが有るのですが、強力なサーブとストロークの制度がピカイチで、「 15歳にしてこのレベルはヤバすぎだろ 」と愕然としたのを覚えています!

 

 

クララ・タウソン 選手のデータ(2024/10/26)

 

・元世界ジュニアランキング 1位

・2019年 全豪ジュニア 優勝

 

・自己最高世界ランキング 33位

・現世界ランク 53位(2024/10/26)

 

・「 YONEX 」契約選手

・2019年にプロ転向( 当時17歳 )

・生年月日 2002年12月21日 21歳

・身長 182cm

・右利き

・出身 デンマーク コッペンハーゲン

 

 

実際にラッキールーザーで本戦に上がった タウソン 選手と、今大会準優勝の ソフィア・ケニン 選手との2Rを観ましたが、普通に強い!!

サーブはコンスタントに180㎞を超え!

ストロークもフォアバック共に一撃でエースを取ることが出来る威力!!

更に打ち合いでも簡単にミスをしないテクニックも有る!

 

石井 選手…

こんな選手に勝ったって普通に凄くないですか!?

 

ただ唯一の付け入るスキを感じたのが、土壇場に時折見せる弱気なメンタリティー…

実際 ケニン 選手との試合は タウソン 選手からのマッチポイントも有り、 勝敗が逆でももおかしくないと思える内容だったのですが、大事なところでダブルホルトしたり弱気な感じのミスが連続したりと、なんだか勝ち切れない感じのまま… 

最後はダブルホルトで負けてしまったあたりが、石井 選手が今回勝利を掴むことが出来た要因の一つになってそうな気もしました!

 

そんなチャンスをしっかりものにし、ベスト8まで勝ち上がった石井 選手!

外人選手にも負けない強力なサーブとストロークは圧巻です!

今後、更にパワーアップした姿で飛躍して行くのを観たいですね!!

 

 

❏ 父親から受け継がれたプロ意識!

石井 選手で有名なのが、お父さんが 石井  琢朗( いしい たくろう )選手( 元プロ野球選手で、現DeNAのコーチ )だと言う事ですが、元プロのお父さんだからこそのこんな逸話を聞いたことが有ります。

 

石井 選手がU12の全日本ジュニアで準優勝した後だったと思うのですが、お父さんが周りの人にこんなことを言っていたと聞きました…

 

「 このままではプロとして通用しないと思う! 」

「 意識も取り組み方も、もっと変えて行かないといけない! 」

 

一般的な親御さんの多くは、全日本ジュニアで準優勝と言う成績に満足し、中には有頂天になって調子に乗ってしまう人なんかもいたりするものなのですが、元プロでその世界の厳しさを知っているお父さんだからこそ、すぐに先のことを考え、プロとして必要なことを娘に伝えて行ったのではないかと思うのです!

 

よく一般的な考えとして有りがちなのが、「 良い結果が出せたらプロになることを考える 」と言うものだと思いますが、恐らく 石井 親子の中にはプロになることは確定要素で、そのプロの世界で成功するにはどうなるべきなのかと言う視点で物事を考え、そのための行動を意識し続けて来たのではないかと思うのです!

早くから芽生えたプロ意識!

これこそが 石井 選手をここまで成長させ続けた大きな要因だと僕は思います!

 

 

❏ ライバル達の躍進が生み出す相乗効果!

 WTA 250 ジャパン女子オープンで勝ち上がった 伊藤 選手 と 斎藤 選手は、石井 選手にとってはジュニア時代から切磋琢磨したライバルと言える存在だと思います!

 

一つ上の年代の 伊藤 選手とは、全国中学生と U15 全国選抜の決勝で戦っており、全中では 伊藤 選手が勝利し、U15選抜では 石井 選手が勝利すると言う壮絶なライバル関係でした!

 

1つ下の 斎藤 選手とはジュニア ITF でよく当たっていて、2022年の世界スーパージュニアの決勝では 斎藤 選手が勝利しています!

 

そんなライバルと、お互いがプロとなってからの対決となったのが今年の全日本選手権!!

結果は、準決勝で 伊藤 選手をストレートで下し、決勝では 斎藤 選手にファイナルセットの末に勝利した 石井 選手に軍配が上がりました!

が…

その次の週に行われた WTA 250 ジャパン女子オープンで、石井 選手が予選1Rで敗退してしまったのに対し、 斎藤 選手と 伊藤 選手が本戦を勝ち上がり好成績を収めたと言う事実は、石井 選手にとってかなり悔しい出来事だったのではないかと思います!

 

この悔しさと「 2人が行けるなら自分も行けるはず!! 」と言う思いが有ったからこそ、53位の選手に食らいつき勝利すると言う大金星を上げれたのでは無いかと思うのです!

 

 

❏ まとめ

今回、次世代を担う若手女子選手が活躍したと言うのが、今後の盛り上がりを期待させる大きな出来事だったと感じます!

 

…しかし…

この出来事に目を向けているのが一部のテニス関係者だけと言う現実…

 

「 テニス協会さん!もっと日本中が注目するようなアピールは出来ないものですか? 」

 

 

……

国内から生まれて来ている数々のチャンス…

それをそのまま傍観せずに、積極的な行動をして欲しいと心から願うカタルでした。

 

 

~おしまい~

 

 

 

伸びしろを感じる大成長! WTAツアー初出場の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手がジャパン女子オープンでベスト4!!

 

カタルです。

 

今日全日程を終了した WTA250 ジャパン女子オープン!

今回は日本人若手選手2人の活躍も有ってかなり盛り上がりましたね!

 

本戦から出場した18歳の 斎藤 咲良( さいとう さら )選手がベスト8!

 

斎藤 咲良( さいとう さら )選手についてはこちらから⇩

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そして!

予選から見事に勝ち上がり、本戦1Rで元全豪チャンピオンである ソフィア・ケニン 選手を打ち破るなどの快進撃を見せたのが20歳の 伊藤 あおい( いとう あおい )選手!

 

今日、惜しくも敗れてはしまいましたが…

 

WTAツアー初出場にしてベスト4と言う好成績を収めました!!!

 

伊藤 あおい(いとう あおい  )選手のデータ

 

・現世界ランク188位(2024/10/20)

 

・「SBC メヂュカルグループ」と所属契約、「 ダンロップ 」契約選手

・2022年4月にプロ転向

・出身 愛知県名古屋市

・生年月日 2004年5月21日(20歳)

・身長 167㎝

・右利き

・出身校 サリュートテニス専門学院 代々木高等学校

・ジュニア時代の所属スクール チェリーTC

 

 

伊藤 選手はジュニア時代、全国中学生テニス選手権での優勝で頭角を現し、U15全国選抜中牟田杯では準優勝、インターハイでも準優勝と後半伸びてきた選手の一人と言う印象です!

 

実はジュニア時代に僕の教え子との対戦も有り、その時の印象はとにかく対応力が凄くてゲーム性が高いと言うものでした!

その試合の序盤は、どちらかと言うと教え子の方が押していた試合内容だったのですが、後半になるにつれカウンターやサーブのキレが増していき、最後は完全に流れが逆転した感じの試合でした…

その当時はそれほどスライスを多用したりはしていませんでしたが、今のプレーの片鱗を見せていたとは思います。

 

そんな持ち前の対応力とゲーム性から生まれた今のプレースタイルで、去年はSBCドリームテニスのファイナルで優勝し1000万円をゲットするなど、国内ですでに猛威を振るっていましたが、まだまだこのプレーには伸びしろが有るように感じます!

 

SBCドリームテニスの詳しい内容はこちらから⇩

tenniscoachkataru.com

 

現に今回のジャパンオープンでの海外選手に対するプレーは、一週前に行われていた全日本選手権の時よりも更にレベルアップしたように感じさせる内容でした!

 

この短期間でのレベルアップの要因は、強力なショットを持つ海外選手に対しての対応と、国内だからこその応援の力に後押しされた部分が有ると思います!

「 無理なボールは追わない 」と断言していたフットワークも、今回は間違いなく最後まで追っていましたしね(笑)

 

こんな姿を目の当たりにすると…

今後さらに進化して、世界で戦う選手へと躍進して行く事を期待しちゃいますね!

 

 

❏ 伊藤 選手の快挙が生む国内での相乗効果!

今回、主に国内で活動していた伊藤 選手が WTA250で勝ち上がったと言う事実は、他の日本人女子選手に大きな可能性を感じさせるものになったかもしれません!

 

今後もしかしたら…

自分たちもと奮起した国内選手達が、海外の強豪選手を倒しまくるなんて未来も有るかもしれませんよね!

 

そして何より…

奮起する 伊藤 選手のプレーを観に会場に足を運んだお客さんが多くいたと言う事が、

日本テニス界にとってとても大きな出来事だったのではないでしょうか!?

 

もしこの出来事を上手く広げることが出来たとすれば…

今まで言ってきた国内テニスを盛り上げるチャンスの時が今まさに来たのかもしれません!!

 

前に書いた記事はこちらから⇩

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……

しかし…

この盛り上がりをどこも放送していないと言う悲しい事実…

 

「 テニス協会さん!これ何とかできませんでしたか? 」

 

 

……

国内テニスからも世界へ!!

そんな環境が国内で整うことを心待ちにしているカタルでした。

 

 

~おしまい~