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南斗聖拳

登録日:2010/05/30 Sun 22:16:18
更新日:2024/12/02 Mon 16:59:38
所要時間:約 9 分で読めます




南斗聖拳とは北斗神拳と対をなす拳法の一種である。

【概要】

秘孔を突き内部からの破壊を主とする北斗神拳と違い、斬撃等で外部から直接ダメージを与える事を重視する。
とは言え、北斗神拳にも外部からの破壊を行う技が有るように、南斗聖拳にも秘孔を突いて相手を無力化したり、数分間仮死状態にしたりする技は存在している。
非常に流派が多くその数は108派にも及ぶ(核戦争前には1800派も有った)。その内23派はユダの配下に当たる。

歴史の陰の存在である北斗神拳と異なり、社会の表にも勢力を張る拳法であり、知っている人は普通に知っている。
北斗神拳のように伝承者になれなかった候補者を粛清するシステムもない。
さらには各流派同士の交流も盛んであり、中にはシンやアミバのように複数の流派を学んだ人物もいる。
そのため本派を構成する人間は非常に多く、世紀末後の世界ではいくつかの軍閥も生み出した。
その一部は北斗神拳の勢力とも手を組んでいる。*1

しかしそのせいか玉石混交となる側面もあり、個々の力量は大したことのないものも多い。中には何でもかんでも「南斗〇〇」と言っている場合も多々ある。
ドラマ撮影伝ではその事をネタにされ、設定集に「※南斗は状況に応じて増えます」とまで書かれていた。
さらに世紀末後の混乱で派閥の統率も効かなくなったため、シュウの同門だった人物がサウザーの配下になっていたり、レイが自分の派閥をまとめていなかったりしている。

『南斗虎破龍』や『断己相殺拳』など流派に関係なく、技術の有るものは使える技も有る。
前者は『北斗龍撃虎』を使った対象と秘孔を突き合い仮死状態になる技で、後者は攻撃を喰らう覚悟で相手を攻撃する捨て身の技*2とされている。

なお、後述の様にシンの流派も南斗孤鷲拳と再設定された為、北斗神拳などとは異なり一拳法としての南斗聖拳は存在していない状態であり、どちらかといえば系統名のような扱いになっている。


〇南斗六聖拳

南斗聖拳の108派の中でも飛び抜けて強い拳法。
南斗六聖拳であるシン、レイ、シュウ、ユダ、サウザーの五人が使う拳。北斗神拳同様に素手で戦う。
各拳に鳥の名前がついているのも特徴の一つ。
本来はそれぞれの六聖拳が傘下の各流派を束ねるようだが、世紀末後は統制が取れなくなり、実力により再編成されてしまう。

南斗孤鷲拳

愛に殉ずる星「殉星」のシンが使う拳。
唯一後付けの為、原作では南斗聖拳とだけ言われて名称がでていなかったが他の拳と比べ貫通力に特化した南斗聖拳である。
手による斬撃や素早い貫手、足による攻撃等バランスは良い。
主な技は南斗千手龍撃(アニメ版)、南斗獄屠拳。


南斗水鳥拳

人の為に生きる星「義星」のレイが使う拳。
その名の通り水鳥のように華麗で見るものが魅了されるほど美しいが、残虐性は高く手刀により発生する真空刃で対象を細切れにするのが基本。
だが使い手の技量によっては服のみを切り裂くなど、意外に繊細なこともやってのける。
よく空中から攻撃を行うため、足場が不安定な場所では少々不利な模様。
主な技は飛燕流舞、飛翔白麗。

北斗神拳の記事でも触れているが、拳法には「剛の拳」と「柔の拳」があり、使い手の資質などによってどちらかに偏る事がある。
南斗聖拳においてはそれぞれの流派、およびその使い手がどちらに属するのかは作中では触れられなかったが、
南斗水鳥拳だけは唯一、外伝「蒼黒の餓狼」にて触れられている。
南斗水鳥拳は剛の拳である「男拳」と柔の拳である「女拳」の2種類が存在し、この両方を体得し合一させることで完全な南斗水鳥拳になるのだという。
これは南斗水鳥拳を伝承する条件でもあるのだが、レイの先代に当たる伝承者・ロフウが伝承者になった後に女拳を嫌い、
男拳のみのスタイルに組み替えてしまっていたため、ロフウに拳を学んでいた当初のレイは女拳を学ぶ事ができず、伝承者となることができなかった。
レイはロフウの妻でありロフウと共に南斗水鳥拳を学んでいた女性・リンレイに女拳を伝授されることで女拳を身に着け、伝承者になる事ができた。
女拳の技は極めて優雅で見るものを魅了すると言われ、飛燕流舞、飛翔白麗はどちらも女拳に属する技である。

ゲーム版にはザキという女性の継承者が登場するが、どこで水鳥拳を学んだのかは描写されていない。

南斗紅鶴拳

美と知略の星「妖星」ユダが使う拳。
拳速が早く、その速度は正面から放った技の衝撃が触れてもいない背中に突き抜けるほど。
また、この衝撃を飛ばして離れた相手も攻撃でき、ケンシロウもコピーして使うお気に入りになった。
他の拳に比べあまり動き回らずにその場で放つ技が多い。
また場面の関係上、放てずに名前のみ登場する技もある(血粧嘴、点穴駁)。
主な技は南斗鷹爪破斬、伝衝裂波、血粧嘴。


南斗白鷺拳

未来への希望に生きる星「仁星」シュウが使う拳。
斬撃や貫手が多い南斗聖拳では珍しい脚技が主体の拳法。
素早いだけでなく気配を消して相手の死角から攻撃することもできるが、これはシュウの技量によるものかもしれないので、南斗白鷺拳との関係は不明。
主な技は烈脚空舞、幽幻掌。

シュウと親友であるレイも白鷺拳の技を一部体得している。

南斗鳳凰拳

独裁の星「将星」社友者サウザーが使う拳。
南斗108派の中で最強と言われており、伝承者ならばあまりの強さからおもむろに近付いて攻撃するだけで達人をも倒してしまう(※代表的なのはケンシロウ)。
手刀を主とし、猛烈な加速で接近しながら、あまりの速さに切り刻まれたことに後から気付くほどの速さの手刀で相手を切り刻むのが基本の拳法。
更にラオウの猛攻にも耐えられるケンシロウですら、特別な奥義を用いずともあっさりと倒してしまうほどの攻撃力を併せ持つ。

帝王の拳ゆえに「敵は全て下郎」という前提があり、そのため防御の型である「構え」が存在せず、全ては前進制圧のみの動きとなる。
しかし対等と認めるに足る強敵が現れた場合のみ、鳳凰拳唯一の構えである奥義・天翔十字鳳を使う。
この「構え」からの体捌き(闘気が関わっているかは不明)そのものが鳳凰拳の奥義でもある。
また北斗神拳と同様に一子相伝の拳法であり、しかも伝承最後の試練は目隠しした状態で自らの師を倒すという色々な意味で苛烈なもの。
主な技は極星十字拳、天翔十字鳳。


これに最後の一人として「慈母星」のユリアが加わる。
しかし、ユリアは拳法家ではないので「将」と名乗ってはいるが、本当に六聖拳だと名乗って良いのかは不明。
「正統血統」という以外には、行動が意味不明な実の兄とその間に腹違いの兄が居るフリーダムな家系であることしか分からない。

重要そうな雰囲気だけはそこかしこで出していてフドウの更生は明確によくやったと言えるが、それ以外は南斗的に重要なのかどうかよくわからない。
というか正当血統と言われても何の血統なのかも実は分からないし、何故実の兄がその地位じゃないのかもわからない。*3
それも六聖拳の一人であることはろくに知られていないため、この特別待遇の意味もよく分からない。メタ的にも。
「最後の将」という呼称についても他の六聖拳が全員倒されたためであり、そこから考えると他の六聖拳とは対等に近い立場だとは思われる。
明確な後付け設定ということもあり、六聖拳で唯一関わってしまったシンの彼女への扱いもいたって個人的なものであり、南斗として従うべき何かや弱みで接したわけではない。
彼らが居なくなったので、混乱の収拾を図るためにあえて調子に乗っていた頂点に立っていたようにも見える。
しかしそんなことをやっていた割にラオウが倒された後は完全に放置しているけど、それでいいのだろうか?
ケンシロウについては理解出来るのだが、*4彼女についてはやはりよくわからない。

ユリアの配下には「南斗五車星」がついているが、彼らは南斗聖拳には所属していないらしい。
後に北斗・南斗・元斗が従うべき天帝という存在も出てきたため、なおさらユリアの設定は意味不明になった。


以上の六聖拳が最強の流派であり、名実ともに南斗108派の代表である。
……しかし、実は作中ではサウザーすら実力ではケンシロウに及ばず*5、レイは自らが苦戦したライガ・フウガや、見切れないとしたウイグルの鞭をあっさりケンシロウに突破されたり、あげくラオウに一撃で倒されたりと、
作中北斗一派とは明確な力量差が生じてしまっていた。


ただし、南斗最強のサウザーは帝王の血の影響もあるとは言え、ラオウがびびって勝負することを恐れ、
そして真っ向勝負でケンシロウに勝った極めて稀有な相手である*6
それに加え、シュウの息子シバが命と引き換えに救出していなければ、ケンシロウはほぼ確実に死んでいたことから、北斗と対称となる存在として存在感は十分強いことも確かである。

レイに関しても、悲壮な決意を示していることからレイ自身もラオウとの実力差を実感している模様だが、
対するラオウもそのチキンっぷり慎重な姿勢を崩しておらず、死兆星を見たか確認したことに加えて、
あっさり完勝したことについては、レイ対部下の戦いを直前に見ていて技を見切っていたという理由もある。
加えてアニメ版では「咄嗟に奇策を使わずに普通に迎撃していれば確実に相撃ちになっていた」とのラオウ自身の脳内シミュレートが明示されており、一撃で勝負は決まったとはいえラオウにとっても紙一重の勝負であったとフォローされている。少なくとも無策で迎撃しても完封出来たヒューイよりは遥かに危険なのは確定。

従って、北斗神拳が原則的に一子相伝で伝承者と次期伝承者の2人体制なのに対して、南斗聖拳は攻撃に全振りして特攻すれば歴代北斗神拳伝承者と比べても強い部類に入るラオウと刺し違えられる猛者を複数人プールし、尚且つ複数の分派を学んだ人物や流派によっては複数の伝承者を抱えているので人材の補充速度の面で有利であり、流派同士の争いとなれば北斗側のリスクが高いという見方も出来る。


……ただ北斗神拳は暗殺拳で、相手に気取られないまま奇襲をかけるのもその本領の一つ。ラオウは全然潜んでない? だから落選したんですよ。
正面から戦わず、一人ずつ奇襲して削っていくという戦法を北斗側にとられると、南斗側はかなり不利になりかねない。仮に正面決戦なら相打ちにもつれ込めても、自分と同レベル以上の相手に不意を突かれれば、逆転勝利は厳しい。
また南斗六聖拳を総動員できても、六人が食事もトイレも常に一緒とはいかないだろうし、一人になったところを削られればかなりマズい。

ちなみにサウザーは「歴代南斗は常に北斗の影に怯えてきた」と発言している。
北斗側も、常にラオウやケンシロウ並みの実力者が伝承してきたわけではないだろう*7が、
とにかく南斗聖拳は北斗に対して恐れを抱くほどの関係ではあった模様。
北斗側にも「北斗と南斗は表裏一体。争ってはならない」と言う戒めが有ったように、敵対すればハイリスクだが、同盟を結べばお互いの弱点を補完し合えるとの認識は妥当だろう。

その他、個性あふれる南斗聖拳


各派閥には武器を使うものも多いのが特徴。

  • 南斗無音拳
GOLANのカーネル大佐が使う拳。自称「世界最強の殺人拳」。
南斗六聖拳ほどの圧倒的な破壊力は持たないが、「無音」の名の通り気配を完全に消し、相手に気付かれないように近付き、指に付けている鉄爪で切り刻む。
その隠密・暗殺術はなかなかのもので、暗殺拳の伝承者たるケンシロウの背後を取り、彼から「かつて知らぬ間にこれほどまで接近されたことは無い」と驚かれたほど。
あなたジャギに背後取られていましたよね?
「陽の拳」を称し、正面からの破壊に長ける南斗聖拳では異色の拳法だが、あるいは北斗神拳の対策として練られた流派かもしれない。
ケンシロウを幾度も傷付けて善戦するが、目を閉じて感覚を研ぎ澄ましたケンシロウによって、微細な殺気を読み取られてしまい、強烈なカウンターを叩きこまれ敗北。


  • 南斗翔天拳
アニメ版におけるシンの副官、ジョーカーの拳。
瞬間移動と分身を繰り返しながら敵を翻弄する奥義を駆使し、ジョーカー自身の俊敏な身のこなしもあって、ケンシロウとの一騎打ちでもかなり善戦して見せていた。
部下達の使う怪しい「南斗聖拳」と違い、本気の鍛錬を積んで体得したであろう技。
本編ではどちらかと言うとトランプ投げのほうが印象的だけど。


  • 南斗百斬拳
アニメ版でシンの部下の一人、ダンテが使った技。
スタン・ハンセンのような予備動作から、鉄棒ごと人間を斬り裂く拳や蹴りを放つ。
アニオリではあるものの、ダンテはシンから「俺と共に南斗聖拳を学んだ男」と称されており、百八派に含まれていると思われる。
北斗百裂拳と対を成しそうな大層な名前だが、ケンシロウには全く敵わなかった。というか男の死体にキスをするというスキモノっぷりのほうが記憶に残るか。


  • 南斗龍神拳
アニメ版でシンの部下二人組、パトラとドラゴンが使った技。
発火能力と幻術の組み合わせで、無数の龍が火を吐きながら襲い掛かってくる幻覚を見せる。拳王軍のガロンも似たような「火闘術」を使っていたが、関連は不明。
ケンシロウとの直接対決ではそこそこ翻弄するも、幻術担当のパトラを誤爆で焼き殺してしまい、その直後ドラゴンもどう見ても即興で思いついた奥義・烈火逆流拳で炎を体内に流し込まれ爆死。


  • 南斗暗鐘拳
アニメ版でシンの部下のザリアが使った技。
大きな鐘を鳴らし、その音で人を斬り裂いたり死体を操ったりする。…拳法ではなく妖術の類にしか見えない。
鐘の音で民衆を洗脳してケンシロウ抹殺を目論むも、肝心のケンシロウ相手には洗脳はまるで通用せず、居場所を突き止められて呆気なく敗北。


  • 南斗蛇鞭拳
アニメ版でシン配下の組織スネークのボスであるジャンクが使った技。
名前の通り、を生きた蛇のよう攻撃を行う。


  • 南斗風車斬
アニメ版でシン配下の組織スコルピオのボスであるバロンが使った技。
二本つなげたを風車のように振り回す。


ゴールドウルフ隊のガレッキー隊長が勝手に作った技
名前に「拳」と着いていない辺り南斗聖拳とは別物の気もするが……シンの配下なので箔付けで「南斗」を名乗ったのかもしれない。
内容はサーカスのアトラクションの人間大砲のように人を飛ばして攻撃するというもの。
見た目はアレだが「上空からの奇襲攻撃」という意味では一応の使い出はあるようで、作中ではバリケードで防御を固めた村を制圧する活躍を見せた。


  • 南斗爆殺拳
アニメ版でジャッカルが発した言葉から。
彼の得意武器であるダイナマイトを投げるだけ、と言う物。
ケンシロウには「火薬に頼って何が拳法か」と突っ込まれている。技名のテロップさえ表示されない(人間砲弾にもあるのに)。
そのため、単にジャッカルが切羽詰まって叫んだだけのものとも噂されている。
またジャッカルだけでなく、シュウの息子のシバも使い手なのではと言われていたり。


  • 南斗列車砲
アニメ版でシンの部下のトウダが指揮する巨大列車砲。名前はKING最高幹部の二人から取って「ジョーカー・バルコム」というらしい。
もはや拳法でも何でもない…といっても、あくまで「KINGの擁する兵器」だから南斗の名を冠しているだけかも知れないが。
ちなみにトウダはこのほか、座礁した戦艦を改造した要塞を所有している。勿論砲撃も可能。物持ちが良いというか何というか。


  • 南斗比翼拳
ユダの副官であるダガールの使う拳。
手刀による斬撃を主とする南斗聖拳「らしい」流派。
『天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝』で兵士二人と、レイナのを両手の手刀で寸断している所を見ると意外と強力な事が解る。
しかし『イチゴ味』ではジャギ様の北斗羅漢撃で一蹴されてしまった。


  • 南斗双斬拳
聖帝軍のベジとギジの2人組が使い手でお互いに敵を挟んで、各二本の剣を投げ合いながら間合いを詰めて敵を倒す。
投げる剣の速度はかなり早く意外と強いのかも知れない…。


  • 南斗双鷹拳
ギルとバズのハーン兄弟が使用した南斗聖拳。
手をつないでジャンプし、同時または連続で攻撃を行う双羽落爪破が必殺技
なお爆殺やら人間砲弾やらが出てきた前科がある上にハーン兄弟も大概なイロモノの外見をしていたためたまに勘違いされるが、
双鷹拳はれっきとした南斗108派の一つであり、伝承者の概念がある上に流派を表す旗も存在する。
北斗と南斗の絶滅を掲げていたファルコも双鷹拳の名乗りを受けて目の色を変えている。
「鷹」という鳥を表す字を含んでいる辺り、六聖拳には及ばないまでもかなり力のある流派なのかも知れない。


  • 南斗邪狼撃
北斗神拳の伝承者候補・ジャギ様が披露した南斗聖拳の技。名称は格闘ゲーム版で登場した。
突き出した貫手で対象を貫通する。ブロンズ像に命中した際には音もなくヒビもなく打ち抜き、そのまま破壊することなく腕を抜いて見せた。
また、貫手を薙ぎ払って切断することも可能。
流派ではなく一つの技であり、どの流派に属するのか(誰から、どのように教わったのか)は不明。一応はシンから盗んだとされる。
シンの南斗聖拳に比べれば遅く、足元にも及ばんと酷評されはしたが、そりゃあ南斗聖拳を鍛え続けたシンと付け焼刃のジャギではそうなるのは自明であろう。



その他、個性あふれる…南斗聖…拳…?



  • 南斗消毒拳
聖帝軍のモヒカンが使用する。火炎放射器で汚物を消毒する。
残虐性は作中でもピカイチ。実は水影心が出来るケンシロウも使用している。
ただ、実際に南斗消毒拳なる名前がつけられているわけではなく、ファンからの仮称。
使用者も拳法ではなくただ武器を使っているだけという認識だと思われる。


ジャギ様が使用したとされる拳法。
町でチンピラに襲われていたか弱い女性を救うために使われた正義の拳。
ジャギ様のオーラと散弾銃のプレッシャーにより、一切の暴力を行うことなく対象の戦意を喪失させる。
しかし世紀末を生きているくせにチンピラはジャギ様の想像以上にメンタルが弱かったためそのまま絶命してしまった。
使用時は「俺の名を言ってみろ」と宣言する。
ただ、実際に(以下略)


  • 南斗ヘリポート爆殺拳
ジャギ様が使用したとされる拳法。敵をヘリポートに追い詰め、ガソリンを捲き、火をつける。
絶妙な位置取りやガソリンの揮発具合などでなければ自分が炎に巻かれるだけ…というより爆発に巻き込まれる。
まさにジャギ様の知恵があってこその拳法。
これにはさしものケンシロウもたまらず自らの足場を破壊して下の階に逃走せざるを得なかった。
ただ、実際に(以下略)


ん?そんな拳法ない?南斗だから仕方ない。


  • 南斗シェルター拳
トキをシェルターから締め出すためにババアが使ったとされる。
あのトキやケンシロウたちをもってして、(明らかに入れるスペースがあるのに)入れないと確信させるある意味において最強の拳。
読者から批判を喰らっても、各メディアで手を変え品を変える変幻自在な拳であり、いずれにせよケンシロウとトキ(ユリアも居るけど)に決めきってしまう究極の拳である。
例えエレベータの定員オーバーだったとしても、そんなのケンシロウやトキなら何とでもしてしまえるだろう……常識的に考えて。
「病んでさえいなければ最強」と言われたあのトキに不治の病を植え付けたと言えばこの拳の凄絶さとババアの罪深さがわかるだろう。
しかもトキ脱落の結果北斗神拳伝承者の再選定(虎)が行われ、ケンシロウへの変更、ラオウ・ジャギの独立という結果をもたらした。
ある意味『北斗の拳』のストーリーを決定したというまさに歴史的な奥義といえよう。
ただ、実際に(以下略)……と思いきや……


  • 南斗編集戦斧拳
フクマさんが使用する、バトルアックスを用いた拳法。
次元を捻じ曲げて敵の懐に移動する奥義を繰り出すが、その過程や方法は謎に包まれている。
南斗聖拳との関連性すら謎に包まれた拳法であり吸血鬼すぐ死ぬ』において実在が確認された。



また『北斗の拳』以前の話の『蒼天の拳』では南斗聖拳に似た極十字聖拳というものがある。
手刀で敵を切り裂く、すべての攻撃を千の手で捌いてしまい効かないなど水鳥拳や鳳凰拳を意識した拳法となっている。
ただしこちらは北斗神拳ライバル視した魏瑞鷹が北斗劉家拳を元に創作した我流の拳法であり紆余曲折を経て伝承者が全員死に絶えてしまった。
そのためこれが後の南斗聖拳になったというわけではないと思われる。*8

変な拳法が多いためか『【公式】北斗の拳 vs 蒼天の拳 OFFICIAL GUIDE BOOK』では「南斗の里(『ユリア外伝-慈母の星』の設定)に印可を受けたものは南斗を名乗って良い」という驚きの解説が為された。

同書では更にファルコの語る「北斗元斗南斗の源流となった修羅の国の拳法」とは「北斗宗家の拳」であり、
伝承者争いに敗れた者や、他の優れた拳法家が集まって「南斗」を名乗ったのが始まりという解説がなされた。





南斗追記・修正拳の伝承者の方、追記・修正お願いします。

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最終更新:2024年12月02日 16:59

*1 ラオウと同盟を組んだユダ、拳王軍に属したアミバ、ケンシロウたちと協力したレイやシュウなど

*2 原作は不発で媒体によって詳細が異なる

*3 リュウガは肉体的にも健康で、拳法を極められる才能も持っているので尚更

*4 元々は世直しのために旅していたわけではなく、復讐やユリアが取り返せたら満足してもおかしくない

*5 サウザー本人も「拳法の腕では貴様が勝った」「貴様は帝王の血(特異体質)に負けたのだ」と発言している

*6 先述の「拳法の腕では貴様が勝った」発言の場面でも、ケンシロウの技がサウザーに致命傷になっていたにしても、ケンシロウも訳が分からない間に直撃を受けていたサウザーの攻撃で重傷は確定なのでかなりの辛勝である

*7 ラオウ・トキ・ケンシロウの三名は歴代でも突き抜けた実力者とされる。逆説的に、歴代伝承者はそこまでではないのもいたということになる

*8 とは言え類似点はかなり多く無関係というのも不自然なため、当時の南斗の伝承者が極十字聖拳を取り入れたのではと想像するファンもいる