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B5G高信頼仮想化環境(全体概要)

B5G高信頼仮想化環境では、(国内10拠点(2022年10月時点)に分散配置された機能群を用いて,) ソフトウェア化されたネットワーク機能と仮想化技術により、リソースを柔軟に配分可能とする高速で高信頼な次世代仮想化サービス環境、及び光伝送装置のディスアグリゲーション、ハードウェア・ソフトウェア分離及びオープン化による、光伝送技術の高度化を推進する光ホワイトボックス環境を提供します。

提供サービス

(1)次世代仮想化サービス環境

(a)次世代高信頼NFV,ソフトウェアルータ

性能低下によるサービス障害を防ぐとともに、障害時の拠点マイグレーションによる高信頼性を実現し、全国10拠点(2022年10月時点)に展開する機能群を組み合わせた検証環境を提供します。
以下のような機能群を用いて、高速かつ柔軟なネットワーク技術によって実現されたプライベートクラウドサービス環境を提供します。

高速なネットワーク通信によって接続された仮想マシンサービス(VM)
  • UbuntuをインストールしたVMを提供(提供拠点は選択できません)
  • 提供VMは複数の性能プリセットからユーザが選択
  • DPDKによって高速通信が可能
次世代高信頼NFV基盤によって,複数のVMで構成される高信頼な検証環境
  • ディザスタリカバリ機能によって,障害時に環境そのものをマイグレーション(ユーザからのリクエストによって実行)
ソフトウェアルータ環境
  • ショートパケットを毎秒2億パケット処理できるシンプルなL3仮想ルータを提供
  • IPv4/IPv6やBGP/OSPFなどのルーティングプロトコルに対応
  • DPDKと仮想化技術に対応し,高速かつ柔軟な構成が可能

(b)仮想測定器、帯域制御機能 

ご要望に応じて、仮想環境及び物理環境のいずれにもシームレスに展開し、かつ、測定器による負荷実験/トラフィックの選り分け/可視化を可能とする、信頼性の高い検証環境を提供します。

※一部の提供機能については開発中のため、具体的な利用方法は相談ください。

仮想測定器
  • ユーザが指定する区間に仮想TAPを用いて,VMによる仮想測定器を設置することにより、最大200Gbpsのトラフィックを生成・解析可能
帯域制御機能
  • ユーザが指定するネットワークセグメントへの帯域制御機能を提供
  • 帯域は、52Gbps, 最大10Gbps, 最大1Gbps, 最大1Mbpsから選択可能

利用時の注意事項

他のユーザ利用状況により、利用スケジュールの調整が必要な場合がありますので、ご相談ください。

(2)光ホワイトボックス環境

光伝送装置のディスアグリゲーション、ハードウェア・ソフトウェア分離及びオープン化による、光伝送技術の高度化を推進するため、ホワイトボックス化された光伝送装置と広帯域光伝送路によって構成されたテストベッドを提供します。

光ホワイトボックス伝送装置3台を提供
  • ライン側・クライアント側ともに持ち込み機器を接続可能
クライアント側接続用光モジュールの提供
  • 100G QSFP-LR(QSFP28)トランシーバを筐体当たり2個配備
ライン側接続用光モジュールの提供
  • CFP2-DCOトランシーバを筐体当たり2個配備(100Gbps~400Gbpsまでの4モードで動作)
  • マルチベンダNOS/トランシーバ対応(CFP2-DCO、QSFP28)
特定区間におけるライン側200Gbps以上の広帯域光伝送路を提供
提供機器(光ホワイトボックス伝送装置)イメージ
機器仕様
ラインインターフェイス CFP2 4port
クライアントインターフェイス QSFP28 16 Port
管理インターフェイス 管理ポート 3 Port (1x RJ-45、2x SFP)
コンソールポート 1 Port
USBポート 1 Port
CPU NXP ARM LS1028A
サイズ(W×D×H)mm 437.5 x 430 x 43.5
動作温度 0~45 ℃
消費電力 420W未満
電源 電源構成 1 + 1
電源電圧 110V/220V AC input
ファン構成 各電源部あたり3個
クライアント側100G 最小 最大 単位
送信レベル Transmit OMA per Lane -1.3 4.5 dBm
Average Launch Power per Lane -4.3 4.5 dBm
受信レベル Average Receive Power per Lane -10.6 4.5 dBm
Receiver Sensitivity(OMA) per Lane -8.6 dBm
ライン側400G 最小 最大 単位
送信レベル Tx output power range -5 0 dBm
受信レベル Input power range 400G時 -12 1 dBm
200G時 -16 1 dBm

利用時の注意事項

他のユーザ利用状況により、利用スケジュールの調整が必要な場合がありますので、ご相談ください。

利用手続き

詳細ならびに必要な書類、規約及び利用ガイド等についてはNICT総合テストベッドの当該ページをご覧ください。

※NICTにおける今後の研究開発業務への利用を前提とし、ユーザ環境を構築するテストベッドシステムから検出できる各種データの取得や、 ユーザが利用するVMやステーション上にエージェントプログラムを設置してデータを取得することについて同意確認をさせていただいております。

B5G高信頼仮想化環境に関するご質問等は、下記までお気軽にご相談・お問合せください。

ご相談・お問合せの窓口

総合テストベッド研究開発推進センター
NICT総合テストベッド事務局
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