読めばわかる『TRIBE NINE(トライブナイン)』Vol.1 世界観・アニメ・ゲーム
2021.12.15
アカツキとトゥーキョーゲームスが手掛けるオリジナルIPプロジェクト『TRIBE NINE(トライブナイン)』。2021年は世界観やキャラクターなど重要な情報が明かされました。
2022年1月にTVアニメ放送・配信開始を控えたいま、2021年に発表された『トライブナイン』情報を9月30日配信 のEXTREME PROGRESS REPORT #00(エクストリームプログレスレポート#00)の内容を中心に振り返ってみましょう!
【楽曲・制作陣インタビュー・キャストコメントなどはこちら】
『トライブナイン』とは?
『トライブナイン』は、アカツキとトゥーキョーゲームスが手掛けるオリジナルIPプロジェクトです。23カ所の荒廃した架空のシティにそれぞれ存在するアウトロー集団”トライブ”が己のプライドをかけ、「XB(エクストリームベースボール)」を使って行う抗争に熱狂する姿が描かれます。
『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた小高和剛率いるクリエイター集団トゥーキョーゲームスが世界観、ストーリーなど原作を担当し、スマートフォンゲームベンチャーで、オリジナルIPの創出にも注力をしているアカツキは、ゲーム開発やアニメ制作といった、世界観を広げるための総合プロデュースを担当。高品質な3Dグラフィックスを駆使したスマートフォンゲームの開発、TVアニメなどさまざまなメディアミックス展開を目指します。
【目次】
【概要】企画開始から4年。豪華制作陣でいよいよベールを脱いだ“オリジナルIPプロジェクト”
【世界観】20XX年の「ネオトーキョー国」を構成する23のシティと決闘手法「XB」
【キャラクター】ネオトーキョー国王が統べる「チヨダトライブ」と他4トライブ集合絵
【ゲーム】”スマホ3DアクションRPGゲーム” 23トライブが全員登場し、アニメとつながるストーリーを展開
【概要】企画開始から4年。豪華制作陣でいよいよベールを脱いだ“オリジナルIPプロジェクト”
「EXTREME PROGRESS REPORT #00」ではタレント・コスプレイヤーの立花はるさん&本プロジェクトの総合プロデューサーを務めるアカツキの山口修平プロデューサーが司会進行を担当。『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けたトゥーキョーゲームス代表・小高和剛さん、主要キャラクターたちの声を担当する声優の堀江瞬さん、沢城千春さん、渕上舞さんも出演し、謎に包まれたプロジェクトの最新情報が紹介されました。
まずは出演者紹介を経て、企画の立ち上がりから現在までの経緯を説明する形で番組がスタート。トゥーキョーゲームスの小高さんが、「企画を考えはじめてから4年。ようやくスタート地点に立てます。ワクワクだったりドキドキだったりという気分です」と率直な感想を伝えた後、2022年の「TVアニメ化」決定と、時期未定ながら「スマートフォンゲーム化」決定を発表。ゲームに先がけてアニメ化を進めている意図や、メディアミックス面で大切にしていることについては、山口プロデューサーと小高さんからそれぞれ説明されました。
山口P「『トライブナイン』は完全オリジナル作品なので、まずは無料で観られるTVアニメーションでどういう世界観なのか、どういうキャラなのかを知っていただいて、キャラクターたちを好きになっていただいてからぜひゲームにも触れてもらえたら、と考えています」
小高さん「ゲームとTVアニメは、世界観や歴史は同じでもそれぞれ独立したストーリーになっています。また、ゲームのシナリオに関しては、これまでコンシューマー用で作ってきた大ボリュームのシナリオをそのままやらせていただいています。僕らとしても、今回(スマートフォンゲームとして)基本無料でシナリオを出せることをうれしく思っています」
また、作品にはトゥーキョーゲームスの方々が総参加していて、シナリオの分量も「はっきり言って割に合わない量(笑)」とのこと。小高さんのシナリオをスマートフォンゲーム内で読めて、それが無料という点でも、『トライブナイン』は注目の作品となりそうです。
【世界観】20XX年の「ネオトーキョー国」に存在する23のシティと23のトライブ、そして決闘手法「XB」
続いて、声優陣が作品の世界観やキャラクターの魅力を紹介するコーナーがスタート。堀江瞬さん、沢城千春さん、渕上舞さんが交代で作品の世界観を紹介してくださいました。
『トライブナイン』は、「20XX年」「ネオトーキョー国」が舞台。「ネオトーキョー国」は、東京23区をモチーフにした「シティ」と呼ばれる23カ所の荒廃した架空の街で構成されており、実際の23区の特徴をモチーフにそれぞれのシティがデザインされています。
小高さん曰く、各シティについては「ひとつひとつが別の国かと思えるくらい差別化している」とのこと。実際に一部のシティのイメージボードも公開され、和洋折衷のミナトシティ、365日お祭りをしている雰囲気のタイトウシティ、ビジネス街風のシナガワシティ、荒廃したオオタシティ、街全体が増築を重ねたダンジョンのようなアダチシティ、絢爛豪華なチヨダシティなど、それぞれに異なる風景が広がっています。
そして、各シティにそれぞれの若者たちの集まり=トライブが存在しています。そのため、物語の面でも、各シティの雰囲気に合わせてファンタジー、ミステリーなど様々なテーマを追求することが可能です。
また、作品オリジナルの決闘手法「XB(エクストリームベースボール)」については渕上さんが紹介。シティ全体をつかってバイクに乗ったり、空を飛んだりしながらプレイするエクストリームな風景に出演者からも驚きの声が上がりました。
小高さんによると、XBは野球に似た決闘手法で、スポーツではなく、「あくまでバトルである」とのこと。打って投げるのは野球と同じながら、進塁/出塁時にストリートバトルが発生し、プレイヤー同士の激しいぶつかり合いが楽しめます。また、XB法の定めにより、敗者は勝者の命令に従わなければいけません。これも作品の大きなカギになりそうです。
小高さん「元々はトライブ同士で戦う作品を作りたいと決めていましたが、ただ殴り合いやバイクレースで戦うのでは普通だなと思っていました。そんな時、弊社の打越から『街中で野球をやっちゃえば?』というアイデアが出てきて、おもしろいなと思って取り入れました」
【キャラクター】XB最強トライブ「ミナトトライブ」
続いてキャラクター紹介がはじまります。
堀江瞬さん演じるいじめられっ子の白金ハル、沢城千春さん演じる猪突猛進/パワータイプのタイガ、渕上舞さん演じる姉御肌的キャラクターの有栖川さおりなど、今回番組に出演してくださったみなさんが演じるキャラクターを筆頭に、石田彰さんが演じるXB最強のリーダー神谷瞬、田村睦心さん演じる三田三太郎、落合福嗣さん演じる大門愛海、千葉翔也さん演じる青山カズキなど、作品の主人公チーム「ミナトトライブ」のキャラクターが紹介されました。
ミナトトライブはネオトーキョーの中でもXB最強と言われるトライブで、最初期にデザインされたキャラクターたちです。
【キャラクター】ネオトーキョー国王が操る「チヨダトライブ」と他4トライブ集合イラストを公開
他にも、ネオトーキョー国王が操る「チヨダトライブ」のキャラクターたちや、その他のトライブごとの集合イラストも公開されました。
【TVアニメ】2022年1月より放送・配信開始!
番組後半は、TVアニメ/ゲームそれぞれの情報を紹介。まずは2022年1月から放送・配信開始のTVアニメのキービジュアルや、制作スタッフ情報が公開されました。
TVアニメ版の原作はアカツキ&トゥーキョーゲームス、監督は『ポプテピピック』の演出・原画を担当した青木悠さん、シリーズ構成は『SHIROBAKO』などの横手美智子さん、アニメーション/キャラクターデザインは『デュエル・マスターズ』シリーズの藪本陽輔さん、音楽は『ダンガンロンパ』シリーズの高田雅史さん、アニメーション制作は『東京リベンジャーズ』のライデンフィルムが担当します。
また、アニメではミナトトライブとチヨダトライブを軸にした物語が展開され、いじめられっこのハルと、最強を目指し海の向こうからやってきたタイガが、ミナトシティの路地裏で最強のXBプレイヤー、神谷瞬と出会うところからはじまるとのこと。作品ではミナトトライブのメンバーが己の信念を貫くために、さまざまなトライブと戦う様子が描かれていくそうです。
キャラクターを担当する堀江さん、沢城さん、渕上さんも、アフレコの様子などを交えながらそれぞれにコメント。
堀江さんが「退屈しない作品だと思います」と伝えると、渕上さんも「何回か衝撃的な展開があって、キャストのみなさんと声を揃えて驚くような展開がありました」とトゥーキョーゲームス作品らしいシナリオの緻密さを紹介。沢城さんは、自身が演じるタイガについて、「すごく特別な役だと思っています」と語りました。
その後、山口プロデューサーが「頭を空っぽにして、あまり常識で考えないで観ていただけるといい作品なのかな、と思います」と伝えると、小高さんも「野球だと思わない方がいいと思います。決着の着け方も、9回までいかないと思うので」と付け加えていました。
また、アニメのストーリーを基にしたWEBTOON(縦読みマンガ)の制作も決定しています。制作は株式会社フーモア、作画はみやこなぎさんが担当しており、配信時期、プラットフォームは後日発表される予定です。
【ゲーム】23トライブが全員登場。 “スマホ3DアクションRPGゲーム”
一方、スマートフォンゲーム情報としては、3つのトピックスが紹介されました。
3DアクションRPG
まずひとつめは、「3DアクションRPG」のスマートフォンゲームであること。小高さん、山口プロデューサーは以下のようにコメントしました。
小高さん「RPGはつくったことがないですが、好きなのでうれしいです。ストーリーが重厚なので相性もいいと思います」
山口P「魅力的なキャラクターを直接操作して作品の世界観にのめり込んでもらい、仲間たちと戦っていく感覚を体験していただきたいと思いアクションRPGにしました」
『トライブナイン』では、スマートフォンゲームながら、すべてのキャラクターを3Dモデルで制作しています。この山口プロデューサーのこだわりには、当初小高さんが「正気ですか? キャラ数がどれだけあると思ってるんですか?」と伝えたことも明かされました。
アニメとつながる世界観
ふたつめのトピックは、「アニメとつながる世界観」。冒頭の小高さんのコメントにもあったとおり、『トライブナイン』ではおおもとの世界設定は共有しながらも、アニメとゲームとでそれぞれ描かれる物語の時間軸が違います。
山口P「ゲームでも、アニメでも、小説でも、どのメディアでも、それぞれが新しい体験になる。マーベルの映画のような体験ができるようにしたい。『トライブナイン』のユニバースを広げていきたいです」
23トライブ全員登場
そして最後のトピックは、「23トライブ全員登場」。ゲーム版には、23区それぞれに個性豊かなメンバーが揃う23のトライブが、すべて登場します。小高さん&山口プロデューサーによると、気持ちとしては「いつか23区以上にも広げていきたい」と考えている他、トゥーキョーゲームスの他の作品のキャラ参戦や、トゥーキョーゲームス以外のクリエイターの参戦なども模索しているとのこと。シティによって大幅にカラーが異なるため、作品外からさまざまなクリエイターを招いて、『トライブナイン』の世界を広げていくことも可能です。
以降は、開発中のゲーム画面を紹介。3Dモデルのキャラクターの魅力が紹介されました。
【コメント】「常識をぶっ壊すような作品を」出演者・開発陣の意気込みと期待
最後に出演者のみなさんのコメントで番組終了となりました。
堀江さん「ただベースボールをやっていると思うなかれ。『トライブナイン』は今までの常識がぶっ壊されるような、脳がクラクラするような内容盛りだくさんの作品となっています。すごすぎて笑ってしまうような、誰かと共有したくなるような作品だと思っています」
渕上さん「キャスト陣で台本を読んだり、スタッフさんに『この後、どうなるんですか?』と聞きに行ったりするなど、楽しみながらアフレコを行なってきました。こうして作品として見ていただけることをうれしく思っています。ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです」
沢城さん「胸をわくわくさせながらアフレコさせていただきました。この作品がどんどん世界に広がって、たくさんのトライブが広がっていくことを楽しみにしています。いろんな方に届いてくれるような作品になったらいいな、と思っています」
山口P「スマートフォンゲームの常識をぶっ壊すような作品を小高さんたちとつくっていきたいと思っていますので、楽しみにお待ちいただけるとうれしいです」
小高さん「『トライブナイン』はここからはじまるコンテンツです。東京ごとまるごと盛り上げたいと思っているし、ユーザーのみなさんも一緒に参加していただけるような形で盛り上げていきたいと思っています。これを観た方も、最初の共犯者として、一緒に盛り上げていってくださるとうれしいです。お願いします!」
この配信中に公式サイトもオープン。『トライブナイン』はいよいよ本格的に動き出します。アカツキ×トーキョーゲームスによる、スマートフォンゲーム/メディアミックス作品の常識を覆すような挑戦を、ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです!
【公式】ポータルサイト・アカウント
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Twitter:@tribenine_tokyo
Youtubeチャンネル:トライブナイン【公式】
少しずつ全貌が見えてきた『トライブナイン』。引き続き情報を待ちましょう!
文:杉山 仁 編集:大島 未琴