アウェイ釣行のすゝめ【上達への近道】新規フィールドに挑戦すれば、ホームでもっとバスが釣れるようになります!

バスフィッシングを楽しむ上で、全てのバサーにあるであろうホームグラウンド。ずっと通い込んでいる親しみのあるフィールドでのバスフィッシングはとても楽しいものです。ホームの釣りが面白いから他のフィールドには行く必要がない、ずっとホームで釣りをしていればいい…そう思ってはいませんか?アウェイの釣りを経験することで、ホームでより釣れるようになりますよ!

目次

ホームフィールドばかりで釣りしていませんか?

バスフィッシングを楽しんでいる方であれば、誰もが“ホームグラウンド”という場所を持っているのではないでしょうか。

長年通い込んでいる、親しみのあるフィールドでの釣りはとても楽しいものです。

筆者も例に漏れず、毎日ガイドで出船している『琵琶湖』というホームレイクがあります。

高田
魚を追い込んでいくプロセスは、どこのフィールドよりもホームフィールドである琵琶湖が、最も魅力的なのは事実です!

ホームフィールドで釣るために。あえてアウェイで釣りをしよう

「ホームの釣りが面白いから、他のフィールドには行く必要がない」「ずっとホームで釣りをしていればいい」そう考えてはいませんか?

決して間違いとは言いません。極論、釣りは楽しければそれで良いと言えますので、人それぞれです。

しかし、普段は行かないフィールドに赴くことで、ステップアップできるのも事実。アウェイの釣りを経験することで、ホームの釣りがより釣れるようになります。これは間違いありません。

様々なフィールドを釣り歩き、経験値を稼いだアングラーは、ホームフィールドでより強さを発揮します。

高田
もっとバス釣りが上手くなるためのステップ……今回はそんなアウェイの釣りについて、その魅力をご紹介します。

アウェイのすゝめ①:フィールドに応じた攻略方法が身に付く

バスフィールドには様々なタイプがあります。上の写真は霞水系に代表される、マッディシャローレイク。

水深1〜2mほどの浅い水深が広がり、水質はマディ。ベイトは魚系からザリガニなど多岐に渡ります。

こちらは山間部などによく見られるリザーバータイプ。水深10mは当たり前。急深で水はクリアなところが多い。ベイトは小魚や小さなエビ、ゴリなどが主流です。

河川。流れがあり、深くなる場所や浅くなる場所がはっきりわかれます。水は川によって大きく変化し、ベイトは小魚が主とされることが多い。

野池はマッディシャローレイクのような特徴を持つ皿池から、まるでリザーバーのような池まで千差万別。

ため池というよりも、規模の小さな何らかに分類されるフィールドと考えたほうがよいかもしれません。ベイトは虫や甲殻類。場所によってはブルーギルやバスがベイトになっていることも。

そして琵琶湖のような大型レイク。浅い場所もあれば深い場所もあり、水質もエリアによって大きく変わります。

ベイトも多岐にわたり、魚から甲殻類、虫に渡るまで様々なベイトを捕食している傾向にあり、とにかく「バラエティーに富んている」フィールドです。

高田
以上、おおまかに分類しました。様々なバスフィールドが日本にはあることがおわかりいただけたかと思います。実際は同じリザーバーだとしても、その中でさらに色々なタイプに分類することができますね。

アウェイの釣りがホームの釣りに生きてくる

無数にあるフィールドにはそれぞれの特徴やクセが存在します。それは水深によるバスの動きだったり、水質によるバスの捕食行動だったり。流れの有無によりバスの居場所が変わります。

例えばマッディシャローレイクとリザーバーの特徴は対局と言っていいでしょう。マッディシャローレイクの魚は岸際のカバーで釣れやすく、クリアリザーバーの魚はブレイクで釣れやすい傾向にあります。

ところがメインベイトはマッディシャローレイクもクリアリザーバーも、同じ『ワカサギ』だったりするのです。仮にアウェイで「ワカサギがメインベイトとなる釣り方」をマスターできたとしたら、その釣り方がホームの釣りにも生かされるかもしれません。

高田
川の釣りをマスターすることは、ホームで流入河川を釣ることに役立つかもしれませんし、その逆も然り。いろんなタイプのフィールドを知っていると、単純にその分、釣り方の引き出しが増えることになりますよ。

アウェイのすゝめ②:様々なルアーの使い方をマスターできる

ホームでは使わなかったルアーを会得するチャンス

フィールドにはそれぞれクセがあると前項で触れました。そのクセはルアーセレクトにも影響してきます。

「ホームで有効だったルアー」が、他の場所では通用しなかったり、逆に「ホームでは釣れなかったルアー」が他の場所ではよく釣れたり、そんなことはザラにあります。

ホームだけで釣りをしていては気が付かなかった、それぞれのルアーの最適な使い方を身につける事ができるのです。

今までホームでは使えないと思っていたルアーや、使い方がわからなかったルアー。

他のフィールドでその使い方をマスターできれば、ホームフィールドにおいても新しい扉が開ける可能性大。ルアーチョイスに新しい風を吹き込むことができるのは、アウェイでの経験が成せることでしょう。

高田
筆者は元々ため池からバス釣りを始めて、琵琶湖で育ってきた人間です。それゆえに「デカバスが反応するのは、インパクトの強いルアー」という固定概念があり、ラバージグやクランクベイト、ビッグベイトなどの釣りがメインになっていました。

そんな高田少年はある日、とあるダムに行きました。見えている55cmを超えるバスたち。ホームのようにデカイルアーには反応しません。

ルアーローテーションしていく中で、なんと3インチサイズのワームにだけ反応してバイトするのです。

「デカバスが小さいルアーを偏食する」という体験をホームでは味わったことがなかったので、それはそれは大きな衝撃を受けました。

そんな経験から、琵琶湖においても「フィネスなルアーでビッグバスを釣る」というワザを導入。

ルアーが丸見えなクリアリザーバーで経験を積み、バスの反応を目の当たりにしたからこそ、信じて同じようなアプローチをできるようになったというわけです。

高田
今年ハマった夏の琵琶湖のワカサギパターンは、リザーバーの釣りそのもの。3gのルアーで3kgを超えるビッグバスを狙うというのは、リザーバーでの釣りがあってこそ。

アウェイのすゝめ③:ホームの状況変化に対応できる

状況変化に強くなる

アウェイフィールドで経験を積むことによって、その状況に“アジャスト”させる能力が身についてきます。

ホームが大雨などで濁りが入ったときには、マッディレイクでの経験が生きてくるでしょう。急激な変化や、今までホームで苦手としていた条件も克服できるかもしれません。

総合的な判断能力が上がる

バスフィッシングとは、バスの居場所を探し出し、そこにルアーをアジャストさせていく遊びです。

アウェイのフィールドは、情報収集能力と解析能力がより試されます。こう書くと難しく感じてしまいますが、簡単に言うと「魚と、その釣り方を見つける能力」が試されるということです。

魚の居場所を決める要素は多岐に渡り、流れや日光、障害物に季節など……そういった環境の変化を感じながら、答えを探していく能力はアウェイでこそ強く身につきます。

「なぜここで釣れたのか?」と論理的に考えることで、ホームに帰ってきたときにも絶大な効果を発揮してくれるでしょう。

高田
漫然と「今まで釣れていたところに、ただ投げるだけのアングラー」と、「考え抜いてキャストするアングラー」ではどちらが上達するでしょうか? 答えは簡単ですね。

経験に勝るモノなし!

筆者自身、色々なタイプのバスフィールドを経験してきました。日本全国はもちろん、海外まで足を伸ばし、今まで自分の想像を超える景色を何度も見てきたのです。

ホームの琵琶湖は、クリアなディープからマッディなシャローまで、様々な要素をもった湖です。それぞれのアウェイフィールドで経験したバスフィッシングが、今になって活きてきました。

これはリザーバー、池、川がホームのアングラーにとっても同じことでしょう。場数を踏むことでそれが経験となり、引き出しに繋がるのです。

高田
何よりはじめての場所でのバスフィッシングは、それ自体がとてもワクワクするもの。ぜひ経験してくださいね。
撮影・文:ビックリマン高田

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