雨だし、きっと時間があって他のブースを回れるよね、なんて思っていましたが、そんな時間はほぼなく(嬉しい悲鳴)…。交代で多団体や研究室のブースを見に行きました。
狩野川プロジェクト企画展
狩野川プロジェクトは、狩野川を管理する沼津河川国道事務所と連携しおこなっている研究プロジェクトで、放水路によるピークカットが建設から50余年を経て下流生態系にどのような影響を与えたか。また近年多発する豪雨イベントに伴う放水路の開閉が河川環境や生物群へどの程度の影響を与えるのか、また河川の流量調節が沿岸生態系へどのような影響を与えているかといったことを関わりのある多分野の先生が研究調査をおこなっています。
プロジェクト代表でキャンパスミュージアムの館長を務める塚越先生と静岡大学名誉教授の加藤憲二先生から、プロジェクトについて、模型とポスターを見ながら説明をしていただきました。
東部サテライトでの公開講座で、11/19に「狩野川アユと放⽔路の関係について」というタイトルで講義をしていただいた理学部の日下部先生、12/11に「狩野川河⼝部における微⼩⽣物の⽣態」というタイトルで講義をしていただく理学部の塚越先生の研究成果もポスター発表されていました。
なんとこの模型、東部サテライトにお借り(お譲りいただく?)することが決まっております。狩野川に馴染みのあるこの地域。周辺の小学校では放水路の見学にも行きます。地域の方に実際に見ていただくことで、狩野川放水路についての学びが深まるとよいと思います。
静大ゆかりのモノ展
先日、東部サテライト公開講座にて「社会的な関わりのなかで創られる身近な木の価値:家具の事例から」というタイトルで講義をしていただいた
人文社会科学部、山岳流域研究院の横田宏樹先生が「静大ゆかりのモノ展」として、キャンパス内や天竜などにある大学の演習林を活用した家具などを展示していました。見せ方がオシャレ!
実際に先日の講義の中でお話のあった「先駆種」のカラスザンショウやネムノキ、 ヤマザクラなどを使用したテーブルやスツール、写真たてなどがあり、手触りや重さ、匂いを実際に確かめることができました。
発酵とサステナブルな地域社会研究所
また、先日のFMISのラジオにご出演いただいた大原志麻先生が所長を
toubusatellite.hateblo.jp伊豆ビジネスセミナーにご登壇いただいた横濱竜也先生を副所長を務める
「発酵とサステナブルな地域社会研究所」の展示を見ました。ヤチヤナギという絶滅危惧種の植物を使い、中世グルートビール再現したビールや、即完売ということで実物を見たことなかった家康公ゆかりの野生酵母を使ったクラフトビール「家康公 CRAFT」などが展示されていました。
この日に講演をおこなった(行けなくて残念)北海道総合研究所林業試験場の脇田陽一先生から「ヤチヤナギ」を分けていただき、東部サテライトの花壇で栽培中です。
こちらの展示は常設とのことなので、静岡大学静岡キャンパスにお越しの際にはぜひ人文社会科学部棟1階をお訪ねください。ちなみに人文社会科学部棟は、日本一の大学内高低差があるといわれる静大静岡キャンパスの頂上に位置しており、なかなか大変ですが、興味のある方にはぜひ実物を見ていただきたいです。